うしじまいい肉にっこり人生相談
file:140 「片思いばかりしてしまいます」
性的対象として異性を好きになるのに時間がかかり、せっかく口説かれても私が相手を好きになる頃には相手がこちらに関心をなくします。
また、好きになると次へ行くのに時間がかかり、結局、年単位で無駄に見つめています。
大学生くらいまではこんなふうでも「相手を好きな私」に満足していたのですが、周囲の結婚・出産ラッシュや、受け身でいると限定される出逢いというものを肌身で感じ、なにか見方、価値観を変えることができないか、と相談させて頂きます。
お願いします、にっこりぶったぎってやってください。
今は、バツイチ、5年付き合う彼女もち(一年前に浮気相手として気軽に口説かれてお断りし、その後、親しくなって好きになり、半年前に真面目に告白してフラれた友人)に未練がましく想いを寄せています。
28歳 女性 / ダンサー
【うしじまの回答】
うーん、自分を口説いてくる人と付き合おうとするのがいけないんじゃないですか?
私、口説かれて付き合ったことなんて、一度たりともないですよ。
だって、別に好きじゃない人が、私のことを好きになって、一生懸命なにかをしてきたからといって、私がその人のことを好きなるとか、ありえないですもん。
もともと私が気に入っていれば、口説かれた場合にもOKするかもしれないけど、気に入っていない段階で口説かれても、うっとおしいだけですよね。
なので、「相手を好きになる頃には相手がこちらに関心をなくす」というのは、そんなに好きじゃない男から口説かれているのが主な原因なんじゃないかと、私は思います。
だから、なるべくたくさんお友達を作って、その中から漁っていくのがいいんじゃないかな、と。
「漁る…(笑)」(温井)
で、「周囲の結婚・出産ラッシュが~」なんてことは、あんまり考えなくてもいいんじゃないですか?
それよりも、「ダンサーとして、今後、ちゃんと食っていく方法」とかについて、真面目に考えたほうがいいですよ。
だって、あなた、もう28歳でしょ?
もうちょっとカネのことについて考えたほうがいいんじゃないですか?
こんな、恋だの愛だの出産だの、そんなくだらないことを考えるよりも、そっちのほうが大事だと思いますよ。
そもそも、ダンサーってカネになるんですか?
私は、何よりもそこが心配ですね。
私は、「ダンサーを辞めるべき」とかは、全然思わないんです。
ダンサーはとても素敵な職業だと思う。
ただ、その他に、副職を見つけてダブルワークをしたりして、そこで面白いなと思う人を見つけたら、自分から告白をするとか、ご飯に誘ってみるとか。
そういう、受け身ではなく、もっとアクティブに、自分が気に入った人に話しかけていくと言う方法を取ったほうがいいと思います。
「未練がましく想いを寄せている」ということについては、それは未練がましく想いを寄せていてもかまいません。
それと同時に、別の人にも想いを寄せてみましょう。
という感じでいかがでしょうか?
周りが結婚したりとか出産したりとかって、そんなに気になるものなのかねえ?
私、まるで気にならないけどね。
「でも、28歳って、わりと女性が焦りだす年齢じゃないですか? 30を前にして」(温井)
だってさ、50とかで結婚したりする人もいるしさ。
だから、いつもの「黄昏流星群を読め!」って話ですよ。
「またかよ!」って、「うしじま、黄昏流星群を勧めすぎだろ!」って思われるかもしれないけど。
本当に黄昏流星群を読んでくださいよ。
「私、もう70なのよ? 恥ずかしいから電気を消して…」とか、そんなトークが繰り広げられている漫画なんですよ?
それを見たら、「あれ? 出産? 結婚? なんだったっけ?」って気分にもなりますよ。マジで。
なので、まず、黄昏流星群を読む。
そして、気に入った相手、気になるなと思った友達がいたら、自分から口説く。
この“口説く”っていうのが、ハードルが高いなと思ったら、飲みに誘う。
飲みに誘うっていうのは、口説くのと似たような行為ですからね。
そこで、なるべく好感触を与えましょう。