産経新聞(7月4日)にしか載らなかったが、韓国で元慰安婦の女性があの悪名高い「挺対協」(韓国挺身隊問題対策協議会)を厳しく批判しているという。
批判しているのは86歳の元慰安婦李容洙さん。
韓国の週刊誌『未来韓国』の中でこんなふうに話している。
「日本が話し合おうと言っているのに、会わずに問題が解決できようか」
挺対協が毎週在韓日本大使館前で行っている抗議集会について、
「何のためにしているのか分からない。ただ、『謝罪しろ』『賠償しろ』と叫んで集会の回数をこなせばいいというものではない」
正論ではないか。
「証言は私の命同然なのに、挺対協は本人に確認もせず、事実とは異なる証言集を出した」
「静かな場所で証言を聞かねばならないのに、食事をしながら問答したのが大部分。そのために、(自分の)証言にはめちゃくちゃになったものが多い」
元慰安婦金学順さんにインタビューさえせず、伝聞だけで書いた朝日新聞の植村隆元記者に聞かせたい話だ。
上村元記者だけではない。福島瑞穂サン、河野洋平サンなどにもぜひ聞かせたいものだ。
1965年の日韓請求権協定についても、
「日本から援助を受け浦項製鉄を作り、京釜高速道路を建設したのはいいことだ。あの時の金で(韓国が)経済発展をしたのなら、今度は韓国政府が慰安婦問題の解決に積極的になり、日本に先立ち私たちに賠償してほしい」
慰安婦問題に関して、韓国側からこれほど真っ当な意見を聞いたのは初めてだ。
朴槿恵大統領より、よっぽど筋が通っている。慰安婦と言われた女性たちの中にもこんなにしっかりと、物事の理非曲直のわかる女性がいるのだ。
花田紀凱