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SNSにある幸せについて本気出して考えてみた。
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SNSにある幸せについて本気出して考えてみた。

2018-09-07 21:50
    「SNSは人生の幸福度を下げる」
    この学術論文が発表されたのが2016年。
    定説になりつつあるし、僕個人としても実感している。
    これから書くことは、その論文を僕なりに噛み砕いた内容です。




    インスタ映えを追いかけるインスタグラマーに対して、
    斜に構えた目で見ている人は多いだろう。
    「幸せ自慢をしないと幸せであると実感できない」
    というのも事実だが、それだけではない。

    幸せ自慢をしないと、不幸になるからあげているのだ。

    SNSは基本的に、自慢しか載せられない世の中になってきている。
    昔は愚痴垢なんてのもあったけれど、
    愚痴ばかり言っていては、嫌われる、フォロワーが減る。
    よいことのツイート、他人との交流、それが中心。
    「いいことだけが、SNSに投稿されるようになる」
    表面上の付き合いだけのフォロワーがほとんどだから、
    なおさらマイナスなことは呟けないのである。
    その結果うわべばかりの幸せが、あふれかえった媒体になる。

    簡単な例でいえば、
    結婚及び妻帯者、彼氏彼女の存在アピールあたり。
    「結婚しました!」 という、幸せ真っ盛りの報告。
    「旦那が今日も優しい」 という、ほほえましいツイート。
    これらの投稿主は、幸せで仕方がない生活を送れているのだろうか。

    答えはほとんどがノー。
    旦那の収入の少なさから将来の不安を考えていたり、
    実は暴力をふるうときのある旦那かもしれない。
    結婚だって、まだ付き合って浅い段階でのできちゃった結婚で、
    心のどこかに後悔の念があるやも。
    そういったマイナスをすべてかくして、
    幸せだけをアピールするのがSNS。

    そうやって幸せであることを報告して、
    承認(いいね)してもらうことでやっと幸せになるのだ。

    これが、リアルの友人やチャット時代のネットコミュニティであれば、
    その人個人をよく知っているから、
    苦労している大変な面もあって、幸せもあるのだと理解できる。

    でも、SNSはリツイートを通して大量の赤の他人の幸せばかりが押し寄せてくる。
    それに比べて自分はどうだ。
    仕事に疲れ、恋人はいない、収入も高くはない。
    世間のみんなはこんなに幸せそうなのに、
    何故自分は幸せではないのか。
    ああ、私も幸せになりたい。
    幸せの証をSNSで呟かないと。
    一人旅で綺麗な景色を見なきゃ。
    猫と戯れて和む時間をすごさなきゃ。
    幸せにならなきゃ、自分だけが取り残される。
    「みんな」と同じ、幸せな人生を送らないと。

    いつしか脅迫概念のように幸せを追い求め、
    その幸せに「いいね」をもらって承認してもらわないと満たされなくなる。
    しかしどこまで突き詰めていっても、
    幸せにあふれている「みんな」には追いつけない。

    だって、そんな「みんな」はもともと存在しないのだから。

    SNSの向こうに本来存在するのは、
    あなたの思う「幸せなみんな」ではなく、
    不幸と幸せを両方感じて何とか生きている人たちばかり。

    そうやって果てない幸せを追い続けることにつかれ、
    ある人は断舎利をし、
    ある人はネットを離れ、
    そして、少なくない人数がうつ病になっていく。

    最初に上げた論文では、SNS利用者の25%はうつ病になるとしている。

    そりゃそうだ、自分だけが不幸だという錯覚に襲われ、
    ありもしない幸せを追い求めていたら、 誰だって壊れるだろう。
    SNSは間違いなく毒である。
    見るだけで毒、投稿すればより早く回る猛毒。
    それでも、周りの人たちの現状や、世間のニュース、
    それに対する反応を見るために、 SNSを開くのはやめられない。

    開いてしまえば最後。
    見たくもない他人の幸せが押し寄せてきて、
    また自分は不幸になっていく。

    SNSの幸せとは、つまるところ相対評価。
    自分より幸せなように見える「みんな」がいる限り、
    宝くじでも当てない限り、幸せになんてなれっこないのだ。
    SNSを見る前と見た後だと、 後の方が幸福度が下がるというのも、
    先述の論文に書かれていること。

    「SNSなんて辞めてリアルの人間関係を築こう。」

    これはリア充やパンピーの言う綺麗事ではない。
    リアルの相手なら、相手の幸せの裏にある苦労だってわかるから。
    その人の幸せを本気で祝福できるし、
    嫉妬することだってSNSよりは少なくなる。
    別にリアルじゃなくてもいい。
    ネット上でもSNS以上に対話の多いコミュニティで、
    深い人間関係を築ければそれでいい。
    外食をしても、SNSに上げない。
    2000円以上した美味しいディナーの感想は、
    自分の舌と、親しい人たちとだけ共有できればそれでいい。
    シェアする時代でもシェアしていいのは身内までだ。

    幸せは結局のところ相対評価。
    他人と比べることは辞められないって、
    お釈迦様ですら言っているのだから。
    なら、幸せにあふれている場所には身を置かない方がいい。
    とにかく、親しくもない人の幸せにだけは触れないほうがいい。
    断舎利、SNS断ち、それも立派な手段だ。
    そうやって、他人の幸せに駆り立てられることなく、
    朝の出勤時の信号が全て青信号だったことに、
    小さな幸せを感じられる人間へと生まれ変わる。
    それができれば、きっと今よりいい人生を送れると思うのです。


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