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プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明 を見て
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プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明 を見て

2021-03-24 21:07
    こんにちは

     NHKで放送されたプロフェッショナル仕事の流儀
    庵野秀明さんを録画してそれを見ながら思ったことを
    打ってます。

     まず、この番組を見てシンエヴァの話をどんどん聞けるのかと
    期待した人にはつらかったでしょうねえ。
     庵野さんしゃべらないもの。
     そしていっぱいしゃべってくれることを期待して庵野さんを見た人には
    変な大人と見えて、つまらない番組だと思われたんじゃないかなあ。

     番組始まって最初のほうに前田真宏さんが映ったのがうれしかったです。
     しかし番組が始まってまず庵野さんが仕事場にいません。
     庵野さんが出てきても最初の一言が
    「ここから撮ってもしょうがないよ」です。
     偏屈な人だと敬遠されてもしょうがないような感じです。
    ただ、庵野さんは作る側の人だから面白い番組を作るのなら
    もっと面白いところは別にあるから、ここは撮っても面白くなりませんよ
    と考えるのでしょうね。
     
     そして小会議の場面が映りますが、特に庵野さんはしゃべりませんし
    なんなら欠伸してます。そして翌日翌々日と出社せず。出社したと
    思ったら椅子に座って居眠りです。「今日は多分寝てるだけ」と庵野さん。
    寝不足ですか?と番組スタッフに聞かれても無言。
     ようは、寝不足かどうかで面白くなるような番組作ってもしょうがないでしょ。
     面白いことは別で探して撮ってよ、と思ってるのだろうと推測しました。

     庵野さんをあまり知らずにこの番組を見る人はきっとこのおじさん面白くない、
    変な人だと思うかもしれないなあと思いました。
     けれど、アオイホノオや岡田斗司夫さんの話で庵野さんってこんな人だと
    あらかじめわかってる人からすると、ああコレコレ、これだよね庵野さんって
    感じでうれしいです。
     庵野さんは語り部ではなく作り手だから、作ったものを見た人がそれぞれに
    思ってください、っていうスタイルなのだと思いました。

     番組スタッフからの質問:「エヴァンゲリオンは今回で一応終わるんですか?」
    庵野:「終わりますね。物語としては終わっちゃいますね。」
    番組スタッフ:「思い入れみたいなもの」「は?」
    (最後まで聞かず「は?」に食い気味に)庵野:「ない」
    これについてはひょっとしたら庵野さんはテレビの最終回作ったところで
    エヴァンゲリオンは終わらせたと思っていたんじゃないでしょうか。
    続編作ろうとか映画やろうとか全く考えることなく、もう終わった作品だったのでは
    ないでしょうか。
     例えですが、お寿司の詰め合わせが届きました。ネタがいろいろありますが
    苦手なものはなくても全部が全部好きというわけではありません。
     好きなものから食べます。半分も食べないくらいで好きなネタは食べちゃいました。
     うん、おいしかった。と満足したけれど、周りからは、まだ残ってる
    全部食べなよと言われるので残りも全部食べる。
     そういうかんじじゃないでしょうか。
     テレビで終わった。面白いと思うことはやった。だからもう終わり。
    と思っているのに、周りから映画だの続きだのと言われてやりました、って
    感じだから「思い入れみたいなものは?」と聞かれても「ない」と
    答えたのではないかと思うのです。庵野さんも会社をもって、そこで働く人がいるので
    お金になることしなきゃいけないから、映画もやったっていう感じなのでは
    ないでしょうか。そう勝手に推察しました。

     そして庵野さんについての鈴木敏夫さんのインタビューが入ります。
    庵野さんは正直な人。60になるのに万年青年。大人になり損ねた人。
    と言っています。
     ふと、思ったんですよね。鈴木敏夫さんってジブリのプロデューサーです。
     つまり、もっと身近にもっと同じようなことでもっと手に負えない
    人がいる人ですよねって。そう思ったらなんか笑えました。
     でもうまいこと言うんです。さすがジブリのプロデューサーですね。
     シンジ君がそうじゃない。大人にならない。大人のなりそこないの
    庵野さんがシンジくん作ってるから、大人になれない苦しさが
    見ている人に強烈に伝わるのだろうと。

     序・破・Qで累計動員者数が800万人を超えるそうですが
    鬼滅が最近あたってるので、800万人のヒットなのに…。

     庵野:「設計図は最小のものにしたい」
     ドキンとしましたね。漫画の三国志の終りの方で孔明が姜維の用いた
    策に一言言っていました「小計をもって大きな成果を得るところに面白みがある」
     それだけでなく、基本はシンプルな方がいい、基本からごちゃごちゃ
    するとよくない。シンプルな基本に互いに邪魔にならないように
    重ね着する方がいいというのが自分も思うことだからです。

     絵コンテは作らない。
     みんな最初に決めたがる、安心するから。

     そして熱海合宿。
     庵野さんが書いた脚本をもとにスタッフがアイディアを出し合っていく
    ところですが、庵野さんは「わかんない」「まだわかんない」を
    繰り返すだけで何も決めません。
     翌日は庵野さんが姿を現すこともなくスタッフだけですが、
    庵野さんがダメとも何ともいってくれないからオロオロどうすりゃいいんだ
    って、スタッフの方もわからないで困ってます。

     三日目に庵野さんが来ます。外は雨。ますます激しくなる予報です。
     すると庵野さんは番組スタッフに声を掛けます。
    「これから強くなるから、外から撮るとインサートに使えるよ」
     庵野さんはあまりしゃべるシーンがここまでないのですが
    別に番組スタッフを拒否しているわけじゃないんですね。
    むしろ気を使ってくれている感じです。

     庵野さんがやっと映画作りに言葉を出します。
     基本ワンショットで行きたい。それでできないっていうのが
    しょうがないって時。そこで作ってる方にも発見があって
    ああ、こうなるんだっていう発見がこっちにないと
    客も、あっこうなるんだってのがない。
     
     頭の中で作られたものだとこの発見がないから、客も
    こうなるのかって面白がってくれないというのが
    庵野さんの映画作りのようです。
    庵野:「自分が考えてる以上のものは出てこないですよ」
    というように、… … なんというか、枠の中で作られた作品ではなく
    枠からあふれ出るところで映画を作ろうとしている感じがします。

     ナレーションで
    「スタッフが極限までに追い詰めることも厭わない。」
    と、入りました。
     上記の頭の中で作るとか、枠の中で作るということに加えて
    この極限に追い詰めるという言葉でまた思い出しました。
     萩本欽一、「欽ちゃん」、「大将」がそういう人でした。
     コントの練習のときにリアクションをとっても
    「そうじゃない」「ちがうなあ」「それもだめ」
    本番でやることがなくなって、頭の中真っ白になって
    なんかやっちゃったってリアクションを取ったときに
    褒めてくれたらしいです。
     だから欽ちゃんの番組に出ていた小堺 一機さんは
    ダメ出しばかりを出されるものだから、飲みに行くと
    萩本ころしてやるー しねー って言ってたらしいですね。

     (ああ おんなじだぁ。)
     
    庵野:「自分のイメージ通り作ったって面白いいこと何もないですよ。
       自分の考えたことなんてそんなに面白いものじゃない。
       それを覆す方がいいんで。」


     場面はモーションキャプチャーを撮影するところになります。
     役者さんにエヴァンゲリオンの芝居をしてもらって撮影をします。
     ですが、見たところ役者さんの動きをとらえようとするのではないようです。
     庵野さんもカメラアングルにこだわっているようです。
     絵作り、絵の構成ですね。
     アングルさえよければ、動かなくてもいいんですと庵野さんは言います。

     自分は高価なカメラは持ってなくてコンデジなんですが
    写真を撮ってると思うんです。
     普段自分の目の位置から見る以外の位置から写真を撮るから
    面白いなあと後で鑑賞するのではないかと。
     普段とは違うものを見る面白さ、ですかねえ、
    そんなことを思うんです。
     これは自分の考え方です。

    庵野:「アングルと編集さえよければアニメ―しょって止めでも大丈夫。
        動く必要もない。実写でも役者がアジャパーでもアングルと
        編集がよければそれなりに面白くなる。」
     ということでスタッフさんはカメラをもって何度もアングルを変えて
    撮り直しをします。庵野さんはそれを見て使えるアングルの画を探ります。
    そして何度も何度も撮り直しを指示します。庵野さんはスタッフに
    撮り直しを任せます。
    庵野:「自分で最初からやると自分で全部やった方がよくなっちゃう。
        それ以上のものは出てこない。」
    番組スタッフ:「想像以上のものが取れてると思います?」
    庵野:「だからやってる。想像でやるんだったら最初から紙に描いた
        方が速い。」
       「やっぱり頭の中でやっちゃうと、その人の脳の中にある世界で
        終わっちゃうんです。その人の外がないんだよね。」
     これはそれ以上のものはできないっていうことを言っているんだろうなあ
    と思いました。
    庵野:「アニメーションってエゴの塊だから。
       エゴに対するアンチテーゼかもしれない。」

     と言いつつ、
     やりたくなるんでしょうねえ。
     庵野さん、自分でもカメラモードで撮影始めちゃうんです。
    鶴巻監督:「いったんは人に任せてみようっていつも思うんです。
       なのに、そうならない。最終的には庵野さんが全部潰していくし
       書き換えていくことでしか庵野さんが満足いくものが
       つくれていないのかも」
       「こうなればいいのに、って思った瞬間クリエイターになっちゃうのかも。」
     自分一人で作っちゃいけない。それは自分以上の作品が作れないから。
     それは分かっていても、作る人間だから作りたくなっちゃうって
    感じなのでしょうかねえ。わかる気がします。

     ちょっと似ているのかなあって思うのは
    他人がやっている将棋とかって、はたで見ているとその盤面に手を入れたく
    なるんですよね。こうしてみたら、ああしてみたらって、指している
    人が思いついてないようなことを思いつくとやりたくなる、そういう
    感じにも似てるのではないかと。

     ここまでで24分ほど進んだところです。
     この続きはまた書きます。
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