• 東京湾アクアライン 通行料金と交通量の関係

    2016-10-14 22:39

    ・東京湾アクアラインの需要予測の失敗

    神奈川と千葉を繋ぐ東京湾アクアラインは、建
    設当初1兆4400億円の建設費を回収するために
    は通行料金4000円で1日の交通量が30000~350
    00台必要と需要予測が立てられていた。

    当たり前だがリア充でもないのに片道4000円払
    って千葉に行く理由などない(確信)。仮に往復
    だと8000円くらい掛かることになる。


    開通当初から交通量は平均10000~15000台前後
    と散々な結果になった。"交通量×利用料金×
    利用期間+メンテナンス費"では建設費1兆4400
    億円+金利の回収はほぼ絶望的な状況になった。

    当時のマスメディアは利用人数が少なく通行料
    金の回収できない公共事業は失敗という論調だ
    った。



    ・公共事業と民間企業の商売との違い

    民間企業は基本的に赤字を出して商売をするこ
    とが出来ない。赤字を出すという事は使ったお
    金に対して戻ってきたお金の方が少ないという
    事なので、貯蓄してあるお金を使い切れば事業
    は続けられない。

    短期的な事業や社会貢献は別として、基本的に
    会社を経営する意味は継続性にあるので短期間
    の会社運営は割に合わない。


    それに対して公共事業は公共機関が行うので、
    赤字でも事業を続ける理由に妥当性があるなら
    続けることが多い。

    公共機関自体は税金という収入がしっかりして
    いるので長期的に安定した運営が出来る。


    さらにそれが国家の場合は国民や国内の企業の
    成功は国の税金の増加に繋がるという特徴があ
    る。

    つまり、経済効率が高まれば経済活動が活発に
    なり間接的に税金に反映される。



    ・東京湾アクアラインの料金変更

    1997年12月 道路開通
    1998年   交通量が15000台
    2000年   交通量が10000台
    2000年 7月 ETCのみ3000円に値下げされた。
    2001年   交通量が13000台
    2002年 7月 ETCのみ2320円に値下げされた。
    2009年   交通量が21000台
    2009年 7月 平日ETCのみ800円に値下げされた。
    2009年   交通量は34000台







    千葉県は首都圏と直結したことで、住民が増え
    経済が活発化している。南北に抜けるルートが
    出来たことで、他のルートの交通が減り渋滞が
    減っている。

    建設を主張した政治家、官僚、建設業者、地元
    の自治体も胸を撫で下ろしているだろう。



    ・値段を下げた時の販売量の増え方

    値段を下げた時の販売量・利用量の変化を予測
    す方法として"値段を半分にすると、量が1.7倍
    に増える"というものがある。

    何処で見たのか分からないが十数年前くらいに
    見た経済の本に載っていた様な気がする。

    この事を東京湾アクアラインの通行料金と交通
    量の事例で確認してみると開通当初の通行料金
    4000円の1/2が2000円、その1/2が1000円、そ
    の8/10が800円。

    その時の交通量は1.7×1.7×1.21=3.49倍とな
    り道路が開通して交通量の安定してきた2年目
    の10000台前後を基準にするとかなり近い数字
    が出ている。



    ・計算式の信頼性と正確性

    この計算式が信頼できるかという問題がある。
    経済学の理論はデタラメと一般的に言われてい
    るが、何も基準になるものが無いよりましだと
    思う。

    漫画家の佐藤秀峰氏が電子漫画に11円という値
    段を付けて販売した報告があるが、思い切った
    値段だなという個人的な感想と同時に値段の基
    準は?という疑問が浮かんだ。


    実物の漫画は450円前後とすると、私は電子漫
    画の価値は100~200円くらいとみている。150
    円とすると、35円に値下げすると販売量が3倍
    という計算が出来る。

    この計算の意味のない事は分かりきっているが、
    あくまで相対的な基準として使えば何らかの基
    準になると思う。そのためにはデータを長期的
    に沢山取る必要がある。



    ・結論

    電子漫画の場合は東京湾アクアラインのように
    少数の明確な選択枠ではないので、必然的に目
    立つための値段を付けなければ埋もれてしまう
    可能性が高い。

    一度安い値段を付けてしまうと、消費者は普通
    の値段を高く感じてしまうのでもう一度高い値
    段を付けることが難しくなってしまう。


    個人的には11円という値段は安すぎるように感
    じる。例えば40円としてそれを長期的に妥当な
    値段だと自他ともに納得させる必要があるのだ
    が難しい作業になるだろう。

    値段を半額に下げれば販売量は確実に増える。
    しかし、買いたいが値段が高いと感じているコ
    ンテンツにしかこの法則は成り立たないような
    気がする。
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  • ニコニコ言論 共産主義の失敗とビックデータの関係

    2016-10-14 22:30
    ・中国における原始資本主義

    長い間中国は、世界に占めるGDPの割合が高い
    国だった。1900~2000年のGDPは例外的に低い。
    理由は機械化に乗り遅れた事と経済的な独立を
    失った事による。

    しかし、それ以外の時期は人口が多い事を除い
    ても他の地域に比べて経済は活発だった。それ
    は中国の資本主義のシステムが世界の最先端だ
    ったからだ。


    春秋戦国時代の斉という国に管仲という宰相が
    いた。管仲や後の人が残したと思われる「菅子」
    という書物が現代でも残っている。

    公共事業が物価に及ぼす影響、貨幣の価値の意
    味、貨幣の価値を自由に変えて国に有利な状況
    を作り出す方法などが書かれている。西洋で生
    まれた銀行や株式や債券などを除けば、現代の
    資本主義に近い事がすでに考え出されていた。


    菅子は政治学が中心の眠たい本だ。明治書院が
    上・中・下巻一冊約6000円で発行している。

    春秋戦国時代の諸子百家は、「論語」「老子」
    「孟子」「旬子」「墨子」「韓非子」「荘子」
    「戦国策」「孫子」、漢王朝以後の時代の司馬
    遷の「史記」「漢誌」「後漢誌」「三国志」な
    どが有名。「史記」や「三国志」は金があるな
    ら横山光輝の漫画版からが入りやすい。



    ・資本主義の問題点と共産主義の出現


    マルクスとエンゲルスが1850年前後に共産主義
    を唱える。その頃の資本主義は好況と不況を繰
    り返しながらも順調に発展していた。

    しかし、企業や工場が大規模化するにつれて、
    労働者は何々家の次男の何々ちゃんから、労働
    を提供する幾らでも替えがいる人間というもの
    に変っていった。


    企業が厳しい競争にさらされている中で、労働
    者を物語のある人間だと認識しない一部の経営
    者は、労働者の人間性を無視するようになった。

    当時の先進国のイギリスやドイツは、通貨高に
    よる相対的な賃金の上昇で外国人の流入、通貨
    高で農作物が周辺国に比べて高くなる、食べて
    いけない田舎の労働者が都市近郊に集まるとい
    うどこかで聞いたことのある状態になっていた。


    企業は労働者を低賃金で働かせるか長時間労働
    をさせることで、ライバル企業より製品を安く
    売れるので利益が上がる。労働者は幾らでも確
    保できるので必然的に使い捨てになる。

    先進国にも関わらず労働者の権利が守られない
    ことに怒った一部の知識人は、賃上げと待遇の
    改善のための労働組合の結成や各国間の労働者
    の連携などを呼びかけた。



    ・共産主義の失敗

    共産主義と言ってもマルクスやエンゲルスの考
    えた共産主義とスターリンが推し進めた共産主
    義は違うと思う。

    スターリンは資本主義と共産主義が対立構造で
    どちらが勝つかという競争を行ってしまった。
    しかし、共産主義の基本的な目的は資本主義の
    修正であった。皮肉にも戦後の資本主義国は労
    働環境の改善などの資本主義の修正を行った。


    共産主義の失敗の理由を上げると、1つは通貨
    高の国以外は共産主義を採用する意味は無い。
    そういう意味ではイギリスやアメリカが共産主
    義に、ソ連や中国は資本主義に相応しかった。

    2つ目は労働者の賃金や物の価値などは第3者の
    官僚では計測できないという問題がある。計測
    すること自体コストが掛かるし、値段が先に決
    まっているならアイデアを出す必要が無くなる。



    ・原子資本主義の公平性の確保とその限界

    「菅子」には労働者の生活を守る方法が書かれ
    ている。衣服に刺繍をしない・大きな建物を造
    る時は暇な時にする・建物に彫刻をしない・食
    料を備蓄し飢饉備えるなど富裕層が華美な生活
    を止めれば労働者は困らないと書いてある。

    他には優秀な人材と誠実な人材を集めて、最優
    秀者を大臣にする事とも書いてある。


    つまり、「菅子」には共産主義の理想郷的な世
    界観が書かれている。しかし、この世界観は現
    代には通じない。

    人口増加と生活水準の上昇で、食糧問題、環境
    汚染と環境を汚染しない技術の開発、エネルギ
    ーや鉱物資源の限界とリサイクルと省資源技術
    の開発など個人や集団の能力を最大限発揮しな
    ければ克服できない課題が山積みだからだ。



    ・ビックデータが注目されている理由


    人口増加と一人あたりのエネルギー消費量の増
    加は地球に致命的な影響を及ぼす。そのために
    個人や組織の能力を限界まで引き出して問題を
    解決する必要があるので封建主義や共産主義に
    はもう戻れない。

    労働者を信じて経営者から労働者を守れば労働
    者は能力を限界まで出さない。経営者を信じて
    会社を守れば労働者の待遇は悪くなる。


    物理的に集めるデータは、データ量が少ない・
    入力分析が困難・データの関係性が把握できな
    いという問題がある。これでは政府は経営者と
    労働者のどちらを信じればいいのか分からない。

    もし、個人データを低コストで集める事が出来
    るなら、年代・地域・性別ごとの収入や貯蓄が
    分かるから支援しやすい。企業データがあれば
    倒産の可能性のある企業に補助金を出しやすい。



    ・結論

    工場の機械化が進むことでブルーカラーがホワ
    イトカラーや店の店員に転職した。しかし、イ
    ンターネットの普及で書店やCDショップやゲー
    ムショップが沢山潰れた。

    今後インターネットの活用で生活コストは劇的
    に下がる。通貨高は政府紙幣の発行で、田舎か
    ら都会への移住はインターネットで、労働者の
    待遇はビックデータでそれぞれ解決する。


    インターネットの普及で個人情報が漏れると訴
    訟になるので、思ったよりビックデータは活用
    されない。しかし、企業の取引データ・個人の
    資産や給与のデータは国に提出され福祉や政策
    に活用される可能性が高い。

    ビックデータの活用と個人背番号制が話題にな
    っているが、理由は何だろうと考えると偉い人
    達の考える事だからこんなもんだろうと思う。

  • 勉強と失敗学の心理

    2016-10-14 22:26

    ・ユーザーの階層分け

    面白い動画を作る簡単な方法は無いか?と日ご
    ろから考えている。ニコニコ動画のユーザーや
    一般の学生のターゲット層を一覧にしてみると

    1 高学歴層
    2 オタク層
    3 いい子層
    4 嫌知識層


    今回の最終ターゲットは3番のいい子層の受動
    的態度と4番の嫌知識層の知識アレルギーを解
    消することを目標にしてみる。

    高学歴層とオタク層は知識吸収に前向きと定義
    し、いい子層と嫌知識層は知識吸収に後向き、
    嫌知識層は勉強に不信感やストレスを感じてい
    る人達と定義した。



    ・他人の失敗は蜜の味

    学校の授業が重要なのは疑いのない事だが面白
    みに欠ける。同じ内容でも先生の差によって面
    白かったり面白くなかったりする。今回は先生
    の人柄や技術的なものは無視する。

    過去のコンテンツの言い回しを使ってオタク層
    の心をくすぐるという方法も考えられるが、オ
    タク層は基本的に発火するジャンルが世代や性
    別や趣味によって違うため今回はスルーする。


    誰にでもウケて関心を持ってもらえる方法とし
    て他人の間違いや失敗を指摘するという方法が
    考えられる。ファミレスでの会話に筋肉の往復
    運動以外の何らかの意味があるとすると、他人
    の失敗は蜜の味というのは一理あると思う。

    他人の失敗は、性格の良い人でも憐れみを感じ
    ながらも自尊心をくすぐられてしまう。



    ・なぜ人は他人の失敗にスッキリするのか?

    中国の格差問題がテレビで取り上げられる時、
    格差が広がると中国に暴動が起きて政府が転覆
    するという話が頻繁になされる。

    だが、中国の人々が自分も豊かになれると考え
    ているのなら、高所得者は未来の自分なので憧
    れの対象に見えるのでは?と思う。中国の現状
    を見るとそうとも言えないのでここでは仮説に
    とどめておく。


    人間は自分で努力して目的を達成できる道筋が
    見えているなら他人の評価など気にせずに努力
    するだろう。

    しかし、目的までの道筋が見えないと不安や焦
    りが生まれ自尊心が傷つくのだと思う。その心
    理状態の中での他人の失敗は相対的に自分に優
    越感をもたらしてくれる。



    ・嫌知識層はなぜ勉強嫌いになるのか?

    人間の能力は遺伝的なもの、幼児期の教育、学
    校や先生との相性、本人の興味や特性などが関
    係していると言えるし偶然とも言える。

    勉強しなくても理解できて点数が取れる人達は
    高学歴層、勉強は大変だが親や学校を信じる人
    達をいい子層とすると、勉強する事への興味が
    わかず、勉強する事への意欲が少ない人達を嫌
    知識層とする。


    勉強が得意でないので勉強の苦労に対してテス
    トの得点が上がらない。そうなると勉強に対す
    る好感度は低くなる。PDCAがうまく回らないの
    で好循環は起きない。



    ・嫌知識層の好感度を相対化する


    コンテンツにとって好感度の低さは致命的と言
    える。20年前にアニメをリア充にどれだけ面白
    いか力説しても苦労に終わるだけだった。

    親の世代(60代)は、漫画が一般化していなかっ
    たのでこっそり読んでいた世代だ。80~90年代
    の高所得者の漫画家の出現・ドラマ化・映画化
    の影響なしには現在の地位はあり得なかっただ
    ろう。


    嫌知識層の好感度の低さを解消する方法として、
    他人の間違いや失敗を使って好感度を相対的に
    上げるというやり方が考えられる。

    コンテンツの入り口で警戒心を解いてもらい、
    次の段階として失敗した問題点を指摘する。最
    後に問題を解決する仕組みを解説して終わり。
    出来るだけ分かりやすく絵入りにして敷居を下
    げる。


    勉強の嫌いな人に無理やりさせても苦労の割に
    成果が上がらない。相手に興味を持たせつつ、
    理論を潜ませて学習させる。

    もう一つは身近な問題の理論を勉強に取り入れ
    る方法が考えられる。江戸時代の学問は"理論->
    現実"ではなく"現実->理論"と方向性がハッキリ
    していた。いい子層や嫌知識層にも現実から入
    れば興味を持つ層が一定数いると思う。



    ・結論

    私の生活実感では、ある程度幸福に生きていく
    ためには、食べていくための専門知識や経験と
    普遍的な科学に対する知識が必要になる。

    しかし、分かりやすく面白い科学知識を書いた
    本は10~20冊に1冊くらいしかない。大半の本
    の内容はどこかに書いてあったことの劣化コピ
    ーの劣化コピーでしかない。それでも読む価値
    はあるけど・・・ほとんどそれしか無いしね。


    普通の人は科学や歴史的な知識・知恵を楽しめ
    てないのではないかと思っている。

    私の部屋には10ページ位しか読んでない本が沢
    山ある。新規のコンテンツを最後まで読み進め
    てもらうためには内容とは別に何らかの技術が
    必要なのでは?と日ごろから感じていた。大学
    の講義で失敗学への生徒の喰い付きが良いとい
    うネタを元にして作ってみた。