Riverside/Love,Fear and the Time Machine
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

Riverside/Love,Fear and the Time Machine

2016-01-21 02:49



    1. Lost (Why Should I Be Frightened By a Hat?)
    2. Under the Pillow
    3. #Addicted
    4. Caterpillar and the Barbed Wire
    5. Saturate Me
    6. Afloat
    7. Discard Your Fear
    8. Towards the Blue Horizon
    9. Time Travelers
    10. Found (The Unexpected Flaw of Searching)

    ポーランドはマゾフシェ県に属する首都ワルシャワ出身のプログレッシブロック/メタルバンドの6th。新世代プログレッシブロックバンドとしてその名を轟かせる東欧ポーランド出身のRiversideと言えば、現代の社会風刺をテーマにした前作「Shrine of New Generation Slaves」をその年のベスト上位に選出していたことや何よりウチで取り上げるアーティストの傾向を見るに私のお気に入りバンドの一つであろうことはソレ系のポスト/プログレ周辺のリスナーであれば容易に想像が付くはずで、約2年半ぶりとなる新作「Love,Fear and the Time Machine」が2015年度リリースの作品群の中でもトビっきり期待値が高かったのは言うまでないのだが、毎度お馴染みとなったTravis Smith氏による淡くドリーミングなアートワークが公開されていたリリース2か月前あたりの時期には今回も傑作に違いないはずだと勝手に思い込んでいた。それが実際のところその予想とは少し異なったものであり、最初に聴いてまず思ったのが「コレRiversideでやる必要あるのかな」といったややネガティブな印象で、Steven Wilson総裁率いるKscopeからリリースされているMariusz DudaによるソロプロジェクトLunatic Soulからの影響を強く引き継いだポストプログレッシブでクリーンな作風を基本としているため、メタルへのアプローチが過去最高のものとなった4th「Anno Domini High Definitionのような即ち獰猛に炎を吹き出すかのようなヘヴィな曲といった某バンドの帯のような音像は鳴りを潜めている。

    彼らの歩みを見るに作風の変化を付けてくることは毎度お馴染みとなっているのは過言はなく、激動の時代を生き抜いたポーランドというお国柄ならではの暗欝としたダークな旋律や泣きの叙情性が同居した1st~2ndの全盛期、内省的でありながらもモダンなアプローチを取り込み始める3rd、メタリックな激しいサウンドへと様変わりした4th、そしてOpethが脱メタル化した流れを汲んでか70'sクラシック/ハードロックのようなヴィンテージな渋さと現代プログレのモダンさをクロスオーヴァーさせた5thときて、脱メタル化した本作なので時代の変化に柔軟に進化した先の姿が本作だと捉えてもいいのかもしれない。しかし、時を同じくしてかのkscopeリリースされてポスト/プログレ方面に歩み寄ったTesseractの新作「Polaris」を聴いたときに感じたあの感覚に近い。つまり些か淡白であっさりし過ぎてるせいかインパクトとしては薄めってこと(世間での評判は上々な模様)。スルメ的な作品であるのは確かなので今後も聴き込みを重ねたいところですね。

    クリーントーンのギターや響くオルガンの音色が彩りを加えていくイントロを挟んで、ヴィンテージな渋さ溢れる雄大なロックサウンドへとゆったりとまろやかに展開する1. Lost (Why Should I Be Frightened By a Hat?)~前作収録の「Celebrity Touch」を彷彿とさせる往年のハードロックテイストを基本に、ヴォーカリストMariusz Dudaの心地よい歌声やメロディアスで聴き応えのあるギターソロなど要所で披露していく2. Under the Pillowの序盤曲は近年のRiversideらしい過去と現在を繋ぐモダンなプログレッシブロック路線で、東欧らしいエキゾチックさや初期から引き継がれた持ち前のミステリアスな妖艶さ、ダークさは実にRiversideらしい。特に内向的でダークな世界観やメランコリックな叙情性が素晴らしい7. Discard Your Fearは名曲クラス。その一方で、Lunatic Soulにて培ったマイルドでアンニュイな幻想空間、アコースティックを主体としたソロ作の延長のような作風も目立ち、アコースティックギターによる弾き語りやPink Floydのような浮遊感でしっとりとたゆたうように進行し、後半のソロパートもベタではあるが泣きメロの主張が強めの4. Caterpillar and the Barbed Wireや透明感のある薄暗系アンビエント6. Afloat、どこか懐かしい哀愁的なメロディが身にしんみりと沁みてくるアコギナンバー9. Time Travelers、SWの最新作「Hand. Cannot. Erase.」の世界観にも通ずる牧歌的で穏やかなバラードで本作を締め括る10. Found (The Unexpected Flaw of Searching)は幸せな余韻を残してくれる。それはとても温かで夢現な聴き心地で耳に優しく馴染み易さでは過去最高クラスで、アトモスフフェリックな音像やほんのりとした叙情感も聴けば聴くほど沁みてくるが、やはりメタリックな感触が恋しいなぁ




    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。