※このSSは権利問題により削除したゆっくり解説動画
「ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ ウルトラ怪獣大百科」シリーズの、
茶番(ストーリー)部分のみを纏めてリメイクした内容になっています。
また、現在投稿中のゆっくり解説動画
「ゆっくり妖夢がみんなから学ぶ ウルトラ怪獣絵巻」や、
「ゆっくり霊夢とやる夫が学ぶ 昆虫大百科」の前日談という扱いにもなっております。
ウルトラシリーズ及び、東方Projectの二次創作なので苦手な方は注意!!
(設定も原作を元に、一部オリジナルが入っています)
前回のお話はこちらからどうぞ。
http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar413936
part21「悪魔の最後」
霊夢 「マウンテンガリバー5号?」
やる夫「1号から4号は何処に居るんだお?」
できる「そんなもの無いですよ」
魔理沙「ナイスだぜ早苗!これに乗れっていうんだな?」
早苗 「もちろんです!さぁ皆さん、頑張って下さいね!」
やらな「えっ?俺たちだけでか!?」
早苗が合図をすると、マウンテンガリバー5号の目から光が溢れ出し、
霊夢、魔理沙、やる夫、やらない夫の体を包み込むと、
4人の体は宙に浮いてマウンテンガリバー5号の目の中へと吸い込まれていった。
すると4人はコクピットの中に入り込んでおり、
唖然とした表情をしながらそれぞれの席に着かされていた。
霊夢 「ちょっと早苗!少しは説明してちょうだい!!」
早苗 「マウンテンガリバー5号とは、ウルトラマンダイナに登場した人類の誇るスーパーロボットなのです!本編では欠陥として操縦席が小さく作られていたりしていましたが、この機体は違います。目から操縦席に直接入り込む事ができ、更に4人までが搭乗可能なコクピットの広さを実現!私の頭の中で作られた設定を元にして生み出したので、【MG-5:マークⅡ】とでもしておきましょう!」
やる夫「名前は解ったけど、これってどうやって動かすんだお?手元には装置らしいものが無いし・・・」
早苗 「やる夫さん、頭の中で右手を前に出すイメージを思い浮かべて下さい」
やる夫「えっ?こうかお?」
やる夫がイメージすると、MG-5は右手を前へと突き出した。
やる夫「おおっ!凄いお!!」
やらな「成程、直感で操作出来る訳か!」
霊夢 「簡単で何よりだわ、これならあいつを食い止める事が出来る!」
早苗 「私の妄想の産物なので、操作方法もシンプルにしておきました。混線しない様にもなっているので、思考がある程度バラバラでも最優先事項を自動で判断して動く仕組みです!」
きめぇ「そんな小難しい設定を作ってまでわざわざ4人を乗り込ませずに、遠隔操作か何かで早苗さんが動かせば良かったのでは?」
早苗 「きめぇ丸さんは解っていないですねぇ。浪漫ですよ、浪漫!」
妖夢 「ろ・・・浪漫?」
MG-5は苦戦するメフィラスの方へと向き、
異変に気が付いたキリエロイドは突然現れた巨大ロボットを見て驚きを隠せずに居た。
キリエ「な・・・何だアレは!?」
メフィ「ゲホッ・・・そ、想像していたものとは随分違いますね・・・」
魔理沙「行くぜキリエロイド!私たちの力を見せてやる!!」
MG-5は足のブースターを使ってキリエロイドへと猛スピードで近付き、
タックルを浴びせてキリエロイドの体を吹っ飛ばし、地面へと叩きつけた。
そして膝を付いていたメフィラスへと手を差し伸べるとメフィラスはその手を掴み、
メフィラス星人とマウンテンガリバー5号:マークⅡが、
倒れたキリエロイドの前に並び立った。
アナ 「何という事でしょう!巨人が2体戦っている中、今度は巨大なロボットが姿を現しました!こちらに入ってきた情報を纏めると、炎を放って暴れていた巨人が【キリエロイド】、それに立ち向かっている巨人が【メフィラス星人】、そしてメフィラス星人を助けに現れたロボットが【マウンテンガリバー5号】と呼称されています。いずれもウルトラマンに登場したキャラクター達らしいのですが、私には目の前で起きている出来事が夢では無いのかと、未だに半信半疑のまま中継をしております!」
街頭テレビでもその模様が中継されており、
多くの人々が驚きの声を上げながらその様子を見守っている。
子供A「お母さん!あれ!メフィラス星人だよ!!」
子供B「ウルフェスで見たー!!」
母親 「あら、本当ね。私達を助けに来てくれたのかしら?」
男性A「メフィラス星人って、確か悪者だったよな?」
男性B「あぁ、それが俺たちの為に戦ってくれているのか・・・?」
子供C「マウンテンガリバー5号だ、僕人形持ってるよ!あっちはキリエロイドとメフィラス星人!」
Cの父「ど、どうなってんだこりゃぁ・・・?」
キリエロイドが起き上がると、すかさずMG-5はパンチの連打を浴びせた。
キリエロイドは腕でガードをするのが精一杯であり、
相手のパワーに徐々に押されている事に気が付き始めていた。
キリエ「クソッ・・・!体が思う様に動かん・・・!!」
魔理沙「エネルギーの使いすぎだぜ!私たちを散々狙っていたもんな!」
やる夫「またメフィラスを酷い目に合わせて・・・やる夫はもう怒ったお!!」
パンチを止めたMG-5は、今度はキリエロイドの腕を取ってそのまま空中へと持ち上げ、
まるで背負い投げの様なスタイルでキリエロイドを地面へと叩きつけた。
早苗 「良いですよ!私の想像以上に機体の俊敏さも上がっています!」
霊夢 「次は、こうよ!!」
キリエロイドの腕を掴んだままMG-5はブースターを使ってジャンプし、
キリエロイドを空中に放り投げると、
MG-5は更に加速してその上を行き、キリエロイドの背中に乗ってそのまま落下し、
全体重を乗せてキリエロイドを地面へと押しつぶした。
キリエ「グハァッ!!」
霊夢 「どう?参った?」
やらな「うわぁ・・・」
やる夫「これじゃぁどっちが悪役か解らないお・・・」
霊夢 「な、何よ?」
魔理沙「地が出ちゃったな、霊夢」
キリエロイドはMG-5を押しのけて立ち上がると、両腕から交互に火炎弾を発射した。
狙いは早苗たちの居るビルだったが、その前にメフィラス星人が立ちはだかり、
手を交差させてバリアーを展開する事で次々と火炎弾を防ぎ切った。
メフィ「させませんよ?」
キリエ「おのれぇ・・・邪魔だぁッ!!」
今度は聖なる炎を出現させようとエネルギーを集中させたが、
MG-5が後ろからキリエロイドの体を押さえ付けてそれを阻止した。
やらな「絶対にさせんぞ!もうアレだけは御免だからな!!」
キリエ「クッ・・・離せ!この愚か者が!!」
キリエロイドは周囲に無差別に火炎弾を発射し、道路やビルの一部で火災が発生し始めた。
メフィラスはテレポートとバリアを駆使しながら火炎弾を防ぐも、
防ぎきれなかった2発が着弾し、遠くに見える家屋と近くにあるビルが爆発、炎上した。
メフィ「し、しまった!!」
できる「あのビルって・・・僕の職場じゃないですかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
でって「あっ・・・」
きめぇ「ご愁傷様です」
できる「休日だから誰も中には居ないでしょうけど・・・(いや、逆に考えると・・・これでしばらくあの会社を休める・・・かも・・・?)」
妖夢 「急に笑顔になってどうしたんだみょん?気でも狂ったのかみょん!?」
早苗 「お察しします・・・」
火炎弾を撃ちきったキリエロイドは、
足をよろつかせながらその場に立っているのがやっとだった。
それを見た魔理沙はチャンスだと感じ取り、早苗に向かって大きな声で話しかけた。
魔理沙「早苗!ここで決めたいんだが、何か必殺武器は無いのか?」
早苗 「勿論ありますとも!では、渡しますよーっ!!」
早苗が何かを念じると、MG-5の手元に巨大なビーム砲が出現した。
霊夢 「な、何よこれ!?」
早苗 「MG-5の必殺武器である【スペシウム砲】です!更に魔理沙さんが持つ【アレ】と同調させてみました!」
魔理沙「おお、助かるぜ!これを何時もの容量であいつに向ければいいんだな?」
魔理沙は帽子の中から愛用の【ミニ八卦炉】を取り出し、
それをキリエロイドの方へと向けた。
魔理沙「外の世界じゃ使えなかったからな、ようやくコレの出番って事か。私が狙いを付けるから、お前らがあいつを空中にブッ飛ばしてくれ!」
やらな「よし!やるか!!」
やる夫「やる夫たちのコンビネーションの良さを・・・」
霊夢 「見せてあげるわよ!メフィラスもいいわね?」
メフィ「承知しました!」
よろめくキリエロイドに対し、メフィラスとMG-5はほぼ同時に掴みかかった。
キリエ「き・・・貴様ら!!2対1で卑怯だとは思わんのか!!」
霊夢 「卑怯も・・・」
メフィ「ラッキョウも・・・」
5人 「あるものかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
メフィラスとMG-5は全く同じタイミングでキリエロイドに強烈なアッパーを繰り出し、
その反動でキリエロイドは空中へと飛ばされてしまった。
すかさずMG-5はスペシウム砲を構え、宙に舞うキリエロイドへと狙いを定めた。
そしてメフィラス星人も右手を突き出してそこに左手を添え、
拳の先に大きなエネルギーを集中させ始めた。
魔理沙「行くぜ!スペシウム・マスターーーースパーーーーーークッ!!」
メフィ「フゥーーンッ!!」
スペシウム砲からは巨大なビームが発射され、
MG-5は両足を地面に剃らせながらその反動を受け止めている。
更にメフィラス星人の腕からは稲妻の様な【グリップビーム】が発射され、
キリエロイドはその2発を同時に受けて大きな光に包まれて行った。
キリエ「ば・・・馬鹿なッ・・・!!またしても・・・またしても我らは邪魔者と人類の前に敗れ去るというのか!?人々は愚かにも破滅の道を選ぶというのか!?我らの救いが無ければ・・・いずれ人類はッ・・・!!」
霊夢 「馬鹿にしないでくれる?何だかんだでね、人間っていうのはしぶとい生き物なのよ。そう簡単に滅んだりしないわ」
メフィ「そうです。貴方こそ、一度真剣に人間の事を学ぶべきでしたね。変な固定観念を持ち続けている限り、また復活したとしても同じ事を繰り返すだけですよ?」
キリエ「黙れッ!!我らこそが・・・絶対・・・!!キリエルこそが・・・世界を・・・!!グアァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!」
空が大きな光に包まれ、その中心部ではキリエロイドの体が粉々に砕け散って行った。
周囲に居た人々もあまりの眩しさにその手で目を覆っていたが、
恐る恐る空を見上げると、そこにキリエロイドの姿は跡形も無かった。
そしてメフィラス星人とマウンテンガリバー5号:マークⅡが、
その勇姿を見せ付ける様にして雄々しく立っていたのだった。
人々はキリエロイドが倒された事を知ると歓声を上げ、
ビルの屋上で戦いを見守っていた早苗たちも大きな声を出して喜んでいた。
首相 「い・・・いたたたた・・・わ、私は・・・一体・・・?」
意識を取り戻した首相は額を押さえながら起き上がり、街頭TVを見て盛り上がる人々を眺め、
周囲で何が起こっているのかを全く理解出来ずに居た。
すると2つのソフビ人形を持った子供が興奮気味に駆け寄ってきた。
子供C「おじさん、こんな所で寝ていたの?」
首相 「あ・・・あぁ・・・このヘンテコなキャラクターとロボットは、あのTVに映っているものと同じものかい?」
子供C「そうだよ!メフィラス星人とマウンテンガリバー5号って言うんだ!僕たちを守ってくれたヒーローなんだよ!知らないのならこれ、あげる!」
子供はそう言うと首相に2つのソフビ人形を手渡し、
嬉しそうに両親の元へと駆け寄って行った。
首相は手にした2つのソフビ人形を見ながら自分のしてきた事の一部始終を思い出し、
TVに映る映像を見て苦笑いをしながら空を仰いだ。
首相 「日本を救ったヒーロー・・・か・・・」
part22(最終回)に続く
http://ch.nicovideo.jp/ultramanasina/blomaga/ar415302
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