読書感想#1『風の名はアムネジア』
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

読書感想#1『風の名はアムネジア』

2019-04-09 23:47
    実家に戻ったのですが、本が多すぎて部屋からあふれてしまったので、
    片っ端から読んでいき、感想などをまとめたら大体は手放してしまおうと決めたので、
    備忘録的な感じで感想文を書いていくことにしました。
    問題は感想文が苦手なことです。

    今回はソノラマ文庫『風の名はアムネジア』。
    著者は菊地秀行。絵は天野喜孝。
    昭和59年12月1日の第5版です。
    2001年にアニメもやったみたいですね。

    大まかなあらすじは、
    人類が突如として記憶喪失症"アムネジア"にかかってしまった世界のアメリカで、
    主人公ワタルがとある街で出会ったソフィアという謎の女性と共にアメリカを横断する話です。
    ジャンルはSFかな?

    ☆ 7/10 といった感じ。
    読んでみるといいよ、と勧めたいところだけど、いかんせん絶版で、
    電子書籍もないので勧められないっていう。



    以下、ネタバレありの感想。






    ゾンビものと似たようなものではあるのだけど、原始人状態の人というだけで、
    気づけばグループを作り、缶詰の開け方を気づき共有したり、宗教まで作り上げる。
    文化的な記憶が無くなればそうなるか、というモデルを見た感じ。

    個人的にはPart5の盛り上がりが好き。
    動物が敵宇宙人たちを倒すあたりがかっこよかった。
    ページとしては2ページないんだけど。
    それとPart2。
    一番話が綺麗。
    そして辛い。

    アムネジアはソフィアをはじめとした宇宙人が、
    地球人が宇宙に進出した本質を確かめるためだけにやった実験、ということなんだけど、
    やることが極端すぎてとんでもねぇ。
    人類全体にアムネジアをいきなり起こせるんだから、脅せばよかったのに。
    さらには、宇宙を侵略するためか、地球から退避するためか、のどちらかを確かめて、
    後者だと判断されたら記憶を戻すといっている。
    いや、記憶が戻ったら悪化しそうな気がするレベルでもうぼろぼろなんですがー。
    なんとか落ち着いているところに種明かしするとか、他人事すぎて笑えん。
    そこが面白かったけど。アムネジアをいきなり起こしておいて後処理が丁寧、なんてのは変だものね。
    文明や能力レベルの差が大きすぎて、モルモットが箱から出てきたから押し戻してみた、
    って感じの扱いなのは笑った。


    ただ、最初にロボットが出てきていかにも旅路全体の敵みたいに思わせて、
    全然出てこなかったのは拍子抜けでした。
    表紙に描かれているのに。ロボット乗って無双とかしてもよかったのに。
    でも拳銃だけで戦うのもいいよね。
    マグナムだから大体なんとかなるのも好き。

    あとは表現の関係なのか、菊地さんの作風なのか、はたまた自分が読解力がないのかわかりませんが、
    はしょられて場面が飛んだような気がする箇所がたまにあったので、
    読むペースを乱されてしまったのは辛かったです。
    会話文の主が分かりづらい状態で読んだ後に、主が違った場合の読み直しとか。


    アメリカが舞台だったけど、日本が舞台のも見てみたいなぁ。
    でもアメリカ横断という刺激があって、ソフィアの目的地まで行くというような話の終点がないと、
    サバイバルの話で終わりそうだからこれでいいのかも。
    日本だと崩れたがれきで移動もままならなくて、徒歩とかになっちゃいそうだし。
    でも、最後に記憶が戻るかどうかはあやふやで終わってるから、
    「記憶が戻った世界」での話は見てみたい。
    生き残っていた人々の混乱っぷりと、そこからどう生きていくのか、
    文明を取り戻していくのか、その生活を続けていくのか、
    人間ドラマって言うのかな、そういうのは見てみたい。
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。