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神保町映画祭リターンズ/「古本屋SOS!」櫻井啓介監督インタビュー
2015-12-29 14:00神保町映画祭リターンズWEB配信に伴い、監督の櫻井啓介さんへ「古本屋SOS!」についてのお話や監督自身のことをインタビューさせていただきましたので、配信とあわせてお楽しみください。
―ストーリーはどのように考えたのですか?知り合いの旦那さんが古本屋さんを経営していて、何度か行くうちに店長とも仲良くなり、お店を使って作品を撮りたいと思いました。お店の営業終了後に深夜一日で撮影が終わる「3分くらいの短編」でネタを考えていると、共同脚本の平井さんに相談したときに、「3分」から思いつくのは「カップラーメン」と「ウルトラマン」という話しからプロットを考えました。
―では、もともと特撮を撮りたかった訳ではないのですか?劇中劇の『古トラマン』がすごく凝っていたので、てっきり特撮マニアなのかと。
はい。よく勘違いされるのですが、実は特撮が特別に好きだというわけでもなくて、あくまでも「3分」というところか -
神保町映画祭リターンズ/「古本屋SOS!」レビュー
2015-12-28 00:00イケメンは挫折を知らない。だから一度挫けると突拍子もないことをする。
モテない男は、モテない理由を探らない。だから妄想の世界へ逃げる。
そんなダメ男たちのバトルを、古本屋を舞台に特撮を交えてお送りする本作。劇中に使われている「古トラマン」は、めちゃくちゃクオリティが高い。
費用も時間もたっぷりかけているんではないか?
そんな特撮映像をメインに使わず、男たちのバトルを盛り上げるサブ的要素にしているのが、何ともニクい。監督やるね!
世の中、CGを使った映画がヒットしているが、特撮の手作り感あふれる映像の方が、妄想の世界に近い。本をネットで買うのは便利だが、古本屋でレアな本を見つける方が喜びも大きい。そんなことも考えつつ、この作品を観るとデジタルVSアナログという裏バトルも楽しめそうだ。
デジタルもいいけど、アナログもね。
それでは皆さん、良いお年を。
文/ユーリ・ニシロフスキー
プロフィール
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神保町映画祭リターンズ/「岐路」上田謙太郎監督レビュー
2015-12-22 15:19
「岐路」は、レビューが書きづらい。
あれこれ詳細を書くと、この作品の良さが台無しになるからだ。
そこで考えに考えて出した結論。
この映画は「ひつまぶし」だ。
最初に観たときは、少しほっこり。
次に観たときは、「あれ?」という発見が。
三度観ると「これは!」という確信を得る。
観るたびに、時間が経つほどに、違う味を出す。
そんな不思議な8分間を噛みしめ、どの味わいが好みか、
仲間たちと酒を片手に語り合ってほしい。
文/ユーリ・ニシロフスキー
プロフィール
文筆家。キャサリン・ヘップバーン好きの母と、小津安二郎好きの父の影響で、幼い頃から映画好きに。酒と映画があれば幸せ。と思っていたが、最近は健康と映画というヘルシー志向へ移行中。
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神保町映画祭リターンズ 上田謙太郎監督インタビュー
2015-12-22 14:39神保町映画祭リターンズWEB配信に伴い、監督の上田謙太郎さんへ「岐路」についてのお話や監督自身のことをインタビューさせていただきましたので、配信とあわせてお楽しみください。
―作品制作のきっかけを教えて頂けますでしょうか?
プロデューサーの大石さんから依頼を受けてつくったのがきっかけです。大石さんは役者さんなのですが、「企画があるので、監督やってくれませんか?」と依頼がありまして。大石さんとは学生の時『東京物語』という作品で一緒にやったことがあって。そこからの付き合いになります。
―脚本は上田監督と録音の方が書かれたということですが、どういう流れでつくったのでしょうか?
大石さんの原案を元にまず僕がたたき台を作って、あとの二人に見せて、「もっとこうしたほうがいいよ」と肉付けしていくという流れでつくりました。
確か最初に持ってきた原案は、仕 -
月刊アベラ時報 12月号
2015-12-19 22:41『月刊アベラ時報』 12月25日(金)より配信開始!
毎月最終金曜日は奇才アーティスト・アベラヒデノブ『月刊アベラ時報』を配信します。*この配信は配信日当日のみ無料でご覧いただけます。
乞うご期待!! -
神保町映画祭リターンズ12月配信作品 「岐路」上田謙太郎監督
2015-12-19 22:14配信期間:12月24日(木)〜12月30日(水)岐路/上田謙太郎監督
<あらすじ>プログラマーとして働く安田広太は、仕事で取り返しのつかない失敗をしてしまい、責任を取るために自殺をしようとしていた。そんな時、行方不明になっていた、高校時代の野球部の友人・坂口が数年ぶりに現れた−。 <監督プロフィール>上田 謙太郎 1984年生まれ。2010年より東京芸術大学大学院映像研究科に進学。同大学院で映画作家の筒井武文氏に指事し、映画編集を学ぶ。2012年東京芸術大学大学院映像研究科編集領域修了。2012年秋より青山学院大学社会情報学研究所特別研究員。舞台作品では、作曲家の野村誠氏らのドキュメンタリー・オペラ「老人ホーム REMIX」シリーズで映像を担当する。
2012年短編映画『東京物語』監督・脚本・編集(2012年京都学生映画祭審査員特別選出上映作品)2014年ドキュメンタリー映画『調律
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