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Amnutseba - Emanatism
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Amnutseba - Emanatism

2020-08-14 22:21




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    1. Abstinence
    2. Ungrund
    3. .
    4. Dislumen
    5. Tabula
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    フランスはパリの謎多きBlack Metal、1stアルバム
    2017年から活動しているみたいですが、メンバー情報が明かされていません。またDemo二作を出していますがタイトルをつけていないためアティテュードも推し量れず謎が多い存在です。しかし今作でアルバムタイトル、曲名を出してきた事で何となくですが姿が掴めそうな感じですね。タイトルは「Emanate(発出する、出る)」に「ism(主義)」を付け足した造語のようです、またこの造語で検索すると類似の形で「Emanationism(流出説)」という神秘主義に関する記述が引っかかるのでその辺も無縁とは言い切れなさそうです、そして2曲目の「Ungrund(無底)」も検索するとドイツの神秘思想家の著書が出るのと、デジパック形式の本作の見開きにその著者の似顔絵、そしてその下に「sic luceat lux」とラテン語が載っており、その辺りをテーマしているのかもしれません。

    考察にもならない妄想はさておき、本作の音楽性ですが「混沌」この一言に尽きる作品です。
    ギターは非常に歪んでおり、紡ぐメロディも不穏なものか、先の読めないアヴァンギャルドなもの、そして只管不協和音を掻き鳴らすリフ、と聴く側の感情を揺さぶり、掻き乱すのに特化しています。ボーカルも奇声に近い絶叫を上げたり、呪詛を吐き出すようなスタイルで、ドラムも手数の多さやブラストで焦燥感を煽り、下支えしているベース以外安心できる要素がありません。特に4曲目の「Dislumen」は強烈で序盤からの畳み掛ける様な不協和トレモロリフの嵐から後ろで中盤ひっそりと主張してくる寂寥感溢れるKeyそして後半は怒涛のトレモロ、絶叫、ブラストで幕を閉じます。5曲目「Tabula」も脱力した歌唱、今作最高潮の絶叫からの息苦しそうな息遣いと鬼気迫るVoが非常に魅力的です。

    聴く人を選ぶのはこのジャンルの常なので置いておいて、多分これはその中でも意見が両極端になるタイプの作品でしょう。歌詞が無く音像から彼らを見つけなければならず、その音もカオス極まりないため、このタイプが嫌いな人はただただ拷問に感じ疲れ果て、こういったのも許容できる人はかなり楽しめると思います。私は後者で分かりやすいメロディでなくてもここまで感情に直接くる音作りはガッツポーズものです。一歩間違えば本当にただただ破綻したものになりかねないカオティックな要素をフレーバーとしてではなく主軸に据えているのは脱帽モノです。個人的にはレコードも揃えたい名盤リスト入りでした。
    気になった方はbandcampで試聴してみては如何でしょう?


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