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【 タブーと自主規制(2) 】
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【 タブーと自主規制(2) 】

2014-04-30 08:30

    「本当はタブーなんてないのに、勝手に自己規制をしているのが日本のマスコ
    ミだ。記者やディレクターたちは勝手に自己規制をして、勝手にタブーのふり
    をしている。これが最大の問題だ」

     こう言い切った田原さんの発言を端緒に、議論は白熱していく。

    「政治家に質問できない政治記者が増えた」

    「論争になることを避けようとする」

    「ディレクターが上司から怒られることを嫌がって勝負しない」

     こうして自主規制をテーマに話が広がっていった。

     確かに日本のメディアの「タブー」と言い訳される自主規制はヒドい。

     1999年、私がニューヨークタイムズに入った際に一番驚いたのは、ほか
    でもない日本のメディアとの「タブー」における感覚の違いだ。それは善悪の
    問題ではなく、根本的な価値観の違いだとシンポジウムの冒頭でも私は述べた。

     ニューヨークタイムズでは「自主規制」は明確に「恥」であり、ジャーナリ
    ズムにおける「罪」であっ

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