「ちょっと右よりですが…」編集部さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
「佐藤弁護士は”赤っ恥”」発言の真意
和田です。
花田編集長が書いたこの記事がちょっと炎上している。
▼佐藤弁護士赤っ恥。
(花田紀凱) - 個人 - Yahoo!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/hanadakazuyoshi/20140524-00035636/
この記事の中で、ネコ男、片山被告の佐藤弁護士のことを
「赤っ恥」と書いた花田編集長こそ、「赤っ恥」だ。
と、ブログで書いた人がいるからである。
▼花田紀凱氏(『WiLL』編集長、元『週刊文春』編集長)の救いようのない「赤っ恥」
(片岡英彦) - 個人 - Yahoo!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/kataokahidehiko/20140528-00035762/
この記事を書いた人は、週刊現代でのこれまでの記事含め、
佐藤弁護士について多くの知らないのだろう。
花田さんこそ「赤っ恥」と言っているが、いろいろ取り違えているようだ。 「救いようのない・・・」とまで書かれている。
要するに今回、花田編集長が書いた「赤っ恥」記事のポイントはどこにあるのか?
と言えば、
佐藤弁護士は、今回の事態に対して、弁護士として冷静に対応できず、
必要以上にはしゃぎ過ぎて、その対応に失敗したからこそ、
花田編集長はそのことを「赤っ恥だ」といったのだ。
今回、佐藤弁護士が展開したやり方、つまり、
マスコミを呼んで派手にキャンペーンを展開するという手法のことだが、
そんなことをしなければ、この話は、
普通に弁護士が依頼人に騙されたというよくある話で済んだのだ。
1,弁護士の役割なんて花田さんは当然知っている。
普通の人の人生よりは自身が内容証明や裁判を経ているんだし、
扱う仕事の週刊誌ネタなんか裁判ネタばっかりなんだから、
そもそも弁護士について知らないなんてお門違いだろう。
2,佐藤弁護士は如何なる人物なのかについて知っているのか?
読者の中には知っている人もいるかと思いますが、
出資法や金融商品取引法違反で巨額のカネを集めたあの増田俊男氏が事件になる前から、
佐藤弁護士はその顧問弁護士を務めていたのです。
▼「リーガルハイ」もびっくり?PC遠隔・佐藤弁護士の拝金主義
| THIS WEEK - 週刊文春WEB
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4008
だいたい、この記事に書かれていることは
編集者であれば多少なりとも読んだことがある項目だ。
3,弁護士の弁護の進め方について知らないのでは?
弁護士は依頼人を鑑定して作戦をたてるものである。
弁護士は依頼者の無罪を信じ、無罪を勝ち取るのが前提ではあるが、
あくまでも、それは建前であり、毎回無罪だと思っているはずはない。
こんなことは、常識的な人間が何度か裁判を見れば自ずとわかることだ。
弁護士は、依頼者が真の犯人であり、有罪である可能性はあるなと、
思いつつ依頼だから無罪だと心がけてやる裁判も多数あるのだ。
毎回無罪だとのめり込んだら人格が破壊されてしまうだろう。
弁護士は依頼者に会って、本当のことを話すタイプかどうか?を見極める。
弁護士まで騙そうとする依頼者は多いし、
人格的に自分は悪く無いと信じきっている依頼者もいる。
そんな依頼者を客観的に観察して、無罪とするか、
それとも、有罪だが情状酌量にもっていくか?などを見分けて
初めて作戦が立てられるのだ。
まずここで見誤った。ベテランだけど鑑定失敗したのだ。
今回、佐藤弁護士は、本当に片山被告の冤罪を信じていたようであり、
本当に自信があったようだ。もちろん、自信をもつのはいい。
でも彼がやったのは、よりレバレッジを効かせようとしたわけである。
必要以上にスタンドプレーをやってしまっていたことが仇となったのだ。
どういうことかというと、
普通の弁護士であれば、あそこまでの記者会見などしないし、
雑誌に売り込んで話題作りを仕掛けたりしなかっただろう。
ということは、佐藤弁護士自身は、この裁判を勝てる勝負と見て、
言うなれば、<借金して100倍掛け>をやったようなもんだ。
「稼ぐチャンスだ!更に自分の名声を高めるチャンスだ!」
と思ったからこそのあのはしゃぎっぷりであり、マスコミ対応だった。
絶対勝てると思ったから、マスコミを集め、
雑誌社を呼び、冤罪だ!と散々書かせていたのだ。
多数の犯罪者を見てきた佐藤弁護士が今回はピュアに信じていたし、
それ以上に射幸心が溢れさらなる名声をつかむ自信があった案件だったのだ。
ここまで無罪だ、冤罪だとボルテージが上がっていたので
冷静に依頼者を見ることができなかった、とも言えそうである。
だから、裏切られたと知った途端に、
「片山が悪魔の仮面をかぶっていた」とまで言ってみたり、
自分も騙された的な会見を開いた挙句、
佐藤のようなベテランの大物弁護士がまだ結審していない
被告人の人格否定とも取れる発言までしているのだ。
佐藤弁護士自身が冷静になれていない
ということが明らかだからこそ、花田編集長は
「赤っ恥だ!」と喝破したわけである。
佐藤弁護士は、前述のサンラ事件の増田俊男氏の時には、
「何のためにペンを握ってるんですか!」などと記者会見開いてみたり、
記者たちを「無罪だ」と怒鳴りつけたりはしていなかったのだ。
今回の件では、わざわざ記者、ライター達を集め、
「俺が勝てるから、勝ち馬に乗らないか?」的に誘った形になり、
それに乗ることで、「検察の横暴」という視点から記事を書いた多くのライターが
とんだとばっちりを食らってしまったとも言えるわけだ。
佐藤弁護士は、この件があろうとも、相変わらず金儲けができるだろう。
しかし、かかわったライターは記事が売れなくなったりするわけで、
花田さんは彼らが気の毒だと感じているんだと思いますね。
もっとも、もちろんライターの自身の責任ではあるんですが・・・。
( 和田 )
元「週刊文春」のカリスマ編集長、現在は『月刊Hanada』誌にて保守系言論界をリードする花田紀凱編集長がタブー抜きで斬る!ニコニコ生放送番組「週刊誌欠席裁判」。雑誌編集の裏舞台、一般紙面では滅多に聞けない貴重なエピソードを花田編集長が、直接熱く語る生放送番組です。
依頼人の鑑定を誤った法廷戦略を間違っただけでなく、
マスコミ呼んだ場外展開もしていたのでね。
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