• 備忘録:さよならFirefox

    2017-11-17 00:56

    ■備忘録:さよならFirefox


    ・要点

     2017/11/16を持ちまして
     Firefoxの持ち味である有用なアドオン群が
     使用不可となりました


     以前よりメニューやテーマの
     Google Chromeもどき化が進んでいましたが
     時代の流れから旧来の仕様では
     時代の潮流に乗ることができないため
     旧来の仕様諸共に旧来のアドオン群を一掃した次第です

     新仕様のアドオンもいくつかは出てきていますが
     Tab Mix Plusなどの主要アドオン群は
     API廃止により新仕様への移行が不可能となっています

     Firefoxの存在意義はFirefox自体にあったのではなく
     そのアドオン群にこそあったわけですので
     主要アドオンを切り捨ててしまった時点で
     Firefoxの存在意義は失われました

    ・結論

     Firefoxのアドオンが使いたければ
     他の派生ブラウザへ移行しましょう

     Firefoxではドイツに於いて試験的にではありますが
     ユーザーに無許可で情報収集をし
     ビックデータ販売を行う流れも出てきていますので
     Mozilla公式自体をすでにお勧めできない流れです

     ユーザーからの批判も出ているのですが
     Googleの資本を受け入れて以降
     メニューUIやテーマの改悪に始まり
     OMTCのようなクラッシュ不可避の強制実装や
     旧アドオン切り捨てなどなど
     ユーザーや支援クリエータの声に
     一切聴く耳を持たない組織へと
     既に変わり果てて久しくなっています


    ・移行先候補

     ・Firefox ESR(非推奨)
      公式の旧式サポート版ですが短い命な上
      基本的には企業や団体向けの延長サポート版となります
      個人で利用することはもちろんできますが
      前述のようにMozilla公式自体をすでにお勧めできない状況です
      (公式ページからは直接リンクされていない隠れメニューとなっている点も問題です)


     ・Waterfox(推奨)
      私はすでに2017年10月時点でこちらに移行済みで安定稼働中す
      ・旧来のアドオンやテーマがそのまま移行できる
      ・レンダリングエンジンやその他の実装も旧来のFirefoxを継承
      ・情報収集や余計なお世話機能が排除またはデフォルトでオフとなっている
      ・初回インストール時にFirefoxからの移行ウィザードが走る
      ・移行ウィザードで失敗しても設定上書きで移行が完了できる
        元:Firefoxプロファイル(含むアドオン)
        %UserProfile%\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\

        ↓以降失敗時も上書きコピーでアドオン含め移行対応が可能

        先:Waterfoxプロファイル(含むアドオン)
        %UserProfile%\AppData\Roaming\Waterfox\


      ・Pale Moon(未確認)
       一度入れてみましたが移行に失敗しました
       Waterfoxのようにプロファイル上書きというわけにもいかず
       難航しそうでしたので早々に見切りました
       また良きにしろ悪きにしろ独自実装路線であるため
       旧来のFirefoxとは少しずつずれていく未来でもあります
       この機会に心機一転と思えるのであれば選択肢に入るかもしれませんが
       そうであるならいっそGoogle Chromeへ行った方が
       まさに心機一転になるかもしれません


    ・蛇足

      大切なものは失ってから気付く
      という人類が繰り返すありきたりな愚行だったのか
      それとも
      外部からの資本流入による完璧な衰退劇だったのか
      とても興味深い数年間でした

      もしVer.57以降の新生Firefoxを使うのでしたら
      Webextension版のアドオンを求めて放浪してみてください

      ・Firefox57で使えなくなった代替アドオンのまとめ
      ・srad IT関連ストーリー
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  • 備忘録:量子コンピュータの使い方

    2016-05-10 22:50

    ■備忘録:量子コンピューターの使い方

    ■概要

     現在の電子コンピューターは
     電子が情報を伝達することで成り立っています
     遠距離だと光子を使った光通信や
     身近だと電波を使った無線通信などもありますが
     PCやスマホ内部では電子君がせわしなく動いているわけです

     これに代わって未来のコンピューターでは
     量子を用いて演算処理を行うわけです

     今までの電子によるゼロかイチのビット演算から
     量子によるゼロ、イチ、ニ、イチかつニの四種類を扱った
     キュービット演算になるわけです

     イチかつニってなんだよそれっ!
     ってのはごもっともなのですが
     原子よりも電子よりもはるかに小さな量子の世界では
     そんな物理的に無茶なことがまかり通る不思議な世界だったりします

     そのあたりは別項で書くとして
     電子から量子に代わると一度に多くの情報を扱える
     つまり今より性能が上がる
     ってざっくりとらえていただければよいかと

     ただし今までのビット演算用の命令では
     まっとうな結果が得られないという厄介なものでもあります
     電子の世界ではイチかつニなんて状態はないわけですので

     そのあたりの価値観を一新しなければ
     量子コンピューターで動くプログラムは作れない
     というのが概要になります

    ■量子ってなんぞ?

     理科で習った原子よりも小さいものです
     量子君たちが世界中でわしゃわしゃしていることで原子君も成り立っています

     そして皆さんも一度は聞いたことがあるであろう
     あの残酷な実験(空想実験ですが)

     「シュレディンガーのヌコ猫」

      箱の中に猫を入れて閉め毒ガスを入れる
      さて、猫は生きているでしょうか?死んでいるでしょうか?

      ゼロ:もしかしたら実は猫が入っていないかもしれません

      イチ:もしかしたら実はスーパーヌコで毒耐性を持っているかもしれません

      ニ :もしかしたら普通に死んでいるかもしれません

      イチかつニ:もしかしたら生死の境目で揺らいでいるのかもしれません

     かなり乱暴な説明ですが
     こうした不確定な状態なのが量子君で
     はっきりせいやっ!
     とハリセンでしばきたくなるような性質を持っています

     もう一つの特性は
     観測することによってそのありようが確定する
     というファンタジーな中二病設定をマジで持っています

     まさに蓋を開けてみるまで分からない
     という性質で裏を返せば
     観測することによってその他の可能性が失われる
     という厄介な中二病設定をマジで持っているわけです

     観測するまでは複数の情報を持っていて
     観測することによって情報が一つに確定する
     これをコンピュータの演算に利用するのが
     量子コンピューティングになります

    ■逆に考えるんだ!

     確定しないなら確定するまで計算すればいいじゃない
     てなもんで
     望みの答えにたどり着く時だけ観測すれば
     一度に多くの演算を行うことができて
     電子のビット演算よりも何億倍も早く計算できる
     これが量子コンピュータの凄いところ

     この条件に当てはまる計算様式なら
     現代の電子コンピュータが束になっても
     一台の量子コンピュータにはかなわないということになります

     とはいえ観測するものを間違えたら
     何が悪かったのか計算履歴を検証することもできません
     だって観測した以外のものは消えてしまいますから

     だからって辛抱堪らんっ!と
     途中で蓋を開けてしまったら
     その時点の状態が結果として確定してしまいます

     なので
     実はすべての電子コンピュータが
     量子コンピューターに置き換わるわけではないというのがミソ

     適材適所ってわけですね
     この短所を長所に活用できるのが暗号化技術

     昨今SSLの脆弱性で盗み読まれる~なんてニュースがありますが
     量子暗号化を使えば
     盗み見を試みた時点で
     本来の読み手に届かなくなるので
     盗み読み防止に効果抜群てなわけです

     

    ■新世界のプログラマへ

     状態の揺らいだ値が入ってきた場合
     現在の電子コンピューター用のプログラムは
     エラーを吐いて沈黙してしまいます

     良くも悪くも電子演算で扱える値は
     白黒はっきりした値でなければならないからです
     だって電子そのものの存在が
     量子と違って揺らいでいないんだもの

     また観測によって値が確定しますので
     イチだったらこの処理~
     とかいうふうに記述すると
     イチで確定してしまうので
     正しい検証を行うことができなくなってしまいます

     そのため量子コンピューティングでは

     まず揺らいでいることを前提で処理していかなければなりません

     つまりイチかつニの状態であると仮定した処理から始める

     これが大前提になります

     その次にイチだった場合や
     ニだった場合や
     ゼロだった場合を処理します

     この前提概念を持てるかどうかが
     次世代コンピューティングを担えるか否かの
     適性試験となるわけです

     我こそはっ!と自負するお歴々
     既にして未来の扉は開かれております

     かつての巨人かのIBMが
     再び巨人たろうとその秘匿の扉を用意してくれたのです

     摩訶不思議な量子が蔓延る魔窟があなたを待っている!(じゃじゃ~ん♪

     Shift your theory by IBM Quantum Computing!


    ■補足

     実際には量子は電子相当の位置づけなので
     マシン語レベルの低レイヤにおける振る舞いとなります

     なので高級言語のレイヤでは
     意識する必要がなくなる可能性もあります

     ただし黎明期である現在では
     低レイヤで起こっている事象概念を正しく理解していないと
     高級言語での挙動を正しく把握することは難しいと思われます


     いずれは

     bitコンピューティングベースのソースを
     cubitコンピューティングベースのソースに
     コンバートしたり

     bitコンピューティングベースのバイナリを
     cubitコンピューティングベースの実行できるような
     エミュレータがでたり

     するかもしれません


     しかし当然その頃には
     先行者利益は掘りつくされてしまっているでしょう

     フロンティア精神あふれる方には
     ぜひとも量子の特性を踏まえて臨んでいただきたいところです

     # ぶっちゃけGPGPUよろしく量子演算ユニットとして
     # CPUの配下で使うほうが短期的使い勝手はいい気したりしなかったり


    ■大事なこと

     あくまで門外漢のなんちゃって量子コンピューティング解説
     アクマ デモン ガイカン ノ ナンチャッテ リョウシ コンピューティング カイセツ
  • 備忘録:電脳化への第一歩が踏み出されたらしい

    2015-06-20 19:26

    ■備忘録:電脳化への第一歩が踏み出されたらしい

    ■概要

     アニメ「攻殻機動隊」などで表現される電脳化
     その第一歩となる技術がついに生まれ始めた模様

     電脳化とはパソコンやネットで使われる電子情報を
     人間の生体脳で直接扱うための技術です

     脳は有機物でできた細胞なのでそのままでは当然
     無機物上を流れる電子情報を扱うことができません

     なのでそのギャップを埋めるためには
     生体脳が理解できる情報に変換してくれるものが必要となります

     今回発表されたのがそれを実現するためのチップです

    カリフォルニア大学サンディエゴ校開発のニューラルインターフェイス
    参考:VLSIシンポジウム

    カリフォルニア大学サンディエゴ校開発のニューラルインターフェイス

    参考:Impress Watch Headline


    ■解説 (注:門外漢のなんちゃってだよ)

     図の左上にあるのが人体へチップ埋め込む略図
     脳と頭蓋骨の隙間にチップを置いて
     頭頂にバッテリを積んだ受送信装置を置いています

     図の左下に「Transmitter」や「ASK Receiver」とありますので
     チップとの電力・データ送受信は短距離無線で行う仕組みのようです

     チップの要は
     右下の「田」ってなってる「On-chip Segmented Electrodes」と
     「Differential Adiabatic Stimulator」と
     「Analog Front-End」かな
     そのほかはチップ自体の駆動に必要なものって感じですかね

     「Segmented Electrodes」を直訳すると「分割電極」
     脳に電極ぶっさすってネタがありましたが
     ここがその部分になると思われます

     「Differential Adiabatic Stimulator」は「差動断熱刺激」
     電子情報を脳が理解できる刺激情報に変換してくれるのでしょう

     「Analog Front-End」は直訳がなさげなので「アナログ フロントエンド」
     「分割電極」からくる脳からの情報を判別してくれるのでしょう

     その隣の「MUX」はマルチプレクサ(多重化装置)ですので
     そこで情報のノイズ仕分けをしてから
     その左の「ADC」(アナログ/デジタル コンバータ)でA/D変換し
     「Transmitter」で送信するぽい

     大きさは縦/横3ミリ・厚さ250μm
     3ミリ角のラミネートフィルムくらいの大きさに
     電子情報と脳との翻訳家を凝縮したってのがビックリどころですね

     しかも製造プロセスルールは180nm
     現代の最新CPUが14nmですので
     まだまだ微細化の余地があるってのがさらにびっくりどころです


    ■未来への期待

     問題点はまだまだありますが
     その第一歩が着実に踏み出されたというのはとってもすごいことです
     未来で歴史の教科書に載るくらいの出来事ではないかと

     いつの日かスマホやパソコンのディスプレイがなくなって
     意識の視界へ投影される日が来るのでしょうね

     また暗記にする必要性がさらになくなりそう
     今だって辞書なんかいらずにググりますものね
     タイピングすら必要なく意識でググれちゃうでしょう

     暗算だって必要なくなって
     外部コンピュータへ計算式投げて即回答が来るみたいな

     SNSだって手も口も使わずにやり取りできてしまうのでしょう

     こっそりムフフな動画を視聴するのだって余裕になるでしょう
     表情などに出てバレるでしょうけれどw


    ■問題点

     図の左上にある脳への埋め込み図を見ると気づくかもですが
     チップ一枚では大したことはできないようです

     一か所にチップ3枚がイメージではなく必要数だとすると
     脳の各器官ごとに複数枚、トータルで一体何枚埋め込めばいいのやら

     ひとつひとつの負荷が小さくとも
     脳全体でそれだけの数の負担が集まればちょっと厳しそう
     フル電脳化にはまだまだ道のりは険しそうです

     さらにはクラッキングの危険も否めません
     冒頭に出した「攻殻機動隊」の中でも電脳ハックが日常茶飯事です

     手足の暴走はもとより発言の強要や記憶の改ざんエトセトラ
     便利の代償として危険を背負うことになってきますので
     文字通り致命的な欠陥がまだ存在しています

     この辺をクリアするには少なくともまだ数十年は必要でしょうね
     安易に一般化すればパソコンにおけるウイルス被害が
     人体にそのまま反映されかねませんので

     でもできるとわかったら危なくても止まれないのが
     人の性ってことになりそうで怖い


    ■追記:2016/01/24

     DARPA(米国国防高等研究計画局:Defense Advanced Research Projects Agency)が
     この分野に乗り出すようです
     NESD(神経工学システム設計:Neural Engineering System Design)の一環として
     BMI(脳-機械インターフェース:Brain-machine Interface)の開発を発表した模様

     開発といっても成果物が生まれたわけではなく
     「開発することを決めた」という未だ口先までのお話しのようですが

     作る予定のものは1cm角の立方体サイズのようですね
     この記事の技術からすると厳ついというか分厚いので
     脳と頭蓋骨の隙間に埋め込むのは無理でしょう

     そのため脳内の隙間に入れる感じになると思われますが
     そうすると無線でやり取りするのが難しくなりそうですね

     延髄あたりだと首内部に置けそうにないので外部露出しなければならず
     しかも不具合でたら全身麻痺の危険性大ですし

     カリフォルニア大学サンディエゴ校開発のニューラルインターフェイスのほうが
     3ミリ角のラミネートフィルムくらいの大きさで
     大分筋が良さそうなんですがなんで別口を目指すんでしょうね?
     利権絡みの。。。おっと誰か来たようだ。。。となりそうなのでゲフンゲフン

     概要はengadgetさんの記事があるのでどうぞ
     (注:政財界や兵器産業の闇については書かれてないですよw)

    ■追記:2016/02/10

     今度は米国防総省とオーストラリアのメルボルン大学が共同で
     脳内血管に忍び込ませるセンサーを開発したようです
     前回の追記のような口先だけでなく今度のは成果物あり

     針金を二重螺旋にしたような形状で首の血管から挿入し
     脳内の血管まで侵入させ脳神経のパルスを読み取るようです

     そんなんじゃ血管詰まったり破れたりで
     昇天しそうな気がしてなりませんが
     羊で190日ほど経過観察して無問題だったそうです
     (電気羊じゃなかろうな。。。)

     用途は「平和利用」を目指しているようで
     身体麻痺や四肢欠損の患者が義肢を扱いやすくなるように
     脳内の神経パルスを中継・補助することを主眼としているらしい
     (つっても負傷兵の戦線復帰も含むんだろうなぁ)

     人体における臨床試験は恐らく承認待ちで
     2017年に予定されているというところまで来ています

     詳細は「やじうまPC Watch」で


     ふ~む
     去年から今年にかけて
     3種類のBMI(Brain-Machine Interface)が出てきました
     それぞれ一長一短あるものの
     それゆえに実用化に辿り着く可能性が増えたという感じ

     今回のタイプは前二者のような固定設置型ではなく
     移動可能型であることも注目すべきところですね

     個人的には
     最初のカリフォルニア大産と
     今回のメルボルン大産が
     芽があるんじゃないかなと思っています

     カリフォルニア大産の機能に
     メルボルン大産移動性能を持ったものを
     シュリンクしてナノマシン化というシナリオ

     興味は尽きませんが
     とは言えモルモットに立候補するには
     まだまだ素で危険があぶない黎明期

     それにチップ機能や設置方法が安全であっても
     肝心の運用でハッキングされたら洒落になりませんので
     物理的安全としての臨床試験とともに
     攻勢防壁の搭載が望まれます
     (さすがにそれはまずかろう)
     
     奇しくも明日2016/02/10は日本の渋谷で
     "攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD"が開催されます
     この記事絡みのトークとかもあるんでしょうか
     ヒジョーに気になりますので気が向いたら行ってみるかも

     以下どうでもいい話

     実はこの攻殻イベント
     今年に入ってから広告効果も兼ねたファウンディングしていて
     開催前に無事目標額を達成していました

     支援者になろうかなとも思って
     ファウンディングの母体を確認してみて
     やっぱやめちゃったんですよねぇ。。。

     「あのTカードのとこがファウンディング母体」とか
     個人情報&カード情報入れる気が一気に吹き飛んじゃいました

     素子やバトゥもしいたら未来のセキュリティ的に
     「皮肉が効いて(るわね/やがるじゃねぇか)」
     と宣ってくれたのではないかと

     技術だけが未来に近づいても
     人の意識が追い付かないとあかんのですよねぇ

     Doubt everything
     with curiosity.