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  • ハンブルグ映画祭レポート⑫<最終回> 旅の終わり

    2019-01-09 00:00
    帰国の日となりました。16時台の飛行機に乗るため、荷物と共にハンブルク中央駅からハンブルク国際空港に向かいました。
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    長いようであっという間だったハンブルクともお別れです。
    行きの時と同様、ハンブルクからドバイ国際空港まで飛び、そこで2時間ほどのトランジットを過ごしました。ドバイは物価が高く、自販機やスタバのドリンク1つでも日本と値段が違うため、お土産も買わず大人しくしていました。
    至る所にある看板やポスターの文字がアラビア調の文字だったので興奮しました。
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    日本(成田)行きの飛行機の便を待つため搭乗口の前のイスに座っている人達の会話がほとんど日本語だったため、すごくホッとしたのを覚えています。
    9時間ほどのフライトを経て、日本(成田)に着いたのは6月1日の夕方でした。
    時差ボケもなく、そこまで疲れていなかったので空港の中の吉野家で牛丼を食べました。
    久しぶりの日本食(味噌汁付き)は本当に美味しかったです。

    ハンブルクに行く前の自分と、帰国後の自分の中に特別大きな変化は感じられませんでした。
    感じた事といえば、旅というのは行き当たりばったりではなく、ちゃんと入念に準備をしていくものだったとか、当たり前だけど朝は早く起きて1日3食必ず食べて、
    規則正しい生活をしていこうなどという、他の人からしたら『え?今さらそんな事?!』と思われるような事ばかりが浮かびます。
    しかし、今回旅を経て、お前はまずはそこからだ、と自分自身実感させられたのだと思います。

    どうしてそう思ったのだろうと考えた時、ハンブルグに行く前、就職活動の真っ只中にいた自分は、周りがどんどん内定をもらっていく中、『私は他の人とは違うし、ハンブルクに行けば就活では見出せない新しい自分が見つかるかもしれない』、と本気で思っていた事を思い出します。
    しかしハンブルクに着いてもどこにいようとも、心の中にあるのはいつもの自分自身でした。
    自分で考える力がなくって分からない事は人に頼ってばかり、それなのにいつも、本当の私は誰も知ることはできないし見せないなどと言って、ただ目の前の現実から目を背けているだけの弱い人間でした。そしていつもだらしがない。
    でも今回、自分のやりたい事を本気でやっている人達や、周りの人たちと協力して新しい事を始めよう、世界を面白くしていこうと考えている人や、誰かのために一生懸命に動く人達の姿を見て、こんなにすごい人になんてなれないしなれなくてもいいから、せめてやらなければいけない事をちゃんとしようと実感したのだと思います。
    今回私がいろんな景色を見られて、いろんな経験ができたのは、自分の力もあるかもしれませんが、
    紛れもなく私の周りの方の助けや支え、愛情があっての事です。
    本当の自分なんてものを探す暇があったら、周りの人に感謝してこれから一生をかけて恩返ししなければいけないのでした。
    そんな当たり前の事に気付かせてもらったのが、まだこの20代の頃で良かったなと思います。
    自分の周りの友達はもうとっくに気付いている事なのだと思いますが。

    最後に、このような経験をさせていただいたのはハンブルクで出会った全ての関係者の方々、そして縁あって参加させて頂いた神田神保町映画祭のスタッフの皆さん、そしてハンブルクまで私を信じて手放してくれた家族のおかげです。本当にありがとうございました。

    これからはすぐにパニックになって目の前の現実から逃げたくなる弱い自分にアメとムチをもって向き合っていこうと思います。
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    今回でハンブルグ映画祭レポートは終了です。
    これまでの約半年間、御愛読頂きまして誠にありがとうございました。




  • 電信活動劇場「鰤の大晦日」 西安 健 監督からのコメント

    2018-12-28 00:00
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    「鰤の大晦日」 監督:西安健
    【配信期間】12/28(金)~1/4(木) ※一週間限定配信
     ※期間以外はご覧いただけません

    <あらすじ>
    大晦日の東京。志保と夫の淳平は、お歳暮のブリをもらうが捌くことができない。
    二人は友人、知人に電話をかけるが、もらってくれる人が見つからない。
    しかも、知人に電話をかけた際、子供を持っていないことについての嫌みを言われたりするのだった・・・。
    そんな時、志保は同じ東京に住んでいながら、子供の時以来会ったことのない、一人暮らしの叔父を思い出す。
    ブリをもらってくれるのは叔父しかいない。ブリを届けるために、志保は淳平と一緒に師走の街へと向かう。


    監督からのコメント
    【タイトルの由来、または本作で描かれている題材(テーマ)を選んだきっかけ】
    毎年、年末になり大晦日が近くなってくると感じる、切ないような、でも希望を感じるような、そんな心情を映画にできないかとずっと思っていました。2012年11月のある日、東京の街を歩いていると、雑居ビルの立ち並ぶ風景の中で、主人公夫婦がブリを運びながら早足で歩いてくるシーンが浮かびました。それからすぐに脚本を書き、12月には製作を始めていました。

    【作品のみどころ】
    すべてのシーンと言ってしまいたいですが、ラストカットを観終わった後の余韻も感じていただきたいです。ラストカットを観終わった後に感じる独特の余韻も、短編映画の素晴らしさだと思います。


    【影響を受けた作品、監督は?】
    作品は、「トリコロール 赤の愛」「パンチドランク・ラブ」「あ・うん」「雨あがる」。監督は、黒澤明、クシシュトフ・キェシロフスキ、アンソニー・ミンゲラ、新藤兼人、ポール・トーマス・アンダーソン。

    【作品づくりで大事にしている事】
    流行りを追わないこと。奇を衒わないこと。


    【今後挑戦したいジャンル】
    やっぱり、ドラマ。もっともっとドラマを探求したいです。


    【新作の予定・PR等】
    鰤の大晦日のDVDをRAW FILM storeで販売中です。ご興味を持ったかたはぜひサイトへアクセスしてみてください。https://rawfilm.stores.jp


  • ハンブルグ映画祭レポート⑪ 最後のハンブルク観光

    2018-12-26 00:00
    約1週間滞在していたハンブルクですが、この日はついに出発日前日ということで、1日ゆっくり市街を観光する事にしました。
    ハンブルク市街は先日ツアーに参加した事からおおよその建物や街並みはイメージが付いていたのですが、個人でゆっくり行きたいところを観光するのもまた違う魅力があると感じました。
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    最初に訪れたのは市街の中心部であるアルスター湖というスポットでした。みんな広場にある段差の所に座り前の景色を眺めていました。地元の方もいたかもしれませんが、ほとんどが観光客らしき人達でした。いろんな国から来たたくさんの人がこうして同じ景色を眺めている様を見てとても不思議な気持ちになりました。

    前には高く噴き出るアルスター湖の噴水がありました。
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    この湖を遊覧船で一周できるツアーもあり、水上からハンブルクの美しい景色を見ることができます。
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    アルスター湖の景色も堪能した後、市街から地下鉄に乗って港の方まで行く事にしました。
    市街を歩いていると、地下鉄へと潜るための入り口が見えてきました。ドイツでは地下鉄の事をUバーンと呼ぶので、どの地下鉄の線にも必ずUという頭文字が付いています。(ちなみに路面電車はSバーンと呼びます。)
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    市街はいくつもの線があり、切符を買うにもドイツ語が読めない人間にとっては駅名を正しく探し出すのにも一苦労です。
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    長いこと歩き、夕方になりかけた頃、最終目的地であるエルベ川の港に着きました。
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    海岸には大きな造船が止まっており、レストランやカフェからハンブルクの街並みや港を眺める事が出来ます。写真でもわかる通り、遠くにはエルプフィルハーモニーというハンブルク交響楽団の銀色の建物が見えます。

    海にはコンテナを乗せた大きな船やクレーンの様な大きな重機が浮かんでおり、遠くから見ても迫力が伝わってきました。

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    この雄大な景色を見ながら、ベンチに座り一息着いた途端、普段日本に住んでいる自分がこの景色を見ている事自体が不思議な気持ちになりました。
    辺りが暗くなり始めると船からちらほらとオレンジ色のランプがともり始め、何とも幻想的な景色が広がり始めました。 
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    2時間以上はベンチで音楽を聴いたりまったりしていました。辺りはすっかり暗くなり、海風が寒く冷たく感じ始めたのでホテルに帰ることにしました。
    帰国までラスト1日。ハンブルクの街並みを堪能するには最後にして最高の1日でした。少しセンチメンタルな気持ちのままベンチを後にしました。

    ハンブルクに到着してこのベンチに至るまで、思えばあっという間の1週間でしたが、お世話になったたくさんの方達や、刺激を受けた方達のお陰で中身の詰まった濃い1週間と言うべきだと思いました。
    ですが度重なる怒涛のスケジュール、そして人の目を気にする性格ゆえすでにこの時は日本に帰ってベッドにダイブしたいという気持ちが大きかったのを思い出します。ホームシックになっていたと言えばそれきりですが、とりあえずここまでは無事に生きてこれた事、そしてたくさんの方にお世話になった事を忘れず、最後にこの港の風景を写真に収めてからホテルに戻りました。



    御愛読ありがとうございます。
    次回更新はいよいよ最終回 1/9(水)です。