Tim Hecker/Love Streams
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Tim Hecker/Love Streams

2016-11-01 23:30



    1. Obsidian Counterpoint
    2. Music of the Air
    3. Bijie Dream
    4. Live Leak Instrumental
    5. Violet Monumental I
    6. Violet Monumental II
    7. Up Red Bull Creek
    8. Castrati Stack
    9. Voice Crack
    10. Collapse Sonata
    11. Black Phase

    カナダはバンクーバー出身にして、現在はUSロサンゼルスを拠点に活動するエレクトロニカ/アンビエント/モダンクラシカル系ミュージシャンの8th。電子系ミュージシャンとしてだけでなく、作曲家/プロデューサーとしても高い評価を誇るTim Heckerですが、前作「Virgins」に続く約3年ぶりとなる本作は、英国の名門レーベル4ADへと移籍しての第一弾作品となる本作「Love Streams」も前作に引き続きBen FrostやKara-Lis Coverdaleを起用して、アイスランドはレイキャヴィークにあるグリーンハウス・スタジオで収録と延長上のサウンドを期待してしまう。ところがダークアンビエントの不気味さ×モダンクラシカルの気品さが交差したアーティスティックな闇属性電子音楽といった趣であった前作とは違い、それ以前の「Harmony In Ultraviolet」や「Ravedeath, 1972」に近いほんのりと温かみのあるアンビエント路線であり、従来のTim Heckerらしいサウンドに回帰した形とも言えます。旨み要素としては現代ポストクラシカルの巨匠Jóhann Jóhannssonがアレンジしたアイスランドの聖歌隊によるヴォーカルを加えていることもありますが、この世のものとは思えないほどに淡くボヤけた風にに加工された声であるため、唄っているというよりは本作を彩る楽器の一つとして機能している程度に過ぎないのかもしれません。同時に教会のような崇高な雰囲気を高めることにも一役買っている。ですが、彼が関わっているのだからもっと豪華絢爛な作品であっても良かった気もします。特徴であったブツ切りのノイズ音に関しても、Ben Frost色の強い11.Black Phaseくらいで、全体的に見ても至ってシンプルというかおとなしく聴こえてしまう地味めな印象です。4ADらしい耽美な作風へと変化させた結果とも言えるかもしれませんね。とまぁ多少なりとも物足りなさを感じてはいますが、癒し要素の高いアンビエントとして聴けばやはり至高の一枚なのは確かであります。



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