もう一度きみに会いたい ⑧
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

もう一度きみに会いたい ⑧

2016-12-12 20:59
  • 4

→前のオハナシ←

→このオハナシを最初から読む←

長らく有難う御座いました、今回で最後です。
もし宜しければ以下のBGMを聞きながらどうぞ。
今回の八話目を書いている最中、ずっと聞いていました。

→「夜空ノムコウ」 ピアノVer.←

恐らく曲が2,3回転はするかと思います。
今回長いです。ではどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ヨネコ」

と僕が呼び掛けても、
ヨネコが僕の名前を呼び返す事は無かった。
『当然』という言葉で片づけては味気ないが、それは仕方ない。
僕は人間、ヨネコはポケモン。
ポケモンは人語を話さない。

金森さん、どうでしたかと、
医者が病院に赴いた僕に一人寝の夜の結果を尋ねて来た。
僕はありのままを答えた。

「何処かのバーで飲んでいるとヨネコも一緒にいる事になってて、
 それで一緒にバーから逃げ出して…。
 その後、交通事故の現場に出くわすも、
 中の運転手はもぬけの殻、
 いつもは親友の方が居そうな状況で、
 誰も出てこなかった、という事で宜しいですね。」

その通りだ、と答える僕の声に淀みは無かった。
医者が言う事にも何も間違った点は無かった。
何を付け加えるでもない。
僕が見た夢に親友は出てこなかったし、
死にもしなかった、それが一番重要な点だ。

「ただ、」

と僕は口を開いた。

「ヨネコが、夢の中で俺に喋りました。」
「ほう?」
「この世で、これまで、
 スリープが喋ったという事は、聞いた事がありますか?」
「いやぁ、ないですね。」
「…俺の夢の中でヨネコが喋ったんです。
 もしかしたら、ヨネコの『ゆめくい』で、
 俺の頭の中に何かを残していたのかもしれません。
 その場合、その何かが、俺が親友の夢を見る事を防いでくれたのかも…。」
「なるほど」
「だから、一概に俺の夢が治まったと言える訳でも無いと思います。」

心の中のある思いが、そんな事を僕に口走らせた。

「では、本日も取りあえず療法を行うという事で…」
「宜しくお願いします。」

もう体は慣れたもので。
寝巻の袖に腕を通して、ベッドの脇に腰掛ける。
そうしてヨネコを待つのだ。
現実では人間の言葉を決して喋らない、ヨネコを待つのだ。

「こんばんわ」

と僕と同衾する訳ではない看護婦が、
僕と同衾するヨネコを連れてやってくる。
一日ぶりのヨネコの顔は見てふと安心するものがあった。
慣れというのは不思議なもので、
最初は不気味だと思っていたヨネコの顔も、
この時にはすっかりと見慣れてしまい、
何処か心の安心を埋める欠片の一つの様な物に形をゆるゆると変えていた。

たった一日だった。
たった一日の別れで立つ時間は、わずかに四六時そこら。

「ヨネコ。
 俺達、電話ってのを使っててな。
 これ、こういうの。見た事あるか。
 これで色んな奴と離れてても話す事が出来るんだ。
 死んだ俺の親友も持ってたんだけどさ、
 今朝かけてみたら、繋がらなかったよ。」

そんな事を語り掛けるもヨネコは相槌一つもくれないで、
看護婦は何も言わずにヨネコに語り掛ける僕を見ていた。

「それじゃあ、良い夢を。」

まだヨネコがベッドの上でズリズリやって壁際に寄っている中、
看護婦はそう言って部屋のドアを閉めて出て行った。

「ヨネコ。」

ここが定位置だと言わんばかりの陣取り方、
相も変わらずヨネコは僕に壁際を譲ってくれないようで、
さて、着いたぞといった風体で布団を体にかけはじめた。

「ヨネコ…あいつ…ヨシヤは死ななかったよ…。
 交通事故は、夢で起きたけど、でも車の中にヨシヤは居なかった…。
 お前が喰っててくれたのか?」

ヨネコは僕が、僕たち人間が理解できる言葉を喋らない。
ベッドの奥に置かれたリモコンを前足で取ると、
器用にポチポチ、と電気を消してしまった。

お前、俺の言葉が判らないんだろう。
だったら起きていても無駄だよ、さっさと夢の中へレッツゴーだぜ。
そんな事を思っていたのか、どうだか。
でもまるで兄が弟の手を引くように僕はヨネコに毛布を掛けられ、
僕の方もそれ以上ヨネコに言葉をかける事も無く、枕に頭を預けた。

そして最後の夢を見た。
ヨネコと一緒に見た最後の夢だ。


気が付くと、昨日見た夢のバーだった。
脚の高い椅子に腰かけて僕の足は宙ぶらりん。
まだ夢に馴染まない僕の意識の前に、一杯のコップが出された。

「お待たせしました」

待ってなぞ居なかったのだが、
そう言われたら「ありがとう」と答えてしまうのがこの国の人間。

と、
そう思った所で意識がパッキリと鮮明になった。
そして思い出しもした、
そういえば、これから見覚えのない女がやってきて、
僕の近くにいるヨネコをモンスターボールで捕まえてしまうのでは。
焦った僕は暗がりに満ち溢れるバーの中を右か、それとも左か、と、
ヨネコの探した。

「ヨネコ!」

ヨネコは居た。
トイレのマークが頭上に掲げてあるドアの前。
その中にするすると引っ張られるように入って行ってしまった。
回りを見る、まだあの女の姿は見えない。
今ならまだ、何かが間に合うと思った僕は慌ててヨネコを追ってトイレに入った。

トイレに入った僕はとくに尿意を催したわけでも無かった。
だから、

「連れションか」

とトイレの中に居たヨネコに面と向かって言われても、

「違うよ、お前がトイレに入ったから!」

とやや声を大きくして否定をした。

「良いから、はい、これに着替えろ、早く。」

そう言われてヨネコに渡されたのはスーツだった。
カバーケースから出してみると、
実家を出る時に親に持たされた冠婚葬祭用の物だった。
夢の中だからか何の違和感もなく、

「判った、ちょっと着替えてくるから」

と個室トイレの中に入ろうとすると、

「誰も来ないから、ここで良いだろ」

とヨネコが言ってくる。
あの、いつか聞いたウガイをするパイプオルガンのような声ではない。

「着替えている時に誰か入ってくるかもしれないだろ。」
「入って来ないようにした。いいから早く着替えろ、はい。」
「判ったって、急かさないでよ、するから。」

ズボンを履き替え、ワイシャツに腕を通し、
いつの間にか床に放り出されている革靴にも足を突っ込んだ。

「ほら、コレ」

そして出されたのは、ネクタイ。
黒かった。
それを見て僕が思わず言った。

「あれ?白色じゃないの?」
「誰の結婚式に行くんだよ。」
「結婚式じゃないの?」
「いいから、はよ」

と言ってヨネコが僕の襟首をぐいっと引き寄せて、
誰に習ったのか、そのまま器用に僕の首にネクタイを巻いてくれた。

「凄い、上手いじゃん。」

ヨネコが巻いたネクタイを手洗い場の鏡で確認しながら僕がそう言うと、
「準備は良いか、それじゃあ行くぞ」と言い、入って来たドアをヨネコが通った。
その背中を追うように落ち着いた足取りでドアを通ると、
それまでバーだった筈の空間は、まるで結婚式場のような場所になっていた。

目の前に敷かれた真っ赤なカーペット、
それに別たれた様な左右に広がる参列席。
その席の全てに、僕の見知った奴らが座っていた。

「…やっぱり結婚式じゃないか。」と僕が言えば、
「だから違うって」とヨネコが返す。

「だって、見てよ。」
「見てる見てる。良いから、ほら、歩くんだよ。」

ヨネコはポケモン、スリープ。
体長大体1メートル。
僕は172センチある。
まるで年の離れた弟の様だった、ヨネコは。
背の低い父親に手を引かれてバージンロードを歩く花嫁の様に、
僕は赤いカーペットの上を歩いた。

歩きながら気が付いた。
確かに、結婚式ではないらしい。

赤いカーペットの先には神父も牧師も見当たらなかったからだ。
大きな十字架は吊られていたが、その下には大きな白い台しかない。

「ほら」

といきなり立ち止まるヨネコ。
僕はそれに腕を引っ張られ、肩がグイと下がる。

「何だよ急に」
「これから先はお前だけ。ほら」

と言われるがまま先に歩くと、
白い台だと思っていたものは棺桶だと判った。
何故かって。それは見れば判る、
台だと思っていたものは箱型になっていて、
その中にはヨシヤが入っていたからだ。

葬式で見た以来だった。
いや、夢の中では何度も見ていたが、
そのどれもが事故で体がズタズタになった身体ばかりだった。
こんなに綺麗な体はヨシヤの葬式以来、見ていない。

棺桶の脇で、声の一つも出さずに立った。
随分と、懐かしい顔に思えた。
大学時代、夏休み、冬休み、ゴールデンウイーク。
長期休暇の前には必ず連絡を入れてきて、
一緒に馬鹿な事ばかりやって来た親友の顔だ。
懐かしくて、声も出なかった。

すると棺桶の中に入っていたヨシヤの顔に付いている二つの眼がゆっくりと開いた。
本当に寝ている人間が起きたような光景だった。
身体の上に置かれている黄色と白の花をボロボロと落としながら、
僕の親友が起き上がった。

ヨシヤの視線の方が、
僕より少しだけ、下だった。
足で立った時、アイツの方が背は高い。
けれど棺桶の中で腰から上しか体を起こしてないアイツは、
ほんの少しだけ、僕より視線が低かった。

花びらを幾つかくっ付けた手が僕の顔に伸びてきた。
大きな掌が僕の右頬をそっと覆って、
僕はその間ただヨシヤを見ていた。

頭の中では現実の記憶が夢の中に侵食してきていたのだ。
目の前にいるヨシヤは生きているように見え、
僕自身もそう思っていたのだが現実からの情報が僕の中で錯綜する。

ヨシヤは死んだ筈。
いや、でも目の前にいるじゃないか、動いているじゃないか。
でも、葬式にもちゃんと出た、
いや、棺桶だ。この目の前のものは棺桶で、それからヨシヤは起き上がって、
『いや』と『でも』が何度も何度も頭の中を駆け巡る。

その時、ヨシヤが。

「ごめんな」

と言った。

その時、遂に『現実』が僕の横っ腹に突っ込んだ。

そうか、
これ、夢を見ているんだ。

ヨシヤが触ってくれてる俺の頬。
これ、夢なんだ。

傷も何も残ってないヨシヤの顔、
そうか、これ、夢なんだ。

久しぶりに聞いたヨシヤの声。
そうか、これも夢、なにもかも、夢。


「   喰うか?」


喰うか食わぬかと尋ねられる。
何を、一体何を食べるって、
その声、ねぇ、ヨネコ。

現実が意識に働きかけたおかげで少し気が虚ろになっていた。
その僕にヨネコが問いかける。喰うか、と。

「  喰うって何を?」

と聞くのが精いっぱいだった。

「この夢を。」
「   どうして?」
「今この夢を喰えば、俺がずっと覚えている事が出来る。」
「  ――だから?」
「また、俺と一緒に寝れば、これまでに喰った夢を見せる事が出来る。
 昨日、俺と寝なかっただろう。
 あの日、昔俺に悪夢を喰わせていた人間に会っていたんだ。」
「そう言えば 先生が ヨネコの方にも ちょっと用事があるって言ってた」
「女でな。自分の母親に暴力を振るわれる夢をずっと見ていた。
 全部俺が喰った。相当不味かった、喰えたもんじゃなかった。
 なのに、またその夢を見せてくれ、だなんて言ってきたらしい。
 なんでも、その母親は随分前に死んでいて、
 写真も何もかも捨てたのに、
 もう一度、母親に会いたいとかなんとか。
 自分を苦しい目に遭わせた記憶をまた見に来たって言うんだ。
 別にこっちはいいけど、人間てのは稀に理解しがたい事をする。」
「………。」
「でも、この夢は、悪夢じゃない、そうだろう。
 この夢を喰えば、またいつか見る事が出来る。
 どうする?
 喰うか?」

スリープは いっしょにねると たまに
むかしたべたゆめを みせてくれる

調べた情報が脳裏に過った。

「  でも、ヨシヤは死んだんだよな?」
「ああ、死んだんだろ。」
「  これは夢なんだよな?」
「ああ、これは夢だ、何をどうひっくり返したって、夢だ。」
「  ヨシヤ……。」

ヨネコからまたヨシヤに向き直った。
ヨシヤはこまった様な顔だったけれど、少し笑っていた。

「ヨシヤ、お前もう、死んだんだよな、
 もう現実じゃ会えないんだよな?そうだよな?」

返事は無かった。
ヨシヤから返事は無かった。

「だよな…そうだよね…。
 じゃあ、この夢をずっと残す訳には、いかねぇよ…。
 死んだ人間を生きてるって錯覚しちゃうような…。
 そんなもの、残していちゃいけないよな…。
 だって、もうお前はちゃんと死んだんだからさ…。
 だから、ヨネコ、
 この夢は残しちゃダメだ…。」
「  そうか。分かった」

かすれがちなヨネコの声が耳の奥に届いたのが判り、
嗚呼、もう、これは夢でしかない、と、
これは夢なのだと。

「残しちゃダメだ、
 喰っちゃ、駄目だけどさ、
 駄目だけど、ヨシヤ、
 お願い、ヨシヤ、もう少しだけ、お願い、もう少しだけ」

ヨシヤの身体が今なら目の前にある。
もう現実ではないになってしまった親友の体が、
この世のどの宝にも勝るものに思えた。

「お願い、あと少しだけ、もう少しだけ  」


もう、夢から覚めてしまう気がしたんだ。
ヨネコに夢を食べるかと聞かれて拒否し、
ヨシヤはもう本当は死んでいるんだと理解し、
これは、夢の世界なんだと判ってしまって。

もう、
ここまでだと。
神がくれた慈悲は、ここまでだと。
そう言われてる気がして僕は、何度も何度ももう少しだけ、
あともう少しだけと言い、
涙を流しながら棺桶の中で腰立ちするヨシヤに抱きついた。

「お願いヨネコ、もう少しだけ、
 もう少しだけでいいから お願い、もう少しだけ 」

何度言えば気が済むんだ。
そう思った天使が居たかどうかは判らない。
でも「もう少しだけ」と涙をボロボロと流しながら何度も繰り返す僕は、
ボンヤリと意識がかすれていくのが判り、
そして、夢から覚めてしまった。

夢から帰って来た僕を支えてくれてたのは唯のベッド一つだけ。
横にはヨネコが一匹だけ。
まだ朝の看護婦はお越しに来ない。
夢が終わり、
もう同じ夢は、二度と見ないだろう。

もう少し、お願いもう少しだけ。

でも、
「もう少し」は、いつかは終わってしまう。

夢が終わり、
意識が現実に戻り、
身体が夢に追いついた。
夢の中でボロボロと流れていた涙は、
現実の身体で意識が調和するようにスルスルと流れ始めた。
夢の中ではあんなに未練がましく、みっともなく鳴いていた僕だけど、
現実では嗚咽の一つも出なかった。
ただ、涙だけが。


「先生。」
「どうでしたか、一日ぶりにヨネコと寝てみて。
 夢は大丈夫でしたか?」
「はい、もう大丈夫だと思います。」

荷物を膝の上に置き、
僕は医者と朝の診療室の中で向かい合っていた。

「多分、ヨシヤが死ぬ夢を見ていたのは、
 俺の中でアイツが死んだっていう事実を、
 ちゃんと整理できていなかったからだと思います。
 どこかでまだ死んでないって、そう思っちゃってたんです、きっと。
 でも、ヨネコと一緒に寝ていて、
 アイツが死んだんだって、ちゃんと受け入れる事が出来ました。
 だからもう、大丈夫です。」
「  そうですか。分かりました。
 では療法終了としましょう、
 少し手間ですが、後程また書類を書いてください、それから―――」

その日を境に、
僕とヨネコの夜は終わった。

あれから僕は無事に大学を卒業し、社会人になり、
『俺』という一人称も『僕』に代わった。
今の会社の上司が『僕』というのだ。
長く一緒に仕事をすると言葉は移るものだ。

ヨシヤの夢は、
もう、それから一度も見る事は無くなった。

前は毎日アイツの顔を思い出してたけど、
今では昔の写真を見て、ああ、コイツこんな顔をしてたな、って、
そんな事を思うようになってしまった。

あんなに一緒に馬鹿な事やってたのに、
時間が経てばあの日笑っていた顔もゆっくり褪せて、
どんな声だったかも判らなくなるのか。
それはあと二十年くらい経ってみないと判らないけど、
まだなんとか、ヨシヤの声も、顔も、ギリギリ覚えている。

ヨネコ。
ヨネコは。
ヨネコの事も覚えている。
僕の親友が死んだんだって、
その大切な事をちゃんと教えてくれたポケモンだ。

未だにモンスターボールを投げた事は無い。
一番初めに療法の事で電話で相談した上島とはまだ繋がっている。
ニュースでも上島の顔はたまに見る。
無事にチャンピオンロードの殿堂入りも果たしたようだ。

これまでポケモンはどこか苦手だった僕だけど、
それも少し、変わったのだと自分でも判った。
たまにポケモンバトルの番組を見るようになって、
そこでスリープが出てくると知らずに応援しているし、
スリープが負けてしまうと悔しい気持ちになる。
滅多打ちにされると、ああ、そんなに乱暴にしてやらないで、と思う。

だってそのスリープにも、
誰かの大切な夢が喰われているかも知れないんだよ、と。

まだこの世の誰かがそのスリープが持っている夢を見たいかも知れないんだ、と。


あれから随分と時間が経った。
僕も知らず知らずに大人になったようだ。
ああ、でもヨネコ、僕の中で気持ちの折り合いはついたよ。

ヨシヤとはもう一度会いたいと思うけど、
ヨネコ、きっと君にはもう会いには行かないよ。
あの時食べてくれた悪夢を見せてくれなんて。
そんな悲しい事は言わないよ。

もう一度会いたいと思うけど、
もう二度と会えない。

それが別れというだって、
ヨネコ、君が判らせてくれたんだ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでの読了有難う御座いました。
今の気持ちを一言で言うと、
本当に終わったのか、という感じです。
何か判らないんですが本当に今回のオハナシは全然進まなくて、
書き始めた私自身も何でこんなに進まないんだろうと思って書いてました。

今回はポケモンのオハナシ、という事なのですが、
そんなにポケモンポケモンしている訳でもありません。
そもそもなんで自分はこんな話を書き始めたのか…。
なんか途中からポケモンと自分というより、
如何に死んだ親友の事を頭の中で整理するかというオハナシになりましたね。

書かなくていい事かもしれませんが、
死んだ親友『ヨシヤ』は、私の現実の親友がモデルになってます。
同い年の友人で、その親友も21歳の時に交通事故で亡くなりました。
『ヨシヤ』との夢のエピソードは、
ほぼ私が死んだ親友と夢で起こった事、そのままです。

最後の「もう少しだけ」の下りは恥ずかしい事に、
本当にそのまま私の体験なのですが、
私自身は明晰夢(夢の中でこれは夢だと気づく)だと目が覚めてしまう体質で、
親友が棺桶から起き上がって「これって夢だ」と気付いた瞬間、
もう「お願いもう少しだけ!もう少しだけ、お願い!」と大声で泣いたものです。
案の定体質からすぐ夢から覚めてしまったのですが、
そこで私自身、親友は本当に死んだんだと心の何処かで覚悟のようなものがつき、
それから親友が夢に出てくる事はなくなりました。
夢から覚めた後に涙が遅れて出てくるのも、実際の私の体験でした――。

今回はこんなにも長引かせたオハナシだというのに、
本当に皆様辛抱強く待っていて下さって有難う御座います、
途中コメント下さったり、twitterでいいねやリツイート下さった方々も、
本当に元気を頂く事が出来ました、この場を借りて感謝申し上げます。

まだもうちょっとだけ、書かせて頂いて良いですか?
twitterの方では宣伝させて頂いたのですが、
私が幾つかのキャラクターの台詞を製作させて頂いたゲーム、
『ヴァンパイア♰ブラッド 月戯(ルナ)』が今月リリースされます。
12キャラ分作らせて頂きました。
12人中10人が女の子で、どの子も本当にこう、不幸な生い立ちばかりで…。
なんでこう、どの子も不幸なの!?最後は幸せになりなさいよ!って、
そんなカーチャンのような気持ちで書かせて頂きました。
もうどの子も娘、息子のような気分です。
あとは皆様が実際にプレイして頂けると皆、幸せになれるのですが…。
肝心のゲームは、こちら↓から…!

ヴァンパイア♰ブラッド 月戯(ルナ)

どうかお楽しみ下さい。私も実際にプレイして、
書いたキャラを引き当てたら製作談とか書きたいな、と思ってます。

えっやだウソ…私の後書き、長過ぎ…?(両手を顔の前に当てながら)

色んなものが長くなってしまった今回のオハナシ、
お付き合い下さり本当に有難う御座いました。


けんいちろうでした、
またお時間のある時にいらっしゃる事を心よりお待ちしております。


→本日の御愛読有難う御座いました←

広告
×
とても心が締め付けられるようで、そして最後にはじんわり涙が出てくるような素敵な物語でした。
ポケモンが好きなのですが、このお話を通して、スリープを育成してみたいと思えるようになりました。
作者ご自身の体験とのことですが、やはりそのせいか感情がダイレクトに伝わってきて、ここまで見てきて本当に良かったです。
これからも応援しています、頑張ってください!!
36ヶ月前
×
余韻の残るBGMと共に。
この時期はちょうどGOとかサンムーンとか新作がたくさん発売されていたので、それで思い付いた形かしらん。何はともあれ完走おめでとうございます。ポケモンのゲームやアニメだと、トレーナーだったりバトルしたりする視点の物がどうしても多くなってしまうので、戦わないポケモンと触れ合えるコンテンツが欲しくなりました! ね!?(
実写映画はゲームで先行配信していた探偵モノらしいですよ…
私としては、老いた愛犬の死がしばらく前にあって、祖母が先が短いという宣告を受けていて…心構えがあればすっと受け入れられる物だとしても、急死と言うのには巡り合せたことがないのです。でも、今まであった物がすぽんと抜けてしまってそれを惜しむ気持ち…それはちょっとだけ、わかっているのか。当人がわからなければそれこそ他人にもわかりませんぜアニキ。
ヨネコの男気に最後まで支えられた感じです。今更ながらスリープにヨネコと名付ければ良かったぜ。人間と付き合うのと同じくらいポケモンと付き合うのも難しく、奥深いのかもしれない。よわいポケモンつよいポケモンそんなのひとのかってほんとうのトレーナーならすきなポケモンでかてるようがんばるべき。
あら、私の感想、長すぎ…?(両手を顔の前に当てながら)
ルナの方には縁がゴメンナサイですが、これからも応援しています。ごちそうさまでした! ゆめくい。
36ヶ月前
×
>>1
でんちゅら様

自分の体験を織り交ぜる事は正直悩みました。書いたら書いたで、ポケモンの話ではなく、私自身の話になってしまうではないかと…筆が遅かった要因の一つに、これが上げられるかもしれません。どうしようどうしようと思っていた最中、ヨネコが「いいやろ、良いから書いてみぃ、オハナシは書いてみんと良いも悪いも判らんで」と言ってくれた(ような気がして)、重い手を引きずりながら書き上げた所存です。今ではよくここまで漕ぎ着けたな、と一息ついています…。
でんちゅら様には一話目をリツイートして頂いたりと、感謝です。
サンムーンでスリープ♂を捕まえた折には、是非ヨネコと。けんいちろうと一緒に、夢を見ましょう。
36ヶ月前
×
>>2
Tyrol様

このBGM良いですよね。ニコニコの中を色々探し回ったのですが、これが一番素敵で引用致しました。
ゲームの方なんですが、私GOもサンムーンもやってないんですよね…(やる予定もないw)
なんか昔ヒトカゲを現実で飼ったならというSSを読んだ事があって、ああいいなぁ、こういうの書きたいなぁ、という長年降り積もった思いをいつか昇華せねばと、それが今回の発端です。触れ合うコンテンツは…きっと任天堂が何とかしてくれる!!
私達はゲームをプレイしてポケモンを戦わせる事が主ですが、もし現実にポケモンたちがいたなら、戦闘の強さ、弱さだけじゃない、ポケモン個々の素晴らしさを引き出す人たちがきっと現れると思います。だってそれが愛しているって事じゃないですか…そうですよね、きっと。
ルナの方はプレイヤーをある程度選ぶと思います。私も台詞書いてて、これはちょっと女性向けかな…などと思っていました。気が向いた時にどうぞ、けんいちろうでした。
36ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。