あの民主党の岡田克也代表でさえ、結局は認めなかった、日本共産党の「国民連合政府構想」を「生活」の小沢一郎代表が絶賛している。

「国会で安保法制の廃案を目指す戦いは終わった。次は選挙だ。選挙に勝利して政権を取り、法律の廃止を目指す。頭の切り替えと素早い行動は他の野党も見習わないといけない」。

28日には共産党の志位和夫委員長と会談して合意。会見での二人の笑顔が気色悪かった。

要は小沢は次の選挙で、小選挙区で少なくとも1万票は固い共産党の票が欲しくてたまらないだけだ。共産党の方は小沢の虚名でも何でも利用できるものなら利用しようというだけ。お互い必要なら悪魔とでも手を握るという連中だ。

絶対にそんなことはあり得ないのだが、万万が一連合政府ができたとして、その時、小沢はどうなるのか。小沢の馬鹿力でやっとできた民主政権で、自分がどう寓されたかを小沢は忘れたのか。最後ははじき出されたではないか。小沢が考えてるほど共産党は甘くあるまい。

2010年、検察審査会が全会一致で小沢の起訴相当を決めた時、赤旗は「国民の信頼を裏切る重大犯罪」と書いた。そんな重大犯罪を冒した男とでも、自党に益するといれば、笑顔で手を握って見せるのが共産党だ。

たとえ連合政府ができたとして、その時、そこに小沢の居場所なんてないことが、分からないのか。

嘉田由紀子元岐阜県知事と組んで見たり、 山本太郎と組んでみたり、小沢一郎、もう悪あがきはやめろ。


花田紀凱



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