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Downfall Of Gaia/Aeon Unveils Te Thrones O Decay
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Downfall Of Gaia/Aeon Unveils Te Thrones O Decay

2015-03-17 00:02



    1. Darkness Inflames These Sapphire Eyes
    2. Carved Into Shadows
    3. Ascending The Throne
    4. Of Stillness And Solitude
    5. To Carry Myself To The Grave
    6. Whispers Of Aeon
    7. Excavated

    ドイツ北部ニーダーザクセン州ハノーファー出身のネオクラスト/アトモススラッジメタルバンドの3rd。ICTUSの国内再発の件も含めて、近年密かに注目を集めているネオクラストと呼ばれるジャンルがあって、曖昧な解釈ではありますが、激情系ハードコアとポストロック/メタルをクロスオーヴァーさせたものという印象を持っています。今回紹介する2008年に結成されたDownfall Of Gaiaもそのネオクラストに属し、その代表バンドであるFall Of Efrafa→Light Bearerを彷彿とさせる美し過ぎる轟音世界をベースに日本のenvyやHeaven in Her Armsなど激情ハードコア精神やポストブラックまで織り交ぜた前作「Suffocating in the Swarm of Cranes」が中々の良作であったが、同じくMetal Bladeからリリースされた本作も同レベル、いやそれ以上に熱量が籠った力作に仕上がっている。ミキシングにはDeafheavenを手掛けるJack Shirley、マスタリングにはYobの最新作を手掛けたBrad Boatrightを採用。

    息を呑むような深遠なるアンビエントパートを抜けて、ブラックメタル顔負けの疾走パートへと突入、負の感情を剥き出しにした怒りの側面を露わにしてゆく。そしてアルペジオの旋律に耳を傾けながら再び胸を掻き毟るような激情クラストへと姿を変えてくる1. Darkness Inflames These Sapphire Eyesから内向的な闇を緩急を付けながら赤裸々に描いていき、それは惜しくも解散したポストブラック界一の狂気ことAltar of Plaguesの再来かと思わせるほどドス黒く染まり切っている。続く2. Carved Into Shadowsにおいてもその延長上であり、闇の淵で蠢きながらブラッケンなクラスト/D-Beatsを鳴らし続ける。他にも激情ほとばしる狂気のネオクラストにドラマ性を加えてポストブラック風にした4. Of Stillness And Solitudeやエクスペリメンタル的なアプローチや明暗の付け方が見事な6. Whispers Of Aeon/7. Excavatedなど10分近い大曲が多くを占める中、「静/動」を使い分けた絶望感すら漂わせるダーク極まりない展開を激烈に描き出していく。

    あくまでネオクラストのお手本に則ったスタイルでもって叙情的なメロディに感情をエモ―ショナルに乗せていたのが前作までの路線だとしたら、暗黒面に堕ちた姿を拝ませてくれるのが本作で、絶望渦巻く混沌の音塊はハードコアリスナーよりかはポスト/ダークなメタルを好む層に向いていると言えよう。それだけにハードコアらしいエモさやアグレッシブな盛り上がりはそこまで見られないため、基本路線こそ変わっていないものの賛否あるかもしれない。少なくともハードコアキッズ向けじゃないってことだけは確か。ついでに上記でも書いたようにAlter Of Plaguesなどの甘さ控えめなポストブラック作品とも捉えられるので、そこら辺の狂気染みたガチ勢を好む層にもオススメしたい。てなかんじで退廃的な暗さを強めてより漆黒に染まり切った今作も去年のベスト入り候補だったお気に入り作です。


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