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27日、中国全人代常務委員会は「反テロ法」を全会一致で可決した。
これほど滑稽なことはない。チベットやウィグルで散々テロをやってきた中国共産党が、どのツラ下げて「反テロ法」。
同法はテロについてこう言っている。
「暴力、破壊、脅迫などの手段で、社会をパニックに陥れ、公共の安全を脅かし、人身、財産を侵害し、国家や国際組織を脅迫し、その政治目的を実現する主張と行動を指す」
圧倒的な軍事力で制圧し、言語を奪い、宗教ばかりか、その民族が持つ独自の風俗、習慣までも禁止する。例えばウィグルではイスラムの男性の髭までも剃れという。ウィグル人が何人か集まっただけで、共同謀議と言って逮捕する。これらこそまさに中国共産党によるテロだろう。
しかもこの「反テロ法」には厳しい報道規制が規定してある。
李寿偉全人代刑法室副主任によると「模倣される可能性のあるテロの詳報を報道してはならない。テロ事件の対応中は反テロ活動機関の承認を得ずに対応状況などを報道してはならない」。
これだと中国政府がテロだと判断すれば、チベットのこともウィグルのことも、一切、報じられなくなる。
そればかりか、「IT企業は暗号情報解読を支持しなければならない」
この「反テロ法」を真っ先に適用すべきは中国共産党だろう。
ついでだが、 この「反テロ法」に関して朝日も毎日も一言も批判しないのは何故なのか
花田紀凱
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