• 【酒】第38回 酒の味もわからないクセに『オールド・パー 12年』の感想。【ウイスキー】

    2019-11-13 12:53















    【名称】 Old Parr AGED 12 YEARS(オールド・パー 12年)
    【種類】 スコッチ・ウイスキー
    【度数】 40%
    【生産国】イギリス
    【製造】マクドナルド グリンリース社
    【輸入販売】MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
         (今回の物は並行輸入品・コルドンヴェール株式会社)


       ■日本で愛され続けるフルーティで甘いスコッチ・ウイスキー■

     店でよく見かけるがちょっとお高いウイスキー、オールド・パー。デパートやショッピングモールなんかでは5千円ほどするウイスキーなのだが、いつも酒を物色しに行っているリカーショップで3千円代半ばで置いてあったので、今回はこれを買ってみた。

     オールド・パーは明治に岩倉具視遣欧使節団が日本に紹介した最初のスコッチとされており、明治天皇に献上されたり、文人や政治家など数々の著名人に親しまれてきたという。

     "パー"はラベルにある肖像画の人物トーマス・パーからとったもの。150年生きたと言われる人物らしいが、Wikipediaによると実際はなかなか怪しいところのようだ。ボトルのデザインはトーマス・パーが愛用していた四角い陶器の器を模したものだという。このメロンのような模様は"クラックル・パターン"と呼ばれており、当時の陶器の器のひび割れを再現したものだそうだ。なお、パー老はウイスキーではなくワインを飲むときに使っていたとか。


     さっそく飲んでみようと思うが、今回購入したものは正規輸入品ではなく、並行輸入品のもの。いわゆる玉付きとなっている。キャップを開けると写真のようにプラスチックの蓋がついており、ただ傾けても中身がほぼ出てこない。注ぎ方は別途ラベルが貼ってあるのだが、ビンの底を軽くトントンと叩くと封をしている玉が動いて中身
    が出てくるようになる。なんでもこの玉は、外から注ぎ入れることができない構造となっており、まがい物対策となっているんだそうだ。


    ←傾けるだけではほとんど出てこない




    ←ボトルを傾け底を軽くトントンと叩くと中の玉が動いて中身が出てくる。










     さて、グラスに注いで香りを確かめてみると、フルーツのように甘く華やかであり、上品さを感じる。口に含むと香りの印象そのままにフルーティな甘みが広がり、辛さやキツさは感じられない。また、スコッチ特有と言われるスモーキーさもさほど感じられない。非常に旨い。独特の甘みはオンザロックにするとさらに際立つ。
    ■ストレート【Straight】  ■オンザロック【On the Rock】


     ハイボール、ウイスキー・コーク、スコッチ・ウォーター(水割り)と、定番のロングカクテルも試してみた。ロングカクテルにすると、甘みよりはその中にある酸味の部分が主張し始める。だがほんのわずかに感じられる苦みにも嫌味がなく、非常にスムーズに入っていく。
    ■ハイボール         ■水割り           ■ウイスキーコーク
    【Highball】        【Whisky & Water】    【Wisky & Coke】


















    カクテルのレシピ本の中からももう3杯ほど。

    ■カリフォルニア・レモネード【California Lemonade】
    【材料】
    ウイスキー・・・45ml
    レモンジュース・・・20ml
    ライムジュース・・・10ml
    グレナデンシロップ・・・1tsp.
    砂糖・・・1tsp.
    ソーダ・・・適量

    【作り方】
    氷を入れたグラスにソーダ以外の材料をステアし、ソーダを静かに注ぐ。

    ウイスキーの香りの中にレモンとライムが利いて実に飲みやすいカクテルだ。砂糖やグレナデンシロップも入ってはいるが、レモンとライムの酸味で甘みはほとんど感じない。


    ■ジョン・コリンズ【John Collins】
    【材料】
    ウイスキー・・・35ml
    レモンジュース・・・20ml
    砂糖・・・2tsp.
    ソーダ水・・・適量
    スライスレモン・・・1枚
    ドレンチェリー・・・1個

    【作り方】
    ウイスキー、レモンジュース、砂糖をコリンズグラスに注ぎ、砂糖を溶かす。ソーダを注いで軽くステア。カクテルピン(今回は竹製使い捨てカクテルピン)にレモンとドレンチェリーを刺して飾る。

     なんでもこのカクテル、元々ジンベースで作られており、今ではウイスキーベースのこのカクテルをジョン・コリンズと呼び、ジンベースの物をトム・コリンズと呼ぶのだとか。
     冷静に考えればウイスキーで作ったレモンスカッシュ。さらに冷静に考えればレモンを絞ったハイボール。爽やかなレモンスカッシュとウイスキーの相性が非常に良い。ジョン・コリンズよりもレモネードしてるかもしれない。

    ■ホットウイスキー・トディ【Hot Whisky Toddy】
    【材料】
    ウイスキー・・・45ml
    砂糖・・・1tsp.
    お湯・・・適量
    スライスレモン・・・1枚
    クローブ・・・2~3粒
    シナモンスティック・・・1本

    【作り方】
    耐熱グラスにお湯を少し注ぎ、砂糖を溶かす。ウイスキーを注いだ後、お湯でグラスを満たす。スライスレモン、クローブ、シナモンスティックを入れる。

     時期が時期なのでこんなのもやってみた。ウイスキーに砂糖を加えて水で割ったものを"トディ"と言い、お湯割りを"ホット・トディ"と言うそうだ。
     ウイスキーのお湯割りはたまにする飲み方なのだが、今回はレシピに習ってクローブとシナモンスティックを加えてみた。レモンや香辛料で洋菓子のような独特の香りがつく。"ホットトディ"自体は香辛料を加えなくとも成立する飲み方らしいが、香りをつけて飲んでみるのも気分が変わっていいかもしれない。

    ■エッセリング【Esseling】
     アイスクリームとの相性も抜群だ。ウイスキーボンボンに似た、洋菓子のような風味と後味が味わえる。







                      ■まとめ■
     味、香り共にフルーティで甘みとやや酸味も強い。水、ソーダ、コーラなどいろんな割り材と相性がよく、それぞれに違った魅力を見せてくれる、非常にバライティにとんだうま味を持つウイスキーだ。昔から多くの著名人が愛飲してきたという前評判は伊達ではなかった。
     値段がやや高めというのがネックになるところだが、値段以上の内容と言えよう。
     素晴らしい。








    オールドパー公式サイト
    https://oldparr.jp/

    オールドパーYoutubeチャンネル
    https://www.youtube.com/channel/UCdHVq_KCQaU4QVdaGSvBsZQ/videos

















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  • 【酒】第37回 酒の味もわからないクセに『桜尾 ORIGINAL』の感想。【ジン】

    2019-06-19 21:20

    【名称】 桜尾 ORIGINAL
    【酒類】 ドライ・ジン
    【度数】 47%
    【製造・販売元】 中国醸造


    ■地元広島の材料にこだわった
    爽やかな香りのジャパニーズ・ジン■


     最近、ちょっと気になるボトルがあった。『桜尾』(さくらお)というジンなのだが、どうやら地元(広島県)の酒らしい。2018年発売と、まだ発売されて間もないようだ。 ラインナップはスタンダードの”ORIGINAL”、ランクが上の”LIMITED”。もう一つ、宮島に自生するハマゴウを用いた”HAMAGOH”の3種があるらしい。

     パンフレットや公式サイトによると、広島県産の材料にこだわっており、レモン、夏ミカン、川根柚子、橙、ヒノキ、緑茶、赤紫蘇、高原生姜・・・・・・LIMITEDではさら
    に8種類の材料が使われているのだとか。


    ストレート【Straight】    オン・ザ・ロック【On the lock】

     まずはストレートで。香りは森の木々を思わせるように非常に爽やか。その中にかすかな柑橘系を感じ、アルコール臭さは全くない。
     一口口に含むとその香りが口中に広がる。すんなりと飲めるものの、辛味と苦みが若干あり、香りに対して少し気になる。オンザロックにすればそれらも和らぎはするが当然というか、香りも落ち着いてしまうのが難点。アブハチ取らずのようだ。


    ジン・トニック【Gin tonic】 ギムレット【Gimlet】   エッセリング【Esseling】

     次におなじみのジン・トニックを試してみたが、これが非常に美味かった。元の香りがトニックに負けることが無いどころかジン自体の香りを引き立てているかのようだ。ストレートで感じた辛味や苦みもすっかりなくなり、実に良い。
     続いてギムレットも試してみたが、どうやらこの桜尾は柑橘系との相性が特に良いようだ。
     そして今回特にびっくりしたのがアイスクリームとの相性。バニラの香りとも非常に相性が良く、わずかな苦みとアイスの甘さが非常にマッチする。これはびっくりだ。

    ホワイト・リリー【Whit lily】
    【材料】
    ジン・・・20ml
    ラム(ホワイト)・・・20ml
    ホワイトキュラソー・・・20ml
    ペルノ・・・1dash
    【作り方】
    材料をシェイカーでシェイク

    ジンの爽やかな香りとホワイトキュラソーのオレンジの香りがマッチ。加えてラムが入っているのでかなり甘い。一滴だけ加えたペルノもかすかに香り、甘い香りを引き絞めている。材料はすべて40度以上のお酒であるにも関わらず非常に飲みやすい。





    【まとめ】
     良くも悪くも桜尾ジンの最大の長所は香りだ。売りにしている割に柑橘系の香りの印象が弱めな気がするが、アルコール臭さもなくやや気になった辛みや苦みもそんなに邪魔をするものでもない。非常に良質なジンだと感じた。それだけにトニック・ウォーターやオレンジジュースなどでロングカクテルにする場合は、少し濃いめにしないとせっかくの香りも薄まってしまう。香りを楽しむための工夫をすればこのジンの魅力を引き出せるのではないだろうか。

     ちなみに、名前の『桜尾』は地名。蒸留所が広島県廿日市市桜尾一丁目にある。

    SAKURAO DISTILLERY 公式サイト
    https://www.sakuraodistillery.com/





  • 【酒】第36回 酒の味もわからないクセに『コカ・コーラ クリアライム』でウイスキー・コークの感想

    2019-06-17 23:234
    【名称】 コカ・コーラ クリアライム
    【酒類】 清涼飲料
    【度数】 0%
    【製造販売】 日本コカ・コーラ株式会社



     去年の無色透明のコーラ『コカ・コーラ クリア』が発売されたが、今年はそれにライムのフレーバーを加味した『コカ・コーラ クリアライム』が発売されたようだ。なので今年も去年同様、ウイスキーで割って飲んでみようと思う。

     まずはクリアライムをそのままで一口飲んで見る。最初はコークそのもの。その後、甘いライムの香りを感じることができる。スタンダートフレーバーよりコーラの印象は薄い。しかしその味わいは非常に爽やかで、わざわざ色を無色透明にしたのも味わいのイメージに沿ったカラーではないかと考えるとなるほどと納得できる。

     では次に、ウイスキーを『クリアライム』で割ってみよう。
     無色透明なので見た目はハイボールそのものだが、その味わいは、ウイスキーの香りを損ねることなく、ライムの香りが後味を爽やかにしてくれる。コーラの印象は若干弱いが、それでも存在感はしっかりと感じ取れる。ハイボールやウイスキー・コークに絞るのはレモンの方が多い印象があるが、ライムというのもまた新鮮で良い。実に美味い。



     去年の『クリア』は色が透明なだけで味や香り自体はコーラそのものだった。よって、ウイスキーで割って試した時も色以外は普通のウイスキー・コークだった。今回試した『クリアライム』は、ライムの爽やかさが加わったことで、透明である意味ができたように思う。見た目も涼しげな薄い琥珀色になり、夏にぴったりのカクテルになるのではないだろうか。正直、定番化してほしいくらいだ。