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今週は原節子に尽きる。
各誌、特集を組んでいるが、過去のエピソード、小津安二郎監督との話、同居していた甥(おい)熊谷久昭さん、司葉子、香川京子などのコメントも各誌共通。
なかでは『週刊新潮』(12月10日号)が最も読み応えがある。長年の蓄積と取材力の差を見せつけた形だ。
9ページの特集とグラビア5ページで「ヴェールを脱いだ『原節子』隠遁52年間の後半生」。
〈その(原さんの)死から5日後の9月10日、三姉が106歳で亡くなっていた〉〈7人きょうだいでは98歳になる四姉だけが存命〉
などの情報を報じたのは『新潮』のみ。
そしてちゃんと四姉に取材している。
〈早朝の住宅街で、ジャージ姿にニット帽の老女(中略)矍鑠(かくしゃく)とした佇(たたず)まいは、せいぜい70代といったところで、大きな目や存在感のある口元は故人を彷彿(ほうふつ)とさせる。あらためて愛妹について尋ねると、
「お陰さまで、大往生でした。もう胸がいっぱいで、何もお話しすることができません…」〉
もう一度言う。さすがに『新潮』だ。
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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より
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