銀剣のステラナイツワールドセッティング「限界世界《シャンデリア・デブリ》」
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銀剣のステラナイツワールドセッティング「限界世界《シャンデリア・デブリ》」

2018-10-26 20:02
    ワールドセッティング「限界世界《シャンデリア・デブリ》」
    ――落ち行く先は、暗く冷たい虚無だった。だが、それでも――それでも――。

    ================
    目次
    ■階層詳細
    ■ワールドセッティング:シャンデリア・デブリ
     ●概要
     ●この世界における女神
     ●エネミー作成の手引き/破滅への報酬プログラム
     ●この世界について
    ■ワールドツール
     ●専用舞台「限界世界《シャンデリア・デブリ》」
     ●専用プロローグ
     ●専用シチュエーション表
    ■ノート
     〈終末機構より限界世界に来るものへ告ぐ〉
    ================

    ■階層詳細
    積層都市アーセルトレイ第10518階層
    破片集合限界世界=限界世界《シャンデリア・デブリ》

    ■ワールドセッティング:シャンデリア・デブリ
    零れ落ちゆくシャンデリア。
    止まらない終末時計の盤上にて、ステラナイトの戦いが始まる。
    ●概要
    砕けた十二の世界、その破片が集合し一つの階層を成した世界。
    歪に縫合された世界はとうに限界を超えて崩壊が進んでいる。
    さあ、世界の中心に据えられた終末時計を御覧。
    その針は「九」を指し示す――既に三つの破片は零れ落ちた。
    世界が終わるまで、あとどれくらい?

    ●この世界における女神
     このワールドセッティングには女神に代わる存在として「終末機構《メフィストフェレス》」が存在する。
     ステラバトルの告知等はこの終末機構を通して行われる。終末機構がどんなものでどのような意思の下に動いているのか、それを知る者が現れることはおそらくないだろう。
    ▼終末機構《メフィストフェレス》
     限界世界《シャンデリア・デブリ》が始まった頃からその存在を確認されている自称“終末機構”――その役割はこの世界(階層)に生きるものに「零落」を予言することである。
     〈終末機構《メフィストフェレス》より生きるものたちへ告ぐ〉ということばから始まるその予言はこの世界に存在するありとあらゆる全ての機械を介して行われる。点滅箇所がある機械であれば点滅によって、音が鳴る機械であれば音声によって、駆動する機械であれば動作によって、機械人形であればその口を借りて――その予言は世界の果てですらも届く。
     また、この階層におけるステラバトルの告知も、この終末機構によって行われる。
     これはステラバトルに参加するステラナイトの身辺の機械を介して必ず届けられる。

    ●エネミー作成の手引き/破滅への報酬プログラム
     Rewards for Ruin――「破滅への報酬プログラム(RFR)」は限界世界《シャンデリア・デブリ》への終末寄与に対する報酬プログラムである。
     これは、エネミーと呼ばれる、世界の終末に寄与し、星の騎士《ステラナイツ》に敵対する存在に対して「カミサマ」と名乗る存在より与えられる。
     シャンデリア・デブリの終末を阻止する為、女神に代わり終末機構《メフィストフェレス》に選定・任命されたステラナイツがステラバトルに参加する見返りとして【勲章】を得、その集めた数に応じて願いを叶えられるという対終末報酬プログラムこそステラナイツの「終末を阻止する動機」であるならば、この破滅への報酬プログラムはエネミーの「終末進行に寄与する動機」となる。
     報酬内容は「大規模零落により零れ落ちた世界の欠片を利用し、どのような願いですらも叶える」というものである。シャンデリア・デブリにおけるエネミーと呼ばれる存在の多くはこの報酬を目的として「カミサマ」より終末を齎す力を与えられ、大規模零落を引き起こそうとステラナイツと敵対する。
     「カミサマ」とはどのような存在であるか。エネミーの選定がどのような基準で行われているかについては定かではない。
     但し、ステラナイツと対峙したエネミーとの会話等により、
    ・「カミサマ」は、自らを「新生するもの」と称し、ゆえに「カミサマ」と名乗っている
    ・エネミーには、「願いを共に共有する誰かがいなかったもの」「自らを刷新したいと願うもの」「余人に理解されない、己だけの正義を持つもの」が選ばれやすい傾向がある
    等の情報が確認されてはいるが、虚偽のない真実であるか否かは判然としない。

    ●この世界について
    ▼破片集合限界世界《シャンデリア・デブリ》
     世界が崩壊し、階層世界へと編入される際、その崩壊具合があまりに酷く、一世界が一階層となることすら敵わなかった十二の世界が破片となり集合して一階層として再構成された世界。
     この世界(階層)を「シャンデリア・デブリ」と呼ぶ。
     この世界には、一階層に十二階層分の世界が混在する。つまりは文化様式その他諸々が十二世界分混在し、カオスを形成している状態である。
     ここは寄せ集めの継ぎ接ぎされた世界であり、この世界は通常の世界より脆く、いたるところに世界の「限界現象」を見ることができる。
    部分零落、混合怪物、汚染拡大、能力発現、白痴の靄参照▼補填「限界現象の内容」)
     そのようにして、世界がある限界を超えた時、世界を構成する破片が零れ落ちる。
     これを、この世界の住人は「零落」と呼ぶ。
     中央に据えられた6面から成るフラワーガーデンには12の目盛りが刻まれて終末時計としての役割が与えられており、「零落」により、世界を構成する十二の破片が一つ失われるたびに、どのような原理か、終末時計の針も一つ進んでいく。
     また、この「零落」という限界現象は、ステラバトルの敗北によっても引き起こされる。より実際に近い表現をすれば、『ステラナイツがエネミーに敗北することで、エネミーが齎す破滅を止める存在がいなくなり、エネミーの力による世界への負荷に対して限界を超えた世界が「零落」を発生させる』ということである。
     現在、終末時計の針は「九」を示している。
     つまりは既に世界を構成する十二の破片のうち、三つが失われたことを意味している。
     しかし、「零落」の原因はステラバトルの敗北によるものだけではない。
     エネミーの力がなくとも、世界は常に限界の一歩手前にある。エネミーが世界の限界を早めるまでもなく、「零落」は起きてしまう。
     たとえステラナイトたちが戦いに勝利を続けても、やがてこの限界世界は「零落」によって、終末時計の針を進め、それが零に至った時に滅びを迎える。
    ▼一般的認識
     無論、この世界に生きる一般人たちはステラバトルなどという御伽噺で世界が壊れているとは思っていない。
     3つ破片が落ちた原因は限界を迎えつつある限界世界の中で、他の破片よりも早く限界を超えた破片が、自然に「零落」した結果であると思っている。
     というよりも、細かい違いを抜いてしまえば、ステラバトルによる「零落」も、世界が自然に限界を迎えたことによる「零落」も、過程が違うだけで結果は同じなのである。
     “真当な”多くの者は、限界を迎えつつあるこの世界など捨てて、異世界へと行ってしまった。――それは生存のための賢い選択である。
     しかし、そうはできない者たちもいた。
     理由は様々なれども、終わる世界の中で生きようと足掻く者たち――
     その一人が、アナタだ。
    ▼補填「限界現象の内容」
    シャンデリア・デブリで見ることができる限界現象の内容についての解説
    ・部分零落……階層を構成する一破片の一部分が崩れ落ちること。崩壊の兆し
    ・混合怪物……世界が再構成されたことにより生まれた異形の怪物。多くは理性を持たない
    ・汚染拡大……十二の世界環境が混ざり生まれた致死の大気。また、その汚染範囲の拡大
    ・能力発現……何らかの条件によって生物に発現する異能力や身体の強化
    ・白痴の靄……頭に靄のかかる如く現実に対する認識が変換される奇病。通称、白痴病
    ▽補填の補填「零落」
     「零落」という限界世界《シャンデリア・デブリ》に起きる限界現象について、少しだけ詳しく記述します。但し、これはあくまで数ある設定の枝葉末節の一つ、だと思ってください。ここに記述する内容は、セッションの際に監督が無用と判断すれば、無視してもらって構いません。
    以下、内容。
    ・「零落」は、その発生規模によって呼び分けされている。
    ・人間一人の足元程度の大きさの「零落」を、「極小規模零落」。いつもあらゆる場所で。
    ・家一軒程度の大きさの「零落」を、「小規模零落」。一つの町内で一日に数回ほど。
    ・町一つ程度の大きさの「零落」を、「中規模零落」。一日一回世界の何処かで。
    ・世界を構成する破片の「零落」を、「大規模零落」。次の瞬間にも、此処でも在るだろう。
    ・これら「零落」は、終末機構《メフィストフェレス》の『終末予報』を除き、それを事前に知る術はない。
    ・その予報ですらも、今日、どの地域で、どの程度の確率で起きる程度のもので、規模を予想出来るほどの情報量はない。
    ・「零落」の恐怖から逃れる術はたった一つ。限界世界《シャンデリア・デブリ》を離れることだけである。
    ▼大雑把に教えてください先生!
     ステラバトルとか関係なく寿命を迎えようとしている大きめの世界(階層)です。
     ですので、戦いの結果で崩壊までの時間が縮まることはあれども、止まることはありません。「願い」によって、針を少し戻すことはできるかもしれませんが。

    ■ワールドツール
    ●専用舞台「限界世界《シャンデリア・デブリ》」
    セットルーチン
    ラウンド1・セット
    【名称】破片集合限界世界《シャンデリア・デブリ》
    【描写】零落する世界、行き着く先は華々しき戦場。
    【効果】
     ガーデン1、ガーデン3、ガーデン5に「限界マーカー」を1個ずつ設置する。
     限界マーカー:ステラナイトがこのマーカーが設置されているガーデンにいる間、そのステラナイトのアタック判定のダイス数を[現在のラウンド数]個増やす。また、キャラクターがこのマーカーが設置されているガーデンにいる間、そのキャラクター防御力を[フラワーガーデンに設置された全ての「限界マーカー」の数。通常3]点として扱う。決死の覚悟を以て絶対に勝利するという限界に挑む意志を表すマーカー(このマーカーは戦闘が終了するまで残り続ける)。
    ラウンド2・セット
    【名称】終末進行《エスカトロジー》
    【描写】終末は進む。結末は救済か破滅か――すべては神の賽にて決まる。
    【効果】
     「限界マーカー」が設置されたガーデンにいるステラナイトは全員[1ダイス]を振る。出目が奇数だったステラナイトは[自身の振ったダイスの出目+現在のラウンド数]点のダメージを受ける。出目が偶数だったステラナイトは[自身の振ったダイスの出目+現在のラウンド数]点の耐久力を回復する。
    ラウンド3・セット
    【名称】大規模零落―CCC―《コロニー・コラプス・カタストロフィー》
    【描写】嗚呼、世界が零れ落ちてゆく。――これでお終い。
    【効果】
     『事はすでに成った《ゲームオーバー》』
     そらから声が聞こえた。
     終末時計盤上のステラナイトに対して強制転送が開始される。
     ステラナイトは、終末時計の針が「八」を指し示すのを見た。
     雷鳴の如き轟音。何処かの悲鳴。激しい地震。
     そして、大規模零落中の破片へと転送された。
     ――落ち行く先は、暗く冷たい虚無だった。
     ステラバトルに敗北し、物語を終了する。


    ▽「終末機構《メフィストフェレス》」より、「監督《カミサマ》」へ
    カミサマ、私の片割れさん。
    あなたには、【
    ▼ラウンド3・セット】の起動を遅らせる権能がありましたよね?
    もし、あなたがまだ「生かす価値のある存在」と星の騎士達を判断するのであれば、どうぞ彼らを生かしてやってくださいませ。
    世界新生の神は、世界存続の神を滅ぼし、世界をより善いものへと刷新するという意思はあれど、現存世界で生きるものたちに恨みはない――そう、私は理解っていますよ。
    ええ、どうせ私達の喧嘩はまだ幾度と続くのです。
    此度は私の、終末機構の敗け――それで満足であれば、該当ルーチンの効果の最後に『この効果はラウンドの終了時に発動する。』と付け加えても構わないのではありませんか?
    私と違って嘘が苦手なあなたですから、このような処理は手抜きだと思うかもしれません。
    しかし、どうかシステムの奴隷としてではない、あなたの心で裁定を。

    アクションルーチン
    No.1
    【名称】白痴の靄
    【描写】現実から自己が剥離する。白痴病とは、多くを捨て一つを得る病である。
    【効果】
     全てのステラナイトはセットダイスを[1ダイス]個選んで取り除く。この効果によってセットダイスを全て取り除かれたステラナイトは即座に【チャージ判定:1ダイス】を行う。
    No.2
    【名称】部分零落
    【描写】零れ落ちたるシャンデリア。破片の下敷き、その余波にご注意を。
    【効果】
     この効果が実行される時点で「限界マーカー」が設置されたガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:[10+対象のステラナイトがいる最も大きいガーデンの番号+現在のラウンド数]ダイス】を行う。その後、アタック判定が発生したガーデンに隣接するガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:[5+現在のラウンド数]ダイス】を行う。
    No.3
    【名称】能力発現
    【描写】この世界《システム》は怪物《エラー》に力を与える。
    【効果】
     エネミーの耐久力を[1ダイス+ステラナイトの数]点回復する。また、このNo.のアクションルーチンの間だけエネミーはエネミーが取得可能な任意のスキル1個を取得したものとして扱い、そのスキルに1個セットダイスを置き、即座に使用する。
    ※エネミーが取得可能な任意のスキル:花章のスキル、エネミー用スキル
    No.4
    【名称】混合怪物
    【描写】星の輝き《ステラナイト》に誘われた混合怪物の群れによる破壊が行われる。
    【効果】
     この効果が実行される時点で「限界マーカー」が設置されていないガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:6ダイス】を行う。このアタック判定でダメージを受けたステラナイトは次にそのステラナイトが行うアタック判定のダイス数を[受けたダメージの数]個減らす。
    No.5
    【名称】汚染拡大
    【描写】あたりに立ち込める黒い霧――世界が漏らす今際の溜息。
    【効果】
     次のラウンドが終了するまで、キャラクター全員の防御力が[現在のラウンド数]点減少する。このアクションルーチンの効果期間中に、更にこのアクションルーチンが発生した場合は、後に発生した効果と効果期間に更新される。

    ●専用プロローグ
     『銀剣のステラナイツ』P109にある監督がプロローグで読み上げる詩の、この舞台用のものを記述する。
     「終末機構《メフィストフェレス》より(対象)へ告ぐ――」から始まるこの詩(宣告)の内容は監督の好みに合わせて変えてもらって構わないし、そのまま読み上げてもよい。
    スタンダード(エンブレイス戦)の場合
    終末機構《メフィストフェレス》より限界に挑むものへ告ぐ――
    零れ落ちたるシャンデリア
    砕け散りゆくデブリたち
    これより落ち行く先は、華々しき終末時計の盤上
    咲き誇る花と理を刻む針が示すは(今回参加する全てのペアの花章を読み上げる)
    白く輝け希望の光たちよ
    この世界の命運は、あなたたちに託された
    『銀剣のステラナイツ』
    未来のために剣をとれ
    限界を超える世界に挑むのはあなたたちだ

    イレギュラー(エクリプス戦)の場合
    終末機構《メフィストフェレス》より終末に挑むものへ告ぐ――
    暗闇より終末の騎士は来る
    心と願いを歪ませた、絶望齎す騎士が来る
    今際の刻、終末に挑む麗しき花は(今回参加する全てのペアの花章を読み上げる)
    そして終末時計の中央に咲くは一輪の歪な(エクリプスの花章)
    『銀剣のステラナイツ』
    先へ進みたくば剣をとれ
    絶望の暗闇を照らす灯火はあなたたちだ

    ●専用シチュエーション表
     この表は『銀剣のステラナイツ』P125-126「シチュエーション表B」の《シャンデリア・デブリ》用にあたるものだ。利用する際は〈その1〉→〈その2〉→〈その3〉と順に振っていけば、現在、PCたちがいる【場所】について大まかな想像がつくだろう。RPの参考として有用に使ってほしい。
    シチュエーション表B〈その1〉:世界の町から(D6)
    1:白痴の町
    雨上がりの丘が輝き、小鳥は飛び立ち、蝸牛は枝に這い出した――干上がった丘、小鳥の死骸、潰れた蝸牛、そんな現実も今は遠く――すべて世は事もなし。
    2:怪物の町
    革命だ。一新だ。人間どもを駆逐せよ! 怪物《おれたち》の町をもっと大きく! 人間のものだった町も今や怪物たちの棲家。狂乱は終わらない。
    3:零落の町
    かわいそうに……ええまったく……家族皆落ちたのに……あの子だけ…… ある少女は立ち尽くす。家、家族、希望すらも――みんなみんな零れて落ちた。
    4:異能の町
    人でなくなった人の住処。宙に舞う炎も水も雷も、そんなの日常茶飯事だ。世界を壊すなんて誰にも出来る。
    5:汚染の町
    致死の大気に包まれた町を防護服姿の人間が歩く。隣には付き従う護衛の機械人形。ガスマスクのフィルターは限界に近い――予備はどれほどあっただろう?
    6:無人の町
    住人はとうに異世界へと去っていった。残されたのは無人の町だけ。何処も壊れてないし病気もない、怪物の危険もなくて息もできるのに、なぜ捨てられたのだろう。

    シチュエーション表B〈その2〉:場所(D6)
    1:学校(D3)/1:教室 2:校庭 3:屋上
    2:病院(D3)/1:病室 2:待合室 3:屋上 X:診察室
    4:教会(D3)/1:礼拝堂 2:懺悔室 3:教会墓地
    5:駅 (D3)/1:ホーム 2:線路 3:電車内
    3:公園(D3)/1:自然公園 2:小さな公園 3:噴水広場
    6:ショッピングモール(D3)/1:衣料店 2:食事処 3:展望台

    シチュエーションB〈その3〉:場所の属性(D66)
    ▽1~3:グループ明(D6)
    1:復興された
    2:動き出した
    3:人気の多い
    4:町中の
    5:清潔な
    6:出来て間もない
    ▽4~6:グループ暗(D6)
    1:打捨てられた
    2:崩れかけの
    3:人気の少ない
    4:町外れの
    5:不潔な
    6:年季の入った

    ■ノート
     ポストアポカリプスを残機のある優しめの世界観で遊びたいがために作りました。
     この舞台の名前にもあるシャンデリア(chandelier)ということばは、ラテン語で「輝く」「白く光る」を意味するCandereということばを語源としており、このCandereということばはキャンドル(candle)の語源でもあるそうです。
     どちらも暗闇をはらい、人の生活に明るい光をもたらすという正負でいうところの正に位置するものといえます。
     そのようなことばを名に持つ「シャンデリア・デブリ」という舞台も、その性質は正です。
     十二の滅んだ世界が欠片となり、その欠片たちが集まり一つとなった世界。
     本来であれば、十二の世界は滅んだ後に何も残らなかったはずです。その世界に生きていたものたちや、その世界で培われてきた様々の事物、記憶、そういったものはすべて虚無へと帰り、後に残るのはどこまでも続く暗闇だけだったでしょう。
     しかし、滅びゆく世界は未来へと小さな灯火を残しました。
     世界の希望たる白く輝くその破片《デブリ》は、同様の破片たちと集まり、未来へと時を繋げるために一つの世界《シャンデリア》を成しました。
     それこそが、希望集合世界「シャンデリア・デブリ」です。
     希望から生まれたこの世界は継ぎ接ぎされて不格好で、かつての栄華なんて何処にもなくて、いつ輝きを失うかもしれない、そんな限界をむかえようとしている世界です。
     でも、世界はまだ輝くことを諦めていません。
     シャンデリアは、それを構成するデブリたちは、かつてすべてを失いかけながらも、諦めなかったために次の一瞬へと自らを繋げることができました。
     だからこそ、その次の一瞬へも自らを繋ぐことが出来ると信じています。
     暗闇の中に一筋の白く輝く光を見出す様は、この世界の性質を表しているといえるでしょう。

    ==============================
    〈終末機構より限界世界に来るものへ告ぐ〉
    限界は終末を意味してはいません。
    すべてのものに始まりと終わりがあるように、
    きらびやかなシャンデリアもいつかは落ちて砕け散り、
    盛んに燃えるロウソクの火もいつかは消える。
    それは万物の、輝き《イノチ》あるものの必定なのです。
    しかし、その時は今ではないはずです。
    限界に挑み、限界を越えて、昏き終末の覆いを破ったその先に。
    諦めずに立ち向かう、その先に、希望は灯ります。
    世界《ワタシ》はそれを信じています。
    だって、それはとうの昔に一度出来たことなのですから。
    今回だって出来ないはずはないのです。
    でも、それを信じない世界《カミサマ》もいる。
    だって、それが以前に出来たとしても次も出来るとは限らないのですから。
    上手くいかなればそれで全てが終るのです。
    ヒトの心が時としてアンビバレンスであるように、
    私《ワタシ/カミサマ》は信じる心と信じない心が分かたれたもの。
    だから、私は戦うのです。
    盤面は【限界世界】。手駒は【可能性】。タイムリミットは【終末時計】。
    これは、神が世界を「存続」するか、「新生」するかを決意する為の葛藤。
    ――星の騎士よ、神話の戦いへようこそ。
    ==============================

    ●この舞台/ワールドセッティングの作成者:トカゲッコー
    Twitter:@tokagekko
    ニコ生コミュニティ:http://com.nicovideo.jp/community/co2735762
    公開した内容に何か質問や不明な点がありましたら気軽に御連絡ください。
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    本作は「どらこにあん」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『銀剣のステラナイツ』の二次創作です。
    (C)Fuyu Takizato / Draconian
    (C)KADOKAWA





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