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「dear TOKYO」堀井綾香監督インタビュー
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「dear TOKYO」堀井綾香監督インタビュー

2021-05-16 11:00

    東京インディペンデント映画祭・第1弾
    東京神田神保町映画祭スタッフによる推薦作品を配信いたします。


    今回は映画祭スタッフ・向日水ニャミ子さんが
    推薦作品
    「dear TOKYO」 堀井綾香監督へのインタビューを行いました。
    映画と併せてぜひご覧ください。

    ※本編は 会員登録(550円/月額)後に、ご覧いただけます。



    こんにちは、向日水ニャミ子です。

    今回ご紹介する堀井綾香監督の『dear TOKYO』は東京神田神保町映画祭の2018年応募作品で、審査のとき最初に拝見したときから、ずっと「いいな」と思っていた作品です。

    20代前半から俳優としても活動もされている堀井綾香監督にとってこの『dear TOKYO』は、とても貴重な監督デビュー作品になります。

    監督を体験したことで得た気付き、役者さんとしても大きな変化があったということで大変興味深いお話が聞けました。


    夢をもって上京した女子と、有能な兄と比べられて卑屈気味な東京生まれの男子が出会う場面。これからドラマが始まると、思わせるところでエンディング曲が流れます。そのあとはご想像にお任せです。堀井監督が仰るにはタイトルにある「dear/親愛なる」には、愛しさだけではなく相反する憎しみも含まれてるのだと。


    あなたにとっての東京はどんな街ですか?

    是非この機会にご覧ください。

     

    「dear TOKYO」 21分21秒  監督:堀井綾香

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    <あらすじ>

    或る女と男の、

    昼と夜の時間を

    カメラは交互に追って行く。


    女は東京という街に失望した。

    男は東京という街で自分を諦めた。


    昼と夜の間。

    薄暗い空の下。

    交わるはずのなかったかもしれない2人。


     

    <キャスト>

    堀井綾香、野川大地

    矢作優、嶺豪一、 田中爽一郎、高橋雄祐、石川絢子
    上埜すみれ、新海ひろ子、山本圭祐、栗田一生
    上田うた、みっこべぇー、
    広田智大、望月葉子

     

     配信期間:5/23(日)~5/29(土) URL⇒https://sp.nicovideo.jp/watch/1618279383  ※期間以外は表示できませんのでご注意ください



    堀井綾香(Ayaka Horii)プロフィール

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    初監督作『dear TOKYO』(企画/脚本/監督/編集/出演)が第19回TAMA NEW WAVEある視点部門、
    第12回小田原映画祭に入選。STARDUST DIRECTORS film fes. 2018賞 受賞等。
    全編iPhoneで撮影した短編『ワッ ト・ア・デイ』(脚本/監督/編集)が第16回山形国際ムービーフェスティバ ルに唯一のリモート枠で入選。
    メイキングとしてNYLON創刊15周年記念映画・宇賀那健一監督『転がるビー玉』(2020)、本広克行監督『ブレイブ-群青戦記-』(新田真剣佑主演・2021)に参加。


    今回が初監督作品とのことですが、どのようなきっかけで制作されたのでしょうか?

    20代前半から役者をやっていて、いつかは監督もしてみたいと思っていました。

    ただ直接のきっかけは、最終選考まで残っていたオーディションに最後の最後で落ちてしまったことで…。
    年末のスケジュールを2、3ヶ月も空けていたのに、そこがすっぽり空いてしまったんです。悔しさもありましたが20代最後の年だったので、切り替えて「今こそ映画を撮ろう」と気持ちを奮い立たせて、空いたスケジュールで脚本を書き上げました。構想は以前からありました。

    東京って、ものすごい数の人が住んでいて、その中で出会える人も本当に限られてますよね。
    地方から憧れをもって上京する人も多いし、いろんな背景を持った人たちが暮らしていて、すれ違うだけの人もたくさん居るし。

    その中で出会うことって奇跡だし、そこから「じゃあ明日」って言える関係、明日も繋がっていられることって本当に貴重で少ないな、と感じていて。そういう奇跡みたいなことを映画で表現したいと思っていました。

     

    1日での撮影は大変だったんじゃないでしょうか?

    はい、大変でした....。最初スケジュールを助監督の人に見せたら、「頭おかしい…」って言われましたね(笑)

    初めてならではの暴挙というか…無知って恐ろしいですね。でも「なんとか1日でやりましょう」って言ってくれて、皆さんには本当にいろいろ助けてもらいました。

     

    前半の男女の日常のシーンは朝と夜が時系列の分からない状態で交互に出てきて、ファーストインプレッションとしては、ちょっと変わった作りの映画だなっと思いました。

    初監督なので実験的というか、アイディア的なところで勝負出来たらいいなという狙いはありました。大衆的ではないけど、たまに誰かに刺さるっていう…。

    どうせなら思いきりやりたいことをやってみようと思って、自分では余り観たことがないような珍しい映画を作りたかったです。



    「たまに、誰かに刺さる」まさに、私には刺さりました。前半の日常描写シーンは体感するような苦しさがあって、そこから屋上シーンの畳み掛けるような編集で違和感が強まっているから、ラストの解放感が効果的なのだと思います。

    そう言って貰えるとすごく嬉しいです。「体感するような~」と言われたのは初めてですが、ちょっとしっくりくる気がします。編集も初めてで本当に大変でした。

    同じところを繰り返し再生して微調整して…途中でよく分からなくなってきて、頭がおかしくなりそうでした(笑) 

    役者として作品に参加するだけでは、この大変さは全然分からなかったですね。

    とくに屋上のシーンは編集で悩みました。

    撮影はマジックアワーの30分間狙いで、演出上ラストカットまで二人を同じフレームに入れない事は決めていたので、男性側と女性側でカメラ位置を変えて、各パートを通しで撮れるだけ撮りました。

    でも実際に繋いでみると、どうしても「間合い」や会話のテンポが合わない…。

    それで「間」をどんどん詰めることにしました。

    結果、会話の相手が本当にその場にいるのかどうか、聞いてるようで聞いてないなような嚙み合わない感じが際立って逆に良くなりましたね。

    マジックアワーの朝なのか夕方なのか分からない時間帯って神隠しみたいな不思議なことが起こる言い伝えもありますが、会うはずもない2人が出会うシーンは、ちょっとSFっぽい感じでもあります。

     

    屋上で主人公が気持ちを吐露するシーが好きです。お互いに吐き出すことで少し浮上する感じが「人って一人じゃ生きられないんだなー」って思いました。

    ありがとうございます。こういう樟ぶってる感じの男性は多いんじゃないかと思っていて、物語の中では二人が出会うことで、お互いにちょっとずつ浮上する感じになればいいなと思いました。女性の方が少しアルコールも入っていて、そのせいか初対面の相手に仕事の愚痴や不満をぺらぺらと話しはじめて、それに乗っかるかたちで男性の方も話し始めるんですが、知らない人だからこそ話せるっていうのもあったりしますよね。

     

    エンディング曲も映画にあっていて「あの人が住む街、東京」って歌詞がいいですよね。

    はい、今回映画のために書き下ろしていただきました。見知らぬ二人が出会って、そのあとどうなるかは分からないですが、でも出会いによってお互い「心の変化」が生まれて、「東京も捨てたもんじゃないな」って思える。

    ラストのシーンはいろんな人に褒めて頂いてますが、その場限りの出会いじゃなくて明日も繋がっていける関係、そんな存在が一人でも居れば「この街」に暮らすことが「愛しい」と思えるんじゃないかなって、人が繋がっていくことに願いを込めてる感じもあります。

     

    そういう意味でいうと今回、監督が呼びかけて集まったキャスト・スタッフの皆さんとのご縁は、監督自身の「dearTOKYO」というか…映画で表現したかった奇跡みたいな繋がりですね。

    もう本当に感謝しかないです。正直言うと声をかけた時は、そこまで皆さんが協力してくれるとは思ってなくて…「え?本当にいいんですか?」という感じで進んでいきました。

    自分が思うよりも周りに支えられていたんだな、というのは今回、感じましたね。  

     

    初めて監督をされてみて、いかがでしたか? 

    脚本も、監督も、編集も全部初めてで…役者で作品に関わっているだけでは見えないこともたくさんあって、すごく勉強になりました。

    役者として自分が参加する時も以前よりスタッフへの感謝の気持ちが強まりました。

    それと監督は作品の全てに関わるので大変な分、思い入れも強くて。

    何ていうか…もう出演者やスタッフのことを「皆、愛してます」って感じになりますね(笑)

    監督以外は皆、撮影が終わったら忘れると思うんですけど。

    多分、そういうもんなんでしょうね。

     

    ご自身で主演をすることは最初から予定してましたか?監督と両方は大変じゃなかったですか?

    監督と両方は大変でしたね。直前まで準備に追われてるし…。

    自分でなんでこんなに長い台詞書いちゃったのかな…って思いましたもん(笑)

    じつは最初、自分で主演するつもりじゃなくて、自分と同じくらいの年齢の人にお願いするつもりだったんですよ。

    でもちょっと考えて、初監督作くらいは自分が出ておこうかな、と思い直しました。

    長い間、作品のことをずっと考えてて、この作品を誰よりも理解しているのは自分なので。

    出演しないと後で後悔しそうな気もしたので。

    でも物理的に考えても1日で撮るには演出を付ける時間がなかったです…。

    だから、今回は自分でやってよかったですね。


    脚本・監督・編集、ご自身で出演もできるというのは強みに感じます。例えば演じてみたい役を自分で脚本にすることもできたり。今後も監督主演をされる予定はありますか??

    言われてみると、確かにそうですね。役者はどうしても受け身になるので、自分自身で出演の機会をつくれるのは大きな強みなのかも…。

    でも私はどちらかというと、自分の作品で主演をするのはもういいな…と思いました。

    やっぱり、どうしても助監督や撮影監督に頼らないといけない部分が多くなるので、

    次はもう少し監督に専念したいですね。

     

    新作『ワット・ア・デイ』が山形国際ムービーフェスティバルで入選されたとのこと、おめでとうございます!機会があったら拝見してみたいです。

    ありがとうございます。昨年撮った監督としては2作目ですが、このご時世らしくリモート飲みで起こるエンタメ作品です。今回は自分は出演せずに男性キャストにメインをやっていただいています。なぜか男性目線のセリフの方が書きやすくて、もしかして思考は男性的なのかも、と勝手に思ってたりします。

    今2つくらい脚本を書いていますが、それも主人公は男性で男ばっかりの群像劇的なものだったりします。できれば今年中に形にしたいですね。

    でも、不思議と30代を過ぎてから、グザヴィエ ドランの映画とかを観ると親目線で見てしまっているんですよね。結婚もしてないし子供もいないんですけどね。



    新作、とても楽しみです!今後の活躍も期待しております。


    本日はインタビューありがとうございました。

     

     

    向日水ニャミ子 プロフィール
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    詫び錆び、余韻、構図と音フェチ。
    バックトゥザフューチャーして、ネバーエンディングストーリーな妄想癖のある南方系の雑食中年女。
    コミック原作邦画多め、生と死がテーマになっていたり、地味めなファンタジー作品を好む傾向。
    親からは「オマエの頭には“666”の文字が刻まれている」と恐れられていた。繰り返し見る映画「ヴィタール」「奇蹟の輝き」「空気人形」「美女缶」「下妻物語」「コンセント」



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