銀剣のステラナイツエネミーセッティング『人形のみる夢』
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銀剣のステラナイツエネミーセッティング『人形のみる夢』

2019-05-02 11:02
    エネミーセッティング『人形のみる夢』
    ――ねえ、黒いわたし、次はどうして遊びましょう?
    ――ええ、白いわたし、次はセカイで遊びましょう!

    ●【エネミーセッティング】について
     ここに記述する内容を【エネミーセッティング】と呼称します。
     【エネミーセッティング】がどのようなものかに関しては、下記する「▽【エネミーセッティング】の定義」を参照ください。
     また、この【エネミーセッティング】という言葉は、筆者が内容を定義する為に作った言葉であり、『銀剣のステラナイツ』のルール内にはない用語です。よって、【エネミーセッティング】の内容はハウスルールとなる点に留意してください。
    ▼【エネミーセッティング】の定義
     【エネミーセッティング】とは、『銀剣のステラナイツ』において、「エネミー」と呼ばれる、ステラナイツ(プレイヤーキャラクター)と敵対する存在の設定、運用、データを纏めたものです。
     『銀剣のステラナイツ』では、セッション形式によって「エネミー」の呼称、運用が変化しますが、【エネミーセッティング】で扱うのは、基本的に「スタンダード形式」の「エンブレイス」と呼称されるものとなります。

    ================
    目次
    ●概要
    ●エネミープロフィール
    ●敵対者の真相
    ●ノート
    ================

    ●概要
    黒と白の少女がふたり、仲良く戯れています。
    幼心の愉しいひととき。
    日が沈もうとしている水平線の美しさに、
    湖の鳥が飛び立つ瞬間に弾ける水飛沫に、
    融通の利かない時計がその時を刻む音に、
    ――過ぎ去る時間のなかに、彼女たちは永遠を夢見るのです。

    たとえ、それが現在に夢見る過去/叶うことのない願いだとしても。
    それでも――それでも――。

    ●エネミープロフィール
     ここでは、エネミーの詳細を記述します。
     内容は、エネミーの設定、データ、ステラバトル時の運用です。
    ▼エンブレイス「ブラック」
    名前:ブラック 性別:女 年齢:12歳
    髪の色:黒 瞳の色:赤 肌の色:白 一人称/二人称:ワタシ/あなた、ホワイト
    推奨世界:限界世界《シャンデリア・デブリ》禁忌症候群《ネガイ・シンドローム》
         或いは、どこでも。

    ▽設定
     黒と白の少女のうちの、黒いほう。自らを「ブラック」と名乗り、片割れの白い少女を「ホワイト」と呼ぶ。ホワイトとは、いつも一緒にいる。
     性格は、つんつんしているが、意外とあまえんぼう。相対する者に生意気をつい言うものの、真に受けた相手が落ち込むようであれば慌てて慰めようとするような少女。
     「子どもらしい子ども」と、表すのが端的であろう。

     ホワイトに対しては、構って欲しくて仕方がない子猫のような仕草をする。
     ステラナイツに対しては、生意気な子どものような仕草で応対する。
    「ふんっ! あなたたちなんて、ホワイトとワタシでぶっ倒してしまうのだから!」
    「ねえねえ、ホワイト! 次はあちらで遊びましょ!」
    ▽エネミーデータ
    花章:黒色のアマランサス
    ※【耐久力】等のデータは花章からルールブックを参照すること
    【スキル】/No.X:スキル名(『銀剣のステラナイツ』参照頁)《エネミー台詞》
    No.1:生命の図書館/アンリミテッド・ライヴラ(69頁)
    《ワタシに出来るなら、何だって》
    No.2:✝裏切りの象徴✝(236頁)
    《過ぎゆく時間は平等に。痛みはいつもすぐそこに》
    No.3:永遠の不凋花(69頁)
    《永遠に美しくあれ。だって、ワタシは世界で一番美しいお人形》
    No.4:夜を駆けよ/ナイトランナー(71頁)
    《わたしたちは、いつまでもおともだち》
    No.5:暗がりの吸血鬼/ミッドナイト・ヴァンプ(71頁)
    《踏まれても千切れても――かならず》
    No.6:✝折れぬ願い✝(237頁)
    《それでも、わたしたちは永遠だったの!》
    ▼エンブレイス「ホワイト」
    名前:ホワイト 性別:女 年齢:12歳
    髪の色:白 瞳の色:青 肌の色:白 一人称/二人称:わたし/アナタ、ブラック
    推奨世界:限界世界《シャンデリア・デブリ》禁忌症候群《ネガイ・シンドローム》
         或いは、どこでも。

    ▽設定
     黒と白の少女のうちの、白いほう。自らを「ホワイト」と名乗り、片割れの黒い少女を「ブラック」と呼ぶ。ブラックとは、いつも一緒にいる。
     性格は、おだやかに見えるが、意外と温情がない。ゆるふわな語り口で相対する者を逆撫でするようなコトを言い、それに怒る相手を平然と眺めているような少女。
     「大人のような子ども」と、表すのが端的であろう。

     ブラックに対しては、親友に微笑むような、子を抱く母親のような仕草をする。
     ステラナイツに対しては、深く落ち着いている仕草で応対する。
    「さてはて、幼い少女をいたぶるのは、どんな気持ちなのでしょう? くすくす」
    「あらあら、ブラック。あまり急ぐと転んでしまうわ。さあ、手を繋ぎましょう」
    ▽エネミーデータ
    花章:白色のアマランサス
    ※【耐久力】等のデータは花章からルールブックを参照すること
    【スキル】/No.X:スキル名(『銀剣のステラナイツ』参照頁)《エネミー台詞》
    No.1:始まりの部屋(69頁)
    《一緒に在ろうと、約束したのだもの》
    No.2:✝裏切りの象徴✝(236頁)
    《過ぎゆく時間は平等に。痛みはいつもすぐそこに》
    No.3:裏切りの不凋花(69頁)
    《無くした痛み。心の痛み。それは、いったい、だれの痛み?》
    No.4:閃光の突撃/フラッシュ・アサルト(78頁)
    《あの頃のお友達は、今は何処にいるのかしら》
    No.5:輝きの盾/ホワイト・シールド(79頁)
    《想い出は色褪せること無く》
    No.6:✝折れぬ願い✝(237頁)
    《それでも、わたしたちはお友達なのよ》
    ◯運用
     このエネミーは、2体で運用することを前提としたエネミーです。ステラバトルの際は、ガーデン上に「ブラック」、「ホワイト」の2コマを設置し、それぞれ別のエネミーとして運用します。エネミーを2体用いたステラバトルを行うという以外に、通常のステラバトルとの操作に違いはありません。
     つまりは、監督の行う操作がエネミー1体分増えるだけ、と考えてください。
     これよりエネミーの立ち回り、スキル運用の指針について記述していきますが、その前に、これより記述するものは、後述する「●敵対者の真相」の内容を前提としていることに留意してください。
     また、以下の運用はあくまで方針であり、監督はこれに必ず従う必要はありません。
     まず、このエネミーを運用する際の前提となる、最も肝要な点ですが、それは『「ブラック」を生き残らせる』です。これはつまり『「ホワイト」を先に倒させるようにする』ということでもあります。エネミーのスキルは、この前提を補助するために組まれています。
     「ブラック」には【No.3:永遠の不凋花】、【No.6:✝折れぬ願い✝】と、復活スキルを2つ持たせて死に難くし、さらに【No.5:暗がりの吸血鬼】で自己回復も出来るようにしています。攻撃や補助に関しても、残りのスキルで十分に可能でしょう。
     「ホワイト」には、攻撃系のスキルを多く持たせています。これは、ステラナイツ(プレイヤーキャラクター)の注目を「ホワイト」に集め、優先して倒すように誘導するためです。また、【No.1:始まりの部屋】、【No.5:輝きの盾】と「ブラック」を生存させる為の補助系スキルも使用できます。【No.6:✝折れぬ願い✝】を持たせていますが、こちらは戦況によっては使わないかもしれません。【No.3:裏切りの不凋花】の一度目のアタック判定の対象に自分を選ぶことを前提としていますので、それで耐久力を大きく削ってしまった場合などに使うかもしれない程度の想定です。
     簡潔にいうと、「ブラック」は復活スキルを優先すること。「ホワイト」は攻撃、補助スキルを優先することを目的として運用すると良いでしょう。
     また、戦闘中にRPをするのであれば、「ブラック」は戦闘(遊び)を楽しんでいるような、「ホワイト」はステラナイツを煽るようなRPをすると良いでしょう。
    ◯上級運用
     エネミー運用の大枠は変わりませんが、このエネミーを用いる戦闘として、以下の特殊な運用ルールを適用します。また、『特殊なルールを用いる事』を、セッション開始時か戦闘の開始時に、俳優たちの合意を得てください(その内容まで伝えるかは監督に任せます)。
     上級運用は、『筆者がエネミーでやりたかった戦闘を表現する』のを目的に用います。上級運用を用いることで、より設定に忠実な戦闘が可能となります。
     以下、特殊ルール
    ・チャージ判定の際、エネミー(「ブラック」と「ホワイト」)のチャージ判定は、エネミーの「チャージ・ダイス数」を合計した分を一回で振り、「セットダイス」を置く際は、チャージ判定のダイスを好きなエネミーのスキルにセット出来る。
    ・「ブラック」の耐久力が0になり復活スキルも使用出来ない場合、即座に「ホワイト」の耐久力も0になり、戦闘をステラナイツの勝利で終了する。

    ●敵対者の真相
     ここでは、エネミーがエネミーとなった背景・事情を記述します。
     これらの設定は、監督がエネミーのRPを行う際に役立ててください。
    ▼エネミーの背景
     このエネミーは、かつて崩壊した世界に在ったとある人形が階層世界に流れ着き、何らかの力の働きにより、人形に宿った思念・意思が形となったものです。
     人形は、かつてはその持ち主であった少女に「世界で一番美しいお人形」として、ほんとうの友人の様に大切に扱われていました。しかし、持ち主の少女はある時人形を無くしてしまいます。少女は人形を探しますが、人形が再び少女に見つけられることはなく、時を経てしまい、少女もいつしか年老いて、人形は想い出のなかにいる過去の友達、昔話となってしまいました。
     この人形は、そうして、見つけてもらえなかった人形の無念や悲しみが、人形の持ち主の少女の姿と瓜二つの少女となって現れたものです。ふたりの少女は、それぞれ黒い少女「ブラック」が人形の、白い少女「ホワイト」が持ち主の少女の意識を持っています。
     但し、人形は無くされる前の持ち主と一緒だった時間の分の意識しかありませんが、持ち主の少女は無くしたあとに過ぎた時間の分の意識もあります。黒と白の少女たちの性格や仕草の違いは、こうしたところから出ています。
     そのため、エネミー「ブラック」と「ホワイト」は、真実の名前ではありません。
     このエネミーのほんとうの名前は、『人形のみる夢』です。
     『人形のみる夢』の願いは、「かつての幸福であった持ち主の少女(ともだち)との一緒の時間を再び過ごすこと」です。
     これはエネミーとなり、「ブラック」と「ホワイト」という、ふたりの少女が生まれた時点で半ば成就しています。なので、『人形のみる夢』は、世界を破滅させるとか、誰かを不幸にしたいといった邪な願いは一切持っていません。
     あるのは、ただ、――この瞬間を永遠に、という、少女が乞うような幼い我儘だけです。
     ……しかし、【可能性】というものは、小さな奇蹟すらも起こし得るもの。
     もし、ステラナイツが『人形のみる夢』に勝利することが出来たら、願い(我儘)のその先の、忘れてしまっただけで、ほんとうは在ったはずの幸福な結末を見ることが出来るかもしれません。
    ▼エネミー・『I』・エピソード(E『I』E)
     これは、ステラバトルをより盛り上げるためのものです。
     戦闘中、きっかけとなる状況、行動に合わせて、ステラナイツたちが知る由もなかったエネミーの真相を知ることが出来ます。
     エネミーの意思がフワラーガーデン(願いの決闘場)に舞台ルーチンとして反映される様に、ステラナイツがエネミーと刃を交え、言葉を交わすことにより、エネミーの持つ想いや記憶すらも、情景として、ステラナイツに届いてしまうのです。
     以下の記述は、ステラバトル中、戦闘内のイベントとして処理すると良いでしょう。
    ↓=====戦闘開始時=====↓
    【エネミーネーム:ブラック&ホワイト】
    ある夏の日、
    暖かな日差しを浴びてお昼寝をするおばあさん。
    そこにふたりのお孫さんが遊びに来ました。

    おばあさんはにこにこと喜びます。
    それから、

    内気な方にせがまれて、おばあさんは昔の話をはじめます。

      幼い頃に無くしてしまった、世界で一番美しいお人形
      わたしと仲よしだったお人形/お友達
      忘れることのない幸福のとき

    過ぎた時間の幸せなひとときの物語。
    ↓=====「ブラック」or「ホワイト」撃破時=====↓
    【エネミーネーム:人形のみる夢】
    おばあさんの話が終わったとき、元気な方もやってきました。
    「ねえねえ、おばあさま。裏の牛小屋でお人形さんをみつけたの!」

      差し出されたお人形
      お顔は色褪せ、牛に踏まれて手足はもぎとれて、
      あれほどきれいだった金色の巻き毛もすっかり伸びてしまったお人形

    いまはもう、ただのぼろ人形。
    ↓=====「人形のみる夢」撃破時/戦闘終了時=====↓
    【エネミーネーム:おばあさんのお人形】
    お孫さんのひとりがいいました。

    「どうしましょうか、おばあさま。もっと美しいのもありますよ」

    その問いかけに、おばあさんは答えます。
    「そのひつようはないのよ。わたしは、このお人形さんがよいのです」

    ボロボロになったワタシをお膝にのせて、おばあさんは歌います。

      仲よしだったお人形
      いまでもやっぱり、世界で一番美しい

    ――嗚呼、その歌声は。
    ともに遊んだ、あの夏の日と変わらない優しさで。

    ワタシは思い出したのです。
    何もかもが過ぎ去ってしまったけれど、変わらないものも在ったことを。

    夢から醒めなければ。ワタシは、すでに幸せでした。
    お話には結末がないと、その次のお話は始まりませんもの。
    だから、これで、めでたしめでたし。


    ●ノート
     銀剣のステラナイツのエネミーは、そのシステム上、どうしてもぽっと出の端役になりがちに思います。しかし、これはステラナイツがプレイヤーキャラクターたち、ペアのRPに注力するシステムであるため、当然といえば当然な気もします。
     なのですが、せっかく監督(ゲームマスター)をして、エネミーのデータなども用意するのだから、エネミーにもちゃんと設定や活躍の場を与えてあげたい……、と思い考えたのが、この【エネミーセッティング】というものです。
     【エネミーセッティング】は、ある程度の汎用性があります。ワールドセッティング、シナリオセッティングを選ばず、世界観やその雰囲気が許すのであれば、どこでも用いることが出来るでしょう。
     それに、エネミーに物語があれば、エネミーと戦わなければならないという関係性を持つステラナイツたちにも、その関わりによって、新たに生まれるものがあるように思えるのです。

     今回のエネミー『おばあさんのお人形』は、以前にカクヨムのほうで公開した短いお話を参考に作成したものです。そちらのほうでも書いていますが、そのお話を書いたきっかけがありますので、そちらに興味を持たれた方はリンクのほうから御覧ください。


    ●このエネミーセッティングの作成者:トカゲッコー
    Twitter:@tokagekko
    カクヨム:@moonscent
    ニコ生コミュニティ:co2735762
    公開した内容に何か質問や不明な点がありましたら気軽に御連絡ください。
    ブロマガのコメントで構いませんが、TwitterのリプライやDMですと早めに反応できるかと思います。また、感想をいだたけるととても嬉しいのでぜひお伝えください。


    本作は「どらこにあん」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『銀剣のステラナイツ』の二次創作です。
    (C)Fuyu Takizato / Draconian
    (C)KADOKAWA





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