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パリのテロ事件とISに関してテレビ朝日系「報道ステーション」の報道ぶりは目に余る。
『週刊新潮』(12月3日号)が早速、噛みついて、「『イスラム国と話し合え』という綺麗事文化人」。読んで胸のつかえが降りた。
朝日新聞の投書欄「声」、TBS系「サンデーモーニング」のコメンテーター田中優子法大総長などの意見を批判した後、〈真打ち〉として取り上げたのが「報ステ」の古舘伊知郎キャスター。16日の放送ではこう言い放ったという。
〈この残忍なテロはとんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される(中略)ドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも反対側から見るとテロですよね〉
続いて19日。
〈この日の『報ステ』は、ISの美点ばかりが描かれた、イスラム国の宣伝映像を「解析のため」に5分間放映。続いて、アメリカの誤爆で家族を失い、自らも怪我を負ったパキスタン少女のインタビューを流す〉
要するに「報ステ」、古舘キャスターは「空爆もテロ」「ISには軍事力より対話を」と言いたいらしい。が、〈論外の主張〉と中西輝政京大名誉教授が一刀両断。
〈「テロとは一般の庶民の生命と財産を意図的に奪い、人々に恐怖を与え、自らの主張を通そうというもの(中略)誤爆は決して故意ではない(中略)人道的な意味でのモラルのレベルがテロとはまったく違うのです」〉
〈「テロと同一視する議論は、テロの悪質さを覆い隠してしまうという意味で、結果的にイスラム国を利するもの(中略)そのレベルでの発言しかできないのは、国際社会における日本への信頼を傷つけることに繋がります」〉
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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より
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