(店`ω´)@てんちょっぷさん のコメント

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(店`ω´)@てんちょっぷ
>>らび様

(店`ω´)アイドル転生!誰かイラストを!
イメージは、化物語の斧乃木ちゃん的な。
No.2
49ヶ月前
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ダイニングルームに、軽快な音楽が流れている。 設置されたTVからだ。 画面では、二次元ファンタジー的な格好をした美少女が映っている。 「魔王系少女✩Vitaちゃん」とかいう人気タレントだ。 「異世界で魔王として君臨していたが、一念発起、転生してトップアイドルを目指している」 ……というコンセプトらしい。 元々、ネットアイドル的な活動をしていて、カルト的人気があった子で、去年あたりからメジャーデビューして、あっという間にお茶の間でも人気になった。 大して歌も上手くない有象無象アイドルグループと違って、抜群の歌唱力が売り。 更にはハーフなのか、まるで白磁の人形のような整った欧米系の顔立ち。 ダンスも出来れば演技も巧い。トークも多彩で、性格も良いらしい。 歳は俺とさして変わらないらしいのに、大したもんだ。 などと、俺はボンヤリ考えていた。 「━━━兄さん、何をニヤけているんですか。気持ち悪いです」 そこに、ノルンからツッコミが入った。気持ち悪いって、お前なぁ……。 そこはかとない悲しみを覚える。 俺をジトリとした目つきで睨むノルンに、アイシャが肘打ちをする。 「もー、ノルン姉は男心をわかってないなぁ。おにーちゃんがニヤけてるのは、アタシの裸を思い出してるからに決まって━━━」 「ワオ~~~お前何を言ってるんだハハハ母さんこの新サンマ美味しいよモグモグッ!!」 心臓から口が飛び出そうになった。帰宅直後の事を言ってるんだろうがアイシャめ、余計な事を言うんじゃない。ただでさえ、アイツの懐き方が激しいのを、父さんが気にしてるんだから。 ━━━ふぅ。 まぁ。俺がニヤけてたのは、別にアイシャの裸を思い出しての事じゃない。 確かに、最近膨らんできた胸とか、ぷりんとしたお尻には、ドギマギはしたけれども。 ああああそうじゃない、そうじゃない。そうではないのだよ、ナナィ。 俺が思い出していたのは、例のゲーム「無職転生 the Online」だ。 夏休み中、ずっとハマっていたオンラインゲーム。 世界中の人がログインし、仮想空間の世界で生活するほぼすべてのキャラクターを、生きている人間が操作している。 その中の一人が俺であり、親友のザノバだ。 初めて経験するオンラインゲームという事もあり、新鮮だった。 画面の向こうに、見知らぬ人たちが生きている。冒険をしている。 話しかけたり、話しかけられたり、動くものすべてが息づいている。 出会いがあり、別れがあり、すべてが一期一会。侘びと寂び。へうげとほひょん。 そして、ほんのついさっき。俺は衝撃的な出会いを果たした。 青い髪の魔族。白いローブに身を包んだ、小さな身体の女の子。 キャラクター名は「Roxy」━━━。 そう。あのロキシー先生のアバター(分身)だったのだ。 ------- 「━━━ロキシー先生!?」 俺は声に出して驚いてしまった。 モニターの中には、担任の教師である、ロキシー先生そっくりのキャラクターがいたのだ。 名前だって「Roxy」だし、どういう偶然だってばよ。 モニターの中の「Roxy」は、キョロキョロとした仕草をしていた。 そして、俺のアバターである「 Rudeus」を見つけると、じっと見つめる挙措。 次の瞬間、俺の胸はドキンと高鳴った 「Roxy」の頭上に、ピンク色の「!」がピコーンと出現したのだ。 これは、自分のアバターに、相手から直通メッセージが発信されたという表現である。 俺は慌ててログ(文章のウィンドウ表示)を見た。 そこには「Roxy:もしかして、ルディですか?」とピンク色の文字が表示されていた。 思わず俺は「うはッwww」っと声に出してしまう。 ロキシーだ、本当にロキシー先生だった!言い知れない歓喜が総身から溢れ出た。 ひとしきり興奮した後、慌てて返信をする。 ━━━Rudeus:そうです!ルディです!もしかして、ロキシー先生ですか? 返信。じりじりと向こうの反応を待つ。手のひらに、じっとりと汗が湧いている。 五秒、十秒━━━。たったそれだけの時間が、やけに長い。 すると、「Roxy」は喜ぶ感情表現動作をした。身体が小さいので、コミカルでとても可愛らしい。なんか、実際のロキシー先生と大差ないというか、微笑ましい。 ━━━Roxy:良かったー!他人の空似だったら、大恥を晒すところでしたよ! ピコーンと返信が来る。こっちこそ良かった。本物のロキシー先生だった。 安堵すると共に、更に謎の歓喜が湧いてくる。両手を握り締めて、いよっしゃーと一人無言の気合を入れた。 それから小一時間、俺とロキシー先生はチャットで盛り上がった。 それによると、ロキシー先生も夏休みから、このゲームを始めたとの事。 ゲーム好きな生徒から勧められて、話題の種になるかと、なんとなしに始めてみたが、思ったより面白く、ハマり過ぎてしまった事。 見た目が可愛いので魔族で始めてしまい、序盤は苦労した事。 何度も他プレイヤーに助けられたり、意地悪されたりした事。 それも全部良い思い出になっている事。 毎日寝不足になりながらプレイしていた事。 そして、苦労の甲斐があって、今ではかなり高ランクプレイヤーになっているとの事。 聞いてみたら、「水聖級魔術師」という、遥か雲上の高位魔術師だった。 うぇぇ、「聖級」って、初、中、上の更に上じゃねーか。 上級もまだそんなにいないという話なのに、ロキシー先生、どんだけ廃人プレイしたんだ。 ……そういえば、学校の廊下で会った時、目の下にクマ作ってたな。 いつも眠そうだから見逃してたけど、本当に眠かったのか。 わははは。あの真面目で沈着冷静なロキシー先生が、無職世界で廃人か~。 意外な側面に、なんか、更に親しみを持ってしまった。 てゆーか、そんな高位魔術師が、なんでこんな田舎の村に来たんだろう。 不思議に思って聞いてみた。 ━━━Roxy:今日、一日中、学校でザノバ君とお喋りしていたでしょう? ━━━Roxy:その時、このゲームの話をしているのが、聞こえてしまったのですよ。 ━━━Roxy:本当は、私も混ざりたかったのですけれども、ね。 ━━━Roxy:それで、ルディの話を盗み聞きして、貴方のいる村に訪ねて来たのです。 という事だった。わざわざ、俺に会いに来てくれたんだ。うっひょー、嬉しい。 学校で俺を褒めて撫でてくれたり、何かと構ってくれるロキシー先生。 昔から、俺を可愛がってくれていた、優しいお姉さん。 ゲーム世界ですら、私を導いてくれるというのか、ララァ。 なんという女神。俺は一生、この人を崇めて生きていこう。そう心に決めた━━━。 それからも先生とチャットを楽しんでいるうちに、アイシャに呼ばれた。いつの間にか、夕飯の時間になっていたらしい。 「次にログインしたら、魔術を教えてあげますね」━━━ロキシー先生はそう言って、『フレンド登録』をしてくれた。この世界で初めての、フレンド登録だった。 なんていうか、俺は嬉しくて仕方が無かった。 ただのゲームが、人と人との繋がりを広げ、深めてくれるなんて。 思ってもみなかった喜びに、俺の顔はだらしなく笑み崩れてしまうのだった━━━。 ------- というのが、夕飯前までの出来事。 ノルンに顔の事で突っ込まれたり、アイシャに余計な事を暴露されかけたりもあったが、そんな事は些細な事だった。 毎日の楽しみが、ひとつ増えた。ひとつというか、最高の楽しみになった。 トラウマのせいで詰みかけていた俺の冒険に、新しい章が展開されたのだ。 これはウキウキしない訳にはいかない。 俺はそそくさと御飯を掻き込み、いそいそと部屋に戻っていった。 後ろからアイシャの呼ぶ声が聞こえたが、そんなのキニシナイ!                 * 部屋に戻って、ログインしなおす。 しかし、ロキシー先生は居なかった。或いは俺と同じく食事かもしれない。 『フレンドリスト』を見ると、ログアウトしているようだ。━━━残念。 仕方が無いので、俺は毎日の日課であるクエストをこなしていく。 コツコツやれば、小金も貯まるし、名声も増えていく。ちびっ子魔術師ルディちゃんの噂は、村ではそこそこ有名だ。この名声は、他国に行った時にも反映されるらしいので、面倒臭がらず、徐々に積み重ねる事に意味がある。 それから魔術の基礎訓練。これは何故か飽きない。 魔術の種類自体は、俺は初級しか習得していないけれども、使えば使うほど、スキルと魔力総量が上がっていく。 初日は訳がわからず使っていたら、ほんの3発撃っただけで気絶していた。 このゲームでは気絶すると、経験値と所持金が半額になる。まぁスタート地点での経験値と所持金は僅かなので、大した事では無いので、何度も気絶を繰り返した。 それで気がついたのが、気絶から復活して宿屋(或いは実家)で一晩寝ると、魔力総量が倍に跳ね上がっていた事だ。もしやルーデウス君はサ○ヤ人なのか!? そういえば、村で見かける他のアバター。俺ほどの魔力総量を持っている奴は見かけない。 普通のプレイヤーは、サクサクレベルを上げて、冒険に旅立っていく。 年齢も、筋力や体力の高い、十代後半から選ぶのが普通らしい。 俺は初期で選べる最低限の三歳から始めた。若い分将来性があるが、育成に時間がかかるし、敵とのバトルでも不利だ。攻撃力不足だし、体力が低く魔力総量も僅かであるから。それこそ、一発二発殴られると気絶してしまう。それもあって、俺は外に出なかった訳だが。 身体の育っている年齢からなら、すぐに冒険を楽しめる。そりゃそうだろう。 レベルを上げれば格好いい装備も出来るし、行ける世界も広がる。 しかし、一旦上がったレベルを落としたく無いばかりに、このサ○ヤ人法則に気がつかないで高レベルになってしまうと、魔力総量とスキルが上がりにくくなるのかもしれない。 もしくは、これがザノバの言っていた「バグ」なんだろうか。 このゲーム、始まったばかりとはいえ、世界中で数万人が遊んでいるんだ。 こんな法則、誰かが気がつくだろう。なのに、案外情報が出回って無い。 ってことは、俺のRudeusだけの特典なのか。こりゃラッキーだ。 とはいえ、持っている魔術は初級のみ。スキルが高いとはいえ、威力は低い。 やっぱり、高位の魔術を習得しないと、派手な事は出来ないだろうなぁ。 まぁ、そこらへんは、ロキシー先生から学べるだろう。楽観、楽観。 ━━━てな事をしていると、携帯電話にメール着信があった。エリスからだった。 ------- 『ルーデウスへ!!』 「来月あたりに、王立アスラ学園の剣道部と交流試合が決まったから、アンタも部活に顔を出しなさい!出ないと怒るからね!!」 ------- ━━━うーん、なんだ、この一方的なメールは。 まぁ、いつものエリスなんだけどね。 アイツ、小さい頃から全然変わんないなぁ。 初対面でいきなり殴られたし、幼馴染なのに、いつも上から目線だし。 嫌いじゃないけど、もうちょっと、こう……なぁ。 幼馴染って、マンガとかだと、いつも一緒に居て、和むっていうか、のんびりできる関係だと思うんだけど、アイツと一緒だと、常に世紀末というか、バイオレンスだしなぁ。 などと供述したりしつつ、俺は携帯をベッドの上に投げ捨てた。返信は億劫だった。 交流試合、ねぇ。王立アスラ学園の剣道部って、確かエリスのライバルがいる学校だよな。 なんだっけ、凄い美人の人。えーと、イゾルテ・クルーエルさんだっけな。 去年の首都圏大会で、ウチの学校と当たったんだよな。 団体戦で、副将で出たエリスと対戦。互角の戦いだったけど、延長を重ねて、最後の最後、一瞬の隙を突かれて、惜しくも負けたんだよなぁ。エリス、試合会場では平静だったけど、後で俺の部屋に来て悔し泣きしてたっけ。 あそこと交流試合かぁ。 うーん、エリスの事だ。雪辱に燃えてそうだし、生半可な練習じゃないだろうなぁ。 剣も運動も苦手ではないが、何かに本気を出すというのが何となく苦手な俺。 どうしたもんかと悩んでいると、モニターに変化があった。 『フレンドリスト』の項目に「Roxy」の文字がポップアップしたのだ。 「お、ロキシー先生インしたお!!」 俺はガバとコントローラーに飛びついた。早速ロキシー先生に直通チャットを送る。 先生の方からも返信があった。 ━━━Roxy:あぁ、ルディ。早いですね。私は今ゴハン食べ終わりましたよ。 のんびりゆっくり噛んで食べるロキシー先生を想像し、一人萌える俺。 可愛いなぁ。ロキシー先生は何をしても、可愛いと思える。 そう思うと、アバターキャラまで本当のロキシー先生に思えてくるから不思議だ。 小さな俺のRudeusと、先生とよく似た小さなRoxy━━━。 昔を思い出して、ほのぼのとした気分になる。 ━━━Roxy:それでは、魔術を教えましょうか。それとも冒険に出ますか? ロキシー先生からそう提案があったので、俺は魔術を教わる事にする。 冒険は、彼女から全てを教わってからでもいいだろう。少しでも、一緒にいたいしね。 ━━━Rudeus:魔術を教わりたいです、ロキシー先生、いや、師匠!w 師匠━━━良い響きだ。ロキシーは先生であり、女神であり、師匠である。うむ。 モニターのRoxyがモジモジとしている。恥じらう感情表現だ。可愛い。ずきゅーん! ━━━Roxy:いつの間に、そんなに口が巧くなったのですか?まったく!w 最後の「w」で、気分を害した訳じゃないという意思表示。うーん、良い子やでぇ。 俺はRudeusをRoxyの周囲でグルグルと走らせ、最後にぴょんぴょん飛び跳ねるような、喜びの感情表現。柴犬の子犬がはしゃいでいるみたいだった。 それを見て、ロキシー先生も楽しんでくれたようだ。撫で撫でするモーションをしてくれた。 うーん。嬉しい。俄然、やる気が出てきたぜ!! ━━━こうして、その日。 俺とロキシー先生の二人だけの授業は、深夜遅くまで続いたのだった━━━。 ━━━そして、俺は気が付いていなかった。 エリスから、またメールが届いていたのを。 他のメール着信に紛れて、埋もれてしまった、彼女の素直な気持ち。 ━━━「ルーデウスと一緒に部活に行くのが楽しみ!」 この短い内容のメールを俺が読んだのは、かなり後になってからだった━━━。           ーその4につづきますー それでは、また。(店`ω´)ノシ
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(店`ω´)こんぬづわ。店長です。

「無職転生」の二次小説ばかり書いています。

趣味は空手、ボクシングなど格闘技、筋トレ。

保育のお仕事時代に培った技術を使っての紙素材工作。朗読。ギター収集。