ゴジラ キング・オブ・モンスターズ感想
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ感想

2019-06-01 01:36
    2014年のあの日から約5年、ついにキング・オブ・モンスターズが公開されたので初日の0時過ぎからTOHOシネマズ新宿で見てきたオタク

    シンゴジは書かず、アニゴジ感想も結局下書きで終わってしまったが、これは書かずにはいられない

    ちなみにジャパンプレミアはゴジラ検定合格分も含めて落ちた(やはり中級の満点を逃したのがいけなかったのか…)
    感想吐き出したいけれど、他SNS上ではネタバレ配慮もあって書けないのでこちらに書く
    つまりネタバレ全開で書いて興奮状態を落ち着けたい所存なのでお気を付けを



    ・総評
    100点満点中90点は固い
    期待に応えてくれていたし、期待以上の要素も多かった
    監督の怪獣に対する愛と彼らに向ける眼差しが1カット1カットから伝わってきた
    2014年のものは久しぶりのゴジラ映画という興奮、芹沢博士のゴジラへの思い、ムートーのデザインといった要素は好きだったが、映画全体として楽しめる作りであったかと問われるとすぐには肯定できない節があった
    デザインはともかく、怪獣の出番にあまり魅力を感じなかったのが本音である(もちろん好きなカットはあるが)
    その点、今作はとんでもない
    怪獣たちの目覚めのシーンどれ一つ取っても存在感と個性が爆発している
    メイン4体のどれもが象徴的な演出でもってモナーク研究員、人類の前に姿を現す
    あれで興奮しない怪獣好きはいないだろう
    そう、この映画は怪獣映画なんですよ
    我々は”怪獣映画”を見に行ったら”怪獣”を見るんですよ
    だから、シナリオだなんだの前に怪獣が魅力的であったというだけで自分は高く評価する
    シナリオがどうでも良いだなんて言わないけれど二の次ではある

    ・シナリオ
    何やら事前に人間ドラマが少ない、怪獣プロレスばかりだなんて話が海の向こうから流れてきていたけれども、別にそんなことはなかった
    前作より比率は落ちたけれども、やはり人間ドラマがそこにはあったし、90年代特撮でやたら聞いたような人類病原菌論まで始まるのだからクスッとしてしまう
    「あー、わかるわかる これVSシリーズのノリだ」なんて思う部分もあるわけで
    元凶となる母親とその家族、前作から継続している我らが渡辺謙が常に人間側の視点として存在していてくれることで、人間ドラマ部分も見やすかったように思う
    そりゃシナリオが荒くないと言ったら嘘だろうけど、致命的に鑑賞を阻害するようなものではなかったのでとやかく言うつもりはない
     
    ・キャラクター
    まずはメインになる家族3人
    行き過ぎた母親が人間は病原菌なのとか言い始めた時は「で、でた~」となったけれども、エンドロールを見るに母親の言っていたことは正しい部分もしっかりあったのだろう
    ラドンを目覚めさせたところだったりは許されないかもしれないが、ギドラがイレギュラーな存在だったせいで計画狂った事実は覚えておいてあげたい
    たしかにイカれた部分もあったのだろうけれど嫌いにはなれない
    これに付き添う娘のなんと健気で勇敢なことか
    南極のギドラ覚醒前の父と母の間で揺れるシーンの演技好きです
    父と娘は次回作ゴジラVSコングにも出るっぽいので期待してます
    父親はモナークの中心人物になるのだろうけど、娘どうするんだろう

    そして、語らずにはいられない芹沢博士
    前作に続きたまに出てくる日本語によるゴジラへの台詞が痺れる
    渡辺謙のおかげで魅力が増しているし、彼の出番があるからこそこの映画は是非とも字幕で見て欲しいと知り合いには言っている
    あの思わず母国語が漏れていると受け取れる、ゴジラに対する博士の思いが胸を打つ
    自分達をゴジラのペットと言い切り、ゴジラが死んだと思われた時には珍しく苛立ちを見せもするし、ゴジラは自分達を救うと信じて疑わない姿勢、そしてゴジラと人類のために文字通り命を賭けた博士に敬意を表したい
    芹沢の名前にはやはり並々ならぬ重みというのがあるが、"彼"は名前負けを全くしなかった
    かつてオキシジェン・デストロイヤーにてゴジラを自分の命と引き換えに葬った芹沢博士と、オキシジェン・デストロイヤーによって生命力の低下したゴジラを命と引き換えに救う芹沢博士の対比が美しい
    これがどちらも人類を救うためという目的に繋がっているのまで含めて完璧である

    ちなみにオキシジェン・デストロイヤーという聖域に等しいものを出してしまったことに関してはやはり少し思うところはある
    あくまで個人の勝手な妄想だが、この芹沢博士の最後から逆算して出したのではなかろうか
    兵器としての詳細は一切語られず、それに関わるシーンも結構短時間で終わるあたり、変に踏み込もうとはしていないと感じる
    これを配慮と受け取り、あの芹沢博士の最後を見た今ならばオキシジェン・デストロイヤーの名を使ったことに対して自分はそこまで否定的な感情は抱かずにいられる

    最後にゴジラへ触れながら友と呼びかける芹沢博士に、渡辺謙の演技に感動した
    言ってしまえば一方的に追い続けてた関係であるのに、あの瞬間はたしかに友情のような深い関係性を感じられた
    今後モンスターヴァースが続いていく中で再登場はないだろうが、しっかりと胸に刻みつけられた名キャラクターである

    ・怪獣たち
    ・ゴジラ
    あぁ…我らが怪獣王よ…
    その姿のなんと頼もしいことか…
    キング・オブ・モンスターズというタイトルをまさに体現していたラストシーンが目に焼き付いて離れない

    前作からより貫禄を得た姿へ進化し、ついにハリウッドの舞台でキングギドラと戦うゴジラの勇ましさよ
    覚醒したギドラを追って3度にわたって間一髪で人類を救う姿はヒーローであり、ギドラを絶対に排除しようとする強い意志が見える破壊の王でもある
    この塩梅が実に見事に表現されていた
    「ガメラの敵にはなりたくないよね」じゃないけど、本当にゴジラの敵になるのは勘弁したいと思わされる活躍っぷりである

    2度の交戦で決着がつかず、人類の攻撃で瀕死になるゴジラが最後ボストンに人類の戦闘機と共に現れた時の興奮ったらない
    予告にあったシーンとはいえ、本当に共闘しているのが分かるどころか、ゴジラのテーマのアレンジを引っ提げて来るんだぜ
    あんなの見せられたら興奮が抑えられないのは当たり前である

    そして最終決戦で予告にも映っていたバーニング化
    芹沢博士に活を入れられ、モスラの援護を受けた果ての圧倒的体内放射の迫力よ
    一撃でギドラの翼を溶かすシーンはデストロイア戦を思い出した
    ただ最終決戦のゴジラ復活形態だと赤色熱線吐くと思ったよね!ちょっと残念!
    さて、晴れて(?)現代の怪獣王となったゴジラが今後どんな怪獣たちと相まみえるのか、楽しみですね
    (ところで休息ポイントになっていたゴジラの住処が核で吹き飛んだけどどうするの?)


    ・キングギドラ
    ゴジラ最大のライバルついにハリウッド新規造形で登場
    その圧倒的スケール感でもって、南極での覚醒時点から誰が見ても「こいつただものではない」と思わされる
    氷漬け状態、覚醒して尻尾と頭が1つずつ出てくる姿、翼を広げた瞬間、ゴジラと対峙した時のシルエットと南極戦だけでも恐ろしい怪獣であると伝わっていた
    それに加えて古代の記録なし、驚異の再生能力、移動がハリケーンを伴うといった徹底的なまでの異質な性質が敵キャラとしての格を上げていた

    宇宙怪獣だと判明した瞬間の「再生能力」「オキシジェンデストロイヤーでもほぼ無傷」「ゴジラとモスラが復活に呼応していた」「明らかに地球の気象に与えている影響が異常」といった点にまとめて合点がいくのが構成としてうまいし、やっぱりキングギドラといったら宇宙怪獣だよな~!っていう気持ちも生まれる天才
    モンスターヴァースに宇宙怪獣の概念があるのが確定したところで世界観に広がりもでた

    今作のキングギドラの良いところは何といっても空中戦を行ったこと
    ラドンに対して襲い掛かり、ほぼ一方的に海に叩き落す姿は今までみれなかった姿だった
    今までは空飛んでも大体が引力光線撃つだけで、ドッグファイト染みたことは基本的にしていなかったのを思い出させられた
     
    前作ムートーは放射熱線ゲロ袋の刑を受けていたけど、今回はギドラが首丸焼きの刑にされていて哀れであった
    そして、最後の映像にあった首はどこで再登場してくるのか楽しみですね



    ・ラドン
    徹底してロダン呼びされていた火山に眠る悪魔の翼竜
    ギドラは向こうで使われていたモンスターゼロ呼びからギドラに戻ったけど、ラドンは発音の都合だから仕方ないね
    渡辺謙のゴジラ呼びは勿論、今回全体的に日本語の発音に近い形で怪獣を呼んでいた気がするのだけれど、ラドンだけは露骨にロダンだったのは何故でっしゃろ

    火山から復活するシーンは悪魔呼びも納得の恐怖の対象
    モナークの空戦部隊をそれはもうアクロバティックな飛行で多彩な手段でもって撃墜し、終いにはパイロットまで捕食し始める
    攻撃行動としての風ではなく、上空を飛行するだけで街が吹っ飛ぶカットは空の大怪獣リスペクトでしたね
    知名度に対して地味な印象も強い怪獣の1体だろうけど、今回怪獣としての貫禄は見せられていたように思う
    一方的にやられたとはいえキングギドラと空中戦を行い、ギドラの支配下におかれてからは雷雲を背に破壊された都市上空を飛び、ゴジラの救援に現れたモスラに対して攻撃をしかけもする働き者

    VSギドラはかつてもあったけれど、VSモスラ成虫はまさか見れると思ってなかった
    翼竜が昆虫に負けるわけないだろ~みたいなところあるけど、ふいうちの毒針までは優勢ではあったし、威厳は保てたと思いたい

    まあ、ここまで持ち上げておいてなんだけど、今作のラドン割と三下感あるよね
    最後コジラに平伏した時は「こ、こいつ~」ってなった
    モスラの死因の半分くらいはお前やぞ!
    せっかくデザインに恵まれてるし、今後汚名返上の機会が来ると良いなって


    ・モスラ
    今作MVP怪獣
    冒頭こいつの孵化から始まるあたり優遇されていた
    全貌は隠されていた幼虫を見た時、正直ちょっと気持ち悪かったし、初めてモスラを怖いとすら思った

    今回の繭作りスポットは滝であり、これが羽化した時の神秘性を増していた
    羽化シーン、海上に現れた際のどちらも美しい光に包まれており、神秘の生物そのもの
    唯一作中呼称、エンドクレジットともに女性名詞であり、怪獣の女王という位置づけ
    モスラの扱いが悪い作品を探すのも難しいが今回はそれでも屈指の好待遇である
    モスラ成虫がゴジラと共闘する姿を見れた時の感動と言ったらね
    一応FWでも共闘みたいなことはしているけど、関係性も違えば、同一カットに映ることもなかったので今回は特別
    人を守るためにギドラの首を糸で拘束し、ラドンと空中戦を行い、最後はゴジラを守るために散っていく
    見た目はいつもの柔らかな印象からは遠くなったかもしれないが、その精神性はいつものモスラそのものであり、このバランスの取り方が上手い
    羽化を見届けるのがちゃっかり双子設定のある博士だったりするところもオタクに優しい

    そして、何よりも今作のモスラを語る上で欠かせないのが劇伴だろう
    Queen of MonstersとMothra’s Songの2つを用意されており、これがとんでもない名曲
    場面の雰囲気にマッチしているのは勿論、モスラの歌のアレンジが見事
    元々も古くから伝わる歌という位置づけであった曲に、今作の設定にある怪獣は古来の地球の支配者であるという設定から来る楽曲アレンジを加えている
    この親和性の高さと言ったらない
    実際劇中全編通して一番感動したシーンはこのアレンジに気付いたその時である
    本当に名曲なので映画を見た後は是非サントラでじっくり聞いて欲しい
    このブロマガ書いてる最中ずっと聞いてるほどのお気に入りなので大々的に推します
    モスラの曲以外も前述のゴジラのテーマアレンジを始め、映画を見事に彩った曲達なので今すぐDLしよう




    さて、それなりに長く取り留めのない文を書いてきた
    見終わってからそう時間が経っていない状態で興奮したまま書いているが、本当に怪獣映画としてとても良く出来た作品なので一人でも多くの人に見て欲しいと思う
    自分ももう何回か見に行くだろう
    色々画面上で拾いきれていない情報もあるし、この作品のスケールはやはり映画館で味わわないといけない
    すでに興収が良さそうとの噂があるし、どうか流れに乗って大ヒットしますように!
    シンゴジ以来の良い流れをこのまま続けていけばゴジラの未来がより明るくなると信じてる
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