向上心(サミュエル スマイルズ)読書履歴概要覚え書き
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向上心(サミュエル スマイルズ)読書履歴概要覚え書き

2019-12-11 22:56


    向上心 (知的生きかた文庫)
    サミュエル・スマイルズ (著), 竹内 均 (翻訳)
    文庫: 272ページ
    出版社: 三笠書房 (2011/5/21)
    言語: 日本語
    ISBN-10: 4837979491
    ISBN-13: 978-4837979494
    発売日: 2011/5/21

    ■向上心の根源
     向上心はどこから発生するのか、どうして人間は向上しようとするのか、などの根源には言及しない。
     著書「自助論」では国家と個人の繋がりが強調されたが、著書「向上心」では世界と個人の繋がりを提供する。
     【「世界は、神が人間に送られた手紙である」その中に含まれた本当の意味を引き出すためにその手紙を読んだり研究したりすることは、神の力により深く知り、神の知恵をよりはっきりと確認し、神の善により感謝を捧げるには何よりも効果的なのである。】
     サミュエルの抱く向上心の根源には「IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる)」という確固たる思想が横たわっている、人間が向上心を抱き前進せんとするのは、人間が地上で果たすべき「役目」「義務」「やるべきこと」であると説きたいのだと理解した。
     人間は生きている間に、世の中の一員として自分がやらねばならないことを忠実に果たさなければならない。このことは価値ある人生の目的であり終極である。ここから真実の喜びが生まれる。

    ■人間は一人で生きてない
     ひとにはそれぞれ与えられた仕事と義務があり、この二つは自分のためにも、また自分が所属する社会のためにも回避することはできない。
     実際的な知識を身につけ、いろいろな知恵を学ぶには、「社会の一員として実生活に溶け込む」以外に方法はない。
     社会の荒波にもまれてこそ、われわれは自分のやらねばならないことを知り、仕事のきびしさを知り、忍耐力・根気そして勤勉さを養い、人格を磨くことができる。

    ■禍福は糾える縄の如し
     悲しいできごと・失敗・挫折・災い・不幸は自分を向上させる試練と考え、不幸を通じてますます自らを向上できるのならば、「禍福は糾える縄の如し」といえる。
     幸せだけを追い求める人生は空しい、不幸のない一生は人間の一生とは呼べない。
     また、自分の幸せだけでなく他の人の幸せも願って働くのが希望にあふれた楽しい生き方ができる。

    ■働くのだ!
     働くことは誇りでもあり名誉でもある、働かずしては何事も成就しない。
     仕事に明け暮れる生活ほど尊いものはない。
     社会に貢献する価値ある人間になるためには、大地にしっかりと足をつけて仕事にいそしみ、誘惑や試練と戦い、日常生活で出会うさまざまな悲しみに耐えなければならない。

    ■活力
     真剣に生きるとは、精力的に行動すること。
     世の中は自分が選んだとおりに姿を変える、毎日の生活の中に喜び見出し享受することができる。
     将来への希望があれば人はあらゆる努力と試練に立ち向かえる。
     力を精一杯に出し尽くせば偉業は成し遂げられる。

    ■忍耐力と自制心
     道徳的な精神を鍛え、実習してみることは人格を形成するうえでも影響がある、これがなければ正常で規律正しい日常生活を送ることはできない。
     自尊心を養い、服従する習慣を学び、義務の観念に目覚めるのも、みな鍛錬と実習を通してである。
     自分の欲望を努めて抑え、それよりももっと強い力をもった天性に服従するのである。心の中に住む訓戒者、つまり良心の命令に従わなければならない。
     われわれは衝動に走らず、欲望に惑わされず、自制し、心の平衡を保ち、頭に浮かんだいくつかの感情を整理整頓して、その最終的な決定に従わなければならない。
     そうすれば、とるべき行動はいずれも熟考を重ねたうえで冷静に決められるはずである。

    ■思慮分別
     洗練された思慮分別があれば、道徳的なあやまちを許せないような狭量でせっかちな人間がおちいりやすい罠にはまらないで済むだろう。
     思慮分別のある人とは、日常生活で起こる現実的なできごとを公平に判断し、思いやりのある慎重な行いのできる人をさす場合が多い。
     すなわち、教養も経験もある人はみな心が広く、自分を抑えることができる、目的に邪念が無く潔白で、他人に自分の考えを無理強いしたりしない。
     愚かで心の狭い人はいずれも執念深く、かたよった考え方しかできないのである。

    ■大胆は悪人が持つ処世の術
     世の中には悪人よりも善人のほうが多く、悪人は善人よりも大胆だという理由だけで優勢を保っているのだ。
     われわれは決断力の強い人間をどうしてもほめたくなる。われわれがよく悪人の味方をするのは、悪人がこの力を持っているからにすぎない。


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