現代金融理論「MMT」到来前夜、日本経済予習⑤現状、すべての出発点は銀行貸出であり預金は負債として発生する
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現代金融理論「MMT」到来前夜、日本経済予習⑤現状、すべての出発点は銀行貸出であり預金は負債として発生する

2019-04-04 22:49

    市中銀行でやっていること

    市中銀行(しちゅうぎんこう)とは、一般にいう「民間銀行全体」のこと。
    業務としては預金口座を主体にした振込、自動引き落としや、両替、融資等を行う。
    市中銀行は日銀当座預金を取引できる金融機関です。
    ※簡単に言うと、銀行は企業や顧客から集めた預金または集めた現金を企業へ貸したり国債を買ったりしていません。(完全にそうとは言えませんが混乱するので、ここでは簡単に考えて下さい)

    ・日本銀行当座預金、銀行預金、現金の関係イメージ

    ・通貨関係図 ※日本銀行当座預金と下記の銀行預金(預金)は違うお金です


    ・預金の製造
     ①企業や顧客から現金を受け取り、銀行貸出を記録して預金を製造する
     ②準備率に従い、預金準備金を日銀当座預金へ預け入れる(準備預金制度)
     ③預金を通貨として機能させる
     ④預金を現金として引き出す場合、預金と現金の「取り付け」を行い、現金を渡す
     ⑤預金準備金を日銀当座預金から引き出す

    ・預金の信用創造
     ①企業や顧客へお金の貸出をする場合(融資)、預金金額を設定し銀行貸出を記録して預金を信用創造する
     ②準備率に従い、預金準備金を日銀当座預金へ預け入れる(準備預金制度)
     ③預金を通貨として機能させる
     ④預金を現金として引き出す場合、預金と現金の「取り付け」を行い、現金を渡す
     ⑤預金準備金を日銀当座預金から引き出す


    ・預金は負債として発生する
     
    預金を製造した場合も預金を信用創造した場合も、預金は負債として発生します
     市中銀行のバランスシートでは「負債に銀行預金」「資産に貸付金(貸付債権)となる

    ・出回る現金の量より預金額の方が大きい
     すべての金融機関は預金額と同じ現金の量を保管していません
     全現金よりも巨大な額が通貨として機能する預金になります

    ・銀行貸出量の制約
     銀行貸出量は元手の資金量に制約されず、貸し出し先の需要と返済能力に制約を受ける、しかし、現実の返済能力は不確実である、景気拡大期と景気縮小期で借り手の返済能力が変わることに注意しなければならない。
     銀行貸出量の制約は不確実性を含むので「最適の貸出量」だったかは将来の結果で判断するしかない。
     論理的には預金を無限に創造できる、しかし銀行は損失を出すか、債務超過と流動性不足のリスクがあるため預金を無限に創造することはない。制約に関して→下記※の引用を参照

    準備預金制度
     準備預金制度とは、対象となる金融機関に対して、「受け入れている預金等の一定比率(これを「準備率」といいます)以上の金額を日本銀行に預け入れること」を義務付ける制度です。このようにして日本銀行に当座預金または準備預り金として預け入れなければならない最低金額を、「法定準備預金額」(または所要準備額)といいます。本制度は、1957年(昭和32年)に施行された「準備預金制度に関する法律」により、金融政策の手段として導入されました。
    (日本銀行HP抜粋)

    ・信用創造の性質と影響
     貸出金額を設定して銀行貸出を記録すると、何も無い所から預金が負債として発生する、
    ※ただし預金を無限に信用創造できないように準備預金制度により制限され制御される
     すべての出発点は銀行貸出であり、全ての現金は預金から引き出されたもので、銀行システム全体として見れば、預金総量は貸出量によって決まる。
     日本銀行が発行する現金(マネタリーベース)を元(準備預金制度による)にして市中銀行が信用創造で預金を生み出して貸し出しすることで市場(実体経済)へお金が供給される。

     信用創造によって預金の量は一定ではなくなる、つまり預金の量は膨張したり、膨張した後に収縮する。
     マネタリーベースが一定でも信用創造によって預金の量は一定ではなくなる、言い換えるとマネタリーベースが一定でも実体経済で流通するお金の量は一定ではない。

    「中央銀行は目標短期金利を指標として準備預金を調整しているのであり、銀行が投融資を増やした結果として必要な準備預金が(決済用も法定準備用も含めて)増加したら、それに応じて受動的に準備預金を追加供給するオペレーションを行っています。このため、準備預金の水準は銀行の投融資を制約するものではありません。実際に銀行の投融資を規定・制約するのは、借り手の信用度や、銀行の自己資本の水準、金融規制などです」
    (図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本 望月慎 (著) 引用)


     修正は随時しようと思います。
     間違いや補足等ありましたらご教授をお願い致します。
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