Beach House/Depression Cherry & Thank Your Lucky Stars
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

Beach House/Depression Cherry & Thank Your Lucky Stars

2015-12-01 23:15



    1. Levitation
    2. Sparks
    3. Space Song
    4. Beyond Love
    5. 10:37
    6. PPP
    7. Wildflower
    8. Bluebird
    9. Days of Candy

    USメリーランド州ボルチモア出身のインディポップ/シューゲイザー/ドリームポップバンドの5th。Alex Scally(Gt/Key)とVictoria Legrand(Vo/Key)の二人からなる男女デュオBeach Houseというと、所謂ドリームポップ系の代表的なアーティストとして挙げられる名ユニットです。そのきっかけとなったであろう3rd「Teen Dream」での淡く幻想的で、白昼夢のような甘く蕩ける響きは実に美しく、そのトリップ不可避な独特の世界観は至高の一言でした。続く4th「Bloom」ではそのドリームポップ路線をより大人に洗練させたような着実な進歩が見られる3rdから正統進化した作風で、両作ともピッチ周辺の海外メディアから高評価を受けました。そのことから新作に対する期待値も相当高かったわけですが、約3年ぶりとなる本作「Depression Cherry」を聴いてみて、その代表二作品からの影響はあれど、やや趣が異なる作品に仕上がったという結論に至りました。本人らによる「この業界で商業的に求められている立ち位置を無視して進化していきたい」とのコメント通り、売れてしまうとどうしても本来追求してきた音楽性に揺らぎが生じてしまうらしく、原点に立ち返りながら今を生きる彼らの想いが反映された味わい深い作品となっています。先行公開されていた2. Sparksを聴いたときにもその変化を何となしに感じてはいましたが、歪んだシューゲ系ギターノイズやニューウェイブのような霧掛かったムード溢れる音像=2nd「Devotion」あたりに近く、Cocteau Twinsを聴いてるかのような錯覚すら覚えます。その分可憐なメランコリーや甘美なメロウさ、大胆だったシンセやドラミング等はやや控えめ/シンプルになって各楽曲の掴み/インパクト面では大きく下回る。しかし人懐っこくてうっとりするほどの温かいメロディを持った4. Beyond LoveやVictoriaの賛美歌のような歌声がJulianna Barwick級の荘厳な神々しさ見せつけてくれる9. Days of Candyなど持ち前の良さは十分引き継がれており、3rd以降のリスナーでも安心して聴けることでしょう。ちなみに今作に続く(コンピとかでなく完全新作)新作が既にリリースされていたり、それに伴う来日公演も決定済であります。





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    1. Majorette
    2. She's So Lovely
    3. All Your Yeahs
    4. One Thing
    5. Common Girl
    6. The Traveller
    7. Elegy to the Void
    8. Rough Song
    9. Somewhere Tonight

    上に続いてたった二カ月という短過ぎるスパンで制作された新作「Thank Your Lucky Stars」もついでに取り上げておきます。別に記事を作らない理由としては単に入りの説明省きたいっていうサボりの精神から来るところでしかないのですが、近いリリースなのだから一緒に見れた方がいいじゃんってやつです。こうも早く新作が出てくると、前作の続編的なものだと何となしに想像するものですが、本人達曰く対になる作品でもB面集でもないまっさらな新作であると聞いて制作意欲に湧いていることが嫌でも理解出来るわけで、安定したドリームポップ作だった前作とは一味違う仕上がりとなっている。それはゆらりと彷徨う浮遊感からくるサイケデリアだったりスロウコアのようなより繊細な音使いへと深化していて、GrouperだとかJulianna Barwickあたりが比較対象となりそうなアンビエントポップへの挑戦が確認出来る。そのしっとり纏わりつくようなサウンドは心地いいことこの上ないのですが、刺激という意味では確実に前作には劣ってくる。その一方で、それなりに聴き込みを重ねたことで心の内面にそっと寄り添ってくれる優しさにも気付けたので、どちらの作品がいいなんてことちょっと決められないかんじですね。でも事前にレーベルに知らせずに自由気ままにやりたかったことを突きつめた結果がコレだと後に知ったときは今後に不安を感じたというのも事実だったり。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。