~デレステプロデュース日誌~ 〇月〇日「渋谷凛」
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~デレステプロデュース日誌~ 〇月〇日「渋谷凛」

2020-07-02 13:59
    配属から約一か月、私は渋谷凛を筆頭とする、いわゆるクール系アイドルのプロデューサー欠員補助を主に担当する流れとなった。といっても今月は、2回に1回ぐらいのペースで渋谷凛の補助に回る予定になっている。

    プロデューサーたちの有給消化のかたわら、アイドルたちの週休2日も確保されている。しかしその分、現場のハシゴはざらである。とりわけ渋谷凛は、そのハシゴの数が段違いである。例えば、特にエグかった某日のスケジュールはこうだ。

    06:00 某テレビ局、現地集合。
    07:00 情報番組のゲスト、出演時間10分。
    ↓移動、片道2時間
    10:00 某所CDショップ、ミニライブ及び握手会、最終リハ
    昼食
    13:30 本番、約2時間。
    ↓移動
    17:00 再来月の大ライブに向けた打合せ。
    ↓移動、夕食は移動中の車内。
    20:00 ラジオ出演30分。
    現地解散。
    (私が来る以前、もっとエグイ日が有ったとか無かったとか…)

    その日私が関わったのは最後のラジオのみであった。幾本もの仕事をこなしてきたようには見えぬほど、彼女はイキイキと喋っていた。とんでもないことである。

    実働が8時間を超えていないからセーフ、などという理論がまかり通っているのはどうかしている。解散の直前、大丈夫ですかと彼女に聞いてみた。すると「他のみんなも頑張っているから、私も頑張らないと」と返ってきた。私は思わず「『皆が』の前に『君自身』がどう思うか」と言いかけたが、無理矢理押しとどめた。きっとこの言葉は担当のプロデューサーが言うべきだろう。もしくは、既に言われているかもしれなかった。

    1か月経って私もようやく他のプロデューサーたちと少し馴染めてきた。そして改めて気が付いた。あくまで彼らはアイドルたちとは一線を引いて接する立場だが、私は彼らより更にもう一線を引いて接するべきであることを。このもどかしい境界線は仕方のないことなのだ。

    だが、だからこそ、この外側の立場から、アイドルたちの労働環境を変えてゆけないだろうか。別の角度から、アプローチする術はないだろうか。

    たかがいち派遣の男が見る『それ』は、夢物語に過ぎないのだろうか。

    以下、メタ的注釈です。反転させてお読みください。

    *この日誌は、デレステを始めて間もない「私」がゲーム内で感じたことなどを、多分に脚色した「創作的プロデュース日誌」です。時系列、関係性等、事実と異なる場合がありますのでご了承ください。
    *なお(神谷奈緒ではない)、「私」はデレマスをやっておりません。その点も併せてご理解いただければ幸いです。
    *ピクシブでも公開中です。
    https://www.pixiv.net/novel/series/1341160


    次回更新は一週間以内を予定しています。名刺ID:dd312f77b6
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