ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科【SS版】 part8(TRPG編完結!)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科【SS版】 part8(TRPG編完結!)

2013-11-03 19:14
  • 3


※このSSは権利問題により削除したゆっくり解説動画
ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科」シリーズの、
茶番(ストーリー)部分のみを纏めてリメイクした内容になっています。
また、現在投稿中のゆっくり解説動画
ゆっくり妖夢がみんなから学ぶ ウルトラ怪獣絵巻」や、
ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ 昆虫大百科」の前日談という扱いにもなっております。
ウルトラシリーズ及び、東方Projectの二次創作なので苦手な方は注意!!
(設定等も原作を元に、一部オリジナルが入っています)


前回のお話はこちらからどうぞ。

http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar339061

part8「騒動の結末」

薄らと霧がかかった朝焼けに照らされ幻想的な輝きを見せている川の土手を、
大柄な体格をした男、「川口琉夫」が全力で疾走している。
琉夫は目に涙を浮かべ歯を食いしばりながら、
背後より迫る来る巨大な「触手」の攻撃を避けつつ、
ある「覚悟」を決めてひたすら目的地に向かって走り続けていた。


琉夫 「ハァ・・・ハァ・・・見ているんだお、琉美!もう少し、もう少しで・・・!!」



霊夢 「で、私達は具体的に何をすればいいのよ?やる夫から援護しろとは言われたけど」

やらな「援護と言っても、相手と直接戦う事だけが援護じゃないぞ?」

霊夢 「後方支援っていう奴?うーん、触手がやる夫に向いているんだから、少しは自由に行動が出来る訳よね?」

魔理沙「そうだな、今までに比べれば敵に発見される確率は大幅に下がっている」

霊夢 「そうねぇ・・・じゃぁこうしましょう!」

やらな「・・・ふむ、多少危険だがこの際だ。とことんやってみるか!」



琉夫は「目的地」まであと数kmに迫っていたが、
触手の攻撃を避けつつ全力疾走を続けていたので、
徐々に体力を失いその勢いは衰え始めていた。
しかし琉美の最後の姿を何度も思い浮かべる事でその度に涙し、
悲鳴を上げる体に鞭を打ちながら尚も全力で川の土手を疾走し続ける。
触手も手痛い一撃を食らわされた相手、琉夫に憎悪の感情を剥き出しにしており、
琉夫の肉体を縛り上げようと、青い波動空間から次々と細い触手を出現させている。
触手の数が増そうとも、琉夫はあくまで冷静に右へ左へと攻撃を避けつつ、
隙があれば触手を掴んで引きちぎり、相手を逆上させていた。
自分の体力が残りわずかな事を悟らせない為に、
その目に涙を浮かべながらもあくまで相手に余裕を見せ付ける。
これこそ敵の注意を全て自分に引き付ける為の、琉夫なりの戦い方であった。


琉夫 「(よし、土手を抜けた!あとはこのまま真っ直ぐ進めば・・・!!)」


その時、道路の反対車線から勢い良くパトカーが飛び出し、
琉夫を軽く跳ね飛ばす事で彼を車の屋根に乗せ、触手の目の前でUターンをして急発進する。
自分の身に何が起こったかをしばらく理解出来なかった琉夫だが、
車内から聞こえる会話を耳にして、思わず開いた窓から車内へと顔を覗かせた。


琉夫 「二重の意味で一体どういうつもりだお!ここは俺一人でやるって言ってあったし、何より人を跳ねるとは何事だお!?」

依夫 「すまんね、一々車を止めている余裕なんて無かったもので。それに見ろ、こっちの思惑通りあいつはこの車を追いかけ始めたぞ。」

霊子 「あの警察官二人を騙すのに苦労したんですよ?あれだけ琉夫さんが敵を煽ってくれた後だし、もうサイレンを使わなくても良さそうね」

依夫 「君まで着いてくるなんて、こっちは聞いていなかったがね・・・」

琉夫 「関係無い二人はもういいお!後は俺一人で・・・」

霊子 「関係無いですって?こっちはこの数日でどれほど酷い目に合っていると思っているのよ!最初こそ好奇心が勝っていてワクワクしていたけど、もう我慢ならないわ。あいつと決着を付けるんでしょ?私も協力させなさいっ!!」

琉夫 「わ、解りましたお・・・」

依夫 「(怒ると結構怖いな、この子・・・)」


屋根にしがみついた琉夫の指示でハンドルを左右に切り、触手の攻撃を次々とかわす依夫。
この辺りに土地勘のある霊子は目的地までの最短距離を依夫に伝え、
琉夫が通るはずだった道よりも遥かに短い距離でパトカーを目的地へと誘導している。
何時しか琉夫の目からは涙が消え、その鋭い視線は目的地へと向けられていた。


琉夫 「・・・見えたお!二人共、早く車から降りるんだお!!」

霊子 「お、降りろと言われても!?」

琉夫 「危ないから今すぐに!・・・えぇい、もう俺が出してあげるお!!」


琉夫は開いた窓に腕を突っ込み、
霊子を窓から引きずり出して近くのゴミ置き場へと放り投げた。
無数に積まれたゴミ袋がクッションになり霊子の体に大きな怪我は無かったが、
あまりに突然の出来事だったので、
ゴミ袋に包まれながら霊子は呆然とした表情で空を仰いでいた。


依夫 「な、なんて無茶を!?」

琉夫 「次は探偵さんだお!」


依夫も霊子と同じく窓から放り出されたが、運悪く着地点は小さな街路樹の上であり、
背中に細い枝が数本突き刺さって悶絶の表情を浮かべるのであった。



やらな「クソッ!何で俺だけダイスロールをミスるんだ!?」

霊夢 「ほぼ無傷である私との差は、日頃の行いの表れなのかしらね~♪」

やる夫「どの口が言っているんだお・・・」



ドライバーが居なくなったパトカーは段々と速度を緩め、
目的地の目の前でその動きを止めてしまう。
パトカーの上に立った琉夫は後ろを振り返り、
狂った様な動きをしながら追いかけて来る触手を待ち構えていた。


琉夫 「ここが正念場・・・さぁ、来いっ!!」


無数の触手の中心に潜む、白く巨大な太い触手が琉夫目掛けて振り下ろされる。
琉夫は大きく後ろにジャンプする事でその攻撃を回避し、
彼の足元にあったパトカーは触手の重みで鉄くずの様に変わり果てていた。
それを見た琉夫は口元に笑みを浮かべ、目的地で足を止めて次の攻撃を待っている。
琉夫が目指していた目的地とは「ガソリンスタンド」であり、
触手を一撃の元に粉砕する作戦を琉夫は依夫たちに進言していたのだった。
琉夫を狙い、再び巨大な触手が振り下ろされる。
その攻撃を琉夫は毎回ギリギリの所で回避し、
何時しかガソリンスタンドの地面を覆う頑丈なコンクリートには、
大きな「ヒビ」が入っていた。


琉夫 「(あと数回、あと数回で・・・!!)」

琉夫の企みに気付かず、耳障りな奇声を上げながら巨大な触手を振り下ろす怪物。
何時しかガソリンスタンドのすぐ上には、
触手が出現する際に現れる青い波動が集中していた。
素早く動き回る琉夫を足止めする為に、細く小さな触手も全てここに集結していたのだ。
1回、また1回と、ガソリンスタンドの地面に重くのしかかった触手の音が周囲に響き渡る。
すると、今までと明らかに違う金属音がガソリンスタンドの地面から響き、
触手も異変に気付いてその動きを一瞬ストップさせた。


琉夫 「おや?この香りは何ですかな?俺には何処かで嗅いだ覚えのある臭いに感じるお」


琉夫の狙いは触手の規格外の重みを利用して、
頑丈に作られているガソリンスタンドの地面を破壊し、
その地下に存在する「ガソリンの入ったタンク」を触手自身に破壊させる事だった。
衝撃でタンクは大きく凹み、その中からは大量のガソリンが漏れ出し、
まるで噴水の様に触手に降りかかっている。
琉夫はガソリンのシャワーを上手く避けつつ、大声で怪物に話しかけた。


琉夫 「お前の命運も尽きた!今からこの俺がたっぷりと料理してやるお!!」


やる夫「やる夫かっこよすぎだおwwwwwwwwwwwwwwwwww(バンッ!バンッ!)」

やらな「おい、机を叩くな!」

メフィ「なるほど。相手の攻撃を利用してタンクに穴を空け、ガソリンを浴びせる事によって引火しやすくする・・・と」

魔理沙「ここまで冒険するとは思わなかったな。確かにガソリンスタンドは【巨大な爆弾】みたいなものだが」

霊夢 「さぁ、後は【】のダイスロールね!」

やる夫「フッ、やる夫に追い風が来ている事は十分承知しているお。これで決める!【運命のダイスロール】!!」


コロンッ… コロコロ…


やらな「あっ」

メフィ「あっ」

魔理沙「あっ」

霊夢 「あっ」

やる夫・・・えっ?



琉夫はポケットから100円ライターを取り出し、
自分のシャツの一部を引きちぎってそれに引火させ触手に投げ付けると、
勢い良く燃え上がった触手は暴走し、辺り構わず攻撃を仕掛け始めた。
更に琉夫の上に空いた波動の奥底からは、今までに無い奇声と共に巨大な影が浮かび上がる。
ほんの僅かしか見えなかったが、それを目にした琉夫の体は固まり、
大きな目を見開きながら絶叫した。
触手の本体と思われし皺だらけの大きな肉の塊には、幾つかの穴があった。
だがその穴の配置はまるで、
エドヴァルド・ムンク」の描いた絵「叫び」に登場する人の顔そのものであり、
見る者を強烈な不快感に陥れる禍々しい見た目をしていた。
更に大きな顔の近くには似た様な形をした小さな顔らしきものが無数に存在し、
その口と思われる穴から細い触手が伸びていたのだ。
白く巨大な触手は、怪物の左腕だった。
怪物のシルエットはまるで、異形の海洋生物を集めて凝縮したかの様な醜悪なもの。
この怪物は自分の住む世界の住人では無く、
別の世界」に住む生き物だと琉夫は本能的に感じ取っていた。

恐怖のあまり足が動かない琉夫は頭が真っ白になり、その場に立ち尽くす他無かった。
すると白く巨大な触手はガソリンタンクにもう一撃を加えてしまい、
数個存在した全てのタンクに触手の炎が引火。
ガソリンスタンドは轟音と共に爆発を起こし、その炎は怪物の本体が潜む穴の中にも直撃。
再び奇声を上げた怪物は触手を全て穴の中に戻し、
青い波動もその姿を完全に消してしまった。
爆発を見て霊子と依夫がガソリンスタンドの近くに駆け付けるも、
琉夫は遂にその姿を現す事は無かった・・・




あれだけ騒がしかった蝉も何時の間にか居なくなり、春日部市に秋が訪れた。
TVでは依然として春日部で起こった怪事件の報道が繰り返し流されており、
鳩ヶ谷探偵事務所では「秘書の霊子」が、TVを見ている依夫にお茶を汲んでいる。


霊子 「早いものですね~。あれからもう二ヶ月ですか・・・」

依夫 「このガソリンスタンドの爆発した映像を見る度に、あの男の事を思い出すよ」


霊子は事件後にOLの仕事に復帰するも、
上司や同僚から事件についてしつこく聞かれるのが嫌になり、転職を決意。
今は「秘書のプライベートには介入しない探偵」である依夫の元で働いていた。
依夫も「あの警察官2人」と今でも連絡を取り合い、
事件の情報を纏めて警察に報告する作業を続けている。
捜索依頼をされていた膨大な数の行方不明者も、
ほとんどが一連の事件の犠牲者だと証明出来る日もそう遠くは無いだろう。


霊子 「でも、ガソリンスタンドの跡から琉夫さんの死体は結局見つからなかったんでしょう?」

依夫 「あの規模の大爆発だからなぁ・・・粉々に吹っ飛んだのかもしれん。もしくは・・・」

霊子 「何です?」

依夫 「いや、何でもない」


依夫は笑いながら霊子の汲んだお茶を手にし、
窓を開けると秋晴れの澄み切った青空を見上げた。
秋の埼玉県春日部市。
通りには人の姿が戻り、街には何時もの穏やかな空気が流れていた。





禍々しい奇怪な形をした黒い岩が立ち並ぶ島。
周囲は静かな海に囲まれ、空は星一つ無い暗闇で覆われている。
そこには岩場に腰掛ける大柄な男が一人。
彼の焚き火の近くにはグロテスクな姿をした生物が串刺しにされ、
男は本日の夕飯が焼き上がるのを心待ちにしていた。


琉夫 「あの化け物の故郷・・・寂しいけど、どこか静かで落ち着く所だお。おっ?そろそろ良い具合かお?」



ゆっくり霊夢とやる夫がプレイする ウルトラ怪獣TRPG」編、完結。



part9に続く
http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar401892

まなしなへの連絡先など
主な活動拠点であるブログ→   http://ultramanasina.blog102.fc2.com/
何かあればこちらまでメールを→ soundwave0628@gmail.com
何故か始めたtwitter→      http://twitter.com/soundwave0628
広告
×
別世界に住み着くことになるとは・・・
ていうか、もう順応してるww
71ヶ月前
×
乙~遂に完結っ!これでスッキリしたー!
まなしなさん本当に乙かれさまでしたっ!
71ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。