Deftones/Gore
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Deftones/Gore

2016-12-11 23:30



    2. Acid Hologram
    3. Doomed User
    4. Geometric Headdress
    5. Hearts / Wires
    6. Pittura Infamante
    7. Xenon
    8. (L)MIRL
    9. Gore
    10. Phantom Bride
    11. Rubicon

    USはカリフォルニア州サクラメント出身のアートロック/シューゲイザー/オルタナティブメタルバンドの8th。1995年にリリースされた1st「Adrenaline」以降、KornやLimp Bizikitといったバンド達と共にニューメタル/ミクスチャーメタルの最先端の音楽を作り上げた大物で、既に30年近いキャリアを誇る孤高の存在です。今年のKnotfest Japanに出演も果たしました。しかし、Deftonesがニューメタル界隈を牽引していたのはもう随分と昔の話で、作品を重ねるに連れてシューゲイザー/ポストロック/のような空間系要素を巧みに取り入れるようになり、サウンドのアプローチもモダンでへヴィネスなより今風のものへと移り変わっていくことになります。近作の流れとしては、べーシストChi Chengの悲劇を乗り越えて制作されたへヴィネスの極みアルバムこと「Diamond Eyes」や日本語タイトルを掲げ、官能的なモダニズムとポスト系のダイナミズムを融合させた「Koi No Yokan/恋の予感」にて近年Deftonesの完成系を見るに至るわけだが、その後ヴォーカリストChino Morenoは解散したIsisのバックバンドを率いたPalmsやFarのShaun Lopezとタッグを組んだトリップホップユニット†††(Crosses)を結成したりとソロキャリアでも活動の幅を広げていっている。そして7thから約3年半ぶりの新作となる「Gore」がリリースされた。

    とりあえず一聴してみた感想としては概ね満足、でもあまりに予想通り過ぎて全く驚きがないといった感触。本作の冒頭曲1. Prayers / Trianglesにしても5th「Saturday Night Wrist」以降の雰囲気を纏ったモダンへヴィネス路線を踏襲したものには違いないものの、妙にあっさりとしたシンプルなへヴィロックを鳴らす。つまり過去二作のような倦怠的でねっとりとしたへヴィ感はやや鳴りを潜めていて、メタルというよりはロックとして聴いた方がいいところまでキテるなとこの曲では感じた。かと思いきや続く2. Acid Hologramや3. Doomed Userでは6th寄りの轟音ナンバーだったりするんだけど、ミックスのせいか曲によって音が小さく聴こえるのもダイナミックな轟音をかき鳴らしていた過去作と比べて、体感的なへヴィ度で劣って聴こえてしまうのがなんとももどかしい。あと単純に今作の曲の歌メロ部分がパッとしないから、特に4.以降の中盤の曲はあまり頭に入って来ない。かといって駄目な部分ばかりではなく、Chinoが別プロジェクトで学んだであろうポスト的な手法が生かされた空間系のドリーミングなサウンドスケープに目を向ければまた評価が変わってくるかもしれないなと思ったし、シーンでの地位を確立しても決して守りに入ることなく様々な要素を実験的に取り入れようとする彼らの好奇心に舌を巻くことになる。後半に入るとようやく長年の勘を取り戻したかの如く重圧なへヴィネスと浮遊感を交差させたモダンへヴィネスなサウンドにねっとりと妖艶なヴォーカルを乗せた彼ららしい曲を披露する。特にラストの11. Rubiconは流石の一言。それでも7thの「Leathers」「Entombed」のような張り詰めた緊張感がムンムン出てるキラーナンバーは一切収録されていないのだが。とまぁ色々書いたけど、アレンジの幅を広げてより自然体なオルタナティブ/ポストロックに寄った本作は賛否はあれど、個人的には安定した一枚という評価に落ち着きました。聴き易さで言えばここ数作でも断トツ。



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