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神保町映画祭リターンズ/特別審査会セレクト「片道兄妹」監督インタビュー
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神保町映画祭リターンズ/特別審査会セレクト「片道兄妹」監督インタビュー

2018-03-23 00:00

    神保町映画祭リターンズ特別審査会セレクト1月~3月までは
    特別審査会の上木實(うえきみのる)審査員が第1回東京神田神保町映画祭の応募作品の中から推薦する作品を1週間限定で配信します。

    今週ご紹介するのは!

    「片道兄妹」22分 監督:渡邉高章

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    ★配信期間:3/23(金)~3/29(木)  
    ★配信URL:http://www.nicovideo.jp/watch/1520550189


    今回、特別審査会セレクトで「片道兄妹」と「あした、かえる」の2作が選ばれました。 配信に併せて作品についてのお話、監督自身のことをインタビューしましたので、 こちらも配信とあわせてお楽しみください。


    渡邉高章(わたなべたかあき)
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    神奈川県出身。二児の父。
    日本大学藝術学部映画学科卒業後、映画やドラマの演出部・制作部を経て、現在は自身の団体「ザンパノシアター」で映像制作をしている。
    近作に「サヨナラ、いっさい」、「ジェントリー土手」、「Happybirthday Raymond」などがある。
    
ケミカルボリュームWEBドラマ「あかりのむこう」全5話がYouTubeにて配信中。



     


    Q.「片道兄妹」はどういうきっかけで作りましたか。
    最初にラストシーンの公園で男の子と女の子が「線」を引いてるシーンの画が頭に浮かんで、
    そのころ「旅の途中」というテーマを描きたいと思ってたので、そこから肉付けして脚本にしていきました。いつもだいたいイメージ先行です。そこから設定やシナリオをつくります。
    スマートフォンのメモ用アプリはネタ帳みたいになっていて、思いついた「イメージ」や「タイトル」、「シチュエーション」等の断片的なものをストックしてて、メモでいっぱいになっています。


    Q.作品の中で意識した点は何でしょうか。
    絵本を読むように1枚、1枚ページをめくっていくような「淡々とした」表現を意識しました。
    映画をつくり始めた当初から余計な説明を削ぎ落した表現を心掛けています。
    人生って毎日毎日はそれほどドラマティックではないと思うので、日常の中にある機微を描きたいというか。小津安二郎監督の映画が好きなので、その影響もあると思います。
    小津監督の世界観は本当に素晴らしいと思います。
    ものすごい緻密な計算がされていますし、誰も真似ができない。
    最近はもう少し人物にクローズアップしたり感情を追っていくような表現を取り入れたいと思うようになりました。いろいろなコンペに出してみての感触として、上位に選ばれている作品の傾向にあるのではないかと。僕の作品を観た方のよくある感想ですが、「1回目よりも2回目、3回目に見た方がよかった」と言われます。
    もう少し1回目の時に突き刺さるというか、感動させるにはどうしたらよいものかとよく考えています。けれど、僕自身分かりやすいエンタメ的な映画は好みではないので、エンタメに寄り過ぎず自分の持ち味にプラスアルファしたいと思っています。
     




    Q.
    監督が主宰されている映画製作チーム・ザンパノシアターについてお聞かせください
    自分の作品をつくるにあたって、本編前に表示するロゴが欲しかったので考えた屋号です。
    イーストウッドならマルパソとか、そんな感じです。
    僕がフェリーニの映画が好きなので、「道」に出てくる怪力男のザンパノから名づけました。
    ホームページもあってメンバーの紹介もしていますが、特に縛りもないですから団体というより一緒に映画をつくっている仲間というイメージに近いと思います。
    現在は長編映画「土手と夫婦と幽霊」を絶賛編集中です。仕事を持ちながらの映画制作のため、どうしてもペースはゆっくりになってしまいますが。 

    ザンパノシアター結成当初からいる役者の松井美帆(旧姓)さんと結婚しまして、現在は役者のみならず、制作や美術、時には脚本の助言など全面協力してもらっています。嫁には日々感謝です。
    そういう意味で目指すところとしては、伊丹十三監督ご夫妻ですね。


    Q.キャスティングはどのようにされましたか?
    兄役・舟見和利さんは2011年頃からザンパノシアターの作品に出演してもらってます。
    妹役・岡崎絵美さんは大学生の頃からザンパノシアターを手伝ってくれてます。
    最初役者ではなかったのですが、僕は彼女の雰囲気が好きで幾つかの作品に出てもらっています。
    「片道兄妹」の時は、まだ彼女が大学生で演技経験もない時期です。
    妹役のキャラクターについては若干彼女にあて書きしているというか、彼女の雰囲気に合うようなセリフとか仕草をイメージして書いた部分があります。

    食事シーンで彼女が「頭を振る」仕草は、以前他の作品の出演シーンで彼女が演じたアドリブだったのですが、すごく個性的で今回のキャラクターにも合ってると思ったので脚本にあえて書きました。


    Q.絵コンテは書いていますか? 
    いえ。自分で撮影をする場合は絵コンテは書かないです。極力撮影現場では無駄を省いて、時間を大切にしたいと思っています。



    Q.現場での変更点はありましたか?
    基本的にはアドリブはそんなに好きじゃなくて、ト書きもきちんと書いて、割り本つくって段取り通りに進める方なのですが、今回はめずらしく一か所だけ現場で追加した個所があります。
    最初のシーンで、見送る二人(伯父と姪)が河川敷を段ボールで滑り降りていくところなのですが、僕の映画はしんみりし易いところがあるので、冒頭でそれを二人のキャラクターに払拭してもらいたいと思っていて、現場にたまたま段ボールがあったので、ちょっとだけクスリとなるテイストを加えてみました。


    Q.
    撮影はスムーズにすすみましたか?
     
    そうですね。僕自身が撮影が中断することがすごく嫌なので、わりと事前準備は用意周到にやっていると思います。

    出演者とも本読みのときにディスカッションをしながらキャラクターを固めますので、宙ぶらりんな状態で現場に「この台詞はどうのこうの」というやり取りを持ち込むことは無いです。
    それに基本割り本通りに撮影するので必要以上にカメラをまわしたり、カット数を増やすこともないので、大抵スケージュール通りにアップします。その点役者さんには喜ばれています。



    次週3/30(金)からは渡邉高章監督の「あした、かえる」が配信されます。
     渡邉高章監督インタビュー後編もどうぞお楽しみに!

     



    <あとがき>

    登場人物と音楽がとてもかわいい作品です。

    テーマ曲はリコーダーとピアニカのおもちゃ楽団の行進曲みたいで、ほのぼのとした雰囲気で物語が展開していきます。兄と妹の会話や妹の心の声が面白いです。




    取材・文 向日水ニャミ子





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