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  • Memories 03 「WEEK END」-1

    2021-04-22 21:001
    220pt

     1990年の4月21日に、新しくレコーディングされた「WEEK END」がリリースされた。
     
     このレコーディング作業は、アルバム「BLUE BLOOD」のレコーディングと「Jealousy」のレコーディングの中間時点で行われた。

     アルバムのレコーディングとは別に単独でレコーディング作業を行ったという点で、僕がプロデュースに携わったレコーディングの中では例外的なパターンだった。

     これまでこのブロマガや「すべての始まり」で書いてきた通り、アルバムのレコーディングはある意味で壮絶な時間の連続だったが、アルバムのレコーディングと違って1曲だけのレコーディングだから大変シンプルな作業で、レコーディングがとてもスムーズに行われ、ほとんど苦労をしなかった記憶がある。

     当時の僕のノートを見ると、2月9日からレコーディングが始まり、リズム録り、ギター及びピアノダビング、歌入れ、Strings及びハーモニーなどのレコーディング、T.D(Mix Down)といった記載がある。
     
  • Memories 02 「すべての始まり」

    2021-04-17 14:301
    220pt

     2009年3月10日に保存された、30ページ程度のテキストデータがある。
     
     完成するまでの1ヶ月間、60回以上にわたってアップデートを続けた「すべての始まり」テキストデータの、一番最初のバージョンだ。
     
     一番初めには、『熱い毎日だった。悔しくて、負けたくなくて、闘ってばかりの毎日だった・・・』から始まる、本のまえがきに記されている文章がある。
     
     本にあるのとまったく同じ文章だ。
     
     続けて本文の始まりがある。

     〜 僕がその闘いに参加したのは、エックスと出会ってから半年以上が過ぎた頃だった。
    「共闘」となるまでに半年かかったわけを説明するために、まず僕の話をしなければいけない。
    当時Sony Musicの社員だった僕は、新人発掘の仕事をしていた。
     
     と、やはり書き方は違うが前回このブロマガに書いた通り、時系列に沿って書き始めている。

     読み進めてみると、10ページほどで文章が一旦途切れ、続けて今後書こうと思っているいくつかのエピソードが、荒削りな文章でまとめられている。

     どうやらまだ本の構想を練っている段階のようだ。 
     
     そのまま読み進めると、その先にいきなり「あとがき」の原稿が登場したので僕は驚いた。

     しかも、実際に本になったものとは違う文章なのだ。

     意義がありそうなので、その文章を引用してみたい。
     
  • Memories 01 「Xという青春」

    2021-04-11 09:301
    220pt

     僕は「すべての始まり」という著書で、僕自身が体験した「Xという物語」について書いている。
     
     まだ本人たちと会う前の1987年秋から始まり、1990年春、Rose & Blood Tourの締めくくりに近い日本武道館までの2年半を詳細に描き、その後「Jealousy」を完成させた後にファンが起こした奇跡と、その結果が1992年1月7日、東京ドーム3Daysの最終日に永遠として形になる様子を描いた。
     
     僕が「すべての始まり」で描いたことは、X JAPANというバンドとそのメンバー、そしてファンが創り続けてきた「Xという物語」の一部だ。
     
     34年という長い年月の中の4年間だから、ごく一部とも言える。
     
     僕はその短い4年間を、僕なりに「Xの青春」と捉えて描いている。
     
     それは僕が当時のメンバーに青春の輝きを強く感じたからだ。
     
     僕は、青春という時期の持つ最大の魅力とは、自分の未来を創るために失敗を恐れず全力で走ることだと思っている。
     
     だからあの4年間は、まさしくXというバンドの青春なのだ。
     
     そして、僕にとってもまた同じように、あの4年間は青春だった。
     
     音楽人生を全うしたくて、大学2年の時にプロのミュージシャンとなるまで青春らしい時間を省いて生きていた僕にとって、その後ソニーミュージックへ入社して菅野よう子や宮本浩次と出会いながら、自らプロデュースを手がけるアーティストとの出会いを探していた僕の目の前に現れたXのメンバーと始めた闘いの日々は、それまで生きてきた僕の音楽人生をそのまま全て捧げながら勝負する、僕にとって人生の甲子園だった。
     
     その闘いで得たものが僕の音楽人生の基盤となり、創りたかった未来が確かなものになり、「Xという物語」という宝物を手にした。
     
     その4年間が眩いほどの輝きに満ちた青春の日々だったことに気づいたから、僕は「すべての始まり」という本で、僕の見つめていたXの青春に自分自身の青春を重ね合わせて書いた。

     それが僕にとっても青春だったという想いを、僕はこのような文章で表現した。


     突然、僕は、青空が見たくなった。
     抜けるような、青い空が見たい・・・。
     そして、笑顔・・・。

     ああ・・・。
     僕は思い出した。
     そういえば、笑顔がたくさんあったな。

     TOSHIの、PATAの、そしてHIDEの笑顔・・・。
     YOSHIKIの笑顔、それから、TAIJIの笑顔・・・。
     あの、懐かしい頃のエックス。
     エックスの昔の記憶をたどると、笑顔ばかりが浮かぶ。

     (プロローグより)



     窓から青山の街並みを見ながら、僕は気づいた。
     記憶の中で輝く時間は、永遠に消えないんだな。

     抜けるような、青い空も、
     懐かしい、あの5人の笑顔も・・・。


     すべては、1987年に始まった。

     TOSHI
     TAIJI
     PATA
     HIDE
     YOSHIKI

     この5人が出会ったことから、
     始まったのだ。

     (エピローグより)

     このふたつの文章に込めたのは、僕にとってあの4年間が、メンバーの笑顔と抜けるような青空に象徴される、幸せで輝きに溢れた日々だったのだ・・・という想いだった。