艦これRPGシナリオ『照らす月の下で』
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艦これRPGシナリオ『照らす月の下で』

2017-06-26 03:14

    シナリオ『照らす月の下で』テストプレイ済

    【シナリオスペック】
    特殊サイクル進行シナリオ
    使用:『着任ノ書』『抜錨ノ書』『建造ノ書弐』
    艦娘人数:2~5人
    重要NPC:照月(データについては後述)
    プレイ時間:3時間程度
    リミット:1サイクル※特殊なサイクル進行、下記補足
    補足:サイクル進行について
       通常では1サイクルあたりのシーン数はPL人数分となるが、
       このシナリオは2サイクルのシーン数を1サイクルで行うものである。
       例えば、PLが3人だとすると、通常では3シーン/1サイクルを行うことになるが、
       このシナリオの場合は6シーン/1サイクルを行うことになる。
       なので、鎮守府フェイズの初めに、PL1人あたり2枚のイベントカードの記入が必要になる。
    任務:1、イベントを[PC人数-1]回達成する(回数を超え達成する毎に獲得経験値+10点)
      2、恐怖シーンを2回行う
      :3、エンディングAへ到達(PC全員の照月に対する感情点×10点分の追加獲得経験値)
    合意事項:キャラクター作成時には行うこと。シナリオにはいくつか特殊な処理がある。
         その点を簡単にPLに説明し合意を得ておくとよいだろう。
         以下、必要と思われる点を箇条書きする。
         ・進行において、通常の艦これRPGとは異なる進行をする場合がある。
         ・展開によっては記入したイベントカードが使われないことがある。
         ・艦隊戦において、NPCやPCに特殊な処理が発生することがある。
         他にも必要と思うことがあれば都度、加えてほしい。

    【あらすじ】
    いつもの夜だった。
    鎮守府は微睡みのなかにあって、月は明るく世界を照らし、風は静か。
    いつもの夜だった。
    わたしたちは明日が非番だから、今日はちょっとだけ夜更かし。
    ここまでは、いつもの夜だった。
    今夜はいつもの仲間と、それから彼女が加わった。
    いつもの夜とは違った。
    暗闇の鎮守府のなかで、わたしたちは何を見るのだろう?

    【NPCデータ】
    照月/このシナリオにおけるヒロイン兼同行者。
    照月/駆逐艦
     ●戦力
      秋月(『抜錨ノ書』P34-35)と同様
     ●得意カテゴリ
      展開/守勢/便利
     ●初期個性
      おおらか/対空戦闘/×フリー
     ●初期アビリティ
      猛追/照らす月の下で夜戦です!
     ●固有アビリティ
      【照らす月の下で夜戦です!】
      固有/なし/オート/照月
      夜戦時は、自身の【火力】が1点上昇する。
      さらに、自身の攻撃のダメージ算出時に、ダイスのうち1つを振り直してよい。
     ●初期装備
      秋月と同様
     ●アイテム
     『応急修理要員』(初めから所持している)
    ※セッション時のPL数が少ない場合はGMが照月をシーンPCとして操作してもよい。
     それ以外の場合はレベル、戦術アビリティ、個性等は適宜調整すること。

    【導入フェイズ】
    時間は夜。場所は鎮守府にある談話室。
    PC達は全員同じ鎮守府に所属している仲間だ。
    談話室は母港に面している。今は見えないが、抜錨する艦娘達の姿を見ることもあるだろう。
    ここは24時間使用できる場所であり、ジュークボックス、ドリンクサーバー、それから書架がひとつある。
    暇な艦娘達が集まってお茶をしたり、いまのPC達のように翌日が非番の艦娘が同室の者に迷惑を掛けずに夜更かしできる場所でもある。
    PC達以外にも鎮守府に所属する艦娘達の姿があり、談話室は騒がしい。
    ==========================================
    PC達が話しに興じていると、窓際の壁にある柱時計がボォンボォンと音を鳴らす。
    深夜0時だ。気がつくとキミ達以外の艦娘の姿はない。
    皆、就寝するために部屋へ戻ったのだろうか?
    静かな談話室にはジュークボックスから寂しげな音楽だけが流れている。
    ふと、談話室から窓の外を見ると、月に照らされた母港が見える。
    ――人工の明かりがひとつもない。非常灯すら点いていないなんて、ありえない。

    ●判定『指定個性:マジメ』全員
    達成:談話室の外、閉じた扉の先にある廊下から誰かがこちらへ来る足音が聞こえてくる。
    残念:突然、静かになった談話室に寂しさを感じる。

    そして、談話室の扉のノブが回る音が聞こえてきた。
    ==========================================
    「ぁ……よかったぁ。やっと私以外の人に会えたっ……私、照月っていいます!」
    PC達は照月と知り合いではない。全員、彼女とは初めて会った。
    少なくとも、この鎮守府には所属していない艦娘だ。
    所属を尋ねてみると、彼女はこことは違う鎮守府に所属しているらしい。
    彼女はある作戦で空母の護衛艦をしており、その帰投中に深海棲艦に襲われたと言う。
    「照月と秋月姉で殿をして、何とか空母さんたちを撤退させて。でも、敵弾が照月に――」
    照月は顔を青くし、首を振ってから続ける。
    「それで気づいたらここの廊下に倒れてて……秋月姉もいなくて1人だし、どこも真っ暗で本当に怖かったんです……。」
    確かに夜遅くではあるが、鎮守府は防犯上と夜間任務の艦娘の為に廊下等の照明も最低限点いているはずだ。
    「本当かも! 今入ってきた扉の外を見てよっ!」
    確かに、開け放たれた扉の外、廊下は暗闇に包まれている。
    一体、何が起こっているのだろう?
    一度、提督に確認した方が良いだろう。この時間なら提督はまだ執務室にいるはずだ。
    暗闇とはいえ、廊下は窓から差す月明かりに照らされているため歩けないほどではない。
    ※最後に、PC達は通常の感情処理と同時に「照月」に1点の感情を得る。
     なお、照月はPC達に1点の感情を取得しているものとして扱う。

    ==========================================
    【鎮守府フェイズ】
    シーンエディット:恐怖、交流、遊び、日常

    ■マスターシーン1「いつもの執務室」発生
    タイミング:シーン半分消化後
    内容:目の前には提督執務室の扉がある。
       部屋から物音はしない。照月が扉に近づきノブに手をかける。
       どうやら鍵は空いているらしい。照月は扉を開けずにノブから手を離しPC達に言う。
       「えーと、開いてるみたい……どうする?」
       執務室へ入るか、入らないか。選択はPC達に委ねられる。

       [入った場合]
       PC達は扉を開けて執務室へ入る。
       暗闇に慣れたPC達の瞳に人工照明の光が入ってくる。
       そこは、いつもの執務室だった。
       「驚いた。突然入ってきてどうしたんだ?」
       ※各鎮守府の設定に合わせて提督と秘書艦のRPをすること。秘書艦はいなくともよい。
       目の前にはPC達の提督と秘書艦の姿がある。二人は目を丸くしPC達を見ている。
       「もしかして行方不明の艦娘達についてか?非番のキミ達には通達して
       いないはずだが……。」

       数時間前にここから遠くない海域で、ある鎮守府の艦隊と深海棲艦艦隊との
       突発的な戦闘が起こった。
    味方側の艦隊は空母2隻と、その護衛艦2隻から
       なるもので、任務を終え帰投中だったらしい。
       日が落ちていることもあり、空母は身動きができず、大変危険な状況だった。
       任務後で弾薬と燃料が少ないなかで護衛艦らが殿を務め、
       辛くも空母らを撤退させることに成功した。
       その撤退してきた空母らによって、この鎮守府に情報がもたらされた。

       「空母艦娘たちは既に入渠させてある。危ない状態ではあったが、
       沈むことだけは回避できた。
    しかし、殿を務めた護衛艦2隻に関しては――」
       「いや、護衛艦の勇敢な艦娘の名は駆逐艦「秋月」と駆逐艦「照月」という。」
       「話によると、秋月は【応急修理要員】を装備していたらしい。
       きっと無事に生き残っているさ。」
       「照月は装備していなかったようだが……悲観的に考えても仕方がないだろう。」
       提督はPC達に努めて明るく話す。
       「捜索に関しては十分な艦隊を投入している。
       戦闘が起こった海域には既に敵の姿はないようだ。」
       「キミ達は安心して休め、というのは酷かもしれないが、
       さらにキミ達まで出すことはできない。」

       「今日はもう遅い。朝になれば、事は決着しているだろう。」
       PC達が部屋を出る前に、提督はPC達に言う。
       「『朝になれば』、きっと――。
       捜索の成功と、彼女らの無事を祈ってやっていてくれ。」
       PC達は執務室を出た。――

    ※執務室の扉を境界にし、PC達は現実の鎮守府へ戻っていた。
     執務室から出ればまた暗闇の鎮守府に戻ってしまうので不用意な出入りには注意しよう。
     幾つか、描写の例を挙げる。
     1.現実の執務室の扉を開け、そこから廊下を見る。
       廊下には明かりが点いており、先程までの鎮守府の暗闇とは無縁に見える。
     2.執務室から外を見る。
       捜索がされているということもあり、母港は明るい。
       談話室から外を見たときの暗さなど、これからは想像もできない。

       「もうっ! どこに行ってたのっ!」
       と、うわずった声が聞こえてきた。照月のものだ。
       「一緒に入ったと思ったのにどこかに行っちゃうし、中はもぬけの殻だし!」
       「本当に怖かったんだからねっ!」
       目に涙を浮かべ、照月はPC達に抗議する。
       一体、どういうことだろう?

       [入らない場合]
       PC達の選択を聞き、照月はどこかホッとしたような顔で言う。
       「うん……。中から気配とかもないし、何か出てきても怖いかもだし……。」

       [それぞれの描写を終えた後]

    ●判定『指定個性:索敵』全員
    達成:成功したPCはこのセッションの間【火力】と【命中力】にプラス1の修正が付く。
    残念:特になし

       ――(成功したPCは)窓から見える、暗闇の水平線の向こうに、昏く輝く光が見えた。
       朝日、ではない。まだ日が昇る時間ではないのだ。
       その光をPC達は知っている。あれは、深海棲艦のなかでも特に強い個体が纏う光だ。
       しかし、あのような昏い色の光はこれまでに見たことがない。
       一体、あそこに何が……?
       キミ達につられ、照月もその光を見てひとり呟く。
       「秋月姉……? ううん、違うよね。だって、秋月姉は艦娘だもん。」

    ■マスターシーン2「選択の時間」発生
    タイミング:マスターシーン1終了直後
    内容:――そろそろ、決断しなければならない。
       今までは状況に流されてきたが、これからも流され続けるわけにはいかない。
       これから、どうすべきか。皆と相談して、今後の行動の方針を決定しよう。
    ※これは、シナリオの今後の展開を左右する重要な選択をする場面です。
     ここでの選択は「鎮守府から出るか残るか」です。
     PL、PCの垣根なく意見を交換し、どちらを選択するか決めてもらいます。
     照月に「これからどうしよう?」と言わせることで鎮守府を出るか否かの選択を促しても
     よいでしょう。
     選択肢はあくまで例を示しているだけで、
     鎮守府を出るか出ないかを決めるのであればなんでも構いません。
     なお、PC達が曖昧な態度、様子を見てから出る、少しだけ調べてから海へ出る等を
     したとしても、
    鎮守府に残ることを決断したことになります。

    ●選択
    【鎮守府に残り、他に状況を知れる何かがないかを調べる。】(鎮守府に残る)
    →鎮守府フェイズの残りのシーンを続ける。その後、「決戦フェイズA」へ。

    【あの光が気になる。何かがあるに違いない。月下の海へ出よう。】(鎮守府を出る)
    →残りのシーンは消失し、鎮守府フェイズを終える。「決戦フェイズB」へ。

    ▼解説:この選択はシナリオ上重要ではあるが、大変分かりづらい、扱いづらいものだろう。
        作者としても、この部分に関しての不足を感じ、解説を加える。
        ここでPLにしてほしいことは「鎮守府に残るか否か」を決めてもらうことだ。
        鎮守府に残れば、残りのシーンをこなすことになり、
        決戦フェイズでの戦闘がなくなる。
        鎮守府を出れば、残りのシーンは消失し、即座に決戦フェイズへ移行、
        戦闘を行うことになる。
        どちらの選択を選んだとしても、
        PC達は明るい朝を迎える/現実の世界へ還ることができる。
        選択によって変わるのは決戦フェイズの進行だけである。

    【決戦フェイズ】
    [決戦フェイズA]→[エンディングA]へ移行する。
    特記:決戦フェイズAでは艦隊戦は発生しない。
    内容:PC達と照月が鎮守府に残る決断をしてから、暫くの時間が経った。
       ――そろそろ、朝か。
       「あっ! あれっ……」
       突然、照月が声を上げ、廊下の先を指差す。
       昏い光を纏った深海棲艦の姿があった。纏う光によって、姿ははっきりとしない。
       ――窓の外から光が差し込んだ。
       気がつけば、外に見える水平線からは明るい光が輝いている。
       朝の明るい光によって深海棲艦の纏う昏い光が浄化されてゆく。
       そこには、照月に似た艦娘が立っている。その艦娘は何も言わない。
       ただ、キミ達を見ている。
       「ぁ、秋月姉……。よかった。秋月姉も無事だったん……だよね?」
       秋月はそれに答えない。ただ、照月をじつと見ている。
       「ねえ、どうして、答えてくれないの? ねえ、秋月姉……。」
       秋月は答えない。が、その代わりとばかりに手を上げ、窓の外の海を指差した。
       「あの光へ向かえば帰れるの? じゃあ、秋月姉も一緒に。」
       秋月は首を振り、そしてPC達を見る。
       ――妹をお願いしますと、言われた気がした。
       秋月は照月をもう一度見て、背中を向け歩きだし、消えた。
       「秋月姉、どうして。――どうして、照月に渡しちゃったの……?」
       声はなくとも、確かに託されたのだ。照月を連れ、自分たちの鎮守府に帰ろう。
       →[エンディングA]へ移行する。
       
    [決戦フェイズB]→[エンディングB]へ移行する。
    特記:描写後、艦隊戦となる。
       この艦隊戦は「夜戦」からスタートする。駆逐艦「照月」が戦闘に加わる。
    内容:PC達は暗闇の鎮守府から抜錨し、月灯りに照らされた海へ出る。
       PC達が暫く進んでいくと、昏い光を纏った深海棲艦と遭遇する。
       ――なぜか、それは照月に似ている気がした。
       「……秋月姉。ごめんね。照月のせいで、こんなことに。ごめんなさい。」
       照月が秋月と呼ぶ深海棲艦は何も答えず、ただ砲をこちらに向ける。
       「皆さん、お願いします。秋月姉を、ううん、敵防空棲姫を倒しましょう。」
       照らす月の下で、夜戦が始まった。まだ、朝は遠い。

    【艦隊戦】
    戦闘に関する特記:この戦闘のバランスは仕様だ。PC達が勝利することはほぼないだろう。
              しかし、PL達に負け戦をさせるのは提督としても心苦しいところだろう。
              なので、戦闘の代案を二通りほど記述する。

    代案1:防空棲姫の【装甲力】を低下させる。
         防空棲姫の【装甲力】を「25」設定にする。
         この程度であれば駆逐艦クラスであっても連撃と戦術アビリティや
         感情等の火力増加によって【損傷】を与えることが可能だろう。
         なお、装甲低下の理由付けも必要になる場面もあるかと思い、それも記述する。
         この理由に関しては各々の提督が扱いやすいよう自由に考えてもらって構わない。
         [理由]
         このシナリオにおいて、明るい朝の光は深海棲艦等の昏い闇を祓う効果を持つ。
        戦闘は夜戦から始まり、戦闘の経過と共に夜は祓われ朝がやってくる。
        つまり、防空棲姫の纏う昏い光は朝の光によってその効果を失ってゆくのだ。
        これが、装甲低下の理由である。
        また、処理が煩雑になるかもしれないが、防空棲姫の装甲の逓減の表現として、
        ラウンドが終了する毎に【装甲力】を一定数ずつ減らすのもありだろう。
        なお、▼代案2の理由をこちらに適用することもできるだろう。
    代案2:PC達の【火力】を増加させる。
        PC達の【火力】に「+10」の修正を加える。
        少し盛りすぎの印象を受けるが、増やすのならばこのくらいは増やしていい。
        これだけあれば、補給艦や工作艦であっても、攻撃さえ当たれば、
        【損傷】を与えることができるかもしれない。
        なお、火力増加の理由付けも必要になる場面もあるかと思い、それも記述する。
        この理由に関しては各々の提督が扱いやすいよう自由に考えてもらって構わない。
        [理由]
        防空棲姫のアビリティ【ウミト ソラガ、綺麗……】によるものだ。
        これは原作での防空棲姫のギミック「装甲破砕」を表現している。
        これを『仲間がいない孤独により士気が低下し弱体化する』と解釈する。
        艦隊戦では防空棲姫1体との戦闘となる。初めから僚艦は存在しない。
        初めから防空棲姫は弱体化しており、よってPC達に有利な戦闘となるのである。
        これが、火力増加の理由である。
        あくまで、原作上での処理を艦これRPGに落とし込んだだけなので、
        これを▼代案1の装甲低下の理由にしても構わない。
        なお、防空棲姫が1体だけでPC達の前に現れる理由として、
        PC達が防空棲姫と出会う前に僚艦達を彼女自身の手で沈めた、としてもよいだろう。
        それを示唆する方法として、他の深海棲艦の残骸を海上に浮かべておいてもいい。
        防空棲姫は何故そのような行動に出たのか。
        それは、各々の提督が好きに解釈してくれて構わない。

    敵編成:防空棲姫×1
    戦闘勝利条件:防空棲姫の轟沈
    戦闘敗北条件:PC艦隊の全滅
    戦闘終了条件:雷撃戦フェイズの終了時。即座に艦隊戦を終え、エンディングBへ移行する。

    ==========================================
    ●『防空棲姫』データ
    ▼戦力
    命:4,火:6,回:5,装:46,装備力:-,行動力:60
    ▼アビリティ(すべて運用すること)
    【フフ……キタンダァ……?】
    艦隊戦中は、このアビリティを持つユニットは自身の【装甲力】を
    [自身を除く自艦隊のユニット残数(変動値)]点増加する。
    また、戦術アビリティによる【損傷】を与える効果を無効化する。
    このアビリティは艦隊戦開始時に公開される。

    【ヤッタナァ……オマエモ イタクシテヤル……!】
    艦隊戦中に、自身がPCによって【損傷】を与えられたら、
    即座に【損傷】を与えたPCに対して攻撃を行う。
    これによって発動する攻撃は【損傷】が何点付こうとPCの行動一回に対し、一回までである。
    このアビリティは自身が【損傷】を与えられたときに公開される。

    【ウミト ソラガ、綺麗……】
    このアビリティを持ったユニットが轟沈しておらず、夜戦に突入した場合は、夜戦を2ラウンド行う。
    夜戦時は、PC達の【火力】が[艦隊戦中に轟沈したユニット数+2(変動値)]点増加する。
    このアビリティは艦隊戦開始時に公開される。
    ▼装備
    4inch連装両用砲+CIC/ランダム/短/命中:0/火力:2/対空8 防空2
    4inch連装両用砲+CIC/ランダム/短/命中:0/火力:2/対空8 防空2
    深海水上レーダー/なし/悪海象無効化 偵察- *命中2
                *回避判定妨害時、出目2も無効化として扱う
    ==========================================
       →[エンディングB]へ移行する。

    【終了フェイズ】
    [エンディングA]→[共通END]
    [決戦フェイズA]に到達した場合、このエンディングに到達する。
    ――暖かな朝の光のなかPC達は海へ出る。
    照月も後方の鎮守府を気にしつつもPC達に着いてきている。
    光へ向かう。既に朝の光により、暗い夜は祓われている。
    視界から海の青が消え、白い暖かな光に包まれている。――

    [エンディングB]→[共通END]
    [決戦フェイズB]に到達した場合。艦隊戦の勝敗に関わらず、このエンディングに到達する。水平線の向こうに、朝日が昇るのが見える。
    夜明けだ。明るい日の光によって、暗い夜は祓われていく。

    [艦隊戦勝利]
    防空棲姫の残骸は朝日に照らされ、形を崩し、消えた。
    残ったものは海へ漂う「第六十一駆逐隊」という文字が刺繍されたペンネントだけだ。
    照月はそれを手に取り言う。
    「さようなら、秋月姉。」
    暖かな光がPC達を包み込んだ。目の前が真っ白になる。――

    [艦隊戦敗北]
    PC達が昏い海に沈みゆこうとしたとき明るい光が差し込む。朝がきたのだ。
    そして、PC達の意識は暖かな光に包まれて途絶えた。――

    [共通END]
    ボォン、ボォンと音がする。
    PC達は時計の音を聞いて目を覚ました。
    どうやら、ここは鎮守府にある談話室のようだ。キミ達だけで、照月の姿はない。
    時間は――柱時計は早朝5時を指している。いつのまにか、寝ていたらしい。
    その時、談話室の扉が開かれた。
    「ここにいたか。行方不明の艦娘が見つかったことを伝えようと思って探していたんだ。」
    扉を開いたのはPC達の提督だ。ふと、提督が窓の方を見て目を細める。
    「夜明けか。ほら、行方不明の艦娘を連れた捜索艦隊が帰ってきたようだ。」
    「今日は非番だったな。良ければ見つかった艦娘の顔を見にいってやってくれ。」
    そう言うと提督はPC達に背を向け、その場から去ろうとして、立ち止まった。
    「そうだ。見つかったのは――」
    最後に、提督はPC達に結末を告げた。
    「――助かったのは、駆逐艦「照月」だけだ。」

    こうして、不思議な鎮守府での一夜は終わった。
    暁の水平線から日が昇る。
    目が眩むような輝きに包まれて――
    今日もまた、日常が始まる。

    【エピローグ】
    エピローグは自由にしてもらって構わない。
    ただ、照月にPC達が会いに行った場合のことを考え、ある程度の情報を記述する。
    提督をするときに適宜役立ててほしい。また、不足は都度補ってほしい。

    提督がバケツを使ったことにより、照月の損傷はほぼ修復されている。
    照月は発見時、大破状態であった。それは『応急修理要員』を使ったとしても危険な損傷状態であったが、奇跡的に助かったようだ。
    照月が発見されたとき、秋月の姿はなかった。秋月を示す物として照月の手には「第六十一駆逐隊」という文字が刺繍されたペンネントが握られていた。
    空母艦娘達も無事修復が済んだようで、ここの鎮守府の艦娘に護衛されて先に帰投した。
    照月はこれからどうしたらいいのかわからないようだ。
    秋月姉は自分にどうしてほしいのだろう、と言っている。
    これからも、いままでのように艦娘を続けていくのだろうか。続けていけるのだろうか。

    「あなたが私を救うためになげうった命で、私は本当に救われたのでしょうか。」

    場合によっては、今後PC達の鎮守府に照月を迎えてあげてもいいだろう。
    彼女のデータ等に関しては各GMで適宜調整してほしい。

    演出終了後、成長処理を行ってください。
    シナリオは終わりです。お疲れ様でした。

    【シナリオノート】
    このシナリオは「戦闘の勝敗が結末に関わらないシナリオ」を作ろうと思い生まれました。
    シナリオ上での主要NPCは照月ですが、この位置はどの艦娘でも可能です。
    作者がGMをしたなかですと、他に「不知火」がこのポジションでした。
    NPCによって、シナリオの展開が変わるでしょう。
    例えば、沈んだ艦娘が提督にお別れを言いにくる話。
    例えば、沈んだ艦娘が姉妹にもう一度会いにくる話。
    今回の照月が主要NPCのシナリオですと後者になりますが、それでも少し違っています。
    なお、舞台となった「暗闇の鎮守府」は間取りや造りはPC達の鎮守府と同様です。
    ただ、明かりというものがPC達の初めにいた談話室以外には一切ありません。
    ここは沈んだ艦娘が最期に行き着く場所、というようなイメージで考えています。
    あえて、描写はしていませんが、鎮守府には当然、艦娘が余暇を過ごす部屋があります。
    それらの扉は全て閉じています。気配はしますが、PC達には開けることはできません。
    PC達の部屋もあります。そこは開けることができます。しかし、中には何もありません。
    まだ、沈んでいないPC達の部屋には何も用意されていないのです。
    シーンのイベントによっては沈んだ艦娘の亡霊と出会うこともあるかもしれません。
    沈んだ艦娘はどうなるのでしょう。
    深海棲艦になるのか。それとも無に帰すか。それとも、もっと別の何かになるのか。
    ここでは、妹の照月を護るために自身の『応急修理要員』を譲渡し、そして沈んだ秋月は防空棲姫となりました。
    朝になり、暗闇を抜け、水平線の光へ向かうとPC達は無事に元の鎮守府に帰れました。
    しかし、夜が明けぬ暗闇のなかを彷徨い、光のない海の先に向かったとしたら、PC達はどうなったのでしょうか?
    それを知るのは、そこからやってくる沈んだ者達だけです。
    防空棲姫は昏い海の先へ行ってはいけないことを知っていたのです。
    ==========================================
    月灯りがふんわりと落ちてくる夜に目覚めた。
    月を見上げていた私は、ふいに沈んだことを思い出す。
    自分が沈んでしまったことは哀しいけれど、後悔はない。
    けれども、最期の時、一緒にいた妹は心配だ。
    今のあの子は一人きりで暗闇を彷徨っている。
    このままでは、ひとりぼっちのあの子は自分と同じようになってしまう。
    でも、彼女らがいた。
    何が彼らをこちら側に呼んだのだろう?
    私の想念か、妹の意志か、それとも別の何かか……わからない。
    だが、彼女らに光を示すことで妹は助かるかもしれない。
    ――ならば、私のやるべきことは、決まっている。
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    このシナリオは曖昧な部分も多く、遊びづらいかもしれません。
    それでも、もし遊ぶという方がいればシナリオに対する質問や相談はいつでも受け付けます。
    Twitterや配信等で気軽に聞いてください。

    なお、Twitterで御紹介していただけるときは「#艦これRPG」つけていただけると公式展開再開にも微力ながら繋がるかもしれません。私もこっそり確認して嬉しくなります。
    よろしくお願い致します。

    シナリオ製作者:トカゲッコー
    Twitter:@tokagekko モーメント:艦これRPG自作データまとめ



    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
    この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

    ここまで読んでいただき感謝致します。それでは、良い艦隊生活を!

    某年某月某日、伊藤利恵子「月灯りふんわり落ちてくる夜」を聴きながら


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