たろーさん のコメント

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たろー
コメントありがとうございます。

かなりマニア向けの祭りなので、その筋でない方はまずご存じないかと思います^^;
自分も生まれてン十年間、聞いたこともありませんでしたので。
でも、読んでいただきありがとうございます。

ほんと、全般的にワーグナーが墓から出てきたらなんて言うんだろう…と、疑問に思う演出の作品ばかりなんですが、歌と演奏で多くが許されるという感じですね。
ローエングリンは指揮者が著名であることに加えて、女性二人が本当に見事な歌声でびっくりしました。
No.8
15ヶ月前
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ドイツ中東部、クリスマスマーケットやナチス関係の施設で有名なニュルンベルクから電車で1時間の場所にBayreuth(バイロイト)という街があるのをご存じでしょうか? 私は半年前まで知りませんでした。 このバイロイトという街は作曲家リヒャルト・ワーグナーのいわゆる”聖地”でして、毎年7月下旬~8月下旬の1ヶ月間、ひたすらワーグナーのオペラのみを上演するバイロイト音楽祭(リヒャルト・ワーグナー音楽祭)が開催されています。 この音楽祭は、 1876年に リヒャルト・ワーグナー本人が、自分の理想とする舞台を実現するために専用劇場まで建築して始まった、まさにワーグナーのワーグナーによるワーグナー(と、そのファン)のための音楽祭です。 現在も、運営はリヒャルト・ワーグナー財団として法人化されてはいるものの、総監督はワーグナーのひ孫にあたるカタリーナ・ワーグナーが務めています。 そんな熱狂的なワーグナーファン(ワグネリアンというらしい)が最後に行き着くというバイロイト音楽祭に、ワーグナーオペラは1回みただけ、半年前にはバイロイトという地名すら知らなかった、というド素人の自分いってきたという話です。 演目は8月5日の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と翌6日の「ローエングリン」。 前日4日の夜にロンドンからニュルンベルク空港に飛び、ニュルンベルクで1泊。翌日5日の昼頃に電車でバイロイト入りしました。 宿に荷物を置いて、着替えたら早速現地へ。 前述の通り、バイロイト音楽祭はバイロイト祝祭劇場という1年の間でこの1ヶ月間しか使われない専用劇場で開催されます。 この歌劇場は市の中心部から少し離れてますので、バスやタクシーなどで訪れるのが無難かと思います。歩けない距離じゃないですけどね。 16時開演ですが、14時30分頃に到着しました。 劇場に向かって右手にはレストランやカフェ、バーなどがあり、皆さん記念撮影をしたりスパークリングワインやビールを楽しんでいました。 グラインドボーンに雰囲気が似ていますが、個人的な印象ではグラインドボーンより少し硬めな気がしました。ただ、ドレスコードはないのでかなりラフな格好の人もいました。 そもそも気温が30度近かったのでジャケットはかなりしんどいでかったです。 喉が渇いていたのでカフェで水を買おうとしたら 750mLの水が9ユーロ(約1,150円) もして衝撃を受けました…。全般的に物価はかなり高いです。 開演15分前の15時45分になると、劇場のテラス前に人が集まります。 目的は着席を促すファンファーレが演奏されるのを見るためです。 (写真はインターバル時) このファンファーレは当日の演目の代表的なフレーズを抜き出して開演の15分前、10分前、5分前に演奏されます。1時間ある2回のインターバルの終了前にも同様に演奏されます。 ちなみにこのテラスには普通に休憩時間中や開演前に上がることができます。 ちょっといい気分。 ファンファーレ演奏後の戻り。 ファンファーレを聞いたら早速会場に入りました。 会場は中央通路がないため、自分の座席がある列番号に応じた左右のドアから入ります。 こんな感じで中央通路なしで割と角度がついた平土間にビッシリ席が詰まってます。 自分は前から30列目という平土間の一番後ろの左側だったので、左側の一番後方のドアから入りました。正しい扉にからでないと会場に入れてもらえません^^; 座席に着くには途中の人に立ってもらわないといけないので、中央側の席の人が座るまで皆さん立って待ってます。 最終的にはこんな感じでギュウギュウになります。 それぞれの座席の列に対応する扉があるのがおわかりでしょうか? 前の写真にある通り、椅子は大学の講義室のような木でできた固いモノです。一応、薄っぺらいクッションがついていますが、クロークでクッションを借りることもできます。 持ち込みクッションは不可で、ハンドバッグ以上の大きさの荷物は預けないといけません。 首相が来るようなイベントなだけあって警備も厳しいので、会場内どころか劇場にすら持って行けず、外のコンテナで預けます。 さて、ワーグナーが自らの理想の全てを詰め込んだ、約1,900人の観客を収容できる この劇場 、 エアコンがありません 。 この日は外気温27度程度。とはいえ、ほぼ無風の劇場内にこれだけの人が詰め込まれてるわけですから、 めちゃくちゃ蒸し暑い! 聞いたところによると、上方のボックス席は40度近くに達するとか…。上演中もみんな扇子などでパタパタ扇ぎまくってました。 それでいて、水は会場内に持ち込めない…。一応、トイレの手洗い場にコップが置いてあって水が飲めるようにはなってますけど、相当厳しい環境なのは間違いありません。 特にマイスタージンガーは3幕構成でそれぞれ80分、60分、120分と長丁場です。実際、年配の女性が軽く失神しかけたようで第3幕の途中で脱落していました。 本当かどうかは知りませんが、劇場の改修にあたり空調を入れる話もあったものの、音響が変わる可能性が~とか、伝統が~、みたいな話で流れたとか…。 どこの国も似たような話はあるモノですね。 さて、肝心の音楽ですが、コレはもうさすがに素晴らしいモノでした。 ローエングリンはロイヤルオペラハウスでもきいていたのですが、ROHは元々オーケストラがイマイチで、ローエングリンもしょっちゅうトランペットの音程が狂ってたんですが、バイロイトは無論そんなことはなく、本当にキレイな演奏でした。 歌手も、ロイヤルオペラハウスでオペラを見る時はどんな演目でも、スゴいな~と思う人はだいたい1~2人なんですが、バイロイトの舞台ではほぼ全員がその「スゴイ人」でした。 ただ、昨今の一般的なオペラと違って 字幕がありません 。ワグネリアンしかいないハズの音楽祭なので、歌詞や意味なんて知ってて当然!ということなんでしょうか…。 自分はあらすじしか予習していないので、細かいところがサッパリわからなくて困りました。ローエングリンはまだ1度見てたんでよかったんですけど、マイスタージンガーは…。 そして、演出はかなり斬新です…。 そもそもオペラは古の演目を何度も上演してきた都合上、今となっては元々の設定どおりに上演される機会が減ってしまって、時代や場所などを読み替えた演出が増えてきています。 その上、今年で107回目になるこの音楽祭では10曲しかないワーグナーのオペラしか上演できないので、マンネリ化防止のためにも(?)ドンドン斬新な演出が生まれています。 例えば、ニュルンベルクのマイスタージンガーは登場人物がワーグナー一家に置き換えられていました。その上、演出家がユダヤ人であることもあり、第1幕のラストから背景がニュルンベルク裁判の裁判所になっていますし、ユダヤ教のモチーフも出てきます。 ワーグナーは反ユダヤ主義であったとも言われており、ユダヤ人演出家としてはそれをテーマにせざるを得なかったのかもしれません。 つまり、 元の設定を理解した上で、ワーグナーの周辺知識、演出家の背景情報なども知っていないと、何を表現したいのかサッパリ理解できない のです。 カーテンコールの様子。 だいぶ崩れてますが、壁はニュルンベルク裁判の法廷のセットが残っています。 崩れる前は完全に法廷で、連合国の国旗が飾られてる中を、16世紀のドイツっぽい衣装で普通に話が進んでいくという…。 新作のローエングリンは、登場人物が蛍的な昆虫の世界になっていて…そこまではいいんですけど、タイトル役の ローエングリンは、発電所の作業員でした …。 この右から3番目のツナギのオジサンがローエングリン。10世紀アントウェルペンの設定は完全に行方不明です。絵的にキレイな場面も多くラスト以外は許容範囲でしたが。 また、 そもそも演出の意味がどうやっても理解できない演目も多い そうです。 オペラ終了後…ですが、ワーグナーのオペラは長いものが多く、マイスタージンガーも終わった時間は22時40分ごろでした。(ローエングリンは21時30分ごろ) この時間になるとバスはなく、タクシーに乗るか、少なくともバイロイト駅までの約20分は歩いて、そこからバスに乗るか(あるかは知りませんが)しないといけません。 自分は宿まで約40分、真っ暗な道を歩きました…。 治安は悪くないと思うので、特に身の危険は感じませんでしたが、ちょっと面倒です。 ホテルによっては送迎バスが出るようですが、行きは無料でも帰りは有料だとか? と、こんな感じで、 ・競争率のそれなりに高い(値段も高い)チケットを買い ・ ボッタクリ 物価の高さにもめげずに ・熱中症と戦いながら ・字幕のないアバンギャルドなオペラを見る というあたり、やはり初心者には辛いモノがありましたが、音楽面では本当に素晴らしく感動的でありました。 次の記事 で具体的な参加方法や劇場の特徴などについて書いていますので、併せてご覧ください。
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