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ボーカルミックスダウン講座 vol.09 〜 ハモリパートの処理、その2 〜
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ボーカルミックスダウン講座 vol.09 〜 ハモリパートの処理、その2 〜

2013-02-22 21:57
  • 3

今回もハモリパートの音作りについてです。
リバーブを使った、音の奥行きを決める手法なんかも
ここで紹介したいと思います。

■ モジュレーション処理                       

ハモリパートのデータに対しては、
モジュレーション処理をかける事が多いです。

言い方によっては言葉が同じなので混同してしまうかもしれませんが、
エフェクターの種類にも『Chorus』と呼ばれるものがあり、
これは音に広がり感を出したりするものです。
こういったエフェクトをかけることにより、
ハモリパートをさらにハモリらしくするわけです。

■ ハモリパートにエフェクトをかける                 

実際に聞いてみた方が早いと思うので、
さっそくやってみましょう。

今回はLogicに付いてくるエフェクトで、
『Ensemble』というものを使います。
これは『Chorus』を多重処理できるようにしたもので、
『Chorus』エフェクトよりも広がりのある音にできます。
私の場合、ハモリパートのデータには
だいたいかけているエフェクターです。

まずは、処理前の音。

【ハモリパート、Ensemble処理前】

『Ensemble』の設定と、処理後の音はこちら。



【ハモリパート、Ensemble処理後】

音が左右に広がり、エフェクティブな音になりました。

オケとミックスしてみると、
さらにその違いが際立ちます。

【オケとミックス、Ensemble処理前】

【オケとミックス、Ensemble処理後】

こうやって聞いてみると、
処理前はボーカルと同じ場所で歌っているハモリが、
処理後はボーカルの周りから、包み込むように聞こえます。
結果的に、音量はそれほど変わっていないものの、
だいぶメインボーカルが目立つ形になっています。

他にも、『ピッチシフター』エフェクトを使い、
本来よりわずかに音程のずれた音をミックスする、
同じハモリパートを複数回録音し、
『ダブリング』効果を得る、といったやり方があります。

どれも音に広がりを出す手法なので、
いろいろ試してみてください。

■ モジュレーション処理の注意点                   

一つ気をつけておかなければならないのは、
今回挙げていった手法により、音に広がりは出ます。
しかし、音に広がりが出た分、
オケの中で目立ちにくくなります
ここは覚えておかなければならないところです。

一つの手法として、メインボーカルにも
こういったエフェクトをかけたり、
ダブリングをしたりすることはありますが、
やり過ぎてしまうと、本来目立つべきものが
目立たなくなってしまう、という本末転倒の状態になります。

確かにボーカルをダブリングすると、
細かいピッチやリズムのズレが聞こえにくくなり、
うまくなったように聞こえます。
しかし、先ほど言ったようにそれは諸刃の剣。
ボーカルが聞きづらくなったのでは、逆効果です。

いろいろ使える手法ではありますが、
使いすぎると後々面倒なことになりますので、
その辺の加減を考えながら、うまく使うようにしましょう。


■ ハモリのリバーブ処理とTips                   

私の場合、ハモリパートのデータに対しては、
メインボーカルより多めにリバーブをかけます。

モジュレーションや空間系のエフェクトは、
たくさんかけるほど音像がぼやけ、
後ろにいるように聞こえます。

それを利用して、リバーブを多めにかけることにより、
ボーカルよりハモリパートを後ろにいるように聞かせるわけです。

リバーブの種類や、かけ方を調整することにより、
音が近くで鳴っているか、遠くで鳴っているか、
というのをコントロールできるわけですね。

例題として、これをヘッドホン・イヤホンで聞いてみてください。


この曲の20秒ほどのところや、2番のAメロですが、
ミクさんが耳元で囁いてるように聞こえませんか?

メインのボーカルにはルームリバーブがかかっていますが、
例の囁き部分については、一切リバーブをかけていません。
リバーブ成分が無いうえ、パンを左に振り切っているため、
耳元で囁いているように聞こえるわけです。

これは逆のパターンですが、
リバーブのかけ方で距離感が調整できる、
という事がわかって頂けたかと思います。


いかがでしたでしょうか?
モジュレーション系のエフェクト処理は効果がわかりやすい分、
特に最初のうちは使いすぎてしまう傾向があります。
(俺もそうでした…orz)
必要な部分を見極め、やりすぎない程度に使うのがコツです。

次回はオートメーション処理についてです。
お楽しみに!
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VOのサンプルずっと聴いてて思ったのが、ゴムの声にすごく似ててワラタww
モジュかけるとだいぶ音が遠くなるんですね。ハモリでの処理で使う機会がほとんどなくてこんな処理もできるんだなーって思いました。耳に直接聴いてるかんじを作るにはPANを思いっきり振って何もかけないのがベストなのか・・・ウィスパーボイスとかにうまく使えそうですね。ディレイ音作ってそれを少し真ん中よりに持ってくるのもいいかもしれません。
モジュのエフェクトをやりすぎないのがコツ・・・・自分ではかけてるのがわかんなくなるまでやってる傾向が・・・^p^
104ヶ月前
×
>>1
確かに、ショートディレイを使ってダブリングもどき、というのもよく使う技ですね!
やり過ぎの範囲は難しいところですが、
それぞれ楽器、歌が何をやっているのかハッキリわかる、
というのが一つのキーポイントだと思います。
104ヶ月前
×
はじめまして!私もニコニコでMIX活動をしておりますが、やり方については我流でやってる部分が多く、いろいろな方のやり方を勉強させてもらっております。空間系のエフェクトは特に毎回頭を悩ませるところで、モジュレーションの深さで奥行きを変えるなど、とても勉強になります!これからも基本的なとこや、小技的なとこなど、いろいろご紹介頂ければ幸いです♪よろしくお願いします!
88ヶ月前
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