• スタァライトゆっくり解説シリーズ

    2019-08-20 00:094
    ↓これに関する情報やコメントとかまとめるためのページです



    参考文献

    アニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」全12話(2018年 夏)

    書籍「少女☆歌劇 レヴュースタァライト メモリアルブック」(2018/10/19)

    コミック「少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア」
    - 1巻(2018/06/27)
    - 2巻(2018/10/26)

    各種スタッフ・キャスト Interview 集(Blu-ray BOX 特典)
    - 冊子「舞台少女とダイアローグ」(2018/10/24)
    - 冊子「少女歌劇とレヴュー」(2018/12/26)
    - 冊子「舞台装置とアタシ再生産」(2018/02/27)


    インタビュー
    第7話で衝撃展開の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」
    小泉萌香×中村彼方 最速対談インタビュー
    (アキバ総研 2018/08/26 2018/09/25

    『少女☆歌劇レヴュースタァライト』音楽スタッフ座談会
    (リスアニ!WEB 2018/09/26 2018/10/12

    古川知宏監督が振り返る『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』
    (エンタメステーション 2018/11/06

    「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」放送打ち上げロングインタビュー
    (アキバ総研 2018/11/29 2018/11/30

    超!アニメディア『少女☆歌劇レヴュースタァライト』キャストインタビュー
    - 富田麻帆&相羽あいな 2018/09/19
    - 佐藤日向&小泉萌香  2018/12/18
    - 岩田陽葵&生田輝   2018/12/20



    ・イベント
    「少女☆歌劇レヴュースタァライト」アニメメイキングセミナー (2019/03/21)
    アニセミ公式レポート・資料(第一部 第二部 追加質問&回答
    うp主がブロマガに投稿した受講レポート ar1713222


    コメント返し(うp主の気分次第で追記されるよ)


    (ジュディ・ナイトレーが映るシーン)
    This is ロンドン真矢
    ↑すき 10回ニコった

    (当時の動画詳細欄に書いた「卒論通せたら次投稿する」に対して)
    うp主の指導教官「卒論のレヴューの開幕です」
    ↑教官によるそっちのレビュー(審査・批評)は望んでない





    (番号と名前を言って稽古場に入るシーン)
    舞台や稽古場を神聖な場所だと考えてる演出だよな
    ↑武道はだいたいやってるよね あと野球部とかも

    (ひかりへの手紙は意気軒昂と書いてるが実生活は腑抜けてる華恋について)
    ひかりの事考えてる時の華恋はテンション高そうw
    ↑これは確かに・・・ ノリノリでお手紙書いてる華恋が思い浮かぶなあ

    (消防法施行規則の話のとき)
    主なにものだよw
    ↑動画投稿当時はコンピュータ工学とかの学生でした

    (消化器の隣にあるエレベーターについて)
    消火器の近くに、こんなしかけ作った時点で建築基準法にもひっかかりそう……などと不毛なこと考えたり
    ↑うp主と思考パターン似てるな

    (動画の構成について)
    この動画の構成…主、学会発表とかした経験があるな?
    ↑実はない 準備だけしてお流れしたことが何度かある





    (動画開始時)
    キリン「それでは…、解説のレヴューの開幕です…うp主には歌って、踊って、解説していただきましょう!」
    ↑音痴なのがなぁ... 踊りはおさかな天国とソーラン節なら・・・

    (2箇所で並列に展開されてる会話を個別に編集し直して聞くとき)
    あんまり映像たれ流してると消されるぞ(今更)
    ↑怒られが発生した場合、動画はおとなしく消えます
     そして(クッソ読みづらい)テキスト原稿だけブロマガにひっそり投稿します

    (”渇望のレヴュー” 華恋vs純那の勝敗について)
    なりたいじゅんじゅんとなる華恋ってセリフで勝敗が分かれてるの好き
    ↑(第10回の動画投稿後にコメント予定)

    (第10回解説動画の予定のところ)
    このペースだと何年かかるんや…
    ↑12年や

    (インタビューブックとかで新出の情報が出てどう扱おうかという話題のとき)
    最初の構成で一通り作ってからインタビュー内容込みで再演しろ(無慈悲)
    ↑24年・・・と言いたいところだけどちょっとしか変わらないから13年や




    (マカロンの元ネタがフランスのお菓子屋さんらしいという話のとき)
    パリって日本では花の都と言われて、世界的には光の都と言われているのエモい
    フランス大使館のTwitterで書いてあった すげぇ

    (紙飛行機が何を示唆してるのか気になるなーって話のとき)
    紙飛行機はクロディーヌって公式見解が出たよね
    ↑うp主それ知らなかった・・・ソース(情報元)知りたいです

    (まひるが華恋をまともに探しているシーン)
    カウンターに共有お菓子あるのかわいい
    ↑ホンマや・・・これも初めて知った ハバネロくん混ぜたいな

    (真矢クロ・ふたかおの相関図のところ)
    いい脚本・演出は対比が上手いというよね
    ↑このアニメは特に対比物に気を払われていると感じます そこをうまく拾って解説したい

    (”誇りのレヴュー” で火を放つ鳥のオブジェのシーン)
    謎炎噴射だいすき
    ↑とても同意 明らかに火薬の量まちがえただろってくらい派手な爆発とかすき

    (99回聖翔祭での真矢とクロディーヌのやり取りについて考えてるところ)
    うp主絶対国語得意だろ
    ↑点数は自信ない・・・ でも解説する上では国語の読解みたいなやり方をイメージしてる

    (”誇りのレヴュー” ラストで真矢に一瞬だけ真っ赤なライトが当たる演出について)
    赤いスポットライトは10話ラストでひかりが華恋に「さよなら」を言った場面でも使われてるから、本心と逆というのは確かにありそう
    ↑第10回解説で補足予定のところ全部書いてあった 草

    (ひかりが雨のなか華恋を平手打ちするシーン)
    ここひかりが地下劇場の階段下りて行ってたどり着いた所がどこなのか今一つピンと来ない
    ↑この場所は聖翔音楽学園の正面玄関ですね
     ズームアウトして出る建物の輪郭が別シーンの校舎と同じ形です
     ミロのヴィーナス像は学校敷地内でかなり頻繁に見られますね

    (動画内コメ返で監督が有能すぎるという話題)
    脳みそどうなってるの?宇宙人生えてるの?
    ↑うp主は結構真剣にスタァライト制作陣宇宙人説を支持してます
     そのうちUMA図鑑に載るんじゃないかな

    (うp主への考察など要望)
    (ピンクの)光もだし、2つの円と直線の図形の意味してるものも考え聞きたいな
    ↑ピンクの光(スタジオpablo曰く”玉フレア”)について
     考察というより勝手な妄想に近いけど12話の解説でやる予定です
     2つの円と直線の図形というのは99th聖翔祭スタァライトのポスターイメージかな
     うp主はあれについて特段考えてることはないです
     ある誰かの考察によると「最終回で華恋とひかりがいる2つの塔を東京タワーが貫く」
     構図とも考えられてるけど、それにつなげるなら最終回の華恋たちの足場は半円柱とか
     階段状になるのはあまり自然じゃないかなーと思ってます

    (うp主へのコメント)
    おつでした。主は舞台以外の九九組ライブは見たりしますか?2ndもオケコンも最高でした
    ↑当初はアニメしか興味なかったんだがミュージカル#2 Re を見てすげえ楽しかったし
     後半のライブパートもなんかいい感じだったからライブイベント予約した

    (うp主へのコメント)
    うp主ありがとう!チュッ
    ↑えへへ




    (華恋の不適切なひかり捜索シーン)
    ひかりバッタ説
    ↑とても草 10回ニコった

    (スタリラのキャラプロフィールを引用したとき)
    ちゃんとスタリラやってるじゃん
    ↑なんか初期キャラにいた(総プレイ時間20分)

    (華恋のスマホ内のチャットアプリ入力インターフェイスについて)
    ここのAaてなんなんやろ
    ↑大文字小文字切り替えかな しかしテキストボックス内に隔てなく書いてあるあたり
     UIとしてはイマイチ 評価は★★☆☆☆です

    (ドル?マルク?・・・じゃないや、ペソだっけ?「イギリスは£(ポンド)です」)
    あれ、ユーロじゃないのか
    ↑ヨーロッパ内でもイギリスは独自通貨らしいです

    (華恋のひかりの長電話がとばしとばしに演出されるシーン)
    俺は深読みして「実はお互いに違う人と電話してる説」を推してたぞ。それくらいには初見では違和感あった
    ↑スタァライト関連の説のなかではこれ一番気に入りました 99回ニコりますね

    (この動画シリーズに対するコメント)
    この動画関係者に見られたらマズくないかw
    ↑怒られが発生したら消えるし未推敲テキストだけブロマガにひっそり上がるので超大丈夫

    (キャラ別イメージカラーの話題のとき)
    武器の宝石の色が謎
    ↑これは真剣にそう思う それぞれ宝石特有の特徴と合わせられてるかもしれない
    (純那のみ翡翠と分かってる 石の意味は忍耐とか叡智とか人徳とか
     まぁ多彩すぎてイマイチよくわからないです)

    (華恋とひかりが登ってた滑り台の公園について)
    ここ聖地巡礼したら木が生い茂り過ぎててタワー見えなくて草生えた
    うp主と同じ体験してて更に草生えますよ

    (スタァライトで出てくる荻窪駅ってピングドラムでもあったよね)
    うp主ピングドラムも好きそうだと思ってた
    ↑なんか好きという感情は認知できないけど忘れられないし見始めたらとことん見てしまう
     不思議アニメ

    (学生寮「星光館」について)
    俺ほしみつ館だと思ってた
    ↑三ツ星ホテルみたいな名前になっていいな 5回ニコります

    (ひかりのクラゲぬいぐるみ購入費について)
    ぬいぐるみそのものズバリはなかったけど似たサイズだと4000円~6000円くらいだったゾ
    ↑テキトーにAmazon参考にしてごめんなさい そして現地調査ありがとうございます



    米 気分が向き次第なんか書く・この記事のコメ欄にも意見とか感想とかどうぞ
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  • スタァライトメイキングセミナー レポート

    2019-03-24 13:301

    ※この記事は筆記で紙にメモした記録から思い出しつつ書きました。
     聞き間違い・記憶違い・投稿者個人の解釈が多分に含まれていると思いますので
     正確さは保証できません。あくまで参考程度にお願いいたします。



    他の参加者にもセミナーの報告を投稿されている方がいらっしゃいます
    この記事よりもわかりやすいと思うので是非どうぞ

    ・『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』アニメメイキングセミナー 参加報告
     クチナシ さん  (第一部)(第二部

    アニセミ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』アニメメイキングセミナー お疲れさまでした。
     はぶちえ さん

    Twitterモーメント ウルツ さん

    Twitterモーメント ノミ さん

    (ツイートの埋め込みをやると記事まるごとバグるので失礼ながらURLリンクとさせていただきます)




    以下、投稿者による受講レポート

    2019/03/21(木・祝)12:20 ~ 16:00



    二列目の席に座って撮影 スタァライトシートで受講してきました


    第一部 作品コンセプト・映像制作(1話

    古川監督による解説
    監督が持っている脚本だけ他のスタッフと表紙が違う
    小出副監督と雑談しながら描いたラクガキがたくさん残っているらしい
    会場にはっきりと声を通し、時折出す冗談めいた言い回しを好んでいるようで
    アニメの方向性や脚本を決める会議でもそんな愉快な雰囲気で臨んでいるんだとか

    ブシロード・ネルケプランニングから仕事を受け取ったとき
    明確な指示はされていなかったが、9人の舞台少女というキャラクターを
    押し出すことがこのアニメ作品の使命だと感じていたそう
    したがってストーリーの厳密性だとかテーマ表現よりもキャラを重要視してつくった

    本作品の特徴は・・・
    ・オリジナル作品である
    明確なストーリーラインをもつ原作が存在しない

    ・舞台との二層展開式である
    アニメ3話までの脚本を舞台スタッフに渡して舞台が先に公開された
    その舞台を見ることでアニメ制作陣にも強い影響を与えていた
    生のキャストたちによるパフォーマンスというのが強力であった

    ・歌劇である
    制作の過程では、監督はスタッフたちに「これは演劇モノ、歌劇モノだ」と
    何度も言い続けていた
    (BD3のブックレットに変身じゃなくて「衣装替え」、ループじゃなくて「再演」
     バトルじゃなくて「レヴュー」などの記述有り)
    オリジナル作品では元のコンセプトからブレない・見失わないことが
    極めて重要だと主張していた

    ・古川監督の初作品である



    2016年頃の企画書ではタイトルは「煌めきのレビューアルテミス」だったりする
    マーベラスみたいな立体感ロゴだった
    宝塚のネオンパネルみたいなビジュアルとしてデザインされてた



    ・キャラクターデザイン
    企画書時点のキャラクター設定はほとんど文章で説明されてる
    当初の華恋は決めゼリフ「私がなんとかしてあげる!」というお節介系主人公だったらしい
    古川監督が脚本家の樋口さんについて言及していた
     樋口さんは最初期のキャラ設定をするとき、基礎やベースとなる人格
     いわゆるテンプレというのを徹底的に固める
     キャラ作りのときには膨大な従来作や他作にあるキャラクター像との差別化のために
     細部にこだわりがち(これを「飛び道具に頼る」と監督は表現してた)
     だが樋口さんは基礎固めを徹底していて
     そこがハイレベルで高い実力だと監督は評価している
    決めゼリフは最終的に「みんなをスタァライトしちゃいます!」になった
    ごっこ遊びのしやすさなどから採用されたんだとか
    華恋は「カレン」という読みから、当初はちょっと大人びた美女というビジュアルだった
    天堂真矢と見紛うようなキリッとした顔立ちの華恋の案もあった
    ↑なんかクラウド(FF7)みたいだなという意見が飛んで笑ったらしい

    小出副監督についての言及
     手数とスピードで攻めることができる人。絵を描くのも速く、メモ書きもたくさん残す

    複数のキャラクタービジュアル初期案を並べるとラブライブっぽかった(特に目元)

    キャラクターは「共感性(感情や気持ち)」と「一般性」が重要で
    個性というのはその次になるもの

    舞台という生の体験とセットでアニメを売り出せる・幾原監督とは違った面白さを作れそう

    華恋の動き(細かい仕草などの初期案)メモには一挙手一投足に「カワイイ」と書いてある
    表情設定図はとても上質だったと監督は褒めていた

    クロディーヌは初期案段階では「かのん」というロリキャラで真矢の妹分的な存在だった
    うまくキャラを描くのが難しいということで現在のクロディーヌに
    トップスタァというのに近く、飛び抜けて高い才能を持ち努力も怠らない
    真矢と同質の属性をもたせていて
    セーラームーンのうさぎと美奈子みたいな関係を参考にしているらしい
    こういうノリで2人ずつくっつけていったらまひるが余っちゃった

    偉い人の言及により幻のサイドテールのばなな(こちらもカワイイがしっかり者っぽい)
    が考案されたが、2房のバナナっぽい輪郭のツインテになった
    ストーリー上のギミックを担うキャラだからこそぽやっとした
    (コメディリリーフと例えられた)デザインを主張してきた



    ・衣装デザインコンセプト
    カワイイ系ではなくカッコイイ系でいくという方針
    軍服をベースに、未だアニメで見ていないやつを採用したい→ユサール
    舞台映えも考慮してマントをつけたいが、ありとあらゆるマントはアニメで描きつくされてる
    できればシルエットでわかりやすく
    片側の肩にのみかかるマントを考案→「ザクだよ!」という熱弁をふるったらしい

    オリジナルアニメ作品のビジュアル指針として
    例えば「スタァライトってどんなやつ?」と聞かれて
    「片側の肩に赤いマントを羽織って剣持ってる」みたいに
    一言で言えるようなものが必要である
    (他にも「謎のキリンがイケメンボイスで喋る」
     「地下劇場に行って“レヴュー”で戦う」などと言い表せるように設計した)

    ネットワーク上にコスプレやファンイラストの投稿がされやすいようなビジュアルにする
    SNSにファンが投稿してくれる場合、広告費0円で莫大な広告効果を見込める
    (ワルいオトナみたいな言い方だったため)会場では笑いどころだったが
    監督本人はすぐ真面目なトーンになり「本当に重要なことです」と言ってた

    仮にキャラクターや衣装の外見的特徴に乏しかった場合、作品の品質を占める割合は
    作画の質、細部の書き込み、動画の美麗さなどに偏る
    こうなると現場の体力と純粋な絵の上手さ・細かさの勝負になってしまい
    アニメ品質の維持が難しい
    現場の体力を節約し、勝負どころ(重要アクションシーンなど)で適切に発揮できるよう
    衣装デザインの構想段階から徹底してこだわり抜く
    (わかりやすいシルエットで作る)ようにしている

    衣装は現実がベースであること
    舞台でも同様のビジュアル・衣装を使うはずなので現実的に着ることができるもの
    (着脱不可能そうな謎スーツや動きが大きく制限されるアーマーは除外)
    同様に武器も舞台で取り回すことができるもの
    (自分の背丈よりでかい剣や特殊すぎる見た目の武器を除外)
    またアニメの目的は「9人の舞台少女を届ける」だからキャラより武器が目立つのも控える

    キャッチワード
    ツイートしやすい定形セリフのこと
    現代のアニメ実況文化(ニコ生、Youtube、Abema、5ch、Twitterなど)に適応した設計
    当然狙いはネットワークの力で(広告費0円で)情報を拡散すること
    特にTwitterのトレンドに食い込ませれば知名度が上がる
    古川監督は語呂のいいフレーズや単語を作るのが得意という自負があると言っていた
    このようなフレーズの周知は監督(ディレクター)よりも
    プロデューサー(経済・広告・人事的な指揮責任者)の仕事らしい
    古川監督が師としている幾原邦彦監督もこのプロデューサー的な側面があり
    その影響もあると言ってた

    小物・私服などのデザイナーに谷さんを採用
    理由は監督が谷さんのラクガキを見て良さそうと思ったから
    部屋内や机上の小物はゴチャゴチャしすぎないように
    (やや清潔な)生活感が出るように配置してる
    私服デザインの初期案は結構ハデで華恋なんかは全身かなり黄色い服だった
    ここに小出副監督が意見を出すが、それが現在でも名言として扱われている
    「オタクは、自分の想像以上のオシャレを受け付けられない」
    これには監督や樋口さん(脚本)も「わかります」と言ったらしく
    オタクの目に優しい程度のオシャレに落ち着いた

    レオタード(レッスン着)のデザイン
    真矢・クロディーヌ・ひかりのレオタードが他の生徒と違うのは
    成績上位者特権のようなもの(監督は「調子こき」と表現)
    上位者の特別性を一般レオタードを対比物として表現している
    (対比物の考えは100回聖翔祭のななの衣装が昨年のアレンジであることも
     過去のインタビューで触れられている)
    本来レオタードは肩や腕の露出があり(腋とか見える)肌色成分が上がる衣装である
    しかし腹から上のみのシャツのようなものを着ており
    本来露出する肩周りが隠れるようになっている
    作画コストが上がりそうなデザインだが、これについて古川監督は
    「肌色が多いと思考が飛んじゃうんですよね」
    「香子のお風呂シーンとかもうね」
    「あれ(香子の風呂)の絵コンテは副監督の小出くんが描いたんだけど彼も
     『思ってた以上に肌色でした!』って」

    キリンのデザインはできるだけ生(現実にいる本物の)キリンにする
    生キリンが津田さん(声優)ボイスで喋るだけで面白い
    逆にネクタイや帽子などをつけると一気に作り物っぽくなる
    商品展開で本作キリンが商品化されることを見越してなにか特徴的な飾りを
    キリンにつけるように(偉い人から)進められたが
    9人の舞台少女のアピールが本作のコンセプトで、キリンを売り出す気は監督にないことから
    しっぽの小さいリボンをつけるだけでどうにか譲歩してもらったらしい

    キャラクター設定に演者のパーソナリティを反映することについて
    今回のプロジェクトでは声優未経験者(以前まで舞台役者一本だった人)が参加するので
    できるだけその役者さんでしかできない自分のキャラだと認識してもらうために
    パーソナリティ(個性・性格)を反映した
    通常の声優事務所から雇った声優さんではうまくいかないが
    本企画は舞台稽古があることでキャストが現場に集まりやすく
    アンケート用紙の配布で調査した内容を反映した
    ただし主人公の華恋については、物語の本筋を牽引する役割を担っているため
    あまり余分な要素を加えることができなかった
    こういう主人公にパーソナリティ情報が余分・過多になるとストーリー本筋で
    きれいに行動を描けずズレてしまいやすいらしい


    ・コンセプト・世界観設計
    わかりやすい象徴として、塔・校舎・舞台・砂漠
    監督は現場に与える影響力が絶大で
    知らずのうちに表現に制約を課してしまうことがあるので自分で絵はあまり描かなかった
    ここではキャラクターとして人物以外も扱う、学校という場所もそうだし
    レヴューという行為自体、3Dで動くライトも含む
    東京タワーはすでにキャラクターが形成されているものの例としてあげられた
    アニメで使われた東京タワーのCGモデルは実物と寸法比などが違うが
    誰もが東京タワーと認識できる、これが確立されたキャラクターというものの威力
    塔というものをアニメでは「定点」として扱っており
    華恋とひかりの場所であったり、地下劇場のシンボルだったりする
    あの白い塔も、各話ごとに風景が変わるレヴューでも同じ地下劇場であることが
    認知できるように設置された
    ちなみにアレのモデルは池袋の豊島清掃工場の焼却炉で
    古川監督が青春時代によく見ていたものらしい
    多角柱のような形状で3D照明などの演出と相性がよい

    「舞台」であることにこだわり
    プロセニアムアーチ(舞台と客席の境目となる枠のこと、赤い幕が多い)も作成
    特にこれは木の板に赤い幕の絵を描いただけのものを美術担当に発注して作ったらしい
    (1話レヴュータイトルのカット)
    舞台機構や舞台芸術の専門書を参考にしていて
    古川監督は特にクリエイティブ系の道を目指す人に向けて忠告した
    「創作をやるときはインターネット検索で満足せず
     必ず一次資料を買って読んでください。大事です」
    (試しにプロセニアムアーチでググってみたが
     木の板に幕の絵を描くなんていう発想はまず生まれないだろうなと思った)

    3Dライトという発明
    今までの認識では舞台照明というのは作画工程で線を描いていて、高コストなものだった
    撮影工程のエフェクト追加で、半透明の棒オブジェクトを3DCGで動かしたものを
    追加すれば安上がりだし気持ちよく動くという結論に達し、実現した
    古川監督はこの3Dライト表現について
    「アニメ関係者たちに『スタァライトがやってたあの棒の3DCGをライトに見せるやつを
     やろう』って言わせたい」と強く言っていた

    最終話の砂漠にもあの「定点」である白い塔が設置されている
    これも「この砂漠は何か別世界ではありながら、スタァライトの舞台でもある」と
    視聴者に認識させる狙いがある
    地獄と言っても亡者のうめき声や血の池で構成されるザ・地獄を描くのではなく
    砂漠という現実の続きであり、一般性の拡張という概念で舞台を設計した
    ちなみに朽ちて横たわった東京タワーは、監督が具体的に指定したのではなく
    監督の指示「夢が死んでいる」を受けた美術担当によって表現されたもの



    ・絵コンテ作成(1話)
    絵コンテは設計図と言うよりも地図である
    作る映像の指定というよりは、どんな映像にするかという目標の共有を意識して作成する
    1話コンテではレヴューシーンの発明が最大の課題だった

    制作過程では絵コンテを描いた紙をホワイトボードに貼り付け
    その絵コンテは床に垂れるほど貼り繋げられていた
    また、シーンの入れ替えやカットなどは紙をハサミで切っていた
    (会場のホワイトボードに資料を貼り付けて再現していた)
    この手法を取ることについて古川監督は次のように言ってた
    「人間の思考というのは今見えている範囲に制限を受けています
     パソコンで作業していれば思考の広さはディスプレイの大きさに
     デスクいっぱいに資料を広げてもデスク一個分の思考しかできません
     だからホワイトボード全面とその下の床まで全部使います
     ちなみに一人で絵コンテ描くときも、床に何ページも並べるとどんな
     映像の流れになるのかをイメージできます」
    「絵コンテは直接ハサミで切って入れ替えたり捨てたりします
     絵コンテの絵は大事にしません
     きれいな絵は原画工程でやるし、ここでは映像アイデアの整理が優先です」
    他にも、チームで映像のアイデアを共有したり
    偉い人に仕事ぶりをアピールしたりといった効果がある
    庵野秀明監督も物理的な絵コンテ編集をしていて、それを参考にしたらしい

    1話の絵コンテがある程度できたら、試しに絵コンテだけで映像にしてみる
    未完成段階でも1話のテンション感(陽気さや不穏さの配分みたいなものかな)を
    チームで共有するため
    あと曲をつけるための尺がどれくらいあってどんな曲をつけられるかというのを検証もした

    1話Aパートでは華恋の夢で東京タワーと華恋の落下を印象的なシーンにする
    Aパートが終わるまでの間に、単なる学校生活を描くだけじゃない
    ということをアピールする場面
    また、Bパートでレヴューの舞台に飛び込んでいく華恋(<=>突き落とされる華恋)と
    対比構造にする狙いがある
    この場面は小出副監督と「まだ延ばせる、まだいける!」って言い合いながら延ばしたらしい
    (夢全体に1分、落下に30秒)
    劇伴担当のがんばりどころでもあり、ここで音楽演出のアピールも兼ねる

    監督から受講者(特にクリエイティブ系志望の学生)へのメッセージ
    三位一無
    ・モテない
    ・儲からない
    ・未来が見えない
    真剣に創作の道を進み続ける気ならば、これに対する覚悟を持っておくこと
    そして業界に入って5年から10年ほどで、自分の限界が見え始め
    追い込まれていく(類まれな才覚を持ってる人は別として)
    そうしてギリギリまで追いつめられたときにこそ「自分が何者なのか」を問われている
    古川監督自身は上記を言った上で「自分が何者かといえば映像制作しかない」と言っていた



    第二部 音楽制作

    ・フィルムスコアリング
    広義には現在のアニメ制作の音楽はほとんどフィルムスコアリングである
    (どんな映像に使うかを考慮して作曲されるため)
    狭義では、映像の決まった尺にあわせて曲調の変化などを緻密にあてること
    スタァライト1話の劇伴やレヴューソングがこれで作曲
    バトルシーンと曲を整合した作りは戦姫絶唱シンフォギアでもあったがあちらは歌が中心に
    スタァライトでは映像を中心に作られた
    映像を作ってから曲を作るのは一般的な制作現場のスケジュールとしては特殊なようで
    監督は現場に負担をかけたと自覚している
    (他に負担をかけた例として、脚本の会議を終えて絵コンテ制作の段階にはいってから
     アイデアを盛り込むこともあった(7話ななの「まぶしい」が実例))
    古川監督は本作の音楽の指針としてフィリップ・グラスという作曲家を提示した

    古川監督は劇伴の発注について、「演劇専門という特別な学校の清潔感」が重要だと主張した
    ぼんやりと「女学校の昼休み」みたいな発注だと「いつもの感じ」に落ち着いてしまう
    音楽制作については経験が浅いらしく、山田プロデューサー(音楽制作指揮)には
    手厚くフォローしてもらったとも言っていた

    山田さんによると古川監督はミュージックラインの作成(いつ、どの曲を流すか)を
    かなりやったそうで、古川監督は
    「作画や画面の作りよりも強力な表現をする場合もあるので、そこを制御したい」
    みたいな旨を言っていた
    古川監督の師である幾原監督は東映アニメーション出身で
    東映では演出家が音響を兼任する制作体制である
    (関係者曰くかなり特殊である、実質的に各話の演出担当が監督みたいなもの)
    このあたりが古川監督のミュージックライン作成に関わるルーツみたいなものだと
    本人は言ってた


    ・作詞
    作詞(劇中戯曲脚本・オーバーチュア脚本・演技歌唱指導の立会など兼任)の中村さんに
    ポップス・アニソン・スタァライトでそれぞれの作詞方針の違いを説明してもらった
    ポップスでは歌手の世界に合わせること、歌手の歌声や表現力を活かす歌詞を書いている
    アニソンではアニメ内容や雰囲気を補強するような歌詞を書いている
    これらは曲や歌詞のデータをメールでやり取りすることが多く
    顔を合わせて作るというのはあまりなかった

    スタァライトでは(監督が何度も言っていた)「歌劇である」ことを強く意識していた
    脚本会議(ストーリー方針を決める集まり)にも出席した
    会議に出席するとメールで受け取るような整った文書ではなく
    そういった文書の元となる膨大なアイデアや思考にふれることができ
    キャラクターの背景や心情に対する作詞として非常に参考になる情報が多かったと話していた
    会議中に聞いた話からその場で思いついたフレーズや表現などをメモしていた
    ちなみにメモにはOneNoteというアプリケーションを使っている

    作詞工程ではまずもらった曲を聞いて、各所のメロディに何文字入るかを検証していた
    00 000 00 000 000
    000 00 0 0 0
    テキストにはこのように1文字分に対応して「0」が配置されている
    (上記は星のダイアローグ冒頭の例)
    登壇者たちによるとこのような作詞方法をしている人は珍しいそうである
    古川監督は自身の映像制作の経験も踏まえて「尺に対してどこに何を入れられるかを
     可視化しておくことの効果はとても高く合理的な手法」だと評価していた
    中村さんはサビの文量を算出して、そこからキャストの9人にどう歌い分けさせるかを考えた
    作詞工程メモではAメロ、Bメロ、サビなどで区分けされており
    各区分のイメージや表現内容のベースが書き込まれていた


    ・OP制作「星のダイアローグ」
    山田さんは(本作品のイメージを共有している)本多友紀さん(作曲家)へOP曲を発注
    発注の上で作曲の参考となる曲を送ったらしいのだが
    山田さんはミッションインポッシブル方式と呼んでいて
    通話で「1回だけしか再生しない」といって参考曲を聞かせてそれっきりという
    (後からテキストで補足したりもした)
    作曲の上で、参考曲に引っ張られずに本作のオリジナリティを出すためにやったとのこと
    もちろん作曲家としての高い実力を信頼しているからこその作り方だった
    また制作初期でスケジュールに余裕があり、仮に失敗しても
    立て直すだけの時間があったからこその挑戦だった
    ちなみに発注過程では何やらドラマ性を含んだ指示を送ったようで
    総括すると「生きることのすべて」らしい
    以前に本多さんがインタビューを受けたときに「無理難題」と答えたことがあるらしく
    その中身がこれだとのこと

    作曲に際して、今どきのアニソンに見られるカッコイイ電子音で
    疾走感のある(BPM160~180)曲ではなく
    生楽器を使ったクラシカルなミュージックにする方針だった
    そしてあえてちょっと懐かしい歌謡曲っぽさを入れるとのことでBPM136となった

    Aメロでは厳かなイントロの引っ張りつつ徐々に盛り上げていく
    (グラデーションと表現されていた)
    Bメロは前後の4拍子と異なる3拍子に、アニソンで変拍子はかなり珍しいとのこと
    この変拍子によってBメロからサビへの移りが印象的になったらしく
    古川監督は制作当時を振り返りつつ次の内容を熱弁してた
    「Bメロからサビへの切り替わりにあの真っ赤な“アタシ再生産”がズバッと入るんだよ!
     そしてその映像が1話のレヴュー直後に流れもみろ、めちゃくちゃ盛り上がるだろ!
     そういう確信があった」


    ・1話レヴューソング「世界を灰にするまで」
    初の試みだけあってすごく時間をかけた やりとりにも2ヶ月ほどかかっている
    山田さんは石井さん(作曲家)に曲を発注する際、どうやら発注ミスがあったらしく
    (多分だけど2018/01/12頃)
    「血迷った世界を灰にするまで」なる迷曲が生まれてしまったというお話があった
    会場では当時制作過程だった映像(絵コンテか原画を使った映像再現)に
    その迷曲をのせて再生してもらった(激レア秘蔵映像)
    映像は華恋の衣装替えバンク明け(BANK 30 みたいな指示書き)からで
    華恋の名乗り口上シーンなのだがなんと音楽のほうがとんでもなくノリノリ
    制作中の曲だったので電子音が使われていたことも相まり
    王道バトル漫画の勝ち確BGMみたいな感じに
    (放送された第1話で華恋が矢をかいくぐり剣を振り抜くときの曲調
     あれより高いテンションで終始続く感じだった)
    そしてカーテンが閉じて華恋がポジションゼロを決め、画面の指示書きには
    「静かなアウトロ」とデカデカと表示されるが
    未だにBGMはMAXテンション、ここでもう会場大爆笑、すごいものを見てしまった
    (ちなみに2018/02/01時点でアレンジ待ちだったと記述があった)

    指示書き「静なアウトロ」には真面目な言及があり、華恋突入の盛り上がりに対して
    ここを妥協すると、変化の面白さやドラマ性に乏しいシーンになってしまうため
    大きな変化をつけていると言われていた

    中村さんはこの曲の作詞をするにあたり次のポイントにこだわったと言っていた
    本作の劇中歌は、BGMとして流れる挿入歌であってはならない
    そのために画面の動きに対応した、キャラクターのセリフやその時々の
    リアルタイムの心情が歌詞になる必要がある (逆に挿入歌になる曲・歌詞は
     ひとつのテーマを表現するようなもの キャラ設定資料から作ったもの)
    歌劇モノでリアルタイムでキャラクターの心でという制約が多くかかっており
    中村さんは「とても狭い箱の中で組み立てている」というように例えていた

    「世界を灰にするまで」の作詞においては画面の動きに合わせた歌詞が見どころで
    純那が弓を持ち頭上から星のオブジェクト(金平糖みたいなやつ)が降りてくるときの
    「罪に惹かれた星が落ちてくるとき」
    純那が放った矢がステージの星飾りを抜けてひかりを追い詰めるときの
    「流星を象った矢が追いかけてゆくわ」
    といった歌詞を書いたときは「私は天才だ・・・!」
    「これを映像担当の人たちに見せれば驚くだろうな」と言っていた
    これに応えるように古川監督も「私も5話の絵コンテを書いてるときは
     『これをチームに見せるのが楽しみで仕方ない』とニヤニヤしてました」
    といったコメントをした


    ・衣装替えバンクシーン劇伴「アタシ再生産」
    古川監督はバンクシーンの参考曲としてレッド・ツェッペリンの「移民の歌」を提示した
    キーワードとしてインダストリアル(工場っぽく)で、女の人の声が入っているとか
    加藤さんと藤沢さん(両者とも本作の劇伴担当)が顔を見合わせ
    一瞬譲り合いをしたように見えていたらしい
    (どちらがどの曲を作るかはそのとき挙手した方だったとのこと
     1拍おいて加藤さんがやると言った)

    古川監督は何度か関係者に「変身バンクほんとにああいう曲でよかったんですか?」
    と聞かれていた
    後日出来上がった曲は古川監督も素晴らしいと大絶賛しており
    「絶対面白い映像になる」という確信のもとに映像がつけられた


    ・8話レヴューソング「RE:CREATE」
    この曲の大きな課題は、長尺のなかで視聴者を飽きさせないこと
    作詞工程では、歌い分けではなく“歌い継ぎ”を意識し、歌で応酬を行うような感じで
    この曲の歌詞の見どころについて中村さんの熱弁コメント
    「ひかりの過去(華恋との約束の振り返りと4話の回想)のシーンから
     ひかりの短剣が花開く映像があるんですよ
     そこに三好さん(作曲)が4音を当てているんですよね
     これはもう『開くわ』以外にありえないでしょう!!」
    (ちなみにこの曲の作詞工程は2018/06/25頃でアニメ1話放送直前あたりです)

    RE:CREATEは8分の7拍子で実際に歌うのがかなり難しい曲
    (4拍子や8拍子の音楽に長く親しんでいるため)小泉さん(大場なな役)はかなり苦労されたとか

    古川監督は8話のレヴューについて(結構ハイテンションで)いくつかコメントを言っていた
    「東京タワーが落ちてきてドッと波が起こるシーンでキリンが喋りますが
     ここで水をモロに被って『キラめきの再s・・・(ゴボゴボゴボ)』みたいなギャグを
     はさもうかはギリギリまでメチャクチャ悩みました
     さすがにここ一番のシーンなのでギャグとか抜きにしようという結論としました」
    「映像と音楽とセリフなどをすべて合成して一枚の映像にするダビング工程の直前
     ひかりの短剣の開花は大変威力があり、できればここに更にもうひと押し入れたい!
     となって急遽テロップ(REVUE第二幕 華、ひらくとき)を入れてもらうことにしました
     これも素晴らしい映像になると確信をもってやったことです」


    ・3話レヴューソング「誇りと驕り」
    (どこかの作詞工程の話でちょっと発展してこの曲の話題に)
    劇中セリフとレヴューソング歌詞の融合について
    天堂真矢の「より高く より輝く」の部分はセリフにするか歌詞にするかで
    意見が分かれたとのこと
    会議に出席していた中村さんが「ぜひ歌でいきましょう!それで作詞します」と主張した

    山田さんのご厚意でこちらの曲でも秘蔵映像を再生してもらった
    映像は「誇りと驕り」のヴァイオリンパート録音のTake1
    プロのヴァイオリニストたちに楽譜を渡して当日の収録
    真矢の「わたしは一人でもスタァだ!」あたりの演奏だったがそのあと
    [デン、デン、デェェエエン]の部分でうまく揃わず、かなり締まらない最後に
    なってしまったのが面白かったとのことで見せてもらえた
    ちなみにそのあとのTake2の演奏でOKがでたそうです

    「The Star Knows」の演奏風景も一部見せてもらえた
    楽曲の生演奏がパートごとに別撮りであることについて
    レヴュー映像をつくるにあたって、映像と合わせてから楽器ごとに音量を抑えたり
    盛り上げたりしたくなることが多々あるのでパートごとに音源を管理している


    ・登壇者から受講者たちへメッセージ

    作詞家 中村彼方さん
    「表現をするからにはやっぱり伝わってほしいじゃないですか、それに感動してほしい
     だからまず目の前の人や、自分自身を感動させるとかアッと言わせるとか
     そういう目標を持って取り組んでみることだと思います」


    音楽プロデューサー 山田公平さん
    「創作の世界に携わってきましたが、その創作は今でも10代20代の頃の貯金でやってます
     例えるなら私はもう絞りに絞ったスポンジみたいなものでしょうか
     仕事を続けていると創作や感動を吸収するというのが難しくなってきます
     みなさんはこの若い時代に惜しむことなく吸収をしていってください」


    監督 古川知宏さん(メッセージは前半の第一部でコメント済み)
    「ラッキーだったなあ
     仕事での運には恵まれているのですが、今回は特に
     チームの誰もが、同じチームの皆をアッと言わせてやろうといった感じで
     素晴らしいものを出し合ってくれました
     また楽曲やキャラクターが舞台の方ですでに存在していたことも
     アニメ制作の助けになりました
     制作に関わってくださったすべての方に、ありがとうございました」


    質疑応答(第一部
    ・上掛けを留めるロープがアニメでは1本で舞台では2本であるのはなぜでしょうか
    →舞台での見映えのために細部のデザインは違う部分がけっこうある
     星翔の制服はアニメだと灰色一色だが舞台版では植物の柄が薄く入っている
     真矢のレヴュー衣装にグローブがある
    (舞台版とアニメ版で制作指揮系統が分かれているようなので
     古川監督がどれくらい舞台版の事情を把握してるかはわからないです)

    ・スタァライトのアニメを作る上でインスピレーションを受けた作品は?
    →監督の人生の全てです
     特にキャラクターの設定やセリフには、監督が思う居てほしかった人物像
     言われたかった言葉を反映しており、10代の人間の一般的な感情を描く狙いがあります

    ・登場人物はすべて女性なのにキリンだけ男性なのはなぜか
    →女性ばかりのアニメでキリンが急に津田さんボイスで喋りだしたら面白いじゃないですか
     「面白いから」です

    ・現代ではTV放送の隔週視聴のほかに動画配信サイトを介した視聴形態もありますが
     このような視聴文化の変化をどうお考えですか
    →そこにも対応するように(ブシロード側でも)考えています
     ニコニコだと好ましくないんですよね、なぜならログインが要るから
     逆にYouTubeはいいですよ、ログインせずに動画を見られるので

    ・キラめきを失ったひかりはかなり重症でした、他の舞台少女もそうなるのでしょうか
    →イメージとしてはギリギリまで追い詰められたという状況
     そのうえで華恋のように諦めずに舞台を続けたり
     あるいは他の道を選ぶ人もいるかもしれません
     むしろ私(監督自身)が続きを読みたいですね、Webで。二次創作の材料にどうぞ

    ・華恋が1話で「これってスタァライト?」の場面から
     レヴューソングは劇中演劇「スタァライト」の曲と同じでしょうか?
     「恋の魔球」や「花咲か唄」を聞く限り西洋の古典戯曲には聞こえませんが
    →各レヴュー及びレヴューソングは戯曲スタァライトの章立てに対応しているイメージです
     舞台に立った演者たちによって再解釈・再構築され
     現代の文化や場所、彼女たちの個性に合わせた表現になっているという解釈
    (「ということでいいですかね?中村さん」とそのとき舞台裏で控えていた中村さんに
     確認していました。かなり細部の設定についてはスタッフ間でも厳密に
     共有されているわけではなさそうですね)


    質疑応答(第二部)
    ・星々の絆(9話レヴューソング)でのバックコーラスはラテン語だそうですが
     なんと言っているのでしょうか
    →(中村さんの回答)元コーラス部だった小泉さんの提案で当日急遽入れることになりました
     歌詞として特に決めていませんが、たしか「女神の○○(忘れた)」だったと思います
    (ちょっと話が発展して) キャストの方には
    「上手く歌うのではなく感情を大いに乗せてほしい」とオーダーしたところ
    感情を出しすぎて泣きだしてしまうことが何度かありました
    ちなみによく泣くのは小泉さんと相羽さん(クロディーヌ役)です

    ・純那の「The Star Knows」、クロディーヌの「Star Divine -finale-」など
     舞台版の曲がアニメでも使われましたが、どのようにして使用が決まったのでしょうか
    →(古川監督の回答)「The Star Knows」は舞台との二層展開というコンセプトを
     活かすため早期に決定していました
     「Star Divine」は舞台公演を拝見して「これは入れなきゃダメだ」と思うようになり
     レヴューで使用しました。「舞台少女心得」も同様の理由で11話に
    (ここで話が発展して衝撃のカミングアウト)
    古川監督「10話のStar Divine、ちゃんとクロディーヌの曲になっているでしょうか
     実はクロディーヌ、脚本会議の段階では口上も曲も予定してなかったんですよ
     そしたらブシロードの関係者さんから『ウチの相羽は口上も曲もないんですかねえ』
     と言われて、脚本の樋口さんを呼びつけて緊急打ち合わせで作りました」
    中村さん「クロディーヌの曲が必要とのことなのでStar Divineの2番の歌詞を
     クロディーヌにあげちゃいましょう、作詞やりますよ」
    という流れで10話のStar Divine -finale- が出来たそうです

    ・舞台版の走駝先生がアニメ版にいないのはなぜか
    →70分の舞台ではストーリーの司会進行的な、ナレーションにも匹敵する強烈な
     キャラが必要だったので舞台版で登場
     逆にアニメでは9人のメインキャストを立てることに集中するため、走駝先生は未登場 
     キリンのオーディションに人物のキャラが関わると
     黒幕やそれに親しい存在が舞台少女たちの近くに存在することになってしまい
     不本意ながらストーリー方面に注目を集めてしまう
     そのため不明瞭な問題はキリンに集約するように設計した

    ・アニメを制作するにあたりゲームアプリ展開のことを知っていましたか
     またゲームの展開を考慮していましたか
    →一応知ってはいました
     この周りの話題は喋りすぎると怒られるかもしれないので回答はここまでとさせてください

    ・今回のお話の中で品質維持をする仕組みを「セーフティネット」と例えていましたが
     スケジュールに対して工数増加や負担がかかる部分もあったとのことでした
     どのようなバランス感覚で制作を進めたのでしょうか
    →短所を補う保険としてのセーフティネットというのも側面のひとつですが、
     各セクションの工夫で品質というか表現の質を上げる
     相互協力のネットワークとしての側面も含んだ表現です
     ただできるだけ体力を節約できるような仕組みになるよう考えています
     5話のまひるがひかりに感情をぶつける場面で
     例えば髪を振り乱すように泣く映像を入れるのも選択肢ですが作画コストが高い
     そこで縦長の1枚絵をスライドさせ、そこに三者の関係を表現することができれば
     作画リソースをレヴューに多く割けます
     そしてレヴューの作画を上質にできなかった場合も
     音楽の調整や低コストの3D照明といった選択肢を残しています
     そしてこれらのリソースの配分は「お客様にキャラを届ける」を絶対条件に決めています

    ・作詞家の中村さんが(劇中戯曲・コミック)脚本分野にまで関わるのは珍しいのでは?
     どのような経緯なのでしょうか
    →本来の脚本を担当している樋口さんは全話脚本かつシリーズ構成で
     アニメ制作も忙しくなり始める時期だったので、別のタスクを増やすのは難しい
     しかし作品に対する情熱を共有してきたメンバーは限られている
     ここで企画プロデューサー(経済・広告・人事的な責任者)の小笠原さんが
     「脚本会議に出席してる中村さんはたしか絵本書いてたよね、脚本やってみない?」
     中村さん「やります」
     という感じで決まったらしいです
    (また話が発展して)古川監督「オーバーチュアのあの幻の双葉回が好きなんですよ
     最終的に発表に至らなかったんですけど、双葉がサーカス団のおサルと仲良くなるやつ」
     なんでも香子を手懐ける猛獣使いというイメージからそんな話のプロットが生まれたとか



    展示資料(展示の絵コンテはちゃんと読めなかったので他の方の報告を探してください)
    ・ひかりの設定指示書はおもしろかった
    腰のヒモの名称は「尻尾」らしい
    材質の比較(別の場所の似たヒモと素材が違う?)みたいなものも書いてあった
    なんでこの尻尾が付いてるのかはわからなかった
    設定段階ではひかりの髪飾りは現在の後頭部を周る装飾ではなく
    額の斜め上に刺さっているようなデザインだった(痛そう)
    冗談めいた落書きかもしれないが「Mr.ホワイトのぬいぐるみ、実はバクダン!?」
    という文とぬいぐるみを構えるひかりの絵があった

    ・参考図書の展示
    主に舞台装置や舞台演出の資料が多数だった
    住居の写真集やキリンの写真集、東京タワー画集などもあった

    ・華恋の初期デザイン案など
    真矢様かと思ってみてたらはしっこに「カレン」と書いてあってびっくりした
    華恋のレヴュー衣装デザイン候補に、赤青が反転したもの、大場ななのような白服
    灰色の軍服(かなりカッコイイ)があった(このへんはメモリアルブックにもあったような)



    報告は以上です

    本当に素晴らしい講演だった
    受講料8,600円だったけどそれでも安いくらい内容が詰まってた
    監督は今回の講演でスタッフたちに「本作はキャラもの歌劇だ」と言い続けたらしいけど
    その指示から本編の脚本を書いた樋口さんもとんでもない人だな・・・
    正直めっちゃ登壇してほしいですね


    あ、スタァライト本編解説動画シリーズ投稿(予定)です よろしくおねがいします



  • レヴュースタァライト舞台#2 Transition 観劇してきた

    2018-12-24 21:00

    レヴュースタァライト #2 Transition

    12/13のディレイビューイングで見てきました
    観劇経験がなくて芝居の良し悪しというものは全然わかりませんがスゴかったし観てて楽しかったです
    感想を書く上で舞台本編の内容があやふやなところが多々ありますが
    これは俺が鳥頭なのではなく内容の密度が高いので一度の観劇で把握しきれなかっただけです
    文が雑なのは俺の文才の限界と推敲がめんどくさいからです


    ・第100回聖翔祭
    アニメの最終回で見た場面だ!
    すごい!星摘みの歌の曲調がアニメ9話で聞いたそれとぜんぜん違う!
    アニメの方では星のダイアローグ2番以降が流れてたからわからなかった部分だけど
    星摘みの歌が新規アレンジ(というかもう新曲)なんだね
    別れの悲劇を仄めかす儚げな曲調から明るめの曲調になってる
    巨大な星のティアラからクレール(演:ひかり)が出てくるところまでアニメと同じ
    あの生まれ変わった新しいスタァライトを見てる実感が湧きますわ


    ・聖翔祭を見て感銘を受ける青嵐校の3人と八雲先生
    八雲先生:青嵐の先生,聖翔音楽学園の卒業生で走蛇先生の後輩
    小春(こはる):天堂真矢が一目置いてる天才らしい そしてお互い知り合いらしい
    氷雨(ひさめ):大場ななの中学時代の同級生,当時合唱部員
    涼(すず):露崎まひるの中学時代の同級生,当時チアリーディング部員,北海道の住人だったのか
    第100回のスタァライト良いですよね わかります


    ・交流プログラム開始の朝
    新しい環境に対して気合が入りまくる純那,アニメ7話で見たおニューのメガネで決めるあの純那ちゃんだ
    ここで歌唱によるキャラ紹介コーナーなんだけど曲が舞台#1のもので歌詞がちょっと変わってるのかな
    そして華恋ちゃんがメンテナンス中の舞台衣装フローラの上掛けを窃盗してきてB組舞台創造科の人に怒られるシーン
    ここで舞台創造科役の人たちがステージに上がらず客席間の通路で歌って踊るところが面白い
    舞台の活動を陰ながら支える人たちなのでステージ外からのパフォーマンス限定になるんですね
    しかも観客,ファンのことを一緒に舞台を創る仲間「舞台創造科の皆さん」と呼ぶことともかかってます
    巧い構成してますねえ
    なんとなくですが塗装用作業着を着て刷毛を持ってる大道具班?の人が好み
    そういえばこのへんで次回こそ主役を勝ち取るぞという趣旨の歌が入るけど,
    そこで明確にパフォーマンスしているのが真矢・クロディーヌ・双葉・香子・純那の5人だけ
    華恋とひかりは第100回で主役を演じた直後なので主役争奪戦への関心が薄い
    ななは7話で「主役に興味ない」と言ってる 大事なのは仲間と舞台を創ることなんでしょう
    まひるは「大切な人を笑顔にできるような温かいスタァ」が目標なので主役を演じること自体は重要じゃないらしい(目指してる「真昼の星」って太陽のことじゃん,最強の輝きじゃん)


    ・青嵐が実力を見せつけるダンス
    青嵐が100回のスタァライトを奪いたいとか言い出してダンスパフォーマンスに
    このダンス,確かにスゴい 俺の文では表現できない凄さ
    それですごい実力差を見せつけられたという話になってその日の交流は終了
    まひる・なな・真矢はそれぞれ事情があってベストパフォーマンスを出せなかった(出さなかった)かもしれない
    聖翔の制服が肩周りしかない(上着の腹や腰がない)デザインなのって舞台上で腕を動かしやすい構造だからなんだね


    ・双葉勧誘
    夜だか早朝だかの自主練中の双葉に会いに来る八雲先生
    双葉はん自主練中も木刀携帯してはるんか・・・
    しかも八雲先生は得物持ち相手に素手で勝てるんか・・・
    双葉が八雲先生に敗れ「アタシは弱い・・・!」ってなったところに八雲先生が「青嵐にくれば強くなれる」と勧誘する


    ・レヴュー開幕
    このレヴューで負けた方は今後スタァライトを上演しないという約束でレヴュー開始
    話についていってない華恋はしばらく制服姿のまま
    聖翔 vs 青嵐の団体戦
    青嵐のレヴュー衣装,特に金属質な肩当てがめっちゃカッコイイ


    ・“夏空のレヴュー”
    まひる&ひかり vs 涼(武器は大型の両手剣)
    北海道の中学時代バトン部のまひるとチア部の涼,両者とも学校のアイドル的な存在だったらしいが注目を集めるのはいつもまひるだった
    でも二人の関係自体は良好だったようで,夏の日にバトントワリングとチアリーディングを組み合わせた応援の練習をしていたらしい
    そして投げたバトンが太陽に飲まれて...といった話をしていた
    直接的な表現はなかったけど多分バトンが原因で涼に怪我をさせたという事件が起こって,まひるはそれを負い目にしていたのではないかと
    この過去の話をしている途中でひかりが「私はまひると未来で繋がる者」と名乗ってまひるの味方として舞台に立った。将来の保護者だからね
    ここのひかりちゃんの入りは巧いと思ったし走蛇先生にもそう解説されてたね
    涼はまひるに対して恨みなどなく,同じ舞台に立ちたいと考えていることを伝えてきた
    それに応えたいまひるは無防備に涼に接近するけど涼の不意打ち(香子メソッド)で上掛けを落とされてしまう
    この後でも語られますが涼がまひるに明かした気持ちはちゃんと本心だそうです
    ところで舞台版のレヴューって明確な勝敗の概念があるんですね
    アニメ版のオーディションのレヴューでは「上掛けが落ちたらレヴュー終了」以外の情報はほぼないので
    あれはオーディションだからなんだろうけど


    ・“初雪のレヴュー”
    順那&なな vs 氷雨(武器は戦鎚)
    第7中学校の(部員1名の)演劇部員ななと合唱部員の氷雨との関係
    演劇の要員としてななは氷雨を勧誘したが,それからというもの氷雨は他の合唱部員たちと関係がこじれたらしい
    氷雨によると演劇の勧誘を断ったのはななの実力が高すぎて,自分が加わることで不釣り合い,足手まといになると思ったから
    そんな氷雨にななは「貴女の歌声にはいつも助けられた」と返す
    ちゃんと両思いじゃないですか
    順那の支援とアニメ7~9話でやったななの過去への執着の克服もあって氷雨に勝利
    あの再演の話を経て一番の理解者が隣りにいてくれてるんですもの,勝ちますよ
    そういえば中学時代の演劇部で掛け持ちの人すら集まらなかったという場面がアニメ9話にあるけど
    横にストーブが焚かれていることと中学校の文化祭の季節ということで晩秋~初冬ですかね
    初雪というタイトルがかなり綺麗にハマっている


    ・“春雷のレヴュー”
    真矢&クロディーヌ vs 小春(武器は盾と一体になったジャマダハル)
    美しくて派手なタイトルと評価されてたレヴュー
    真矢と小春は知り合いらしいけど具体的にどういう過去があるのか不明なまま(俺が聞き逃しただけかな)あっさり真矢が上掛けを落とされて負けとなってしまう
    後ですぐ明らかになるが,真矢は「本気のクロディーヌとやり合いたい」という理由だけで青嵐側についた
    前の二人は過去の因縁がどうこうって話だったのにこっちは茶番劇かよぉ!?
    真矢はアニメ2話の最後でクロディーヌとレヴューしているはずだがそれで満足してないってことか
    そしてクロディーヌが自分の実力を最大限に出しきれてないってことの示唆でもある気がする
    アニメ7話でななが本来の実力を発揮していないことにも真矢は気づいていたし
    あと真矢が青嵐についた理由を小春に明かしてたのも興味深い
    天才と天才だけど実は普通に信頼厚い友人関係なのか
    アニメでもそうだったけどいわゆる天才クラスのキャラについては率直な心情が語られる部分が少なく
    意図的に情報が絞られている構成になってる(制作者インタビューでも言及されてた)ので
    真矢・クロディーヌ(と小春)周りを追いかけるにはかなり注意して見ないといけないようです


    ・“陽炎のレヴュー”
    香子 vs 双葉(青嵐側)
    お互い武器が長物なので殺陣の相性もピッタシ
    双葉が強くなりたいからという理由で青嵐につくことを選び対戦
    アニメ6話では香子が双葉にかまってほしくて帰省という形から喧嘩に発展したけど
    今回は双葉が自分を強くしたいという理由で珍しく双葉が中心に問題を起こした


    ・“群青のレヴュー”
    対戦カードが長すぎて覚えてないけどまひると真矢が青嵐側についてたような気がする
    そして八雲先生が華恋(まだ制服姿)とひかりを直接勧誘しにくる
    それも青嵐学校で上演予定の新約スタァライトの主役として
    その上で主役決めのオーディションも行わないと明かされ当然ながら青嵐の生徒3人からは不満が噴出
    華恋は公平なオーディションがなされないこと・レヴューでキラめきを奪い合っている現状(他にも何か言ってたような)に対して異議を唱えて衣装を纏い,ついにレヴューの舞台に立つ
    ここでアニメと全く同じ「アタシ再生産」の変身バンクです
    この場面は本当にアニメとの二層展開を称する2.5次元ミュージカルでしか成立しない演出でめっちゃ気に入りました
    華恋の参入と説得によって群青のレヴューは虹色にタイトルを変えます


    ・“虹色のレヴュー”
    12人の舞台少女 vs 八雲響子(素手)&コロス軍団
    なんかスゴい殺陣を見ました もちろん俺の表現力では文にできません
    レヴュー開始時に「76期生 八雲響子」と名乗るのが大変アツいです
    その八雲先生の先輩にあたる走蛇先生は75期くらいの人なんですね
    コロスというのは名前の由来が古代ギリシア劇における合唱隊(コーラス)
    劇の解説や要約・エキストラなど明確な役名を持たない役割だそうです
    レヴュースタァライトにおいては殺陣をする舞台装置なんだとか(しかも強い)
    そんなコロスたちと香子の間にさっそうと入る双葉「思い出したんだ アタシが強くなりたかった理由」
    はい今年1番のイケメン 俺にとっては本劇のベストシーンです
    あと印象的なシーンは階段のド真ん中で真矢様がコロスを複数切り伏せ「This is 天堂真矢」と決めポーズ
    アニメ3話で見た“誇りのレヴュー”の閉幕演出のシルエットが背景のスクリーンに映るところは忘れられない
    アニメ見た人へのファンサービスなんだろうけど,アニメのレヴュー口上や「夢は見るものではなく魅せるもの」という台詞にも表れているとおり,
    真矢が考えている"観客に対するパフォーマンス"という観点が大切にされているシーンでした


    ・勝者 舞台少女
    なんかスゴい殺陣の末に12人の舞台少女が八雲先生を追い詰めて決着
    聖翔と青嵐の生徒たちもいい雰囲気になって「上演見に来てね」と言い合います
    八雲先生は「青嵐の生徒たちが己に打ち克つ強さを育んでほしかった」みたいなこと言ってたけど
    スタァライトの主役と人員を引き抜きたかったという理由はどこまで本気だったんだろうか
    そして最後の八雲先生と走蛇先生の会話
    八雲「あのレヴューで青嵐が勝っていたらどうするつもりだったんです?」
    走蛇「面白ければそれでいい それが舞台というもの」
    真理ですよね ほんとに面白い舞台の上でこの台詞言うとかもうズルいわ



    ・感想とか気になったところとか
    アニメ1話から12話にかけてが一つのスタァライトと言えるのですが,これをかなり簡単に言うと
    「悲劇によって引き裂かれた二人が舞台の上で再び結ばれる」というお話です
    舞台#2 Transition自体というのがこのアニメの流れを継承したスタァライトでもあります
    (具体的にはまひると涼,氷雨とななの組み合わせが,再開を果たし舞台で結ばれた二人)
    この辺からは俺の妄想ですが,華恋がつけている王冠の髪飾りに意味があるような気がしてなりません
    アニメで華恋が身につけているカニグッズは,部屋のベッド脇の棚にあるように親子関係があるらしく
    華恋のクローゼットの内側には柿へとハサミを伸ばすカニが写ったポスター?のようなものがあります
    カニの親子と柿といえば猿蟹合戦です
    そしてもう一つ,ひかりがロンドンで演じていたあの劇。あれはおそらくシェイクスピアの戯曲「マクベス」かと思います
    暴君マクベス(演:ひかり)が王位簒奪・悪政・周辺人物の暗殺を行い,王子と貴族たち(演:ジュディ・ナイトレー)の復讐によって倒される物語らしいです(参考:Wikipedia)
    猿蟹合戦とマクベスには復讐劇という共通点があります
    レヴュースタァライトという作品群において「復讐」がキーワードになるのかと予想していましたが,
    アニメ12話でも舞台#2でもそういうのとは無縁でしたね
    1話アバンと4話アバンで華恋とひかりの座席が左右逆になっているのは視聴者の裏読みを誘発する材料とインタビューで語られたのでこちらもそうなのかもしれませんが
    このへんにテーマがあるとすれば「継承」かもしれない
    アニメ本編から舞台#2へ再生産されたスタァライトが継承されたこと
    舞台#2におけるレヴューの争点が新約スタァライトの上演権(継承権)だったこと
    戯曲マクベスでも王位(王冠)がダンカン→マクベス→マルカムと継承されること(簒奪含む)
    こうなると華恋のカニグッズと猿蟹合戦ポスターが何者なのかわからなくなるけど

    今回の舞台ではクロディーヌが真矢に振り回されてましたが,「寝返りを演じてまで本気を引き出したい相手」とまで特別視されてるとわかったのはクロディーヌにとって収穫なんじゃないでしょうか
    アニメ5話で真矢が華恋の変化に反応するだけでかなりご立腹だったからね
    上でも言及したとおりクロディーヌは潜在的な能力を活かしきれていないという示唆である可能性があり,もしそうだとするとクロディーヌの剣の宝石が黒いことにはやはり理由があるのではないかと思います
    アニメ放送中のtwitterでクロディーヌの剣の宝石が輝いていないという考察があったりしましたが,アニメ1期ではなく今後に繋がる伏線なのかもしれません

    順那とななは歌唱パートだったり舞台の端のほうにいるときにやたらとイチャイチャしてましたね 良い・・・
    双葉はんが香子を背負ってエントリーするところと
    「ドッコイショ」と言って下ろすところと
    香子が階段袖から段差を降りるときに抱きかかえるところと
    舞台終盤の「(青嵐側についたこと)まだ怒ってんのかよ~」というところ気に入ってます 良い・・・

    舞台#2を見て思ったのですが,キリン・オーディションでもひかりの運命の舞台でも,そしてこの舞台#2においても華恋は途中参入という形式が保たれたままでしたね
    アニメだけ見る限りでは1話と最終話の構成に共通点を作るという演出テクニックかと思いましたがまさか舞台#2にも共通するとは
    これが単なる様式美なのかそれとも何かの伏線なのかはまだ何もわかりませんが

    あと,いくつかのレヴュースタァライト考察記事において「スタァライトの中でスタァライトが展開される」のような
    入れ子構造を主張する話をよく見るような気がしましたが,今回の観劇でその考察が生まれる理由がちょっとわかったような気がします
    舞台版を見た人特有の感性かと思いますが「舞台(劇場・シアター)」で「舞台(レヴュー)」を見る,という状況を体験できますからね
    せっかくなのでまたいいますが舞台#2の導入って天才ですよね(もちろん終幕までだいたい全部天才の所業だけど)
    アニメ13話みたいな感じで,それでいて真新しいく新鮮な場面からお話に入っていける構成が素晴らしい
    舞台#2の副題,Transition(変遷,過渡期,変わり目)ということで2年生と3年生の間の話でした
    今後とも本筋の続きとなるコンテンツが展開されるはずなので首を長くしてお待ちしております

    以上