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くりりんさん のコメント

すいません、レスが遅れました。
この年表は新たな情報がわかり次第、追記をしてどんどん充実させていきたいですね。
素晴らしい資料だと思います。

JAPAN TAXですが、これは日本の酒税を納めた証拠として貼っていたものですが、
デザインの変更はあるものの、雑酒時代のシールというわけではなく、その後の従価特級時代まで続いています。
1971年の洋酒完全自由化をもって、洋酒の輸入量が大幅に増加したため、
いちいちシールなんて貼ってらんねーよ!従価特級表記だけでいいじゃねーか!
という流れになり、とはいえ酒税法の変更には時間がかかり、その3年後、1974年をもって廃止となったのだと思います。
(実際には作ってしまったTAXシールの在庫などもありますし、1974年は政府通達だけで、正式な改定は1978年だったのかもしれません。)

なお、似たような流れに、1980年代に入ってからの「従価税」表記消滅があります。
一部のボトルは、1980年代初頭あたりから特級表記はありますが、従価表記がなくなります。
従価税は級別酒税とあわせて1989年に廃止されますので、当然徴収はされていますが、表記が無いボトルがある。
ジョニ赤、カティーサーク、バランタインファイネストなどの低価格帯ボトルがそれにあたりますが、
バランタイン17年やジョニ黒、スイングといった、当時の高級価格帯ボトルは従価表記が80年代の半ばないし最後のほうまで残ります。
洋酒輸入協会資料に”1979年に従価表記の省略を提言”という表現の記載があります。

このころ、洋酒の課税は低税率の低価格帯のものと、高税率の高級価格帯のものがあり、おそらくは低税率のものについては主要メーカーと国の申し合わせで表現を削減したのではないかと考えます。

で、長々と書いたこの情報が何になるかというと、「従価表記」があると70年代と言う輩がいたりしますが、80年代まで続く従価表記ボトルもあり、必ずしもそうではないというコトなんです。
長文失礼いたしました~。
No.4
137ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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タケモトカツヒコのウイスキーブロマガ
東洋経済新聞社より刊行される、ウイスキーについての書籍原稿(草稿)を熱心なユーザー向けに執筆直後に公開し、意見・感想を収拾。よりよい書籍を目指したいと願っています。加えて市場動向チェック、まだ買えるニューリリース期待値、オールドボトル発掘状況など人数が制限されているからこそ出来ることを積極的に盛り込んでいこうと思います。