Agent Fresco/Destrier
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

Agent Fresco/Destrier

2016-01-18 00:50
  • 2



1. Let Them See Us
2. Dark Water
3. Pyre
4. Destrier
5. Wait for Me
6. Howls
7. The Autumn Red
8. Citadel
9. See Hell
10. Let Fall the Curtain
11. Bemoan
12. Angst
13. Death Rattle
14. Mono No Aware

アイスランドの首都レイキャヴィーク出身のオルタナティブ/ポスト/アートロックバンドの2nd。2014年夏頃放映されていた深夜アニメ「残響のテロル」と言えば、圧倒的な映像美やリアリティのある設定など如何にもノイタミナ枠らしい作品であった。その一方で、各キャラの掘り下げがいささかいい加減であったために感情移入しづらかったり、後半以降の失速加減などイマイチのめり込めない中途半端な意識高い系アニメという評価に留まってしまっていた。しかし、そのサウンドトラックが意外にも優れていて、北欧産ポストロックやエレクトロニカのようなひんやりとしたクール感や柔和な優しい音色が合わさったそれこそSigur Rósを聴いてるかのような感覚すらあった作品で、最早サントラが本編でアニメはオマケと言われても何らおかしくないよなぁなんて感想を語っていたのが今では懐かしかったりもします。そのサントラには日本勢代 表としてGalileo Galilei、海外勢はThe Morning Benders改めPOP ETC.、そして今回紹介するAgent FrescoのヴォーカリストArnór Danが計三曲担当していたりする。それがきっかけでこのバンドを知ることになったのですが、北欧らしい美しいトーンは勿論のこと、Karnivoolや Dead Lettet Circusといったオージー産モダンスタイリッシュに洗練されたオルタナへヴィ勢、更にはスペイシーなエレクトロニカ要素や芸術的とも取れるアーティスティックなロックサウンドはkscope入りした後のThe Pineapple Thiefに通ずるものがあり、一言で言うならコレ私が大好きなやつだってこと。それと同時に典型的なアニソン楽曲/アーティスト以外でオタク被れしててよかったなんて思えたバンドに初めて巡り合えた瞬間でもありました。

インダストリアルな冷徹さやダウンテンポな展開がゆっくりと緊張感高めていく冒頭曲1. Let Them See Usを挟んで、PTや初期Museのようなオルタナへヴィロック的な豪快なバンドサウンドが開花していく2. Dark Waterにて本作が一気に盛り上がり始めるのだが、ピアノの伴奏や洗練されたメロディライン、Arnór Danの伸びるハイトーンなどあらゆる面において繊細かつ美麗な聴き心地を持たせているのがアイスランド産ならではといったところで、上記で挙げたバンドにはない点であろう。続く3. PyreではThe Pineapple Thief直系のエレクトロニカ導入したストレートなオルタナロックでスムーズに繋げるが、耳に響く強靭なDjentリフを多様する4. Destrierや7. The Autumn Red、豪快なオルタナメタル感×爽快に上空を駆け抜けるエモ―ショナルなハイトーンが本作中にて最高潮の高揚感を生み出す6. Howlsなど中盤戦に差し掛かるに当たってエッジの利いたギターやモダン/オルタナメタルと言っても差し支えない程にへヴィネスの増量を図り、より聴き手にインパクトを植え付けるであろう強力な楽曲が並びます。その間に挟まれた5. Wait for MeにおけるHow To Dress Wellのような優しい肌触りのチルウェイブパートにうっとり心地よく癒されてしまうのもアリですね。それ以降の後半戦では、序盤のMuse路線から突如絶叫ノイズロックへと雪崩込む12. Angstという意表を突いた短曲を除くと、へヴィさを抑えた静謐なポストロック~アンビエント調のアーティスティックな路線へと変貌し、清らかなメロディやトレモロを用いたポストロックナンバー11. Bemoanや霧掛かったぼやけた音像はTim Heckerを彷彿とさせる13. Death Rattle、そして14. Mono No Aware「物の哀れ」と題された哀愁感漂う美的センスを情緒豊かに緩急を付けながら披露するラストに相応しい見事な楽曲であります。そんなハッとするほどに美しく、時にドライヴィングで豪快なロックサウンド聴かせる本作は、オルタナ~ポスト~インディまで幅広い層にアピール出来る見事な傑作で、年間ベストにもまず入ってくるはず。しかし調べても日本語圏ではほぼ解説等発見できないくらいにはマイナーな位置にいるバンドに留まっているみたいなので気になった方は是非チェックして見て欲しいですね。


広告
×
ブログいつも楽しく拝見してます。apple musicで菅野よう子⇒残響のテロル⇒このアルバムという経緯で聴いてみたんですが、いいですね!amazonで1st・2nd併せてポチッちゃいました!
そんなに造詣が深い方でもないですが、基本オルタナティブ系っぽいヴォーカルなのにシャウトまで使いこなせるって珍しいですよね♪
45ヶ月前
×
>>1
コメントありがとうございます!返すの遅くなって申し訳ないです。
私もアニメのサントラ経由でこのバンドに辿りついたのですが、思いのほか自分の感性にビビッとくる音楽性でいい掘り出し物だったなぁと思ってます。ヴォーカルスタイルにしても上手いのは勿論のことどんなジャンルにでも通用するような幅の広い歌唱/表現は今後更に面白い変化を見せてくれそうな期待感を持たせてくれますね。
45ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。