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  • しろばなま vol.10「せつないボーカロイドは好きですか ~ 夏が終わる前に編」紹介曲リスト

    2016-09-03 19:29
    夏の終わりが近づくと、やけにおセンチな気分になっていけませんね


    以下、曲紹介…というか恥ずかしい感想文です。
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    やさしいループ・サウンドに乗って、
    いつかどこかの夏の日がゆっくり…ゆっくり…描かれていく一曲です。
    重たく響くキックは、過ぎ行く時の経過を表すようであり、打ちあがる花火であり
    少女の脈動であるかのようにも聴こえてきます。
    どこか懐かしいのは何故でしょうか。
    自分が知る夏の風景とは…違うのに、です。






    夏の日溜まりの、においが溢れてくるような…そんなポスト・ロック。

    あの茹るような夏に溺れていた頃には分からなかったものが、
    幾度も夏を重ねる度に分かるようになって、次第に手は届かなくなっていきます。
    それを大人になった、と言うのであれば。
    なんともほろ苦いじゃぁ、ないですか。






    曲名に記載された22歳という年齢が気になってしまい、
    これまで何度も何度もこの曲を聴き返してきました。
    透き通るようなシンセの音色と4つ打ち。思いのほか、やけに淡々と進んでいくこの曲は
    まるで誰かの白昼夢を覗き見ているかのようです。

    一枚絵に描かれた初音ミクは、どこを見ているのか全然わかりません。
    何かを見据えているのか。行き場をなくして迷っているのか。そのどちらでもないのか。
    電車はお構いなしに発車し、次の駅に到着します。






    夏はお酒が飲みたくなりますよね。
    この曲を聴くとますますそうなります。
    イントロのギターと、どこか投げやりなGUMIの声に
    すぐにノック・アウトされて最後まで聴いてください。

    お酒を飲み過ぎて悪酔いした時にあることないこと吐き出すことを覚えてから、
    自分もそこそこ年月が経ちました。

    その度に…誰かに迷惑をかける度に
    もうお酒なんて一生飲まないぞ、と思うんですよね。
    思うだけなんですけど。






    ボーカロイド・シューゲイザーの傑作であるこの曲では
    メロウでありながらどこかポップな初音ミク歌唱が
    轟音のギターサウンドに完全に融け合い、とある夏の夕暮れを描画していきます。

    ボーカロイド歌唱に特に相性が良いジャンルダンスミュージック、
    もしくはデジタルロックというのが定説です。
    が、個人的にはシューゲイザーもそれに加えて良いと思うんですよね。どうでしょう。







    酔ったおじさんの曲です。

    以前知り合いのおじさんに、なんで人は歳とると昔話が増えるんすか?って聞いたら、
    歳とると楽しいことがどんどん無くなっていくからね、と答えが返ってきました。
    ぼくとおじさんはその時ビールの飲み比べをしていて、ふたりとも風景が廻っていました。
    頭がぐわんぐわんしてました。たのしい夏の夜でした。
    あの夜が、おじさんにとって「たのしいこと」に数えられる出来事になってたらいいなぁ
    …と、さっきふと思いました(作文)






    寄せては返す波のような優しいリフと、
    いまにも泣き出しそうに震える初音ミク歌唱が印象的な重厚バラードです。

    美しい。そしてせつない。さざなみ。

    どうでもいいけど、
    夏が終わる度に胸に去来する焦燥感と喪失感ってこれ一体なんなんでしょうか。
    人生で同じ夏は2度と来ない、なんて言う人もいますが
    それだけで説明できるほど単純じゃない気もします。






    空気感、ってありますよね。あると思うんですよ。
    夏の終わりなんかは、とくに。

    繰り返されるKAITOの低音歌唱がとても印象的なこの曲は、
    ゆっくりと…しかし確実に迫ってくる季節の終わり、
    その空気感を狂おしいまでに突き付けてくる一曲です。
    渋い。そしてせつない。






    青屋夏生さんの曲は本当に歌詞が良いです。
    なんで、と一晩中問い詰めたくなります。
    なんでこんな歌詞が書けるの。本当に良い。いいかげんにして欲しい。

    いつかのどこかで聴いたような泥臭いロックンロールに乗って
    あっけらかんと歌い上げる初音ミクは、聴いてる人に問いかけるわけです。

    「ねぇ、君はそうじゃないの」 と

    落涙したかって?聞くなよ






    この曲は…

    夏場に休前日の夜更しが過ぎて気が付いたらもう窓の外は明るくなり始めていて…
    必死に寝床に潜り込んで少しでも眠ろうとするんだけど全然眠れないから
    いっそのこと起き続けていようと思って早朝の街中を散歩しに行ったりすると
    日が昇り切っていないせいでなんだか涼しいんだか肌寒いんだか温いんだか
    よくわからない気温で歩いていると次第に謎の罪悪感が芽生えてくるのでやっぱり帰ってきて
    もう一度寝床に潜り込んでみたら今度はすんなり眠れて。眠って。
    二日、三日経ってから振り返ってみるとやけに現実感が薄いので
    あの罪悪感は何だったんだろうなと首を傾げるけどよく分からなくて
    まぁいいかと思うような

    そんな感じの曲です。聴いて。






    花火を曲にしました。みたいな曲です。最高。

    どかん、と打ちあがっては消えて
    静寂。また、どかん。どかん。
    その繰り返し。やがて最後が訪れるまで。

    …せつない。


    早口歌唱や唐突な曲展開、緩急、情報過多なPV映像表現などは何年も前から
    ボーカロイド楽曲動画によく見られる傾向として指摘されてきたものですが
    突き詰めるとこのようになる、という良い例でしょう。
    ひどく感情を揺さぶる力が、あります。素晴らしい
    素晴らしくせつない。






    この曲を久しぶりに聴いたので、
    ふと、自分が16歳の時はどうだったか…思い出そうとしてみたんですよ。

    そうです。
    思い出そうとして…
    思い出そうとして…
    思い出そうとして…


    もう、見事に思い出せなくなっていることに気が付きました。

    少し驚きました。
    だって、いつでもすぐ思い出せるものだって思っていたし
    それを疑ったことなんて無かったから。

    いやぁね、もちろん16歳の夏に何を”していた”のかはもちろん覚えているんですけど
    例えばそこで何を”思った”とか、”感じた”とか、
    もうハッキリ思い出せないんですよね。うっすらとしか。
    そんなもんだ、って言えばそうなんでしょうけど。
    知らないうちにとても遠ざかっていて、それを認識していなかった事実に
    せつなくなるんです。今更。


    この記事を読んでいるあなたはどうですが?
    16歳の頃を思い出せますか?

    どんな日々ですか、そっち側は。


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  • しろばなま vol.9 「合成音声歌唱と呪術的グルーヴ」紹介曲リスト

    2015-11-29 12:20
    ゴルジェ(GORGE)というジャンルの音楽を最近良く聴いています。

    参考)
    ゴルジェ(GORGE)という現象、そしてそのカルト的熱狂


    GORGEはもともと山や岩をモチーフにした音楽であり
    聴いていると確かに自然の荘厳さ、怪しさ、捉えどころの無さ…
    ある種の非人間的で奇妙なトランス感に出会うことがあります。
    これは「呪術的グルーヴ」と呼ばれ、GORGEの特徴の1つとされています。

    私はこの「呪術的グルーヴ」がとても好きです。とてもとても好きです。
    しかし、思い起こせば
    この感覚を楽しむことを知ったのはGORGEが初めてではないんですよね。

    VOCALOIDやUATUといった合成音声歌唱を用いた曲を掘っていると時折出会う、
    チープで音程を彷徨う様な歌唱、声にならない声、声を刻んでつくりあげた音…
    そういった曲を聴いた時の感覚が、まさに呪術的グルーヴと非常に似ているのです。
    だから好きなのかもしれません。


    そんなわけで、今回は少し実験的に
    呪術的グルーヴを感じるVOCALOID・UTAU曲を集めてみることにしました。

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    巡音ルカによる歌唱を分解して再構築。
    声にならない声の繰り返しが陶酔を誘います。




    空間系エレクトロニカ×雪歌ユフ。
    ノイズと溶け合う合成音声歌唱。




    こちらはホールで聴いている様な音響系。
    合成音声歌唱の発音はそもそもがオルガン的です。




    高速ダンスミュージック「JUKE」には
    ボイスサンプルを刻んで使う文化があります。
    ならば、声の楽器たるVOCALOIDを用いたJUKEでは?




    いわゆる「全部ミク」系の一曲。
    声と音の境界が曖昧になる音楽って、呪術的だと思いませんか。




    鬼才、みみみエナによる2015年の最先端。
    いいから聴いてくれ。話はそれからだ。




    初音ミクの声ってすごくおもしろいと思うんですよ。
    アホなのか、真剣なのか、時折全然分からなくなります。




    宗教音楽的な陶酔感と呪術的グルーヴは非常に近いんじゃないかと思っています。
    非人間的なグルーヴという意味で。




    ぐにゃぐにゃ感。
    たまらないです。





    それではまた次回!

    ⊂二二二( ^ω^)二⊃

  • しろばなま vol.8 「ミライ」とボカロ曲 /紹介曲リスト

    2014-09-24 22:09
    こんばんわ、しろばなさんです。


    マジカルミライ2014は大阪、東京共に無事終了しましたが、
    考えてみると、ボーカロイドムーヴメントにおいては、
    未来ではなく「ミライ」、もしくはそれに準ずる表記に良く遭遇します。

    マジカルミライ、project mirai 、みらいのねいろ etc…

    なぜ「未来」ではなく「ミライ」なのか?
    初音ミク7周年を迎え、8シーズン目のボーカロイドムーヴメントは
    どこに向かっているのか?

    …などといろいろ考えてしまう今日この頃です。


    そんなわけで、今回は「ミライ」をテーマにボカロ曲をセレクトしました。
    ※togetterまとめ ミライとボカロ曲(2014)http://togetter.com/li/717321
     を参考にしています。
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    地デジに変わるって言われたとき、近未来!とか思ってた 今ってあの頃から見て、もう随分なミライだよね (@nabanaba47さん)







    曲も動画も、古臭さと紙一重のミライ感(@sawadarlingさん)







    ミライやばい(@banaxie)







    電波とかデジタルとか、そういうワードはもう未来じゃなくなってるけど、それでもミライを感じるのです(@mavi___さん)







    「今」というのは、きっと誰かが夢見た「未来」だったんだなと(@kouhei391さん)







    宇宙ヤバイ。ほんとにヤバイ…(@banaxie)









    それではまた次回!

    ⊂二二二( ^ω^)二⊃