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アマテラスは武装する
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アマテラスは武装する

2014-11-26 08:22
    日本の神話である『古事記』『日本書紀』の中で「アマテラスとスサノオの誓約」という
    有名な場面がある。

    スサノオは父親イザナギから海原の支配を命じられたのだが、黄泉の国に行ってしまった母親イザナミに会いたいとただひたすら泣き騒いだことで、山々の木々や海河の水が枯れ果て、悪神が悉く出現しはじめた。こんなことでは海原を任せることはできまいと、イザナギはスサノオを母親のいる黄泉の国へ追放してしまう。そこでスサノオは、黄泉の国に行く前に一度姉のアマテラスに挨拶しようと、アマテラスの支配する天上世界(高天原)に向かう。

    しかし、泣き騒ぐだけで国土を荒廃させてしまうスサノオの威力が凄まじく、スサノオが高天原へ登ろうとすると、大地が大きく振動してしまう。その様相を見たアマテラスは、スサノオが高天原を侵略しに来たのではないかと勘違いして、以下のような行動をとる。
    「わたしの弟が天に上つて來られるわけは立派な心で來るのではありますまい。わたしの國を奪おうと思つておられるのかも知れない」と仰せられて、髮をお解きになり、左右に分けて耳のところに輪にお纏まきになり、その左右の髮の輪にも、頭に戴かれる鬘かずらにも、左右の御手にも、皆大きな勾玉まがたまの澤山ついている玉の緒を纏まき持たれて、背せには矢が千本も入る靱ゆぎを負われ、胸にも五百本入りの靱をつけ、また威勢のよい音を立てる鞆ともをお帶びになり、弓を振り立てて力強く大庭をお踏みつけになり、泡雪あわゆきのように大地を蹴散らかして勢いよく叫びの聲をお擧げになつて待ち問われるのには、「どういうわけで上のぼつて來こられたか」とお尋ねになりました。
    弟に自らの国を奪われると思ったアマテラスは、髪をしばり、弓矢を持って徹底的に武装したのである。
    スサノオは高天原を奪おうというつもりはなかったので、自らの潔白を証明しようと「ウケヒ(誓約)」をする。そして、潔白が証明されたスサノオは、嬉しさのあまり大暴れしてしまい、高天原をめちゃくちゃにして、アマテラスの岩戸隠れのシーンに続くことになる。

    日本を代表する太陽神アマテラスは、自衛のためなら徹底的に武装するのである。たぶん。

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