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神保町映画祭リターンズ/特別審査会セレクト「あした、かえる」渡邉高章監督インタビュー
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神保町映画祭リターンズ/特別審査会セレクト「あした、かえる」渡邉高章監督インタビュー

2018-03-30 00:00

    神保町映画祭リターンズ3月までの配信は特別審査会のおすすめ作品をご紹介します。
    特別審査会の上木實(うえきみのる)審査員がこれまでの応募の中から毎週1作品ずつセレクトし、インタビューとともに作品をご紹介します。

    「あした、かえる」14分 監督:渡邉高章 

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    ★配信期間:3/30(金)~4/5(木) 
    ★配信URL:http://www.nicovideo.jp/watch/1520550847   


    今回、特別審査会セレクトで渡邉高章監督の「片道兄妹」「あした、かえる」の2作が選ばれました。 配信に併せて作品についてのお話と監督自身のことをインタビューしましたので、配信とあわせてお楽しみください。



    渡邉高章(わたなべたかあき)
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    神奈川県出身。二児の父。
    日本大学藝術学部映画学科卒業後、映画やドラマの演出部・制作部を経て、現在は自身の団体「ザンパノシアター」で映像制作をしている。
    近作に「サヨナラ、いっさい」、「ジェントリー土手」、「Happybirthday Raymond」などがある。
    
ケミカルボリュームWEBドラマ「あかりのむこう」全5話がYouTubeにて配信中。



     

    Q.「あした、かえる」はいつ頃の作品ですか?
    2014年につくりました。「片道兄妹」は2011年なので3年後ですね。 2作品とも主演は同じ役者(舟見和利、岡崎絵美)で、兄と妹が出てくるお話です。 妹役の岡崎さんは「片道兄妹」のときはまだ未成年でした。 2作品ともビールを飲むシーンがあり、「片道兄妹」では劇中で飲むビールをノンアルコールにしてたんですが、味が駄目だったらしく気持ち悪くなってましたが、「あした、かえる」のときはすっかり大人になって、ビールが大好きになっていたっていう(笑) 彼女との付き合いは長くなり、こうして見返すと何かしみじみと成長を感じてしまいます。 「片道兄妹」は今見ると4:3のスタンダードサイズだったりして、すごく懐かしいですね。




    Q.「あした、かえる」もイメージ先行でつくられたのでしょうか。最初に思い浮かんだシーンはどこですか?

    この作品もイメージ先行でつくりました。 一番最初に思い浮かんだのは冒頭の歩道橋のシーンです。 毎年、渋谷映画祭に参加していて、渋谷をテーマにして新作を撮り下ろすのですが、 渋谷=都会なイメージで、誰かの捨てたガムが手についてしまうというのが思いつきました。 ありがたいことに福井駅前映画祭の審査員長の津田寛治さんが、このシーンを気に入ってくださって、「サヨナラ、いっさい」が受賞したときの受賞式の壇上で、「あした、かえる」の「冒頭のシーンがよかった」とコメントをくださって嬉しかったです。




    Q.監督にとって「あした、かえる」はどういった作品ですか
    「サヨナラ、いっさい」を見てくださった方はお気づきになったかもしれませんが、当時3か月の自分の息子が出てますし、とても思い入れのある作品です。

    登場人物がタイトルコールをするのは当時僕の中で流行っていて、こうして2作品を並べてみると自分の映画づくりの足跡というか変化を感じて感慨深いものがあります。 題字はこの作品以降、毎回妹役の岡崎さんがデザインを担当してくれていて、いつも味のある題字で作品に彩を与えてくれています。


     

    Q.「あした、かえる」はスケジュール通りに撮影できましたか
    そうですね。短編だと平均して2〜3日で撮影してて、「あした、かえる」の場合は渋谷シーン、自宅シーン、花火大会シーンの各1日でトータル3日かかりました。

    多摩川の花火大会がちょうどスケジュール的に合ったのと、季節の風物詩を取り入れたかったので1日追加しました。 でも途中に出てくる日常生活のモンタージュシーンは、普段撮りためた素材を使っています。妹が赤ちゃんに話しかけるセリフは、言わせるべきか否か最後まで悩みましたね…。




    Q.映画制作で一番好きな工程は何でしょうか。
    一番好きな工程は編集ですね。撮影のときは監督以外にも制作的なことも気を使わないといけないことが多いですし、音とか撮影場所の都合で、やむを得ず待ちが発生するので。

    一方編集は集中して一人黙々とできますし、自分のイメージしたものが形になっていく面白さがあります。とくに音楽が加わったときは作品の世界観が一気にに膨らむので、とても楽しいですね。 フィルムのときから映画制作を始めてる者としては、編集の手間が飛躍的に簡単になりました。いまは試しに切っても復活するのも簡単なので、悩んだ時は試しにカットして、何通りもつくってみたりします。


     

    Q.撮影で心がけている点はありますか?
    監督の仕事はカメラポジションを決めることだと思っていて、カメラを置く位置やフレームづくりには撮影で一番時間をかけてます。カメラポジションが監督の目線になる部分だと思っているので。

    長回しで1シーン全体を寄りと引きで撮影して、あとで編集で組み合わせるというやり方もあると思うんですけど、基本的に予め決めたものしか撮らないスタイルです。心配になって色々撮っても脚本に書かれていないことは結局使わないんですね。


     

    Q.映画制作を始めたきっかけはなんでしょうか。始めた当時と比べて大きな変化は?
    大学受験で進路を考えているときに、たまたま日本大学芸術学部のパンフレットを見てしまったのがきっかけです。

    もともと映画を観るのが好きだったのですが、自分で映画を作れるとは全く思わなかったので。そこで映画のつくり方を学べる大学があるんだと知ってすぐに入学したいと思いました。 新聞奨学生で入学したので卒業まで働きながら勉強をして結構大変でしたね。 卒業後暫くは助監督の仕事もしていたのですが、プライベートな時間が削られてしまって、このままでは自分で監督をすることからも遠ざかってしまうと感じたので、映像系の仕事から離れることを決めました。今は普通のサラリーマンをしながら、休日をつかってコンスタントに自分の作品を制作しています。 ありがたいことに僕の作品を気に入っていただき、商業作品のオファーもいただけるようになってきたので、コンペへの応募も含めてご縁は大切にしていきたいと感じています。


     

    Q.新作について教えてください。
    ただいま長編映画「土手と夫婦と幽霊」という作品の編集中です。

    今回は夫婦の話なのですが、いままでと違う手法を積極的に取り入れたり、いろいろ挑戦しています。 かなり拘って時間をかけて作っている作品なので、完成したら是非たくさんの方にご覧頂きたいです。



    ー長時間のインタビューありがとうございました。

     


    <あとがき>
    妹を気遣う兄が不器用で愛おしい。キャラクターの魅力が光る作品です。
    音楽と映像美。音と構図の空間表現がとても魅力的で、
    花火がきらきらと散る余韻がさわやかなラストへと繋がります。


    取材・文 向日水ニャミ子





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