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神保町映画祭リターンズ/「朗読タクシー」時岡 誠一郎 監督インタビュー
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神保町映画祭リターンズ/「朗読タクシー」時岡 誠一郎 監督インタビュー

2018-09-28 00:00

    ニコニコチャンネル(動画配信サイト)「東京ヘッズ」とのコラボレーションによる
    「神保町映画祭リターンズWEB」! 

    今月の企画配信は「アートな映画」特集です。
    配信と併せて監督インタビューもどうぞお楽しみください


    9/28(金)~10/4(木)「朗読タクシー」16分21秒  監督:時岡 誠一郎
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    <あらすじ>
    都内に1台だけ、朗読家が読み聞かせをしてくれるタクシーが存在すると言われている。
    高校生のはなは、親友のゆいが目の病気であることを知り、朗読タクシーを探し始める。
    手がかりが少ないながら友達の為に探し回るはなの本当の気持ちとは?

    配信URL:http://www.nicovideo.jp/watch/1535860924
    ※期間以外は表示できませんのでご注意ください


    時岡 誠一郎(ときおか せいいちろう)
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     2004年頃から、写真を中心に映像作品を制作。
    人への興味から友人や生と死をテーマに作品を製作し発表している。

    映像作品 ・朗読タクシー ・The Homesicks「フィッシュマン」Music Video
    WEBサイト http://topoky.645.tokyo/





    制作の経緯をお聞かせくださいますか?
    いつもは写真を撮ってる人間なのですが、わりとしっかりセットアップをするので、いつか映像作品にも挑戦してみたいと思っていました。
    小道具や装飾品も拘って作るほうですし、展示会に向けてコンセプチャルな写真の撮り方をしてましたし、物語を考えたりもしていましたので、突き詰めていくと映像制作に辿りついたと思います。縁あってミュージックビデオをつくったことも、きっかけのひとつです。
    せっかく準備するなら映画の中に残したいという想いがずっとありましたね。



    シナリオの着想について
    本を読むのが苦手なので、大人のための読み聞かせサービスってあったらいいなと思っていて、例えばタクシーの移動中に読み聞かせをしてくれるような「朗読タクシー」があったら?という閃きをベースに「どういう人」が「どういう理由」で、このサービスを利用したいだろうかと考えて物語の骨子をつくりました。
    シナリオは書いては誰かに見せて直して…という感じで、3ヵ月くらいかかって書き上げて、
    撮影自体はトータルで5~6日程度かかりました。
    もともと写真から入っているので、いかに説明せずに「観ている人に想像させるか」は意識しているのですが、観る人にどこまでメッセージが伝わったのか、いまでも気になります。


    キャスティングはどのように決められたのでしょうか?
    主演の堀江鈴さん、ちあきさんは以前からの知り合いで、意思疎通もスムーズで撮影しやすかったです。
    鈴さんは、映画出演は初めてということだったんですが、もともと舞台で活躍されている女優さんなので、演技力には不安もなかったですし。
    鈴さん、ちあきさんは仲のいい友人関係でもあるので、会話も自然な感じが出てよかったと思います。
    他のキャストさんは主演のお二人の繋がりでご紹介頂いて、作品のイメージに合う方にお願いしました。
    路地裏の紳士だけは僕の写真仲間です。
    お芝居に関しては、完全に素人ですし、セリフもないのですが、独特な存在感が作品の中でよいアクセントになっていると思います。


    撮影または制作の苦労話は?
    仕事でも映像編集をすることはあったのですが、台詞を同録する経験がなかったので
    音の面では今回かなり課題が残りました。
    中野駅で撮影したので、めちゃめちゃ電車の音がうるさくて…。
    もう少し電車の本数が少ない駅で撮影すればよかったと反省しました。
    台詞の強弱についても勉強になりましたし、次は環境音のことも考えてロケ地を選ぶようにしようと思います。
    写真では音は映らないですしからね。
    次は録音はお願いしたいと思いました。撮影をしていると芝居を観るのと、画作りだけで精一杯なので、音のイメージや強弱までは回らないと思うので。



    現場での変更点はありましたか?
    シナリオは少し言葉尻を変えた程度で、ほとんど変更しませんでした。
    僕自身も映画は初めてなので、とにかく完成させることを考えていて、シナリオを変更すると分からなくなりそうですし、あまり変更せずやり遂げようと思いました。
    画的なところは得意分野なので臨機応変というか、準備段階ではフレームも余りガチガチに固めずに、現場に臨みました。


    気に入っているシーンはありますか?
    後半の朗読タクシーの車中で、主人公の子が友だちに朗読する回想シーンです。
    このシーンはわりと最初の段階でやりたいと思っていたシーンなので、イメージ通りに撮れてよかったです。「誰かに何かをしてあげたい」気持ちがあるのなら、人任せにするよりも自分自身で行動することが大事なのではないかというメッセージを込めています。


    タクシーの車内での撮影はどのようにされましたか?
    たまたま移動で使ったタクシーに撮影の相談をさせて頂き、わりとあっさりOKを頂きました。
    撮り方次第では自分の車でもタクシーっぽく出来るので、心配してたわけではないんですが、
    実際のタクシーを撮影に使えてラッキーだと思います。


    写真と映画の表現で違いを感じた点はありますか?
    時間軸の表現が大きな相違点だと思います。
    写真は時間軸を想像させるのですが、映画は実際に時間軸が走っているし、作品のなかの時間軸もあるので、その両方をかみ合わせるのが大変だったと思います。
    画の繋がりがきちんとイメージできていなくて、後で画が足りない自体に陥りました。
    撮影は当初3日程度で予定していたのですが、実際に編集作業をしてみたらカット数自体が全然足りなくて…1ヵ月後にまた追撮しました。



    好きな作品、印象に残っている映画はありますか?
    好きな作品はポリスアカデミーシリーズです。わりとコメディが好きです。
    印象に残っているのは、ポール・トーマス・アンダーソン監督の「マグノリア」です。
    上からカエルが降ってくるシーンは、すごくショッキングで「何でもありなんだな」と感じました。いまでも鮮明に残ってまいるシーンですね。
    写真家で影響を受けたのは細江英孝さんです。
    やはり写真家なので、どちらかというと個展巡りの方が多いと思います。
    映画館に行くこと自体少ないですが、僕は基本的にはひとりで映画館に行けなくて…、いつも友人とか誰かと一緒に行きます。
    舞台はステージに役者さんも居るし、独りでも観に行けるんですけど、映画館は独りで行くと淋しくなっちゃうんですよねぇ…スクリーンしかないから。
    最近はAmazonプライムで映画を観たりしています。


     
    作品づくりで大事にされてることがあれば教えてください 
    まず最初に「何を伝えたいか」という主題を明確に定めて、それを伝えるためにはどのような表現をすればよいのか、という順番で作品をつくっています。
    自分は忘れっぽい性分で、忘れてしまう恐怖みたいなのを感じてしまって…忘れないように記録する意味で写真を始めました。
    そこから展示会をやったりして、「人に見てもらう」ことを考えたときに、
    何かテーマや物語を考えて、その世界を共有することをやるようになりました。
    テーマ選びは、昔よりも身近なところからヒントを得る事が多くなったように思います。
    「友だち」や「家族」など、被写体になってくれた人に抱く感情によって、自分の中での写真の価値も決まるというか…。写真に写り込むというか。
    映像も写真もそうですが、観る方に持ち帰ってもらえるような何か、メッセージ性のある作品をつくりたいと考えています。



    今後の活動について教えてください
    今後も写真だけじゃなくて、映画も撮り続けていきたいですね。
    映画づくりは時間がかかったり、大変なことも多いので、写真よりゆっくりのペースになるとは思いますが、つねに前作の課題を活かして、1作品ごとに成長して行きたいと思います。



    新作の予定・PR等
    いま撮り始めたばかりの作品があります。
    ざっくりとあらすじを説明すると、Youtuber的な女の子が「死亡中継」と銘打って、ネット配信の企画で死んだふりをする話です。
    「朗読タクシー」と同じくらいの出演者3~4人程の自分でカメラまわせるくらいの規模です。今年中にクランクアップして、来春くらいには完成させたいと思っています。
    基本的にカメラを自分で回したい方ではあるのですが、しばらく同じくらいの規模で積み上げて、技術的な面でも腕を磨いていきたいと思っています。







    ー長時間のインタビューありがとうございました。  



                            取材・文:向日水ニャミ子



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