ニコニコ言論 資本主義の限界とマルクスの生きた時代
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ニコニコ言論 資本主義の限界とマルクスの生きた時代

2016-10-14 22:05

    ・はじめに

    資本主義の発展と限界を説明するために1850年
    代に生きたマルクスと1868(明治一年)の頃の日
    本人の考えを解説してみる。

    人間の生活に蒸気機関車と蒸気船や紡績機(糸
    を作る機械)や織機(布を織る機械)の果たした
    役割について解説してみる。人間の生活に基本
    的に必要なのもと言えば衣・食・住が挙げられ
    る。


    衣は服の事で、綿から糸、糸から布を織る作業
    は、手仕事なので人手を必要とした。

    次に食は食料の事で、食料は、輸送するには重
    量と体積が大きい。輸送手段は川か海を船で運
    ぶしかなかった。

    住は家の事で、家を作る材料は、重量物の材木
    や石なので輸送するのは困難が伴う。



    ・河と大文明の関係と鉄道と蒸気船

    産業革命以前は、衣食住を満たすのに精一杯だ
    った。世界の大きな文明が大河の近くに起こる
    のも、川から引いた水で食料を生産し、作った
    食料を川を使って輸送する事が出来たからだ。

    輸送した食料や木材や商品を、下流の都市は消
    費することが出来る。生活必需品がお金で買え
    るので、余った時間を学問や発明品や高級品を
    作る時間に充てられる。


    産業革命で輸送と製造が大幅に効率化された。
    それまでの輸送は、道路は効率の問題で限界が
    あり、川や運河は運ぶ場所の制限があった。

    鉄道は都市と工場と港に自由に施設できる。港
    まで接続できれば、港から別の国の港まで蒸気
    船で輸送でき、港から鉄道で内陸の都市まで輸
    送できる。イギリスは1850年代に鉄道の施設が
    完了し、別の国への鉄道の輸出を始めた。



    ・西国立志編

    明治維新後は国家を統一し軍事力の強化を推し
    進める事は決まっていた。しかし、欧州の技術
    を取り入れる事を、あれほど迷いなく推進した
    当時の人達は何を考えていたのかという疑問が
    あった。

    明治の言論で有名な本と言えば、個人の自立と
    そのために知識を蓄える必要があると説いた福
    沢諭吉の「学問のすすめ」が有名だ。


    最近見た本に「西国立志編 スマイルズの「自
    助論」」(PHP新書)という本がある。

    明治三年に刊行され最終的には100万部売れた
    大ベストセラーと本に書いてある。簡単に解説
    すると中学校の図書館にあった「マンガ偉人伝」
    みたいな本で、現代で言うところの西洋版プロ
    ジェクトXみたいな本と言える。その本に1700
    年代に服の製造に関わった人達の話が出てくる。



    ・紡績機と織機の効率化と労働者

    イギリスのアークライト、ヒースコート、フラ
    ンスのヴァーカンソン、ジャカールはいずれも
    服に関わる優れた発明をしながら、職を奪われ
    ると考えた労働者に工場が襲撃された。

    しかし、実際に機械が普及すると労働者は増え
    地域は発展していった。なぜ、このようなすれ
    違いが起きたのだろうか?


    機械によって効率化されると、それまで人間が
    行っていた作業を機械が行うので、当然労働者
    の仕事は無くなる。しかし、効率化されたこと
    で製品の価格は下がるので、製品が沢山売れ、
    製品を製造する量も増える。

    量が増える事で、むしろ労働者の作業は多くな
    る。労働者は、今までと同じ作業をするわけで
    はないが、失業するというのは早とちりだった。









    ・マルクスの考えた事を想像する

    マルクスの資本論を買ったはいいが、分厚いの
    で読もうか迷っている。ひとまず「やさしい資
    本論」みたいな本をいくつか読んでお茶を濁し
    ている。

    1850年代当時にマルクスは何を考えていたのだ
    ろうか?想像で申し訳ないのだが、語ってみた
    いと思う。


    人間の欲求の内、特に必要とされる衣食住が簡
    単に満たされると社会や人間はどうなるのか?

    マルクスは長時間労働は無くなり、一日数時間
    働けば、基本的な欲求を満せる物は買えるよう
    になる。長時間働いて高級品を買う人は、労働
    者?貴族?たぶんそんな人は少数だろうと考え
    たのではないだろうか?



    ・欲求は満たされるのか?

    エイブラハム・マズローという心理学者が言う
    には、人間の欲求は優先順位があるそうだ。

    マズローは人間は単純ではない、なぜなら欲求
    同士がお互いに影響し合っているからだとも言
    っている。しかし、大ざっぱな一般論としてな
    ら言える事がある。次に5つの段階を説明する。
    数が少ないほど根源的な欲求となる。


    1、基本的欲求
     呼吸・飲食・暑さ寒さをしのぐ・性欲・睡眠
    2、安全の欲求
     危険に怯えずに安全な生活をしたい
    3、社会的欲求
     家族・友人・会社・団体に所属したい
    4、自尊の欲求
     自他共に尊敬されていると感じる
    5、自己実現の欲求
     全能力を出し切って人生の目標に到達する


    欲求の段階を見ていると、衣食住が満たされる
    と1~2.5まで、多めに見積もっても3くら
    いまでしか満たされない。

    つまり、衣食住が満たされた後人間は、恋愛の
    ための消費や自己顕示欲を満たすための消費や
    夢を追いかける欲求が発動する。現代の資本主
    義の問題か?マルクスの分析が甘かったのか?
    それともこれは現代に生きる学者の仕事か?



    ・結論

    自転車で街を周るのが楽しみの一つなのだが、
    その時に新しい店ができたり潰れていたりする。

    7~10年前くらいに私がいつも通っていた本屋
    が立て続けに潰れた。あまりに連続で潰れるの
    で魔法に掛かったような気分だった。その後に
    インターネットで本屋が減っているという話題
    がチラホラ見かけられたのでなるほどと思った。


    他には最近小さなゲームショップが2店潰れた
    。消費税が小型店にも適用されたからだなと思
    う。CDショップは見る影もない。残っているの
    は大型のレンタルビデオの店くらいしかない。

    こう見ていくと、物質の産業が停滞した後、代
    わりに登場した現実の情報産業は下り坂で、イ
    ンターネットに半分くらい置き換わってしまっ
    た。


    理由を考えてみると、マルクスが資本論を唱え
    た後、産業は逆に人口増大と欲求の拡大により
    規模が拡大した。しかし、機械化の進展は、着
    実に人間の(製造業の)仕事を奪っていった。

    代わりになるはずだった欲求段階の4~5の産
    業はインターネットに移った。つまり、マルク
    スは機械化が人間を変えると予想したが、機械
    化->情報化と2段階を得なければ変わらなかった。


    この現象は短期的なものか?それとも永続的な
    物か?株主がお金を取りすぎて使いきれてない
    のでは?長時間労働を止めれて、人を沢山雇っ
    て短時間労働を推奨する方法もいいと思う。

    イタリアに、スローライフという運動があるが
    一部の製造業の効率を落して労働環境を改善し
    ている。たぶん、日本では効率を落す理由が適
    切でないと定着しないだろう。


    人口問題と環境問題があるので、一部の技術投
    資は積極的に推奨しなければいけない。しかし、
    出る所は伸ばし、引っ込める所は縮めるという
    方法でしか、この状況は対応できないと思う。

    その時に大切なのはセンスだろう。カジノ?金
    融立国?ビルの高層化?外国人労働者の導入?
    農業の大規模化?電気自動車?津波を防ぐ堤防
    ?何が起きるのか想像できないなら議論しよう。
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