MMT、現代貨幣理論、政府発行貨幣の裏技
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MMT、現代貨幣理論、政府発行貨幣の裏技

2019-07-03 21:26


     政府発行貨幣は日本銀行に交付され、日本銀行の「資産」の現金に計上される、政府貨幣を政府が回収せず、そのまま日本銀行に資産として永続的に保有させることとした場合は、日本銀行は無利子・無期限の政府の債務を保有することとなり、これは無利子・無期限の国債を日本銀行に引き受けさせることと同義である。
     確かにこの場合は政府貨幣回収のための財源が必要でないため、政府貨幣は政府の債務として認識しなくてよいことになる。
     しかし、こうしたやり方は、国債の日本銀行引受けを禁止した財政法第5条に抵触するものであり、政府の財政規律を弱める結果になり大きな問題である。
     さらに無利子の政府貨幣が日本銀行の資産として永続的に存在するため、日本銀行の円滑な金融調節が阻害され、日本銀行の財務の健全性が損なわれて通貨の信認を落とす懸念がある。

    ■政府発行貨幣と日本銀行保有国債の交換
     現在日本銀行の保有している国債残高は473兆円で約500兆円ですので、現行法にこだわるなら500円硬貨(クズ小コインでも良い)を約1兆枚製造交付することになる、そこで法改正して100兆円硬貨を5枚製造交付する。
     政府発行貨幣は日本銀行に交付発行され、日本銀行の資産の現金に500兆円が計上される、この現金を財源として満期がきた日本銀行が保有する国債を現金償還する。

    ■貨幣(硬貨)について
     貨幣(硬貨)については政府が発行するが、市中との受払いはすべて日本銀行を通じて行われる。
     このため日本銀行が政府から貨幣を引き取ると一旦当座預金の増加として計上されるものの、直ちに別口預金に組み替えられ、日本銀行が市中に支払った段階で再び別口預金から当座預金に組み戻される。
     したがって、別口預金の貨幣残高は日本銀行の貨幣保有残高と等しくなる。
     これらの特殊な通貨等から成る別口預金を当座預金と区別する目的は、これらの特殊な通貨等は日本銀行券のように無制限に流通するものではないから、これを当座預金に組み入れるとすれば、実質上日本銀行の政府に対する信用供与となるので、交換、取立て、売却等により当座預金に組み入れることができる状態となるまでの間別途整理することとしたと考えられる。
     なお、別口預金は、日本銀行券とは異なり、日本銀行が営業資金として自由に転用できない特殊な通貨等によって構成されており、日本銀はこれらの通貨等を金種別に保管しなければならないので、当座預金が消費寄託であるのに対して、別口預金は特定物保管であると考えられる。
    (我が国の国庫制度について~入門編~ より抜粋)

    ■貨幣の発行・回収に係る政府預金における計理
     1.政府が貨幣を発行し、日本銀行に引き渡した場合に発行収入が発生し、これに見合って当座預金も増加するが、直ちに別口預金に組み替えられるので当座預金には増減はない。
     2.日本銀行の窓口から貨幣が市中へ流出すると別口預金から当座預金へ組み戻されるので、当座預金が増加することとなる。なお、貨幣が日本銀行に還流すれば別口預金に振り替えられるので、当座預金は減少する。
     3.貨幣が損傷等により流通に不適当となった貨幣となると、日本銀行から政府に返納されるが、この場合には別口預金から当座預金に組み戻され、さらに当座預金から払い出されて発行収入が消える。要するに、別口預金の一部を構成する貨幣の額は、日本銀行が保有する貨幣の額と一致するよう計理されている。
    (我が国の国庫制度について~入門編~ より抜粋)

    ■財政法第五条と特別の事由
     財政法第五条 すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。
    (条文無編集)
     日本銀行は,財政法(第5 条但書)に基づき,特別の事由がある場合には,国会の議決を経た金額の範囲内で,政府に対し資金の供与を行いうることとされているが,この「特別な事由」に基づき実際に行っているものとしては,日本銀行が,金融調節の結果として保有している国債の償還に際して,その借換のために国債を引き受ける場合に限定されている。
     (日本銀行の機能と業務 日本銀行金融研究所編、有斐閣、2011年刊)

    ※間違いや補足等ありましたらご教授をお願い致します。


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