Shape of Despair/Monotony Fields
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Shape of Despair/Monotony Fields

2015-10-30 03:50



    1. Reaching the Innermost
    2. Monotony Fields
    3. Descending Inner Night
    4. The Distant Dream of Life
    5. Withdrawn
    6. In Longing
    7. The Blank Journey
    8. Written in My Scars

    フィンランドはウーシマー県ヘルシンキ出身のゴシック/デス/フューネラルドゥームメタルバンドの4th。メタル大国フィンランドが誇るゴシック/デスドゥーム界隈の隠れた名バンドShape of Despairによる約11年ぶりとなる新作であります。彼らの作品はどれも徹底した孤高のゴシック/埋葬ドゥームを繰り広げていますが、中でも2nd「Angels Of Distress」は圧倒的な絶望感とシンフォニックな美の旋律が織り成す名作で、本来のゴシックメタルとはこう有るべきだと言わんばかりの鬱鬱しくも儚げなサウンドを奏でていました。それから2000年代に入って、しばらく音沙汰なしの状態が続いていたため既に解散してるのかと勝手に思っていましたが、久しぶりに新作を届けてくれて嬉しい限りです。しかし彼らが活動していたこと以上に嬉しいのが今作の内容で、絶望的に重苦しい埋葬ドゥームの世界にメランコリックな美メロというメロドゥームの典型ながら今まで以上にメロウさに磨きをかけており、今年現段階で聴いたゴシックメタルだとNo.1作品と言い切れるくらいの圧倒的なクオリティを誇ります。ちなみに今作から在籍するヴォーカリストHenri KoivulaもShape of Despairのサウンドにマッチするデスいグロウルを披露しており、前任者と比べても謙遜なく申し分ない迫力です。

    冷ややかなシンセをベースに荒涼とした破滅世界を描いていく1. Reaching the Innermostからして聴き手の生気を奪うかのように実に重苦しいサウンドを展開、その延長上ながらアトモスフェリック然とした壮麗さが極まる表題曲2. Monotony Fieldsも圧倒的で、正にDraconianの名作「Arcane Rain Fell」の世界、即ち彼ら流の滅びの美学そのもの。しかし上で書いたメロウさが強まっていくのは3. Descending Inner Night以降で、Depressed Modeにも在籍するNatalie Koskinen嬢のエンジェリックな歌唱を加えたツイン体制による美と醜といったスタイルへ移り、より美麗で儚げなサウンドへ。中でもSwallow The Sunばりの泣きメロやしっとりとした叙情性が香る4. The Distant Dream of Lifeや泥沼にハマっていくようにゆったりと絶望の淵へと誘っていく様はフランスのRemembranceを彷彿とさせる6. In Longing、そして地下で鳴り響くかのような冷徹なシンセや神聖なピアノの音色が壮絶な絶望サウンドの中にうっすらと希望の光を照らし出す最終曲8. Written in My Scarsまで70分強がっつり聴かせます。捨て曲なんて一切ありません。過去3作品との違いと言うと、ゴシカルな彩りあれどあくまで埋葬系に徹していたのに対して、今作はシンセの音だったり女性Vo.の活躍が増えたことでよりシンフォニックな聴き心地が増したのが印象的で、その美と醜の強弱も含めて若干なりとも今風なゴシックドゥーム然とした聴き心地を持っていること。しかしあまりにもベタに泣かせないあたりが本格派な貫録を見せつけてたりもしますね。その絶妙なバランス加減がキモ。といったかんじで、Shape of Despair堂々の復活作にしてベストにも当然のように入ってくるでしょう。今後の(ゴシックドゥーム界隈)流れとしてはDraconian & Swallow The Sunといった常連の新作へこの流れが引き継がれればもう言うことなしで、果たして今作を超えるものを作り上げられるか見物ですな。何にせよ楽しみです。



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