数学って社会で役立ってるの?/「文系学部」は役に立たない?
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数学って社会で役立ってるの?/「文系学部」は役に立たない?

2015-06-16 00:08
  • 2
今日のニコニコニュースのランキングに

数学って社会で役立ってるの?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1640592?news_ref=nicotop_topics_rank

「文系学部」は役に立たない?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1641353?news_ref=nicotop_topics_rank

という記事が上がってました。なかなかスルーできない中身だったのでつらつら書いていきます。気になる人は元記事と合わせて見てください。あ、ちなみにチラ裏なのでそこはご理解ください。

●両記事について言いたいこと

●「学問」と「役立つ」の定義
 まず、学問に対して役立つか役立たないかを問うのはナンセンスだと考えます。そもそも「学問」や「役立つ」自体の定義がはっきりしないので何とも言えないところはありますがね。当記事では「学問」といえば純粋学問と言われるようなものを指すことにし、実学とは区別します。また、「役立つ」とは…難しいすね。ひとまずは学問ないし実学を通して得た知見を実生活に形を変えずに使えるということ、但し、研究者や専門性の要求される職種の者は自身の職務に関連しない時間を実生活とする。とかにしておきますか…。めんどくせぇな。あとで適当な言い回しが思いついたら修正するかもww

●学問は役立つのか?
 まぁ、ひとまずこんな定義をした上で、「学問は役立ちますか?」と聞かれたら僕は「全く役に立ちません!」と堂々というと思います。現代社会を支えているのは純粋学問でなく応用的な実学だろうと考えているからです。だから、何も純粋学問とか理論的なことを知らなくても、実務的なことさえ知っておけば実生活には何ら影響ありません。もし質問が、「学問は社会の発展に寄与しますか?」とかだったら「んー、するんじゃないですかね?ハッキリ言えないけどー」とお茶を濁したような答え方をするでしょう。
 実学が役立つというのはなんとなくイメージできます。簿記とか算数とか医学とか工学なんかは実生活にそのまま落とし込めそうな部分も結構ありそうですね。けど、理学とか哲学なんてどのように実生活に使ったらいいんだ…。まぁ、その手の人々は実生活に落とし込んでるかもしれませんが、それは恐らく常識の範囲を逸脱してると思うのでカウントしないことにします…。
 なんせ、学問といえば貴族が暇を持て余してやってたことだと聞いたことがあります。趣味です趣味。当人たちは何かの役に立つと思ってやってたんではなく、自分が好きだから、面白いからという理由でやってたわけです。その結果が役に立つか立たないかなどは当人たちの関心事でなく、周りの人が「ん、これってアレに使えんじゃね?」などといってこねくり回して使えそうなものは使えるようにしたわけです。だから、学問から生まれた結果には「役立つ」ものもありますが、「役立たない」つまり、学問上は意味があるかもしれない(学問上ですら意味がわからないものもある)けど実生活上では意味のないものもたーっくさんあるわけですね。
 一方実学は、商人とか職人さんとかが、もっと稼ぐやり方ないかな~とか楽に仕事したいな~と思って編み出したものの集大成です。当初から役立たせようとしてやってきたんだから役立つのは当然です。
 なんか役立つから役立つんだみたいなトートロジーっぽいですね…。とりあえずここで言いたかったのは、学問が役立つか役立たないかの議論はナンセンスだということです。一応議論しちゃったけど。

●数学の方の記事について言いたいこと

●算数のはなし
 上記のことから、数学が役立つか…はナンセンスだということがわかると思いますが、それでは話が膨らみませんので、数学と算数くらいまで話を広げて書きます。
 まず、実生活で役立っているのは算数でしょう。中学に上がった時に算数と数学の違いを聞いた人も多いと思いますが一応確認。算数は読み書きそろばんのそろばんの部分です。実生活において使えると役立ちそうな数のやり取りを考えます。逆に実生活に落とし込めないと算数じゃないと思ってます(とはいえ実際につるかめ算とかニュートン算とかを実生活で使うのかと言われたら疑問ですけどシチュエーションさえ用意できれば可能ですよね)。もーちょっとわかりやすい区別をすると、一般に数学ではxやyを使っていいけど算数ではダメだから□や○を使うんだよと言われていたりしますね。
 本文ではパイロットや美容師がアレコレ計算してるというのを数学を実生活で使っている例だと書いてますが、あれは算数の領域だと思います。

●数学のはなし
 じゃあ数学とは何か。数学というのはもっと抽象的なものです。小中高と、作文とかを書いていると、「もっと具体的に書かないとわからないわよ」などと先生やかーちゃんから叱られたものです。しかし、数学は逆です。抽象的であれば抽象的であるほど分かりやすくて良いものとみなされます。なぜかというと、抽象的な方が応用がきくからです。例えば、「りんご2個とミカン5個があったとき、果物の個数の合計は7個」であるとします。これをひとまず「2+5=7」と書く事にします。しかし、もしこれが「なし2個と苺5個だったとき、果物の個数の合計は何個ですか?」と言われると、算数をやってきた人は迷わず「7に決まってんじゃん」といいますが、数学に慣れている人は「わかりません」となるわけです。なぜかというと、今回は「2+5=7」というのはりんごとミカンがあるの場合の果物の合計の個数を考えたのであって、なしと苺の場合は定義されていません。数学では定義されていない部分のある問題設定では解けないので、なしと苺の場合はどう定義されるのかをいちいち考えます。これを考えると、じゃあキウイは?メロンは?ん、じゃあキャベツやピーマンだったらどうなるんだ?????となるわけです。せっかく具体的にりんごとかミカンを例に出したのに非常にわかりにくいですねー。
 でも、ここで自然数n、m(n、m=1、2、3…)を定義します。んで、nとmを合計することをn+mと書く事にします。すると、nとmがどんな果物でも野菜でも、もはや魚でもn+mが求まります。これが抽象化の威力です(と言い切ると専門の人に怒られるので、これはアナロジーですと断っておきます)。
 こんな感じのことをもっともっと突き詰めていくと、すんごいことになるわけです。フツーの人たちは空間といえば3次元でしょと思うかもしれませんが、数学やってる人は4次元も5次元もn次元も考えます。でもn次元空間のことなんて実生活では使わないですわね。

●で、数学は役立つの?
 そういえば、数学ってのは思考力を養うもんだという意見が結構ありますね。数学的な思考というと論理的な思考だけが出てきがちですが、抽象化、一般化する力こそ数学力じゃないかなと僕は思います。まぁ、それらは実生活に一定の恩恵は与えるかもしれませんね。
 そう、だから、中高の授業でやる数学は役に立ちませんよ!だからほんとに数学やりたい人は大学行っていっぱい数学やってください!物理とか工学とか経済学とかやる人は数学必要だね!でも細かい数学の理論はいらないから、数学の公式集を辞書として持っとけばいいよね!そうだね、数学の公式集なんかは数学の役に立つ部分のエッセンスかもしれないね。それを読み解くためにはやっぱり数学必要かもね!ってことで役に立たなくても数学勉強してね!そのうち使う日が来るかも!

●文系学部の方の記事について言いたいこと

●身の上話
 上のような文章を書いたけど自分は文系学部です。すいません(´;ω;`)でも数学に興味持ってもらいたかったんです許してください。
 しかも観光学科です。モロ実学系です。まじですみません^q^←開き直り
 しかし、僕は観光学科に来てよかったと思ってます。学問というものを考える機会を与えてもらえたんですね。「そもそも観光学などというものは存在しない」という説もあるというのを最初の授業で聞いて「えええええええええぇぇぇぇ~~~」と思いましたよね。じゃあこれから俺が4年間やるのは一体なんなのよって感じですね。実際、講義名は「観光○○論」てなかんじで「学」に昇格しきれてない感はありました。
 あと、観光学なるものは色々なアプローチの仕方があります。というか色々な学問から観光にアプローチするとどうなるかをまとめたものを観光学と呼んでいるようなところがあります。なので必然的に浅く広く色々な分野に触る、いわゆるリベラルアーツ的な色があった気がします。にしてもほんとに浅かったけど。学際という考え方には共感しますが、専門に深入りできないのはもどかしいというか歯がゆいというか…。
 ところで、近年はホテルや旅行業などへの就職を見据えた専門学校なども増えてきてます。実際どんなことをやってるのか見たことないのでわかりかねますが、きっと即戦力となれるように接客のマナーだったり時刻表の読み方だったりを勉強されているのでしょう。

●クリティカルシンキング
 大学では、確かに実務経験をさせるインターンシップとかホスピタリティ論や実用英語とかはありましたけど必修ではなかったですね。観光が地域や環境に与えるインパクトや観光者の行動の理解等々、実用的でない講義をよくとってましたね。んで、耳にタコが出来るくらい言われたのは記事中にもありましたが、クリティカルシンキングをしろってことですね。批判的に物事を考えろと言うのは大学の先生と自己啓発本くらいだと思います。
 ところが、社会に出ると(多分)批判的思考をしても意味がないと思えるような場面はたくさんあるでしょう。自分がどう思っていようが会社にはハイハイと返事しなければならないですし、人に「それはどうかな?」と問えば「お前はへそ曲がりだ」と一蹴される。議論する土壌がないんですよね。議論することよりも与えられたタスクをより短時間で高品質に仕上げることのほうが重視されているように感じます。そんな中で企業は実務的に専門的な知識・技能を備えた大卒を求めているというが、そんなの見当違いで、それを求めるなら専門学校生とか大学校生を採った方がよっぽど使えますわ。まー、法科大学院とか教育学部とかはしゃーないと思うけどね。

●今後の理想
 んで、大卒採る企業減→大学進学者減、就職目的なら専門学校へ→大学淘汰&インテリ、研究者減→学生1人あたりにかけるお金増やせる→奨学金給付してでも学生増やす→学生はお金もらいながら勉強できてはっぴー→そのまま大学院以降も研究続けられてうれしい♪

というのが個人的に最高のシナリオだと思う。ここまではできないだろうなぁー。

●で、文系学部は要るの?要らないの?
 結局何が言いたいのかっていうと、文系学部が必要かどうかというのは問題設定がおかしいんですよね。採用する側も学生側も大学が如何なるものかということを分かっていないんだろうと思います。自分もまだハッキリと答えられないです。だから、まず大学とは何か?という問いを社会全体で共有するべきです。で、必要なら企業はそこから人を採ればいいし、学生も必要なら大学に行けば良いわけです。人々から必要とされれば開講すればいいし、そうでなければ閉講すればいいわけです。まぁ、自分は少なくとも「良い企業に入るためにいい大学へ行く」という構図はなくなればいいのにと思っています。ふと思ったけど、即戦力欲しいなら自社系列の専門学校作ればいいじゃん。そしてエスカレーター方式にすれば完璧じゃん!
 今回「文系学部減らしてね」通知を出したのが行政だというのがちょっと気に食わないですが、供給過多だと判断されたんでしょうね。よーするに今回の一件では、人文社会科学系の学問が役に立たないという結論には達し得ないということです。一応文系人間なので、こう言って文系学部を擁護しておきます。そして、大学側も色々とキツキツだと思いますけど、あんまり使わない校舎には鍵をかけて、本当に大学を必要とする学生にお金使ってあげてください。


●おわりに
 以上はチラ裏です。細かいことはさておき自分の今の気持ちを書いたまでです。これをどう解釈するかはあなた次第です。これ書くのに2時間掛かったよ…。この記事はクリティカルシンキングしないで受け止めてください…。批判されたら泣いちゃうww
 泣かせたい方はコメント欄へどうぞ(´・ω・`)疲れた…

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> 企業は実務的に専門的な知識・技能を備えた大卒を求めているというが、そんなの見当違いで、それを求めるなら専門学校生とか大学校生を採った方がよっぽど使えますわ。
ここすごくいいこと言ってる。
51ヶ月前
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>でも細かい数学の理論はいらないから、数学の公式集を辞書として持っとけばいいよね!そうだね、数学の公式集なんかは数学の役に立つ部分のエッセンスかもしれないね。それを読み解くためにはやっぱり数学必要かもね!
まさしくそのとおり。そして、理系の専門職を志望する人間だけがそれを学べばよい。

>そんな中で企業は実務的に専門的な知識・技能を備えた大卒
本当は専門技能を持つ人を中途採用するか派遣してもらう方が確実なんですけどね。
49ヶ月前
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