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南シナ海は世界の海上貿易の半分以上の貨物が通行する最重要シーレーン。年間5兆3000億ドルの貨物が行き交う。そのうち1兆2000億ドルがアメリカ発着の貨物だ。
10月27日、米イージス駆逐艦ラッセンは問題の領域に入った。
で、『ニューズウィーク日本版』(11・10)が大特集12ページで、表紙に「アメリカVS.中国」。こういう時はやっぱり『NW日本版』が頼りになる。
星条旗と五星紅旗をあしらったボクシングのグラブを組み合わせた表紙デザインもさすが(一見の価値あり)。
遅過ぎたとはいえ、オバマ政権の〈ここ数年で最もあからさまな中国への「回答」〉に対して中国はどう出るか。
大半のアナリストは〈正面対決はまずあり得ない〉とみているという。
〈アメリカと中国は敵同士というよりライバル同士だ。2国内の貿易額は昨年6000億ドル近くに達し、中国が保有する米国債残高は1兆2600億ドル(中略)互いに協力せざるを得ない〉し、経済改革がうまくいっていない習近平が〈アメリカとの勝ち目のない戦いに乗り出している場合ではない〉という事情もある。
とはいえ、〈軍事的優位を維持するアメリカと、天井知らずの野心を持つ中国が、真正面からにらみ合い、対立の火花を散らす時代〉の到来は間違いない。
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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より
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